隣のガンダムさん   作:雪月 風花

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【ZZ】

はい、皆さんこんにちは!
雪月風花です。

今回はえっと……劇中どこでもって感じで。
それではどうぞ!


第18話 隣のカイさん

 カイ・シデン。

 一年戦争時、あのニュータイプ部隊の宇宙戦艦・ホワイトベースに乗り込み、ガンキャノン乗りとして名を馳せた、英雄の一人だ。

 

 残念ながら一年戦争終結と共に軍を辞め、フリーのジャーナリストに転身したが、彼の勇名はトップエース、アムロ・レイともども、未だ健在だ。

 

 そんな彼が今、かつての戦友、ブライト・ノアを訪ねてアーガマに来ていた。

 

「こんなのデタラメだ! 事実無根だ! 俺を陥れようとする罠だ!」

 

 ブライトはカイが見せてくれた校了紙(ゲラ)の束をテーブルに叩きつけた。

 『あの英雄艦長に熱愛発覚!』とデカデカと書かれた文字と共に、軍服を着た金髪女性と寄り添うブライトの写真が貼り付けてあった。

 怒り狂うブライトに、カイが宥めるように話し掛ける。

 

「ブライト。真実がどうかなんて関係無いんだ。大切なのは、どう見えるかなんだよ」

 

 カイの言葉にブライトが黙る。

 

「勿論オレは信じているけど、世間にゃコロっと騙されるヤツもいる。記事を書いたのがオレの知り合いだったからこうして差し止められたものの、一歩間違えたら大惨事だ。脇が甘いよ、ブライト」

「そうだな。気をつけるよ、カイ」

 

 素直に反省し(こうべ)を垂れるブライトに、カイは右手のひらを差し出した。

 ブライトがキョトンとした顔をする。

 

「記事差し止めの為に結構な額、記者に金を払ったんだよ。オレに謝礼しろとは言わないけど、立て替えたと思って、差し止め料くらいは払ってくれよ」

「そ、そうか。そうだよな。助かったよ、カイ」

 

 ブライトから金をせしめたカイは、そっと艦長室から出た。

 とそこで、カイは補給艦ラビアンローズの艦長代理、エマリー・オンスと鉢合わせした。

 

 カイは艦長室に入らせまいとするかのように、エマリーの前に立ち塞がった。

 困惑するエマリーに顔を近づける。

 

「頼むよ、エマリーさん。ハサウェイとチェーミンはオレにとっちゃ可愛い甥っ子姪っ子みたいなもんなんだ。親父が不倫して離婚なんてことになったら目も当てられねぇ。な? 分かるだろ?」

「……何のことでしょう」

 

 フンっと鼻で笑ってカイを躱そうとしたその瞬間、エマリーは圧倒的な力を持つ何者かの視線を感じ、背筋が凍った。

 

「ひぃっ!」

 

 それは、蛇に睨まれる蛙のようにエマリーを萎縮させ、艦長室に入ろうとするその足をしばし留めさせ続けたのである。

 

 ◇◆◇◆◇

 

「ありゃシロだね、ミライさん。心配いらないよ。お相手さんにもそれとなく言っておいたから、当分問題は起きないだろ」

『ご苦労様、カイ。わたしも釘を刺しておいたわ。これでしばらくは安心ね』

 

 電話越しにミライが言った言葉がカイにはいまいち理解出来なかったが、とりあえずスルーすることにして、PCで自分の口座を確認した。

 だが、すぐに首を傾げた。

 聞いていたより入金額が少ない。

 カイは首を捻りつつ、ミライに聞いてみた。

 すると……。

 

『あら。だってあなた、知り合いの記事の(てい)にしてブライトからもお金せしめたでしょ? それを合わせたら約束の金額ぴったりになるはずよ』

 

 何のことはない。

 ミライはカイを使って、亭主の浮気心を封じ込め、ついでにヘソクリを没収し、()つ泥棒猫を牽制してのけたのだ。

 

「敵わねぇや、ミライさんには」

 

 電話を切ったカイは、空に向かってボヤいたのであった。




はい、ということで第18話でした。

カイの話かと思いきや、美味しいところを全てミライさんが持っていくと。
うん、よくまとまった話が出来たんじゃないかなと思ったんですけど、
いかがだったでしょうか。

ということで、ここでちょっと業務連絡です。
今、雪月が書いているのは、
『ドールマスター・カリン ~鳳条花凛は分からせられない!~』
https://kakuyomu.jp/works/16817330652705077044
辺りでしょうか。

でも、実は他にも色々書いております。
自分で書いておいて何ですけど、同時進行が結構厳しいのでガンダムさんの
投稿頻度を少し下げようかと思っております。
具体的に言うと、週1~2本程度にしようかと。
申し訳ありませんが、ご了承ください。

ではまた次回、お会いしましょう!

( ฅ•ω•)ฅ ニャー!
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