せっかく転生したのにイケメンじゃないし大変な世界に来た   作:ケリュム

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直哉くん

 

「うっゲツ!、、はぁアイツ容赦無さ過ぎだろォ、、ウ"っ」

 

 

 甚爾はしっかり報酬を徴収する為、渡さなくて良いならと話を逸らす俺の雑談を無視し俺の自室まで着いてくる。 目線で「はよしろ」と送られると俺の身長と同じデカい金庫を開けさせる。

 緊急事態時直ぐに運搬ができる様に俺個人の財産をアタッシュケースに分けて入れているのだが甚爾はそれを適当に二つ鷲掴むと俺の静止の声を笑いながら払い退け部屋を出て行った。 まぁ手伝ってもらったんだ、良いか、、と思いたい気持ちとなんだがくやしい気持ちでやけ酒をしていた。

 

 

「おーい、、だれかいない、?のかぁーー!!、、、、」

 

 

 俺の部屋には酒は結構備蓄できるように増築していたけれど流石に食べ物は置いていたくなかったので持ってきてもらおうと屋敷内の女中に聞こえるであろう大きな声を出すが反応がない、、、。  仕方ないと自分のふらつく足取りで厨房におつまみをとりに向かう。  その途中俺は廊下に廊下を曲がろうと進むと、自身の腰当たりの小さな物に衝突し、ソレはドタっと尻もちを立てて倒れる。

 

 

「いツツ、、前見んかい!!」

「おっ、、?すまん見えんかった」

 

 

 それは黒髪のガキで確か、、わざわざ家に来ている叔父兼禪院家当主の直毘人の息子三兄弟の末っ子だっけか。 さっきのドタドタはコイツの兄2人か?数年前に正月に会ったのが最初だったハズ。 術式は直毘人の『投射呪法(とうしゃじゅほう)を引き継いで才能もかなりある優秀なヤツだ。  俺より甘やかされているかなりの悪ガキだ。

 

 

「う"ッ、、酒臭っ、大人として昼から酒飲んで恥ずかしかないんか?」

「お前の父ちゃんも酒飲んでると思うが、、?」

 

 

 まぁコレに関しては言ってる事はグゥの根も出ないくらい正しいな。 しかし睨んでくるガキの目に俺も大人げ無く目を細め若干睨んで見て数秒経つと、俺の目の前を素早い何かが横切ると、持っていた酒が突如手から消える。

 

 

「あ?」

「いい加減な事を抜かすな、、それにしても、若造にしてはいい酒飲んどるのォ?」

 

 

 キュポッと気持ちいい音を立てコルクが抜かれるといつの間にかいた直毘人が人の酒をごくごく音を立てて飲んでいた。

 

 

「飲んでるじゃないっすか直毘人殿、、、かえして」

「父さま!」

「この旨、、小僧の分際で生意気だ、、預かっておこう」

 それ返される時絶対中身無くなったんだろ

 

 

 ヒゲを触りながら喋っている直毘人は人の酒を自分の物が如くしまうと、俺に対してピリピリした息子の手を引いて消えていく、と思うと顔をひょっこりと出す。

 

 

「おぉ、そういえば良い収穫、、忘れておったわ、甚壱おぬし昼飯の後ワシの居る部屋に来い、話がある」

「がってん承知ノ助」

「ん、酔ってるのぉ」

 

 

 

 

 今日昼食はサンマをメインに山菜のスープなどの健康的な和食であった。飯の時間は一つの大部屋に膳を人数分置いて、とるが甚爾はその部屋の端に置かれた飯を食べさせられる。 当の本人はもう気にしていないが。 客人がいれば毎度毎度、あぁは成るなよと見せしめのようにさらかなり胸糞だ。

 

 

 すると酔って気分の良くなった直毘人が皆の前で術式や呪力などを使い、型を見せる。 さすがは年の功、呪力操作はこの場にいるどの人の物より洗練されており周りはやんややんやと盛り上げ煩くなるが俺も凝視する。 ちなみにあのガキ共はあまりそれに興味が無いらしくチラチラ見ることもあるが基本黙々と食事を食べていた。 

 

 さっきぶつかったガキは名前は確か直哉、、三人の中でアイツは直毘人の型もしっかり見ていたがそれ以上に端で黙々と飯を貪る俺の弟甚爾をジロジロと他人にバレない様観察をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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