ウマ娘ハーメルンダービー   作:ダシマ

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第13話「謎の天才ゲーマーを追え!」

 

 それはある日の事だった。

 

「あン!? なんじゃこれは!!」

 

 トレセン学園の知性派ウマ娘と知られているエアシャカールが自室で吠えて、同室であるメイショウドトウがビビっていた。

 

「ひぇえええええ!!?」

「…あァ。悪い悪い。大声出して。にしても一体どうやったらこんな事が…」

 

 エアシャカールがメイショウドトウに一言謝ると、またパソコンの中の映像にかじりついた。

 

「…一体誰だってんだ? この『ワガハイちゃん』ってのは」

 

 そしてまた…

 

「は!?」

 

 栗東寮の談話室にてナリタタイシンがスマホを見て反応していた。彼女もゲームの動画を見ていたのだ。

 

「一体どうやったらこんな連鎖が出来るのさ…。この『ワガハイちゃん』ってヤバすぎ…」

「どうしたの? タイシン」

「またゲームの動画か…」

「ああ、もう! くっつきすぎ!!」

 

 タイシンが呟いた直後に同期のウイニングチケットとビワハヤヒデ後ろからのぞき込んだのでタイシンは思わず吠えた。そしてそれを遠くから見ていたクリークは微笑まし気に見ていた。

 

 

 そして…

 

「あの『ワガハイちゃん』…。どこかで見た気が…」

 

 屋上でナリタタイシンがそう呟くとエアシャカールがやってきた。

 

「おい、今『ワガハイちゃん』って言ったか?」

「そうだけど…なに?」

 

 元々コミュニケーションを積極的にとる事がない二人は、喧嘩腰になっていた。タイシンとしてはアンタには関係ないでしょという調子だったが、これがクリークといった優しいウマ娘には通用していたが、エアシャカールのような気性の荒いウマ娘には通用しなかった。

 

「大ありだ。お前なのか? ワガハイちゃんってプレイヤーは」

「アンタも知ってんの!?」

 

 エアシャカールがワガハイちゃんを知っていたことにタイシンは驚いた様子を見せた。

 

「一体何者なんだ。ワガハイちゃんってのは…」

 

 エアシャカールがそう言うと、ナリタタイシンは気まずそうに顔をしかめる。

 

「…FPSだけじゃなくてパズルゲーもやベーのかよ」

「そうなんだよ。まさに天才…」

 

 エアシャカールの言葉にナリタタイシンが一息つきながら話したが、タイシンはある事を想いだした。

 

「…待って?」

「あン?」

「…ワガハイちゃんって名前、リアルで聞いたことあるかも」

「マジか!? どいつだ!?」

 

 ナリタタイシンの言葉にエアシャカールが食いついた。

 

「…もしアタシの推理が正しかったら、多分学園近くのショッピングモールのゲーセンのダンスゲームをやってるかも」

「じゃあそこに行きゃ『ワガハイちゃん』の正体が分かるかもしれねぇな!」

 

*****

 

 そんなこんなで二人は放課後、ショッピングモールのゲームセンターにやってきたが、タイシンは気まずそうにしていた。

 

「…あのさ、来といて言うのもアレだけど、特定するのは流石にヤバくない?」

「まあそうだがな。ここまで来て解けそうな問題を解かねぇ道理はねェだろ」

 

 遠慮気味なナリタタイシンとは対照的にエアシャカールはワガハイちゃんの正体を暴こうと目を輝かせていた。タイシンもシャカールってこんなキャラだったっけ? と思い始めたその時、人だかりができている事に気づいていた。

 

 そしてすぐに1人のウマ娘が人だかりを割った。

 

「ふぅ~! やっぱり体を動かす系が一番だよね! 楽しかった~♪」

 

 現れたのはトウカイテイオーで、そんな彼女を見て観客たちはざわついた。

 

「ワガハイちゃんやっぱりすげー…」

「悔しいけど、あのスコアを見せられたら誰も挑む気にならないでしょ」

 

 そんな観客たちの声を聴いてタイシンとシャカールはしばらく見つめていた。

 

「…ワガハイちゃんの正体が分かったけど、挑むの?」

「そりゃあな。アンタこそどうすんだ?」

「別に…今まで通りにやるだけだよ」

 

 こうしてエアシャカールとナリタタイシンは打倒ワガハイちゃんを掲げる事にしたが、人があまりにも多すぎるので今日はこの時点で帰る事にした。

 

 人が帰り始めたころ…。

 

「…これがテイオーがやってたゲームか。ちょっとやってみるか」

 

 とある人物がテイオーがやってたダンスゲームに挑戦していた。

 

******************

 

 翌日…

 

「よし、対策が出来たから今日挑戦するぞ…」

「……」

 

 エアシャカールとナリタタイシンが一緒に廊下を歩いていたが…。

 

「飛鳥~!!!!」

 

 トウカイテイオーの叫びが聞こえてきた。何やら文句があるような感じだったので、エアシャカールとナリタタイシンが何事かと思ってみてみると、そこには文句がありそうな顔をしているテイオーと困り気味な飛鳥の顔があった。

 

「昨日ショッピングモールでダンスゲームしてたでしょ!」

 

 トウカイテイオーの言葉に飛鳥は気まずそうにしていた。これにはタイシンとエアシャカールも驚いていた。

 

「あいつ確かテイオーのトレーナーだったよな…?」

「しかも転校初日にゴルシとタイマンはったらしいよ…」

 

 次の瞬間、テイオーはこう言った。

 

「僕の記録を簡単に塗り替えてくれちゃってぇ!!」

「いや、簡単じゃなかったんだけど…」

 

 テイオーの記録を塗り替えた発言にタイシンとシャカールは酷く驚いていた。ウマ娘ならまだしも普通の人間に負けた事にショックを受けていた。だが、飛鳥は普通の人間ではなく、超能力を持っているのだが、彼女達としては十分に普通の人間である。

 

「超能力でインチキしたとか?」

「そんな事したらエラーが起きるよ」

 

 とにかくずっと吠え続けるので飛鳥は本当に超能力で大人しくさせようか考えていた。

 

「まあ、それはまだいいよ。また追い越せばいいんだから。そんな事よりも…」

 

 テイオーが飛鳥の顔を見てまた憤慨した。

 

「カイチョーと一緒にゲームしてたでしょ!! あとターボ!!」

 

 そう、飛鳥はあの後一人でダンスゲームをしていたのだが、すぐにターボが乱入してきて二人でやっていたのだが、暫くして生徒会長であるルドルフがやってきたのだ。そして色々あって3人でずっと遊んでたという。

 

「何か問題あるかな?」

「大ありだよ!! 寧ろ何で問題ないと思ってるの!? くやしいくやしいくやしい~~~~~~~~~~~!!!!」

 

 そう言ってテイオーは地団駄を踏むと、飛鳥はどうするべきか考えていた。そしてそんな2人を見てタイシンとエアシャカールは顔を合わせた。

 

***************

 

 そしてこうなりました。

 

「どうやったらハイスコア出せるのか教えろ!」

「……」

 

 飛鳥は当面エアシャカール達に絡まれるようになりましたとさ。

 

 

 

おしまい

 

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