Blue Archive -Ancient Japan-   作: 宵月醍醐

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大変長らくお待たせしました!
夏期休暇に入ったので、以前よりはペース上げて投稿したいと思います!

水着ハナコ、最高じゃない?絶対引いてやる


第4話 シャーレ銃撃戦 (3)

ーーシャーレ前通り シャーレより800メートル地点ーー

 

秋津島学園兵部局第一大隊は、第二中隊が戦車の攻撃によって半壊する被害を出したが、なんとか戦力の再統合に成功して、シャーレビルへ進もうとしていた。

そんなとき、連邦からの増援が前者を撃破したという報告に戸惑っていたマコのもとに第8分隊が先生たちを連れて戻ってきた。

 

 

軽装甲機動車の裏に設置された大隊本部へ、第8分隊長が、先生とユウカたち生徒4人を連れてきた。

第8分隊の通信官は、ユウカノたちの手を借りて衛生手のもとへ気絶した擲弾手2人を連れて行った。

 

「大隊長!第8分隊は連邦生徒会からの増援とともに敵戦車2両を撃破しました!」

 

マコがいることを確認した第8分隊長はマコへ敬礼し、報告を行った。

その姿は、制服はすすだらけ、体中に擦り傷や切り傷で、みすぼらしくなっていたが、誇らしげな顔をしていた。

 

「よくやってくれた。ありがとう!」

 

「お役に立てて良かったです!こちらが増援の方です!私は失礼します!」

 

「ああ。しっかり手当を受けてくれ」

 

第8分隊長からの戦果報告を聞き、彼女が下がったことを確認すると、連邦からの増援という大人と、生徒の事をマコは確認した。

生徒は顔見知りだったので、挨拶をする。

 

「ハスミさん、久しぶり。あなたがいるとはね。条約の会議以来かな。」

 

「ええ、お久しぶりです、マコさん。色々とありまして。会議の後、一緒にスイーツ食べたとき以来です」

 

「ああ、そうだったね。あそこのパフェは美味しかったね」

 

「で、この方が?」

 

「はい、シャーレの先生です」

 

久しぶりに再会したハスミと少しばかり世間話をしたマコは、初めて会った先生に向けて自己紹介をした。

 

「秋津島学園兵部局第一大隊長、坂上マコです。部下を助けてくださり、ありがとうございます。」

 

’’よろしくね、マコちゃん。助けるのが遅くなってごめんね’’

 

「ちゃん付けはやめてください」

 

マコの先生への印象は、連邦のクソ野郎だったが、連邦のお人好しの犬ぐらいに格上げされた。

マコにとって、連邦には良い印象は無く、特に連邦の治安維持組織には七囚人、特に女狐と同程度の悪印象を持っていた。

ひとまずは、お礼を言い、円滑に任務を遂行できることを優先することにした。

ちゃん付けは許せないが。

 

「戦車を撃破できたので道が開けました」

 

「我々は、シャーレビルへの突撃を行います。協力お願いできますか?」

 

’’もちろんだよ!’’

 

「……お人好しか」

 

シャーレの先生は、笑顔でそう告げた。本当にお人好しであり、マコは少し、先生を苦手に思った。

苦手だとして、任務が優先であり、マコは意識を切り替えた。

 

「ハスミさん、狙撃手を排除したいのですが、目星を付けられますか?奴らを排除しなければ、進めません」

 

「スナイパーですか?数はわかりますか?」

 

「少し、待ってください。おい、何人いる?」

 

マコは、通信官をよびよせ、数を聞く。

 

「はい、狙撃の射点は、5か所確認しています。そのうち2か所が排除完了しています。いずれも、民間の施設からです」

 

通信官は、眼鏡をかけ直しながら、タブレットを眺めつつそう答えた。

 

「で、損害は」

 

「2個分隊が戦闘不能。あとは、こちらの狙撃手が一人やられました。」

 

「そうか。と、まあこんな感じです。」

 

秋津島は、大きな損害を出しながらも狙撃手の排除を果たせなかった。これは、練度の問題より戦闘地域の問題が大きかった。

D.U内の戦闘であり、地域の住民が避難しているかも不明な状況で民間の建物内にいるのが、狙撃手か民間人か見極めが困難だからだ。

 

「そちらの先生に指揮をお願いします。その間に私は残存を再編します。」

 

’’というわけで、私が指揮を執るね。’’

 

ユウカたちと合流した先生は、マコに頼まれたことを皆に説明した。

 

「スナイパーの排除ですか」

 

「厄介ですね。煙幕でも張りますか?」

 

「先生、どうしますか?」

 

’’ユウカ、スズミが引きつけている間に、ハスミが排除しようか’’

 

’’チナツはバックアップと、回復をお願いしたいな。’’

 

先生は、大まかな作戦を皆に提案する。

 

「いいですね、私は賛成です」

 

「私も賛成です」

 

「お二人には迷惑をかけますが、よろしくお願いします」

 

「ええ」

 

’’それじゃあ、これでいこうか。皆気をつけてね’’

 

生徒たちの賛成も得られたので、作戦を開始した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

’’ユウカ、バリア展開!’’

