はい、皆さんこんにちは!
雪月風花です。
今回はえっと……第34話の『宿命の出会い』の辺りになるかと。
それではどうぞ!
「髪型が似てるからって、インドのチュチュって言うな! きぇぇぇぇぇぇ!!」
「あ痛っ! 何すんのー!!」
サイドシックスで久々の休暇を楽しもうと街に繰り出したホワイトベースのエースパイロット、十六歳のアムロ・レイは、街の片隅で店を開いていた辻占い師を見掛けた。
黒いフード付きマントで全身を覆っている為、性別も年齢も分からない。
しかも、サイドシックスなのにテーブルに『易』と書かれた黒布を垂らしている。
――サイドシックスで……『易』?
妙に気になったアムロは、不思議な予感に導かれ、観て貰おうと椅子に座った。
その途端、おでこに白い小石をぶつけられたのである。
より正確に言うと、アムロの顔を見るなり占い師がテーブルの中央に置かれた金色の小皿に向かって、いつの間にか握っていた白い小石を力いっぱい叩きつけたのだ。
深さ三センチ程度しかない小皿にそんな勢いで叩きつけたら、そりゃ正面に座るアムロにもぶつかるだろうし、地面にこぼれ落ちもするだろう。
案の定、ほとんどの小石は地面に散らばってしまった。
「ちょっと! 何なんですか、あなた!」
ムっとして文句を言おうとしたアムロの機先を制して、占い師が大声で叫んだ。
「待ち人来たる! まっつぐ行って左!」
「まっつぐ行って……左?」
「まっつぐ行って左。ボロアパートの二階に求める人物がいます」
「何だか分からないけど……分かりました。行ってみます。ありがとうございました」
立ち上ろうとしたアムロに占い師が勢いよく右手のひらを出した。
「見料、五万!」
「たっか! え、今ので? たっか!」
占い師がフードの隙間からジト目でアムロを睨む。
「分かりましたよ。しょうがないなぁ」
アムロがテーブルの上に札を置いた途端、目にも止まらぬ早さで占い師の手が伸びてきて、瞬く間に札を懐に仕舞い込んだ。
アムロがため息をつきつつ、今度こそここを離れようと椅子から立ったその時。
「こ、これは!」
占い師がチープそうな虫眼鏡をアムロに突き付ける。
「な、なんですか!」
立ち上がりかけたアムロが再び腰を下ろす。
「いやしかし、これは……」
「気になるなぁ! 言いたいことがあるなら言ってくださいよ!」
アムロがイライラしながら叫ぶ。
占い師が真顔で、再びアムロに向かって右手の平を差し出した。
「五万」
「くっ。分かった、分かりました! 払うからちゃんと残さず言って下さいよ!」
アムロがテーブルに札を置いた途端、またも占い師が目にも止まらぬ速さで札を回収する。
ブスっとした表情のアムロを気にも留めず、占い師はどこからか出した
「お主、
「女難?」
「まずミニスカ女。面倒見が良い分、厄介ごとを背負い込む
「それは……厳しいなぁ」
「次に金髪女。見目は良いが空気の読めなさは天下一品じゃ。選んだら周り中敵だらけになるだろうて」
「それもキツそうだなぁ」
「最後は黒髪女じゃ。コイツは性格が良いから心の安らぎを得られる。ただ、生命力が激弱なので、選んだら
「どれもダメじゃん。じゃ、どうしたらいいのさ?」
「……ここから先は十万」
「払ってられるかぁぁぁぁぁぁ!!」
怒り心頭に達したアムロは、椅子を蹴倒しながらその場に立ち上がった。
「もういい! ボクは行く!」
「あぁ、一つだけ助言を」
「何さ!」
アムロが占い師を睨む。
「夢の中でインド人っぽい女の子に会ったら、一回会う毎に一万渡してやるといい。それと、アンラッキーカラーは赤! 一度関わりを持つと、よその……そう、探偵坊やの世界でまで一緒にいるハメに陥るであろう」
「何だかよく分かんないけどまぁいいや。気を付けるよ。……あんた、名前は?」
「ララァ。ララァ・スン。また会いましょう」
辻占い師の少女はフードをかぶったままそう言うと、口元だけニヤっと笑った。
はい、ということで第16話でした。
冒頭のセリフ「髪型が似てるからって、インドのチュチュって言うな!」が
書きたくて一本書いたという作品です。
実際は髪の付いている場所が違うんですけどね。
んで、ニュータイプって超能力者? ひょっとして予知とか出来る?
って思ったらこんな作品になっちゃいました。
ちなみに説明するまでも無いでしょうが、女難の相は
①フラウ・ボウ
②ベルトーチカ・イルマ
③チェーン・アギ
です。
でも、一番の女難は、ララァじゃないの? な~んて思ったり。
あ、占い師姿のモチーフは、POCさまです。
分かるかな?
分からない人はYouTubeで『POC様』をググってね♪
ではまた次回、お会いしましょう!
( ฅ•ω•)ฅ ニャー!