Rimworld 四天王の軌跡   作:壺大好き大佐

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2話目その3

「流石と言う所ですね…」

 

ケンイチと共にデータを収集するパンジーの隣で、サーニャがタブレットの画面にペンを走らせる。恐らくゴードンへの報告書を作成しているのだろう

 

彼女が思わず口にする程、ユミのテストは満足のいく物であったのだ。ホログラム投影された人影を攻撃目標とした、数々の射撃テストを難なくこなし、ターゲットへの命中箇所も、頭部か胸部のどちらかといった具合である

 

「ふぅ…」

 

「テストを終了します。お疲れ様です」

 

使用した機材をテーブルの上に戻し、緊張感を和らげるように息を整えながら、ユミがステージから降りる。そこへ、コーゼズが興奮した様子で彼女の元へ駆け寄る。

 

「僕も!僕もやりたい!」

 

「駄目よ?これは遊びじゃないんだから」

 

「やーだー!やりたいやりたいやりたい!」

 

遊び感覚で射撃テストを始めようとするコーゼズを、ユミが制止するも駄々をこねるので困り顔でため息をつく。すると、ケンイチが机の小箱を手に、コーゼズへと近付いて声を掛ける

 

「君……」

 

「むーっ!ん?」

 

目線を合わせるように屈み、持ってきた箱の蓋を開け、個包装された飴玉を取り出して見せる。包みで分かるのか匂いで分かるのか、目の前に差し出された甘味に、コーゼズは目を輝かせる

 

「どうぞ」

 

「ありがとー!…ンフフ」

 

受け取った飴玉を頬張り、嬉しそうに口の中で転がす。無邪気な笑顔を向けるコーゼズの頭を、慣れた手つきで優しく撫でると、ゆっくりと立ち上がりユミにも勧める

 

「如何ですか?」

 

「あ…どうも、いただきます」

 

素直に頂いたユミも口に含む。最初こそついでで貰った程度に舐めていたが、心なしかリラックス出来た気がした

 

「次は重火器でのテストになります。準備をお願い致します」

 

タブレットの操作が終わったサーニャが案内し、パンジーの補助をしていたサラがステージへ上がる。先程まで配置されていたテーブルが床下へ格納され、代わりにミニガンやレールガン、バズーカ等が懸架されたラックが現れる

 

サラが準備する姿を見ていたユミが、またコーゼズがワガママを言い出すのではないかと考えたが、その心配は杞憂に終わる。休憩用の長机の上で、変形した小物達が劇を演じるように様々な動きを見せ、コーゼズとモリアネンの注目を引いていた

 

「すごいねコレ!」

 

「そうだな」

 

2人が仲良く眺めているのを確認し安堵したユミが、ふとパンジーへと目を見やると、正面のモニターに顔を向けたまま横目でコーゼズ達を凝視するケンイチの姿が見えた。ユミに怪訝な表情で見られている事に気付いたケンイチは、目線を正面へ戻す

 

疑問に思いつつ、作業の邪魔をする訳にもいかないと考え、サラの方を見る。準備を終えたサラがミニガンを引っ提げ、テストが開始される

 

 

 

 

 

 

 

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