 

「はい!」

 

タタタッ、タタタッ

 

ターンッ

 

タンッ

 

ユウカがバリアを展開し、囮となっている間にハスミの狙撃で狙撃手を排除、他の歩兵をスズミの弾で行動不能にし、チナツがバックアップする作戦は順調に進み、最後の狙撃手を排除できた。

 

「スナイパー、排除しました。おそらくこれで最後です」

 

’’そのようだね。マコ、スナイパーを全員排除したよ’’

 

「了解です。あとは我々でいけます」

 

先生からの報告を聞いたマコは、大きく息を吸い、号令をかけた。

 

「狙撃手の排除完了!残弾を気にするな!総員突撃!」

 

ウオオオォォ!!!

 

ユウカやハスミによって、不良側のスナイパーが排除された。そのタイミングで残っていた秋津島学園の生徒たちが突撃を行っていく。

先生として、これ以上生徒が傷つく様子は見たくなかったが、シャーレにたどり着くためだと、今は我慢する。

 

「分隊長の仇!」

 

「不良ごときの分際で!!」

 

「う、撃てー!」

 

「チェストォォ!!!」

 

「や、やめ……」

 

秋津島の突撃はすさまじく、最初は抵抗していた不良たちも次々と制圧されていった。銃声も聞こえなくなり、不良の泣き叫ぶ声と鈍器で殴りつける音が響いていった。

スナイパーや戦車のいなくなった、ただの歩兵である不良たちは、これまでの善戦が幻かのようにあっという間に制圧されていった。

 

「あ、秋津島学園の突撃はすさまじいですね」

 

’’……けが人が増えそうだね’’

 

先生は、秋津島学園の突撃の様子をユウカと一緒に少し引いた様子で眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーシャーレビル前ーー

 

「っ!すばしっこい狐ですね」

 

ターンッ

 

「その言葉、そのままお返ししますわっ!」

 

タターンッ

 

黒い長髪に重そうな衣を着た少女と、狐耳を生やし、黒いセーラー服を着た少女がお互いにカスタムした九九式短小銃を操り、戦っていた。

 

狐耳の少女が、小銃を振りかぶり、黒髪の少女に斬りかかる。黒髪の少女は、辛うじて銃身で身体への直撃を防ぐ。

 

「引きこもりがD.U.まで出てくるとは思いませんでしたね。」

 

「減らず口をっ!大嘗祭の借りは返させてもらいます!」

 

黒髪の少女--秋津島学園高天原前会長 天津テラ--は、力を込めて、相手の武器を吹っ飛ばそうとする。しかし、災厄の狐ーー狐坂ワカモーーには敵わず、逆に吹き飛ばされてしまう。

 

「ぐっ!?」

 

「これで終わり!」

 

テラは、ビルの壁にたたきつけられ、うめき声を上げる。銃剣をこちらに向け、追撃してきたワカモの一撃を間一髪で避けつつ地面に何かを落とす。

 

「っ!」

 

すぐに気がついたワカモは、その場を離れようとするが、テラがガッチリと抱きつき、逃げられないようにする。

 

「一緒に吹っ飛びましょうね、狐さん!」

 

「ふざけた真似を!!」

 

通常の手榴弾よりも大きい爆発によって2人は吹き飛ばされる。

 

「くそっ…………」

 

「ふぅ…………危なかったですねぇ」

 

ワカモは、上手く受け身を取れたため、大きな怪我はなかった。しかし、テラは正面から爆発を受け、額から大量の血を流していた。

 

「この程度で私が倒れるとでも?」

 

「いいえ?ただ、貴女はここで捕まえますよ」

 

そう言いながら、テラは、ワカモに向かって銃口を向ける。

しかし、腕が震えてるせいで、照準は安定しない。

 

「往生際が悪いですね」

 

ワカモも負けじと銃を構える。

2人の銃が火を吹く。

そして、テラの弾丸はワカモを擦り、ワカモの弾はテラに命中した。

 

「うっ……」

 

「ふふっ……..私の勝ちですね」

 

テラの目からは光が消え、ヘイローも消え、その場に倒れ伏した。

 

「追っ手が来る前にお暇するといたしますか」

 

だんだんと戦闘の音が減っていくのを感じたワカモは、シャーレビルの入り口へ足を進めた。

 

しばらくして、不良をたたきのめしたマコ達の部隊が到着したときには、ワカモはおらず、追撃するも発見できなかった。

そして、先生は連邦生徒会の行政権回復を果たした。

 




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