はい、皆さんこんにちは!
雪月風花です。
今回はえっと……Z~逆襲のシャアの各場面ということで。
それではどうぞ!
決して出しゃばらず、主役を目立たせ、それでいて物語の展開上居ないと困る大切な存在。縁の下の力持ち。
それがバイプレイヤーだ。
ガンダムの世界ではその重宝さゆえ、脇役でありながら複数の作品に出演してしまう者がいる。
それがこの人、名バイプレイヤー、アストナージ・メドッソだ。
彼はZガンダムから逆襲のシャアまで、主役機搭乗艦のメカニックとして活躍することになる、まさに無くてはならないバイプレイヤーだった。
そして、その一見無害そうな容姿と、それでいて仕事をキッチリこなす職人
そんな彼を慕ってか、今日も悩みを抱えた者たちが彼の元を訪れるのであった……。
◇◆◇◆◇
「最近、ファの圧が強くて……」
「心当たりはあるんだろ? カミーユ」
カミーユ・ビダンは知らず唇を噛みながら考えた。
「フォウのことかな、やっぱり」
「な? 冷静に考えれば理由なんてすぐ見つかるもんだよ。で? どっちが好きなんだ?」
「そんなこと言われたって、どちらも魅力的で選べませんよ!」
「はっはっは! 悩め悩め青少年!」
アストナージは顔を真っ赤にするカミーユの背中を勢いよく叩いた。
「若い内はそういうもんさ。でも女の子って奴は繊細なんだ。自分の心と沢山会話して、結果が出たらそれに誠実に向き合ってやれ」
「はい。やってみます」
アストナージは先ほどまでの会話を反芻しつつ去って行くカミーユを、眩しそうに見送った。
◇◆◇◆◇
「最近息子が口をきいてくれないんだ」
ネェルアーガマのバーにこっそり呼び出されたアストナージは、既に一杯始めていたブライト・ノアの隣に座った。
「艦長、自分の若い頃、どうでした?」
アストナージの問いに、ブライトは虚空を見上げ、思い出す。
「そういえば、折り合い、あんまり良くなかったかな」
「でしょう? 子供はだいたい親と同じ道を辿るもんです。思春期なんですよ。そういう時は焦らずそっと見守るってことも必要だと思いますよ?」
「そう……だな。ありがとう、アストナージ」
「どういたしまして」
アストナージはブライトの肩を優しく叩くと、持っていたグラスで乾杯をした。
◇◆◇◆◇
「あんた自身はどうなのさ。悩みとか無いの?」
ラーカイラムの自室のベッドに横たわって事後の余韻に浸っていたアストナージに、シャワーから出てきたばかりの、全裸にタオルを巻いただけのケーラ・スゥが声を掛ける。
「んー、この戦争が終わったらどっか適当な場所を見つけてパン屋でも開こうかと思ってんだよね。どこにしたもんかなーって。そのくらいかな」
天井を見上げつつボンヤリ呟くアストナージの隣にケーラが座る。
「そっか。あたしの人生の終着点はパン屋のおかみさんか。ま、悪くないかな」
アストナージが跳ね起きる。
「来てくれるの?」
「あたし以外にアテ、あるの?」
「無い。全く。これっぽっちも」
「じゃ、あたしが行かないとね」
ケーラは笑いながら、恋人アストナージの頬にキスをした。
◇◆◇◆◇
「はい、カーーーーっト! アストナージさん、クランクアップです! お疲れ様でした!」
ラーカイラムの甲板セットの上で起き上がったアストナージは、先に撮影を終えていたケーラから大きな花束を受け取った。
「んじゃ、撮影も終わったことだし、早速行こうか」
「え? どこへ?」
キョトンとするケーラにアストナージが慌てる。
「おいおい、パン屋一緒にやってくれるって言ったろ? 忘れちゃったのかよ!」
「あぁあれ。え? 本気だったの?」
「当たり前だろ! さ、行くよ!」
どこまでも真面目なアストナージに、ケーラはクスッと笑うと腕を絡めた。
「ちゃんと夜景の見えるオシャレなレストランでプロポーズしてよね」
「が、頑張る!」
スタッフたちの熱い拍手に見送られながら、アストナージとケーラはスタジオを後にした。
アストナージ・メドッソ。
ガンダム世界を支えた名バイプレイヤーの彼には、たまにはこんな役どころがあったっていい。
はい、ということで第23話でした。
今回のお話は、主役以外で複数作品に出演してる人って誰かいるかな~
というところからスタートしてます。
で、アストナージさんの話ってなったら、う~ん、人徳なんですかね。
ちょっといい話を書きたくなってこうなりました。
ではここで宣伝をば。
外部サイトさん、上が『小説家になろう』さんで下が『カクヨム』さんです。
『月光旅譚 ~あずきとおはぎと月の女王~』
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良ければご一読ください。
ではまた次回、お会いしましょう!
( ฅ•ω•)ฅ ニャー!