隣のガンダムさん   作:雪月 風花

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【機動戦士ガンダム】

はい、皆さんこんにちは!
雪月風花です。

今回はえっと……劇中どこでもって感じで。
それではどうぞ!


第13話 隣のギレンさん

 ギレン・ザビ三十五歳。

 ジオン公国の総帥にして大将でもある彼は、端的に言って優秀だった。

 血縁で固めた組織の二代目ボンボンなんてものは、大体において役立たずと決まっているものだが、彼は違った。

 

 政治力に優れ、軍事センスも抜群。

 強面(こわもて)なのが玉に瑕(たまにきず)だが、立場的にはそれくらいがちょうどいい。

 指導者が柔和な顔をしていると、相手に舐められるものだ。

 

 そんな彼だが、知っての通り、独り身である。

 父・デギン公王にはしょっちゅう結婚を急かされるが、今のところその予定は無い。

 もちろん彼にだって人並みに性欲はあるのだが、そこはそれ。

 第一秘書さんという公私ともに尽くしてくれる優秀な部下がいるから事足りてしまう。

 

 実のところ、単純に一人の気楽な時間が無くなるのが嫌なのだ。

 あぁ見えてまだ三十代半ばなので、モラトリアムをまだまだ満喫したいのだ。

 

 だから彼は、弟ドズルの結婚を祝福しはしたものの、一人でいる自由をわずか二十代で手放した『馬鹿な奴』と思っている。

 自分も縁があれば、などとは全く考えない。

 まぁそういうことだ。

 

 

 風呂を出たギレンは、グレーのトレーナーの上下にピンクのモコモコスリッパを履くと、愛用のブルーのゲーミングチェアに座った。

 テーブルの上には大画面のモニターが。

 テーブルの下にはベンチマーク十万という、このゲームをするにはオーバースペックレベルのタワー型ハイエンドゲームPCが置いてある。

 ほら、金はあるから、彼は。

 

 ギレンは飲んでいた缶ビールをテーブルに置くと、代わりに置いておいた愛用の猫耳ヘッドフォンを付けた。

 リモコンスイッチで部屋の明かりを消すと、暗い室内にモニターだけが明るく光る。

 いや、もう一つだけ。

 猫耳ヘッドフォンの耳の部分が青く光っている。

 これがギレンのこだわり。

 

 準備完了。

 さぁ、電脳の世界にダイブだ。

 

 読み込み画面が切り替わると、ゲーム内のロビーに、鮮やかな緑色の髪を、ツインテールにまとめた美少女が立っていた。

 ラベンダーカラーのニットのカーディガンに、下はチェック柄のミニ丈スカート。足元は白のスニーカーで可愛らしくまとめている。

 だが、そんな美少女に似つかわしくない、背中に背負ったゴツいライフル。

 

 メニューを開いてフレンドがいないか探ってみるも、どうやらフレはみんな潜っている最中のようだ。

 

「マーくん? 今、インしたにょー。入れてー!」

 

 口調は可愛いが、声は地声のままのSkype(スカイプ)だ。

 

『お? おちかれ、レンくん。今誘うー』

 

 返事が返って来る。

 すぐさまパーティのお誘いメッセージが出る。

 OKすると同時に、画面左隅にパーティの面々のキャラ名が自分のを含めて四つ、ズラっと並ぶ。

 

「みんな、おっはろー! どこ行ってるー?」

『お、レンくん、待ってたよー。今、ニーティア砂漠でガイオン狩り中ー!』

「ランちゃん、はろはろー」

『レンくん、ちーす! 四人揃ったことだし、鉱石掘りでも行くー? レンくん、新武器の材料揃ってる?』

「はろはろ、コンちゃん。まだ足りてないんだー」

『じゃ、まずはそれを……』

 

caution(危険)! caution(危険)! 敵巨大モンスターが星系外より飛来中! ハンター各員は迎撃の準備を整えられたし!】

 

 ロビー中が赤く点滅し、緊迫した音楽が流れる。

 

『来た! 緊急ミッションだ!』

『みんな、準備OK?』

『待って! オレ、マシンガンレベル上げたいからジョブチェンジするー!』

『今日こそ虹レア、ゲットするぞー!』

 

 こうして、ギレン・ザビ、マ・クベ、ランバ・ラル、コンスコンの四人は、今日も仲良く緊急ミッションに挑むのであった。




はい、ということで第13話でした。

何か、書いたら面白いキャラいないかな~って調べてたら、
ギレンさんに行き着いちゃった感じです。

だって35歳よ? その年齢で大人数を前に演説しちゃったりして、
でも家庭は持っていません、特定の彼女とかいません、とか、
結構ツッコミどころ満載の私生活を送ってる気がしません?

『隣のギレンさん』だけで一冊本ができちゃうレベルで書けちゃう気が。
ちなみにオチの部分のフレ四人集合シーンは、想像しながらクスクスと
笑っちゃいました。

ではまた次回、お会いしましょう!

( ฅ•ω•)ฅ ニャー!
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