学園都市のガンスミス   作:ガチタン愛好者

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今までありそうでなかったブルアカの銃火器に焦点を当てた作品です。ブルアカのSSってストーリーとか世界観、宗教的観点のは多いんですが銃火器に触れたものが少ない。ならば自分で書いてしまえ、そういう作品です。


第1話~学園都市の縁の下の力持ち~

「………」

 

一人の男が机と無言で向き合う。彼の手元にあるのは無数の細かなパーツ。ネジや筒、バネといった様々なパーツが磨きあげられ、組上がっていく。

 

「よし、こんなもんか。試射してみるとするか」

 

立ち上がった彼は部屋を出て隣の部屋へ入る。そこは奥行きが数十m程もある細長い部屋

 

「耳当て、ヨシ。手袋ヨシ。ゴーグルヨシ」

 

一つ一つ丁寧に確認を済ませ

 

「range is going hot」

 

他に誰もいないが守るべきルールを省略することなく行う。他に人がいないからと横着をするとそれが当たり前になってしまうからだ。そして一つ息を吐き

 

ターン

 

乾いた発砲音。そしてセレクターを変え

 

タンタンターン

 

軽く三連射。親指でセレクターをセーフティーに入れ、マガジンを外す。手元のボタンを押すと奥の的がこちらへ寄ってくる。

 

「よし、集弾も良好だ。撃ち心地もグッド。この出来なら満足してもらえるかね」

 

撃ち終えたアサルトライフルを担いで部屋、シューティングレンジを出ると先程の部屋、整備室を通りすぎて唯一外界と繋がる場所。店に行く。十数分待てば一人の少女が来店した。

 

「時間通りだな。頼まれてた通りだ。試射していくかい?」

 

「いや、いいです。代金はこれでいいですか?」

 

「ぴったりだ。毎度あり、またのご利用をお待ちしてます」

 

今しがた仕上げた銃を受け渡して裏の部屋へ戻り一息つく。

 

「やっぱりARの整備は気を使うな。なまじ同じくらいの頻度でボルトアクションとかリボルバーが来るだけに実感する」

 

ここまでで聡明な方は気がついたことだろう。これは神秘溢れる学園都市にてある程度の人気を誇る、好きが乗じて仕事になってしまった男、一人のガンスミスのお話。

 

★★★

 

ここでガンスミスについておさらいしておこう。といってもここで言うガンスミスとはあくまでも彼がやっている業務内容についてだ。彼の仕事はいたってシンプル。

 

・銃火器の整備及び改造

 

キヴォトスは広く銃が普及しており当然それにともない整備や補給の必要性が生じる。弾薬の補給は5.56mmや7.62mmといったポピュラーな弾薬であればマガジンとセットでコンビニで売られていたりするし、ケースレス弾薬などの特殊弾薬も手間ではあるがメーカーに問い合わせれば手に入らないことはない。整備もメーカーがパーツをしっかりと供給しているお陰で困ることはない。しかし広く年頃の少女たちに普及していると当然個性を求める者や、メーカーへ問い合わせるのが面倒。中にはそもそも整備が面倒だったり時間がとれない場合もある。そういった際に活躍するのが所謂ガンスミスと呼ばれる人々というわけだ。

 

★★★

 

「今日のお客さんはミレニアムの一般生徒だったか。改造はしてないから楽だけどあそこのアサルトライフルはレッドウィンターと比べると整備が面倒なんだよ」

 

キヴォトスにはゲヘナやミレニアムサイエンススクール(略してミレニアム)、トリニティ総合学園といった様々な学校が存在し、学校ごとに銃には特徴がある。構造が複雑だが堅実な設計で傑作銃が数多く存在するミレニアム、職人気質でよりいっそう複雑だが性能は良いゲヘナ、たまーにトンチキな方向へ飛んでいくトリニティといった具合だ。因みにレッドウィンターは気候故か質実剛健を追求しておりシンプルで整備がしやすく、非常に頑丈なのが特徴だ。とはいえアサルトライフルはアサルトライフルなのでパーツは多いし面倒と感じる生徒は悪い命中率の改善も兼ねて彼に依頼したのだ。

 

「次の予約は…うわぁ。この子か」

 

彼は腕が良いために人気が殺到しており、学校や種類を問わず仕事を請け負うことも拍車をかけている。中には彼に整備してもらわなきゃ嫌だと言う厄介なユーザーもいる。彼は拘りが強いがゆえに納品期日を守れないこともしばしばなのにだ。勿論ファイアリングピンが折れたとか、暴発でバレルが裂けたといった緊急を要する案件は最優先で行うが…

 

それゆえ彼は予約待ちを行って順番に連絡をして銃を受け取り、整備した後に受け渡す方式を取っている。勿論整備中は愛銃を失うため代車ならぬ代銃を用意している。もっとも彼の趣味が大いに反映されているため彼の整備ゆえに性能は良くとも扱いづらかったりするがそれはご愛敬として受け入れられている。

 

「特にこの子の重機関銃は気を使うんだよな。とにかく弾をばら蒔くからバレルの損耗も気になるし……さて、依頼されたからには本気でやりますかね」

 

彼の手には紫色の装飾が施された重機関銃が書かれた依頼書が握られていた。

 




自分がブルアカを好きになったきっかけがヘイローと銃火器なんです。ブルアカを構成する重要な要素である銃火器に少しでも興味をもっていただけたなら幸いです。

紫色の装飾の重機関銃でお察しの通り次の依頼者は私の初めての★3であり、二番目の推しのあの子です。因みに最推しは某レールガン振り回す王女様なので出そうか迷ってます。だってあのレールガンはエンジニア部謹製ですから。元ネタの銃も無いですし。
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