邪悪を清める叛逆の王   作:ガンダムラザーニャ

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今回も新しく転生者シリーズの話を書かせていただきました。

なるべく長く書けれるように精進しますので、読者の皆様方どうぞ生暖かい目でこの作品を見てくだされば幸いです。


プロローグ

転生者、それは死した人の魂が別の世界で別の存在として生まれ変わる存在。

 

その際、中には特典と呼ばれる特殊な力を与えられる存在もいる。

 

だがその特典を与えることで、その魂と精神を汚染し、その世界を我が物にせんとする存在がいる。

 

その存在によって汚染された転生者はその世界で様々な事件や災害を引き起こしてしまう。

 

当然、その中に含まれる犠牲者は数しれない。

 

そしてある世界では今、転生者による侵略によって、人々が恐怖に陥れられようとしていた。

 

怪物を率いて、小さな国を支配しようと進軍する転生者。

 

その様子を、5人の少年少女が見ていた。

 

その手には、クワガタ、トンボ、カマキリ、パピヨン、ハチの意匠が入った鍔を持つ剣を手にしている。

 

「ふーん…、あれが転生者か」

 

「いじり甲斐がありそうな気配がしますわね」

 

「…あのさ、やっぱりこれ行っちゃう感じ?

 

俺そろそろビビってチビりそうなんだけど」

 

「相手が何であれ、外道なれば地獄への道行を案内するまで」

 

「はっ、前置きなんざ必要ねぇよ。

 

とにかくあのクソどもを殺せればなぁ!!」

 

男勝りな金髪の少女が剣を肩に担ぎながらそう言うと、他の皆の静止を振り払って飛び出すのでついていく。

 

「あ~もう! 勝手に行くなって!」

 

「まあまあ、私達も行きませんこと?」

 

「仕方がありません。

 

もう少し動向を探りたかったのですが……」

 

「…ったく、仕方ねぇやつだな」

 

4人も少女の後を追うように飛び出した。

 

5人はそれぞれ剣を抜き放ち、転生者とそれを取り巻くサナギの怪物たちの前に立つ。

 

「何お前?そこ邪魔なんだけど?」

 

「はっ、お前らこそ、あの国目掛けてそんな大所帯でどうするつもりだ?あぁ?」

 

「どうするって、そんなの決まってんじゃん?

 

国にいる連中を皆殺しにして、俺だけの国を築き上げてやるんだよ」

 

「はっ、てめぇらみてぇな三下にあの国が落とせるかよ。

 

何故なら、オレたちがいるからな」

 

「あっそ、じゃあ死んでよ」

 

転生者が親指を下に向けると、背後にいたサナギ達が一斉に襲い掛かる。

 

それに対して5人は臆することなく立ち向かい、剣を構えそれぞれ操作していく。

 

【クワガタ!】

 

【トンボ!】

 

【カマキリ!】

 

【パピヨン!】 

 

【ハチ!】

 

『王鎧武装!』

 

【You are the KING, You are the You are the KING!】

 

【クワガタオージャー!】

 

【トンボオージャー!】

 

【カマキリオージャー!】

 

【パピヨンオージャー!】

 

【ハチオージャー!】

 

5人はその体を結晶化させ、どこからともなく現れたクワガタ、トンボ、カマキリ、パピヨン、ハチの姿をしたオーラが突撃する。

 

結晶が砕けたと同時に5人の姿も変わり、5人にはそれぞれ赤、青、黄、紫、黒の鎧を纏い、左肩にはマントを靡かせている。

 

その姿はまるで、昆虫の王を思わせる姿だった。

 

「おい三下、よく聞け。

 

我らはキングオージャー!

 

テメェらみたいな理不尽なクソどもに叛逆する王だ。

 

冥土の土産に覚えときな!」

 

「まぁ、俺はこいつがどう思おうが知らねぇし関係ねぇけど、お前らみたいなダセェ生き方してるやつが気に食わねぇからな」

 

「どれもこれも、わたくしがあるべき姿に治してさしあげますわよ。

 

相手が何であれ、わたくしからすれば皆患者ですから」

 

「ここから立ち去るならば見逃そう。

 

しかし攻め入れようならば、ここで処するまで」

 

「うわ~、皆気合入っちゃってる。

 

…はぁ、しょーがねぇ~なぁ!!

 

こうなったらもう自棄だ!

