せっかく転生したのにイケメンじゃないし大変な世界に来た 作:ケリュム
8月15日午前2時26分
大学生男女5名がとある廃神社へ向かい、姿を消した。 そして11時56分現場へ向かった・準一級呪術師 神谷 曾野・2級呪術師 木口 相馬、相澤 享。 そして同伴した窓合わせて8名が消息を絶ったことで1級案件となった。
そして元々少ない呪術師をこれ以上減らさまいと、上はその危険度の高い案件を安定して処理する為御三家の1級相当の呪術師を動かすよう依頼した。
・・・・・・・8月15日午後2時16分
現場へ向かう車内、甚壱は現在進行形で後部座席2席を贅沢に使いねころがってイビキをかき眠りこける。
呪術師だけに言える事ではないが、呪いを祓いに向かうというのは
「…ショウ ……
「んぉあ〜〜ッッ ……なんだ 」オコスナヨ
子供は運転士の助手席座っており、後ろに体ごと後ろは向け 甚壱に話しかける。
「師匠!!躯倶留隊の皆さんは今回なんでいないんですか?」
先生や 何々"さん"付けは気分がいい、が、"師匠"は非常にこそばがゆい、てか不快だ。
「ッ…おい待て、ここ数日思っていたがキモイから"甚壱さん"か"甚さん"にしろ
「は、い 分かりました…って、蘭太ですってオレは!!郎を付けないで下さいよぉ」
「そんな事はどうでもいいんだよ、それとさっきの質問は単純だ。 それは俺が強いからだッ。がっははっはは!」
「なるほど!」
「おい突っ込め、恥ずかしいだろ。// それにあいつらだって術式が無いなりに必死に頑張っているんだぞ!?なんてことを言うだ貴様!!」
「す、すみません……!!。」
(オレ何も言ってなくない!?)
突然の
「まぁ冗談だ…今回の案件はアイツらに仕込んだコンビネーションでも厳しい相手の可能性が高いからな、アイツらをそんな危険にぶちこむ程俺は厳しくない」
(オレは連れてくんですね…)
「なるほど……でも、し…甚さんは十分強いですよ。あまり言いたくないんですが…父様より強いです、たぶん…。」
「はは、嬉しいこと言ってくれるな。 でもなお前ぐらいのチビは自分の父ちゃんが最強だと思っときゃいいんだよ。」
「でもオレに足りない事を埋めるには父様では無く貴方なんです、甚さん。」
揺れる車内で蘭太の眼差しは一切揺れず甚壱を射止める。
「……マセてんな……教えてやったガキどももだが、もっと子供らしくなれんのか」
「すみません、ちょっと…分かりません…」
(そういうとこなんだが)
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「先生、オレはここにいるみんなより、よわいこと…ッ! たくさん…いっぱいいっぱい分かってるんです!。 どうかお願いせんせぇ…父様に失望されないように!!、オレに……オレに足りない物を教えてッ下さいッ…」
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(あれだけ言われたら断れんよな)
それから数分沈黙が続く中甚壱は運転中の
「そこ、右に曲がった先の駅に同行する奴が居る、拾ってくれ岩野。」
「は、はあ……?」
「なんだぁ? どの道任務は今日中に完了させる、金はたんまり受け取ったしな。 それに時間が迫っている なんて事はないだろう岩野?」
「えぇ、まぁ…大丈夫なのですが今回の任務に当たるのは貴方のみと聞いておりましたので……」
「
そうやって雑談の後、車は駅の駐車場へと入る。
「この時間に来いと言ったからな……………お、来た来た!」
車から出た甚壱はこちらへ向かってくる男に手を振る。
「岩野来たからそろそろ出す準備を。 おいお前はこっちだ蘭太」
「うぉあッ!!?」
俺は相席でちょこんと座る蘭太を片手で持ち上げると後部座席に、つまり俺の隣に座らせると、同時に相席のドアが開くと大きなカバンを持ちムスッとした男が席に着く。
「よぉ
「突然呼び出すな甚。」
「久しぶりだし小言は勘弁してくれ。」
「……」
「ん?」
