せっかく転生したのにイケメンじゃないし大変な世界に来た   作:ケリュム

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獅林解

 

 

 臓物が辺りに散乱した森の中、俺は呪霊の血を大量に被った正道と体力切れで呪霊の肉片と血液に顔から倒れる蘭太に拍手を送る。

 

 

「おォ‥お疲れ じゃ早速帰るか!

 

「ふぅ〜。 ん?、なぜ傍観者のお前がそんなにボロボロになってるんだ、いや、それよりその呪術師もっと丁重にあつかえ」

 

「クタクタの状態でよく喋る口だな…わざわざ上物の着物使って止血してやってるんだ! 野郎にゃコレで十分だろう」

 

「男女関係なく怪我人は丁重に扱ってやれよ ハァ…もういい疲れた、取り敢えずお前は何もしてなかったんだからな? 窓の元へ先んじて運んできたらどうだ?」

 

「岩野には連絡を送ったからもう時期来る、行くぞ。 それより、正道お前裏に俺がいるから落ち着いて祓えたろ。」ニヤニヤ

 

 

 呪具"梟"、それを抱っこ紐の要領で背中に縛る工程で甚壱は言う。

 

 

「お前のニヤケ顔はキモイ、やめたほうがいい……マジメに、しかしまぁお前の面はどうでもいい、そんなことよりメルヘンが……使い物にならなくなってしまった。 カワイソウニ 材料代はお前が払えよ?払わなかったら訴えるッ。」

 

「卑しい奴め、しかし任せとけ! 今回の報酬の4割はお前の口座に送っておくからな?。  それで直せ。結構今回の任務は報酬が凄いんだぜ?。」

 

 

 そう言って金のジェスチャーを示す甚壱と正道らは帰路につこうと準備をするが正道の口からはため息が出る。

 

 

「今回も黒閃は出ず、だな…。」

 

「アレは殴ってりゃそのうち出るだろ気にするな、俺だってここ数回の任務二回に一回くらい出てる気がするするしな」

 

「自慢か!? 場数か!場数なのか?!」

 

「まぁ、それはそうだろうが、禪院家で生まれて、ガキの頃から訓練された人間と場数を比べるのは無駄ってもんだろ正みっちゃん」

「それやめろ!」

 

「でも、ふむ…、現実問題なんだが呪骸を縛ってみるのはどうだ? お前さんの呪骸との連携で放たれる打撃は完璧だが、そのせいで連携が決まった結果、集中力が著しく落ちた状態でお前は呪霊に拳を振り下ろしてる気がするんだよな〜…?

連携はうちの隊より完璧だから羨ましいしアイツらもっと鍛えてやんなきゃな」

 

……………

 

 

躯倶留隊の人

「うぉお…なんだ今のは、悪寒?」

 

「よそ見するな愚か者!!」

 

「ゔぉえ"ッッ!!!?」

 

 

………………

 

「黒閃を出す為にわざわざ死んでしまう可能性を作るほど俺はまだイカれてない」

 

「そういうもんか……」

 

「ふ、しかしおまえからそんな真面目な答えが出てちよいとビビってるよ」

「おいッ!?」

 

「でも考えてみるよ、最低お前を殴れるくらいには俺は成長してみせる」

 

「………血ィ止まらなそうだな、正道コレで止血しとけ」

 

「助かる」

「威勢のいいこと言って手取り足取り状態だな正みっちゃん! ガハハッ!!」

「死なねぇかな」

 

 

 

 正道の呪術師としての心情変化は正道を成長させた、そして甚壱への好感度は上がったが元より下がった。

 

・・・・・

 

 

 よしッ、そう言いながら呪術師を背中に固定し終えた甚壱、甚壱の残っていた止血に使われた服の残りで腕の止血を終えた正道らは蘭太の事を話しながら歩き出す

 