 

死にたいやつだけ来い!!」

 

戦士たちは剣を両手に持ち、それを交差させて構える。

 

すると、彼の周囲にいたサナギが一斉に襲いかかってきた。

 

「はっ!上等だオラァ!!」

 

最初に斬り込んだのは赤い装甲を身に着けた少女。

 

その獰猛な食らいつきでサナギを切り払っていく。

 

「ふっ、はっ!!」

 

次に青い装甲を身に着けた少年が剣で軽く薙ぎ払ってからの強い蹴りを叩きつける。

 

「せいっ」

 

黄色の装甲を身に着けた少女が正確にサナギの急所を剣で突き刺していく。

 

「地獄の釜の湯加減なれば!!」

 

紫の装甲を身に着けた少女は居合の構えから一閃を放ち、それにより数体のサナギが切り裂かれた。

 

「おぉおおおおおおっ!!!」

 

黒の装甲を身に着けた少年は他の皆と違って素人丸出しの動きで切り結んでは武器を奪って投げ捨てたり、殴り飛ばしたりしている。

 

だが、その動きにはどこか戦い慣れているような雰囲気があった。

 

「へぇ〜、やるじゃん。

 

まっ、こいつらがザコだからってのもあるんだろうけど」

 

それを見ていた転生者はサイの模様が入ったデッキケースを手に取ると手鏡にそれを翳した。

 

その瞬間、ベルトが腰に巻かれ、握り拳でガッツポーズを取る。

 

「変身!」

 

デッキケースをベルトに挿入すると、鎧を纏った銀色のサイを思わせる姿をした戦士へと変わった。

 

「俺は仮面ライダーガイ。

 

お前ら全員ぶっ殺して、この国も俺の物にしてやるよ」

 

「仮面ライダーガイの特典を持つ転生者か。

 

良いぜ、なら命乞いがしたくなるくらいまでブチのめしてやるよ!」

 

クワガタの少女が剣を大きく振りかざしながら斬り掛かろうとすると。

 

【ストライクベント】

 

ガイがデッキケースからカードを取り出してそれを左肩の挿入口に投げ入れることでザイの長い角を模した武器が装着されて、少女の剣を防ぐ。

 

そのまま鍔迫り合いに持ち込む。

 

しかし。

 

「ふんっ!!」

 

「あがっ!?」

 

トンボの少年の強烈な蹴りがガイの側頭部を捉え、地面に叩きつけられる。

 

「おい、クワガタだけでなく俺ともやろうぜ?」

 

「…いってぇな。

 

お前はこいつと遊んでろ」

 

【アドベント】

 

ガイはカードからサイのモンスターを召喚してそれとトンボの少年を戦わせようとするが、カマキリの少女が飛ばした針によって動けなくなってしまう。

 

「ふふっ、乱暴はいけませんわよ患者様?

 

しっかりと治療して差し上げますから、大人しくしてくださいませ?」

 

「これなる生き物も特典の一部。

 

ならばこの場で斬り伏せるまで!」

 

続くパピヨンの少女の一線により、モンスターは斬り伏せられ、倒れてしまう。

 

「メタルゲラスが!?

 

くそっ、契約が!!」

 

銀色の鎧が灰色にくすんでしまい、力も弱くなるガイだが、それでも武器を振り上げて攻撃しようとすると。

 

「スティールッ!!」

 

「なっ!?」

 

手にあった武器が、ハチの少年に奪われてしまう。

 

「今だ!!早くトドメを刺せ!!」

 

「はっ、オレに命令してんじゃねぇ!!」

 

【オージャチャージ!!

 

オージャフィニッシュ!!】

 

剣のトリガーを引き、クワガタの部分を3回引くことで必殺技を発動させ、強力な一撃を放つ。

 

「がっあっ、あああああ!!」

 

それによって、ガイは爆散した。

 

それに伴い、サナギも消滅した。

 

「おーっし!

 

戦闘終了だ!!」

 

「あ~、汗かいちまったなぁ」

 

「やはり、この剣でトドメを指すと、死体も残らないのですね。

 

臓器と血液を保存して、ドナーと輸血に利用しようと思っていましたが……」

 

「地獄への道行きは、無事に済んだようですね。

 

刑はこれにて終了」

 

「はぁ〜疲れた〜!

 

早く戻って楽になりてぇよ〜」

 

こうして、彼らは勝利を収め、一つの国の危機を救った。

 

彼らの名は王様戦隊キングオージャー。

 

魂を汚された転生者を滅し、その魂を清める王様たちだ。

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