隣のガンダムさん   作:雪月 風花

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【F91】

はい、皆さんこんにちは!
雪月風花です。

今回はえっと……劇中の各場所でって感じで。
それではどうぞ!


第15話 隣のリィズさん

 世の中には優秀がゆえに生きにくいという人が一定数いる。

 有名どころで言うと、〇ラえもんの〇来杉クンだ。

 知っての通り、彼は映画に出られない。

 なぜか。

 優秀過ぎるから。

 

 そりゃそうだ。

 何億と制作費を掛けた二時間弱の映画が、彼のせいで開始五分で終わってしまう。

 その優秀過ぎる頭脳で、あっという間に解決してしまう。

 それでは映画にならない。

 

 というわけで〇来杉クンは大人の事情で、彼自身には何の瑕疵(かし)も無いにも関わらず、映画に出られないのだ。

 

 さて。

 ではそれを踏まえた上で、そろそろ本題に入るとしよう。

 

 ◇◆◇◆◇

 

「こんな場所で豚汁が飲めるなんて! あぁ、染み渡るわぁ。これ、リィズちゃんが?」

「凄いですよね、艦長代理。なんなの、この深み。どうやったらこの味出せるのかしら」

 

 リィズが艦橋に差し入れの寸胴(ずんどう)を持っていくと、艦橋スタッフが大喜びしておかわりをせがんだ。

 レアリー・エドベリ艦長代理とマエヌラ・パノパ操舵手が顔を突き合わせて分析に入る。

  

味噌(みそ)出汁(だし)にこだわってみました。気に入ってくれたなら良かったです」

 

 リィズはすっかり空になった寸胴を手に、笑顔で答えた。

 

 ◇◆◇◆◇

 

「リィズちゃんのあやとりのお陰で動いたよ、F91。ありがとう!」

「お母ちゃんの考えなんてマルっとお見通しです。ちなみにこんな技もあるんですけど、ひょっとして配線変更したら……」

「り、リミッターが外れるだって!? そんなことって……」

「あ、こういう技もあってですね」

「ビーストモードか! どうなってるんだ、リィズちゃん」

「お役に立てたようで何よりです!」

 

 驚愕の顔を向けるメカニックのグルス・エルスに向かって、リィズは笑顔を向けた。

 

 ◇◆◇◆◇

 

「過ちなんて誰にでもあります。状況が状況なんですから、選択を間違えたらならやり直せばいいだけです。いつだって、遅いなんてこと無いんです、お義姉ちゃん」

「リィズちゃん、わたしのこと、お義姉ちゃんって呼んでくれるの?」

「まだまだ戦争は続きそうです。みんな揃って生き残る為に、お義姉ちゃんの頑張りが必要なんです。わたしたちを守ってくれますか?」

「勿論よ! わたし頑張るね、リィズちゃん!」

 

 クロスボーン・バンガードを裏切ってスペース・アークに来たセシリー・フェアチャイルドに、リィズは微笑んでみせた。

 

 ◇◆◇◆◇

 

「見つからない! 見つからないんだ!」

「お兄ちゃん! 心の目で見るの! 大丈夫、お兄ちゃんならセシリーさんを感じ取れるわ!」

「でも、何も感じないんだ!」

「だから。こうやるの!」

 

 リィズの頭付近に稲妻が閃く。

 次の瞬間、F91のコックピットで半狂乱になっている兄・シーブック・アノーの頭付近にも稲妻が閃き、突如セシリーのイメージが浮かんだ。

 

「そうか! こうやれば……。この反応? あっちだ! あっちにいる!」

 

 バックパックを背負って宇宙空間に飛び出した兄の姿を見て、リィズはホっと息をついた。

 そんな娘を見て、母モニカ・アノーの顔が引き()る。

 

「あんた、いつのまにそんなことが出来るようになったの?」

「サポート役に徹するのも楽じゃないね、お母ちゃん」

「リィズ、恐ろしい子!」

 

 〇ラスの仮面風に、目を真っ白にしてつぶやくモニカに向かって、リィズはニヤっと笑って、肩をすくめてみせたのであった。




はい、ということで第15話でした。

ご存じのように、リィズは主人公シーブックの妹です。
映画では時間の制約があるからか、出番はそんなに多くなかったかな。
でも、その割には、妙に知的で出来る子的イメージがあるんですよね。

今回はそれと、ジャンポケさんが昔やってたネタ「馬鹿なフリをするのも
楽じゃないね」っていうのを掛け合わせた感じです。
全て計算ずくでこなすリィズ。
恐ろしい子!

ではまた次回、お会いしましょう!

( ฅ•ω•)ฅ ニャー!
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