「あぁそれにしても蘭太君凄かったぞ、これからは俺の任務にはついて来て欲しいくらい良い術式と基礎のできで努力をかんじたよ」

「呪霊の動きには追えてなかったからまだまだだがな」

 

  子供があんな化け物を捉えきることは無理だ、でも遅れてとはいえその軌跡を追って対応しようとするだけ、十分、立ち向かえるだけ勇敢だ。 それが良いことか悪い事かは誰も知らないが。

「そんなのは当たり前だろうがドアホッ!」

「くッ…」

 

「己の実力を理解して自分へターゲットが向かわないようにタイミングよく術式を使っていたし、俺がアイツの動きを封じると恐れず突っ込んで、しかもダメージを与えるだけの呪力操作と出力、蘭太君、君は俺より確実に強くなれるだろう!」

 

 

 

 

「お二方ッ…」

 

「「??」」

 

 

 2人は後ろを振り返る、そこには血溜まりに座る蘭太が下を向いて座っていた。

 

 

「あのッ…体がガタガタで動かないんです。 本当に申し訳ないんですが……ハハ」

 

「あぁ」

 

 甚壱は暗い顔をしながら正道を見やるが、正道は頭を横に振る。 正道は右腕から流血し見た目通り痛めており手で押さえていた。

 

 

ど、ドロドロの野郎に挟まれるくらいなら1人で来ればよかったじゃねぇか!!!?。

 

 

____________________

_____________報告

 

 

 重傷者 木口 相馬2級呪術師と判明。 片足片目欠損、2週間後意識を戻し、完治した後呪術師を退職。

 

 

 神谷 相澤 享二級呪術師は祓われた呪霊の跡地から来ていた衣類の一部が採取され呪霊に消化されたと判断し死亡と判定。

殉職

 

 

 身元不明の下半身は、破れた服と、肝試しへ向かう前に向かった店での監視カメラと参照され、〇〇大学2年の女学生と判明。

死亡

 

 その後、禅院 甚壱 特別一級呪術師と夜蛾正道二級呪術師の呪霊との間で起きた戦闘で、半壊した社付近から、現在確認できるもので非術師や呪術師を16名は殺害しており、十数年前から指名手配されていた呪詛師弓握 三郎(ゆみあ さぶろう)が発見。

 

 弓握 三郎は捕縛され、公正の余地なしと判断され呪術規定に則り処刑が決定。

 

 

 任務から4日後、夜蛾正道は禅院甚壱特別一級呪術師に推薦されそれ以前にも他の一級術師にも推薦があった事から総監部はそれを受理、夜蛾正道は準一級呪術師へと昇級を果たした。

 

 

 

  神谷 曾野(その)一級呪術師は()付近で発見、死亡が確認される。

 

 

報告終了

____________________

_________

 

 

 全員の服に染みついた呪霊の血が消滅し綺麗になった頃。

 

 

 岩野は俺の連絡で、車が来れる限界まで来ていた。

 

 俺はその相席によだれを垂らしながら気持ち良さそうに寝ている蘭太をポイと放り込み、腰あたりにある固く結んだ結び目を解き、梟をするりと取り、後部座席に重傷者を慎重に座らせる。

 

 

「禅院さんは乗らないんですか?。」

 

 岩野は正道が座った後も車内に入ろうとしない甚壱に言う。

 

 

「あーー、生きて奴もまだいるかもしれないからなでもまだコイツしか見てない無いからな、もう少しだけ調査してこようと思う。  それではよしッ行こうか正道。」

 

「ふざけるな…1人で行け、こちとら血流してんだぞ。」

 

「……ちぇッ。」

 

「そうだ、そんなに寂しいならコレをやるよ」

 

 正道はなんとも言えない見目をした呪骸を甚壱の帯に捩じ込む。が甚壱の機嫌は変わらなかった。

 

「いらんわこんな物!」

 

「まぁまぁそう言うな甚くん、持っておいたら落ち着くよ!」

 

