隣のガンダムさん   作:雪月 風花

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【ユニコーン】

はい、皆さんこんにちは!
雪月風花です。

今回はえっと……劇中どこでもって感じで。
それではどうぞ!


第6話 隣のフルさん

 ドライブから帰ってきたフル・フロンタルは、宇宙港に入るとそのままレウルーラが停泊しているドッグまで車を走らせた。

 

 銃を持つネオジオン兵たちが艦の護衛をしているが、フルの乗っている車はジオニックトヨタ製の真っ赤なオーリスだ。

 遠くから見ただけでフルだと分かるから、最敬礼で迎えられる。

 ちょっと気分がいい。

 

 フルはレウルーラの後部ハッチから入ると、お気に入りの広めのスペースに車を侵入させた。

 その途端。

 

「ちょっとあんた何してんの! 駄目だよ、駐車場は端から停めるルールでしょうが!」

 

 頭の禿げ上がった老人に止められる。

 フルは運転席から老人を見た。

 軍属ですらないシルバー人材センターのバイトさんだ。

 

「わたしはフル・フロンタル。大佐だ。わたしはいつもこの場所に……」

「関係ねぇだ! オレがここの管理人になったからにはルールを守って貰うだ! さぁ移動しれ!」

 

 さっきまでのいい気分が台無しだ。

 フルは指示された場所に車を停めると、口をとんがらせながら自室に向かった。

 

 自室に戻ったフル・フロンタルは赤い冷蔵庫からビールを取り出して、口を付けた。

 振り返って室内を見る。

 

 赤い壁紙。赤いTV、赤い机、赤いPC、赤いベッド、赤いクローゼット……。

 室内全部真っ赤だが、これはフルが望んだことではない。

 

「赤い彗星なんだし、調度品全部赤にしちゃえよ」

 

 という、モナハン・バハロの軽い一言によるものだ。

 

 目がチカチカする。

 赤くないのは天井の照明くらいだ。

 

「イジメかよ!」

 

 フルは吐き捨てると、自室のドアに鍵がしっかり掛かっているのを確認し、目を覆うゴーグルに手を掛け一気に外した。

 カツラごとゴソっと外れる。

 そう。これはゴーグルと一体化したカツラなのだ。

 

「これでやっと息がつける」

 

 フルは化粧台に置かれた赤いヘッドマネキンにそっとカツラをセットすると、鏡を覗き込んだ。

 そこにいるのは、金色のゆるふわヘアに碧い澄んだ瞳をしたイケメンだった。

 その顔は、知っている人が見たら目を疑うほど、シャア・アズナブルにそっくりだった。

 

 フルは今脱いだばかりのカツラの毛を触って、深いため息をついた。

 

「……このカツラ、本当に必要か?」

 

 当のモナハンも、二人きりになると笑いを堪えられないほどツボにハマっていた。

 

 ――そりゃそうだ。だってこのカツラ、あからさまに毛髪の量が多すぎるんだもん。しかもとんでもなく蒸れるんだよ。お陰で最近頭頂部が怪しくなってきた気がする。

 

 フルは両手で頭頂部の髪をかき分けた。

 鏡に写った自分の頭を見て、またもため息が漏れる。

 

「だいたい、シャア・アズナブルをモチーフに整形させたんだろうに、それを隠してなんでこんなへんてこりんなヅラとゴーグルかぶせるんだよ。これじゃ整形した意味なくない? 罰ゲームかよ、くそっ!」

 

 フルは残ったビールを一気飲みすると、両手で缶をグシャっと潰し、部屋の隅に置かれた赤いゴミ箱に向かって思いっきり投擲した。

 

 カランカラーン。

 ……外れた。

 

 フルは床に転がったビールの空き缶を拾うと、そっとゴミ箱に入れた。

 ついでに赤い冷蔵庫から次のビール缶を取り出す。

 

 フルは酒は好きだが、あまり強くない。

 すぐ顔が真っ赤になる。 

 まさに赤い酔星。

 ……ゲホンゴホン。

 

 そんなわけで、今夜もフルは夜遅くまで一人酒に酔いながら、愚痴を吐き出すのであった。




はい、ということで第六話でした。

ごめんなさい、ユニコーンはほとんど見てません。
登場人物を何となく知ってる程度です。

『フル・フロンタルの毛髪の量、多くない?』って部分を書きたくて調べたら、
こんな感じに仕上がっちゃいました、みたいな?
それでも書く以上はと一応調べたので、諸々間違ってはいないと思うんですけど。

とりあえず、ガチギレだけは勘弁を。
なにせ『隣のガンダムさん』なので。

ではまた次回、お会いしましょう!

( ฅ•ω•)ฅ ニャー!
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