正道は細めた瞳で後部座席でニマニマする甚壱を直視するが、その斜め下で気まずそうにする人物に声を上げる。
「ハァ"ッ!!? なんで子供が乗ってる?! 俺が納得する説明をしろ甚!!。」
「禅院蘭太だ親戚で俺の教え子。」
「で?」
「急かすな」汗汗
「危ないが強い呪霊を見ておくのは良い経験にも向上心もにも良く効くだろう?」
「資料は見たが今回の案件は見物させるには少々危険だろう!?」
「分かっている、その為の正道 君!、チミの出番なんだ。 引き受けてくれるなら
「どっちだそれは……」
向上心のある準一級の術師はこれで基本落とせるか助かる。
「まぁ今日の任務でどんな感じか、にもよるけどな。 あ、来てくれんなら報酬はちゃんと払うぜ?」
「甚さんこの人は?」
「ん〜同期?知人? まぁ同じなのは年齢だけで面識を持ったのはここ2年の最近だが。あ、じゃあ友達だな。」
しかし甚壱当人は準一級の正道が1級になるのはまだ早いかなと思っている。
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8月15日 午後3時18分
今回、窓も巻き込まれるという、珍しいケースの案件の為、窓は現場から離れた位置に車を止め、呪術師一行はそこからは徒歩で進む。
「緊張するか? 蘭太」ニヤニヤ
「それは…は、い…」
「バカか現場が初めてで危ない案件なんだぞ、当たり前だ!。」ギャ
「あ〜、カバンのキーホルダー作ったやつか?可愛いな」
「そうだろ? 初めて意見が合うな」
「…………甚さんや正道さんは緊張や怖かったりなんか無いんですか?」
「俺は無いな、コイツらがいるからな。 なかなかカワイイだろ蘭太君?」
正道はそう言うとカバンの中の呪骸に呪力を少し送って操り、カバンから上半身をだし蘭太に向けて手を振らせる。
「コイツが自作した呪骸なんだよ、結構カワイイだろ蘭太?」
「え、ぁあ……とてもすごくカワイイ…ですね ハイ。」
(抱き心地
「んー俺はちょい怖…いのか、な?。」
「え!? 甚さんに怖いとかいう感情あるんですね」
「な!? 失礼な……いや呪霊は怖くないんだが…いかんせん夜の廃墟とか森?の暗い雰囲気はシンプルに怖いな。 本能的恐怖というのか……あ〜、あと明るくてもな どんよりしたのは苦手だな…あんな感じで」
昼間の過ぎた時間、剃ったヒゲは若干生えてきており甚壱はそれを指先でクイクイと引っ張り遊びながら答えていたがふと何かに気づき、遊んでいた指で蘭太の視線を誘導させる。
「う、ゎあ…。」
蘭太の見た光景は至って普通、ただコンクリートが途切れた森の入り口。 砂利の林道の左右には大きな木が当然生い茂り太陽の光が草木を通り抜けていた。
それは普通、田舎の方ならよく見る
「コレは…やめた方がいいんじゃないか? 今からでも窓の所へ…」
「大丈夫だよ正みっちゃん」
「やめろ気色悪い」
至ってまともな意見に甚壱はおちゃらけて返す。
「今までの経験上この感じ的には…そんな等級無いが、準特級クラスだと思うぞ?…もしもの事があっても俺が2人とも逃して呪いを託して成長を促す寸法だ。」イイダロ?
「ッ……!!?」
「甚…託された側はキツいのは知っているだろ…流石に勘弁してくれ…」
「はは…まぁ元来特別一級呪術師・柄 所属のエリート呪術師禅の院甚壱の俺1人で事足りる任務だからなァ〜。……ん? どうしたんだね蘭太郎君」??
「…いえ、なんでも無いです甚さん。 それと正道お兄さん。」
正道は甚壱にアイアンクローをしながら少年を見る。
「今日会ったばっかのオレを心配してくれてありがとうございます。 でも決心は付いたので心配しないでください!!。」
現場に出る呪術師には常日頃からあんな冗談の様な事が付きまとうということを大人2人を見て嫌でも分からせられた。 蘭太はその日決心をした。
甚壱君の話していた"窓"岩野さんの初めて送迎した御三家の呪術師は甚壱で、初対面時はびくびくしていたが、2、3回送迎するうちに、甚壱が嫌な呪術師ではないと認知し緊張しなくなった。