「ならもっと可愛らしい物にしろよッ! 可愛いかも怪しいだろコレは!?」

「ハァ?」

 

「いや、まぁ可愛いか…」

 

 

 怪我が酷く事は急ぐ。予備着物に呪骸をねじ込まれ、ムクれて口を突き出した甚壱が車が浮くレベルで強く扉を閉めると車は直ぐに発進した。

 

 正道の声は無視するものとする。

 

「重傷者が乗ってんだぞッッ!!!」

 

「……」ムシムシ〜

 

 

__________________

_____________

 

 

 岩野に帳を再度張ってもらった甚壱は迷いのない足取りで壊れた社へと向かう。

 

 

「しらん呪力だな、。」

 

 

 呪霊との戦闘跡で拾った小さな布切れを眺めながら俺は色褪せてヒビが入った鳥居を通り過ぎる。

 

 呪霊が呪物を狙うのは、それを吸収するほうが動物や人間、呪術師を狙うよりも効率よく強くなれるからだ。 その点獅子舞呪霊の術式は多分、その効率が良くなる術式だったと思う。

 

 俺が体内から一般人よ女と呪術師の男を奪うだけである程度弱体化したからな、多分あの2本足のスピードと攻撃特化の形態は特級に片足、たぶんもう片足の小指意外は突っ込んでいな絶対。 今回発生してからあまり時間経っていない内に祓えて良かった。

 

 しかし一級呪術師がいて負けるほどかと言うと怪しいところがある、無いとは言い切れないが…。

 そしてその呪霊との交戦で崩れた社の違和感もあった、それは社の呪力が充満した内部で一部に呪力が極端に少ない箇所があった。

 

 

「カビ臭ぇの」

 

 

 腐ってぐずぐずになった床板にズレた箇所、そこは不自然な程呪力が無い。 おそらく呪術師と呪霊が交戦し崩した のにだ。 甚壱は躊躇無くその板を殴った。

 

 

 コ"ッォン"!!

 

 

 そんな柔くも多少硬度のある板が砕ける音が廃神社には響くと同時に土煙が上がる。

 

 

「ぉ"え"ッ ! げほッ! ガホッ こりゃッ間違えたかも!。」

 

 

 咳き込み瞼を開いたその時

 

 

「ッ!?。」

 

 

 殺気、土煙が舞う中それは甚壱の喉を狙い迫り来る。

 

 が、甚壱は刃物は勿論様々な物を使用した訓練を何千回何万回と繰り返していたおかげか 驚き、筋肉は硬直し、隙はできたものの冷静に体は動かせ紙一重で躱す。

 今の動きから予測して相手の腕を捻り捕まえるが、次の瞬間後頭部で面を頭突きを暗い離してしまう。

 

「おかしいな…? 確実に動脈切ったと思うたが失敗か…」

 

 

「いってェ……なッ」

 

  呪霊ならいざ知らず人間が突然、うにょって飛び出てくるな! ギョッとするのは鍛えらないんだよクソッ!!。

 

 

 そんな悪態を心の中で吐きながら数メートル退いた男を睨む、それと同時に躱した筈の首からはプシュリと温かい液体が滴れ甚壱は目を見開き咄嗟に片手で押さえる。

 

 

「正確に人間の急所狙って来る非術師はァ……居ないよな? そこのお前さん。」

 

 

 そんな甚壱の目の前では土煙の中でヨロヨロと人影が立ち上がる。

 

 

 

 






 電話の無い森で行う連絡に使用したのは、1級呪物"ヒト紙" 使用法、マーキングした者、あるいは場所へ必ず追いつく。 呪具ではなく呪物。

 ヒト紙は小さい紙なので連絡に使うには不便だが、伝えたいことを短く鉛筆で書くように甚壱は使っている。

_____________



 獅子舞呪霊君と2人の戦闘は描こうと思うとグダると思ったので、飛ばしました。 

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