はい、皆さんこんにちは!
雪月風花です。
今回はえっと……第30話の『小さな防衛線』の辺りになるかと。
それではどうぞ!
コードネーム・アカハナ。
誰が名付けたか知らないが、コンプレックスを鋭角に
確かに彼は鼻が赤い。
そりゃもう、蜂にでも刺されたんじゃないかってくらい鼻が赤い。
でもだからってそんなコードネームを付けようものなら、普通の企業であればコンプライアンス違反で訴えられること間違い無しだ。
ちなみに『真っ赤なお鼻の――』で知られるトナカイの鼻は、実際は黒か茶だそうだ。
どうでもいい話だが。
「だからよ、俺は言ってやったんだよ。アッガイ舐めんな! って。あっはっは!」
ジオン
長いんだよ、その肩書!
そんな訳で、部下との飲み会を終えて潜伏先のアパートに戻ったアカハナは、風呂に入ってサッパリすると、愛用の白の透け透けネグリジェに着替え、その風体に相応しくない立派な鏡台の前に座った。
三面鏡を覗き込むと、隠しようが無いほど赤い鼻をした自分の顔が写っている。
アカハナはため息を付きつつ、三面鏡の隅に置いておいたタブレットを点けた。
動画を再生すると、どう見ても女装男性にしか見えない人物が顔マッサージのやり方をレクチャーしている。
『保水液を顔に一通り塗ったら、リンパに沿って優しく撫でましょー。
「美容に近道無し! お金で美しさが買えるなら安いもの! よし!」
アカハナは美容家が先ほど言った言葉を心に刻むように繰り返すと、鏡台に置いてある高そうな瓶の保水液を手にジャブジャブと惜しげもなく垂らし、顔全体に丁寧に染み渡らせた。
余程コンプレックスになっているのか、そうやって顔のマッサージをするアカハナの表情は真剣そのものだ。
続いて美容液の瓶を取り出す。
こちらも一目で高価と分かる、オシャレな瓶だ。
『はい、では次に美容液行きますよー。潤い補給にシワ改善、シミやニキビを追い出そー。はい、美容に近道無し! お金で美しさが買えるなら安いもの!』
「美容に近道無し! お金で美しさが買えるなら安いもの! えい!」
見た目以上に高価な美容液なのか、アカハナはちょっともったいなさそうな顔をするも、横目で動画を見つつ、美容家のレクチャー通りゆっくり丁寧に顔全体にしっかり染み込ませた。
最後に、アカハナは保湿クリームを取り出した。
『はい、次は保湿クリームでーす。しっかり潤いを閉じ込めちゃいましょー。はい、美容に近道無し! お金で美しさが買えるなら安いもの!』
「美容に近道無し! お金で美しさが買えるなら安いもの! それ!」
アカハナはフルセットを決めて、三面鏡を覗き込んだ。
その顔は、テラっテラだ。
さすがにここまでお肌のケアをして満足したのか、アカハナが鼻歌混じりの笑顔で保水セットのフタを締める。
よく見ると、保水液も美容液も保湿クリームも、パッケージに同じ人物の写真が載っている。
先ほどの動画の美容家の顔だ。
してみると、この美容家プロデュースの商品ということか。
横目で動画を見ながら保水セットを引き出しに仕舞おうとしたアカハナの動きが、不意に止まる。
慌てて動画を巻き戻す。
『今回、今までの商品より保水効果のアップした新保水セット、その名もビューティワン! 三点セットでなんと十万! お安くなってます!』
「高っ!! でも先生がおススメするのなら安いのかも。……うーん」
結局アカハナは、一時間の試行錯誤の上、一セットポチった。
彼の口座からお金がゴソっと減ったが、そこは気にしない。
ホントは高額な買い物に内心ドキドキだが、美容の為と必死に抑える。
美容に近道無し。お金で美しさが買えるなら安いもの。
アカハナの美の探求は、まだまだ続く。
はい、ということで第22話でした。
今回のお話は、『アカハナ』ってひっどいネーミングだなぁ、という
ところからスタートしてます。
ほんと、ひっどいよね、これ。
でも、外ではガハハと笑いつつも、部屋に入ると美容に余念が無いという
ギャップを書きたかった感じです、はい。
ではここで宣伝をば。
外部サイトさん、上が『小説家になろう』さんで下が『カクヨム』さんです。
『月光旅譚 ~あずきとおはぎと月の女王~』
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平日は18時、お休みの日は7時で、毎日投稿してます。
なっかなか反応無いんですけど、それでも数人でいいから
ガンダムさんでわたしの作品に興味を持った読者さまが流れてくれたらな~と。
わたしのメインステージは、こっち系なので。
良ければご一読ください。
ではまた次回、お会いしましょう!
( ฅ•ω•)ฅ ニャー!