Rimworld 四天王の軌跡   作:壺大好き大佐

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1話目その6

その夜…闇夜に紛れ、建物へと忍び寄る影が集う。頭から角を生やし、鬼の顔を模った赤い面頬を被るそれらは、鬼人族と呼ばれる者達だ

 

「行くぞ」

 

リーダー格と思われる青い面頬の男からの短い合図と共に、各々が行動を開始する。木造の倉庫に向かい、物資の略奪と放火の準備に入る者、目につく中で最も大きな建物への侵入を試みる者と別れた

 

「どうだ?」

 

「楽勝。先に行くんで、頭は後からどうぞ」

 

仲間が慣れた手つきで出入り口の鍵を外し、僅かに開けた隙間から中を覗くと、するりと入り込んでいく。頭と呼ばれた青い面頬の男は、今一度辺りを見回してから、一呼吸置いて素早く侵入した

 

入り込んだ先は、研究機材が並べられた唯の研究室に見えるが、頭は違和感を覚える。建物自体の外観に比べ、明らかに部屋が小さく、しかし他に繋がっていそうな扉が見当たらない

 

頭は窓から差し込む月明かりを頼りに、物音立てず部屋中を隈無く探る。暫くして何かのスイッチを見つけ、それを押してみると、巨大なモニターが取り付けられた壁が、音も無く一面丸ごと下へスライドし、清潔感のあるこの部屋と打って変わって、錆びついた鉄板が剥き出しの廊下が姿を現す

 

「何だこれは…」

 

物々しい雰囲気に気圧され、思わず息を呑む。いや、これは依頼を成す為だと頭は意を決して慎重に進んだ。寿命が近いのか不規則に明滅する灯りと、申し訳程度にマットが引かれている事から、入居者は此処を通っているのは間違い無いと推測すると同時に、未だ見えない先行した仲間の安否が気になった

 

木の板を打ち付け塞がれた扉を横切り、曲がり角に差し掛かる。警戒を強め角からその先を覗くと、突き当りにゴンドラの様なエレベーターが停められ、その手前に部屋の内側へ半開きになったドアが目を引いた…詳しく言えば、入口の足元から部屋の中へ伸びる赤黒い液体に、だ

 

まさかと思い頭は音を立てずにドアへ駆け寄り、腰に差した小太刀に手を掛け、取り出したクナイを構えながらゆっくりとドアを押し開く

 

「おい、居るのか!?」

 

近くに入れば聞こえるであろう、耳障りな音を立てて開くドアから顔を覗かせ、頭が小声で呼び掛ける。だが、通路から届く灯りに照らされたのは、面頬ごと顔を縦半分に落とされ、壁に凭れ掛かる仲間の死体であった

 

「くそっ!」

 

部屋の中をざっと見渡し、脅威となる存在や潜伏出来そうな場所が無い事を確認した頭は、死体に近付き遺品の回収を試みた。直後、背後から鳴る機械音に激しく動揺し、すかさず振り返る。タレットは無かった、小型メカノイドか?いや、此処に有ったのは_

 

彼の目に飛び込んで来たのは、電子的な赤い光を目に見立てた人型の何か、その右腕と思わしき部分から放たれた青い光の奔流だった

 

 

 

 

 

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