Blue Archive -Ancient Japan-   作: 宵月醍醐

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今回少し短いです


第5話 動乱の後始末

ーーD.U.シラトリ区ーー

 

 

 

ヘルメットをかぶり、ライフルを持っている少女がなにかから逃れるかのように走っていた。

表通りから、裏路地を目指して走る。

 

「はぁはぁ……」

 

被っていたヘルメットを外し、先ほど盗んだ飲料水を一気飲みする。

 

「ぷはぁ!生き返る!」

 

「どこ行った!?」

 

「赤外線探査も使え!逃がすな!」

 

表通りでは、ヴァルキューレの生徒達が、少女を探していたが徐々に遠ざかっていった。

遠ざかったのを確認した少女は、表に聞こえない声量で思わず怒鳴った。

 

「なんでこうなったの!」

 

少女は、高校に進学してから周りとなじめず成績も落ちて、次第に不良と連むようになった。気がつけば、流されるようにキヴォトスで代表的な不良集団であるヘルメット団に属するようになっていた。

今回も、流されるかのようにシャーレ襲撃に参加した。

運良く捕縛されなかった彼女は、どう追跡から逃れるか悩んだ。

 

「これからどうしよ……」

 

「行き先無いなら、おいでよ」

 

少女が思わず不安を呟いた。誰もいないはずの後から、声が響いた。

少女が振り返ると、深緑色の制服を着た小柄な少女が拳銃を突きつけていた。後ろには、ヴァルキューレの生徒もいる。

 

「しまっ」

 

「悪い子はお仕置きだね」

 

少女は驚きつつ、ライフルを構えようとしたが一歩遅かった。

少女が標準を着ける前に、小柄な少女の拳銃、ヴァルキューレの拳銃が火を噴き、少女の意識を刈り取った。

少女の丸いヘイローが消え、ヴァルキューレが拘束したのを確認した深緑色の制服を着た少女、は、通信機の電源を押した。

 

『本部、ヘルメット一人確保。損害は0』

 

 

 

ーー捜査本部ーー

 

 

 

「シラトリ区にて、ヘルメット団1名拘束。ヴァルキューレ、秋津島ともに損害なし」

 

「よくやった。そろそろ交代して補給だ」

 

部下の仕事ぶりに満足し、コーヒーを一口飲む。

 

「ご協力、感謝します。鹿島兵部局局長」

 

「いえいえ。こちらこそ、汚名返上の機会を戴き、感謝しています。尾刃公安局長」

 

今回の連邦生徒会長失踪に伴う動乱の容疑者や脱獄者を捕縛するべくヴァルキューレ警察学校と秋津島学園が合同で設置した捜査本部。

そこでは、秋津島学園兵部局の制服に紫色の記章を付け、茶髪の髪に桜の髪飾りを付けた少女と、ヴァルキューレ警察学校の制服にジャケットを羽織り、金髪の髪に犬耳を生やした少女の二人がコーヒーを飲みながら、それぞれに感謝を述べていた。

 

「我々秋津島にとっては、復讐のようなものです。生徒会顧問が重傷、兵部局の1個大隊が壊滅したのです。それをやったのが、不良ならばお灸を据えなければ」

 

「どのような理由であれで、治安の回復に協力してくださることは有難いです。」

 

「カンナ局長!こちらへ」

 

「すみません、少し外します」

 

部下に呼ばれた局長が離れたのを確認した鹿島は顰めながら小さな声で呟いた。

 

「友人をやられて黙っていられるか」

 




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