「そうか、ではこのまま協力するのだな?」
「えぇ、多分モリアネンさんにもお願いする事になると思うの」
「テスト内容次第ですが、私とパンジーさんでサポートすれば問題は無いかと」
純白の鎧に身を包んだエンシェントエルフの女性・モリアネンと合流したユミが、他4人に依頼を受託した事を説明する。…が、建物横にあり合わせの布等で作られた簡易的な休憩所に着くや否や、パンジーが空いているベッドへ横になり、コーゼズは建物内と敷地外へ行かない事を条件に周囲の探険を始めるのだった
「ごめんなさい…モリアネンさんにも負担が_」
「大丈夫だ!」
何かを言いかけたユミを遮る様に、自信満々な表情を見せるモリアネン。申し訳無さそうな顔をする彼女に近付き、互いの額を合わせ力説する
「私を見ろ!何があっても死なないし傷付かないぞ!お前達の為なら、どんな障害も斬り伏せてみせる!だから…1人で抱え込むな」
ユミを優しく力強く抱きしめ、頭を撫でる。突然の抱擁に驚きながらも、「今はまだ大丈夫ですよ…」と言いつつモリアネンの胸に蹲る
「サラ、お前もだ」
同様にサラも抱き寄せ頭を撫でる。しかし当のサラは不服の様子であった
「モリアネンさん、貴女の力と想いはよく知っています。ですが万が一という事もあります。貴女も四天王なのですから」
「分かっている。皆を悲しませるマネはしない」
「でしたら先ず、交戦区域上空に到達次第身一つで飛び込まないで下さい。突然エアロックの解除警報が鳴って驚きましたよ。」
段々と説教じみてきたサラの言い分に、モリアネンは苦笑いを浮かべる。此処へ降りてきた際の行動を咎められ、結局ユミ御手製のオヤツ抜きの罰が言い渡された。先程迄の毅然とした態度と打って変わって、酷く落ち込んでいた
「やぁ、君達が協力者かな?」
建物から出てきたラットキンの少女が声を掛ける。後から出てきたバンの男も、軽く会釈しつつ会話に入る
「先程は助かった。我々は護衛の依頼を中止して此処を離れる。後は任せた」
「そういえば、君達は何者だい?あれだけの戦闘力、名のある集まりと見た」
「私達は四天王、傭兵稼業をやってるわ」
少女に尋ねられユミが答えると、2人が顔を見合わせる。
「こんなにも仲睦まじいとは思わなかったな」
「実力は噂通りだが、いつも内輪揉めしているものかと…」
「そんな風に思われてたの!?」
どうやら第三者からの評価と実態が一部違っていた事に困惑した様子だった。そんな彼等も談笑を終え、四天王と別れを告げ沈む夕日に向け旅立った。一方のユミ達も、探険中のコーゼズを回収し船へと戻り、明日に備えた