嘗て至高だった父へ【OVERLOAD】   作:エーブリス

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皆さん、お久しぶりです
投稿が大幅に遅れてしまい申し訳ありません…次もちょっと不安定です。




  ※ここからめっちゃどうでもいい話※

まあ脳内キャスティングなんて?前にもネタにしたようにオバロ公式の方で擦ってるんだ、こちらもやったってイタ――――いのはまあ、変わんないけど、少なくとも「大本でやったネタのリスペクト?まあそういう感じ」という大義名分は得られる。
…何?不死者のohを公式と呼ぶのは如何なものか?別にええやろ、世界観はちゃーんと則って作られてるスピンオフなのだからね。
さて、その上で本二次小説におけるオリキャラの脳内キャスティングの話をしよう。
私は最初、一応主人公のランドナ…まあ、この何とも言えないセンスのハンドルネームの由来は今後の話でおいおい…ともかくこのオリジナル主人公の脳内キャスティングは、前のおふざけ過去回想でもネタにしたように山○宏一氏、或いは江原正○氏のイメージでセリフを作って来たんです。
それがね?もう前回のランドナの「外行き口調:僕」を書いてからというもの…完全に田○秀幸氏のイメージになってしまったのですよ。まあ確かに最近メタルギアソリッドのswitch移植が出るとか何とかで、またMGS関係の動画を見始めたついでに、その途中(具体的にはMGS4の動画視聴の途中)で思い出したポリスノーツのネタとか拾ってたとか、色々あるんです。
だからと言って、主人公の別名義の「ジョナサン・ウイング」は別にポリスノーツのジョナサン・イングラムから来ていた訳ではありません、アレはただジョン・ウィックの本名ジョナサン・ウィックから来てるから命名次点でポリスノーツは完全に無関係です。その余波でダズの本名がエドっていうポリスノーツ意識しまくりの設定も飛び出すところだったけど流石に抑えましたよわたくし。
所でMGSVでのヒューイもといエメリッヒ博士の扱い、なんだか納得が行かない人が多いし自分も割と最近までそうだったけれど、オタコンへのバトンタッチを考えると途端に納得が行くんですよね。だって物語的にビッグボスの代で呪いを払拭する訳にもいかんし…それにアレよ?どうでプール事故に見せかけた入水自殺で死ぬ運命が確定してたんだMGS2の時点で…それなのにPWの時の(まあ問題はあるっちゃあるけど)人当たり良さそうないい感じのキャラのまんま物語読み進めてみ?余りにもあんまりなナレ死を目の当たりにするよ?まあそう考えるとパラ子…は、自業自得として、シギントはそこはかとなくご愁傷様としか言えないんだけどさ…情報の後出しの弊害よねぇ、って。やっぱりろくでもないナレ死が確定してる過去回想編のキャラは下手にいい人にしちゃうのダメか。そう言う意味だとパラ子の救済が無かった理由も頷け…いや頷けねぇよ!どうして無線で大ボケかましたりツッコんだりしてたCIAわくわくUMA探求クラブ(非公式)のメンバーがサイボーグ忍者作るような外道に成り下がらなきゃあかんねん!
まあMGSの話から戻しますけど。因みにジョン・ウィックの本当の本名の…なんだっけ?あの、アメリカに帰化する前のスラヴ系の名前…まあ気になる人はwikiでも渋大百科事典でも見といて、アレも割と最近まで忘れてて、ネタにする機会をめっちゃ逃してたんですわ。もう多分ネタにする機会ねぇよぉ…どうすんだよぉ…まあいいけど。

  ※ここまでめっちゃどうでもいい話※





さて、こっから別に重要な話って訳でもないけど、カーキィの独白で話数消費します。
本当に冒険者編を今進めちゃうともうダメ、決着ついちゃう。




第23話

 

“地獄”から“現実”、そして“現実”から“夢”へ。

暗い奥底から眩い天空へと伸びる一本の撚糸(Strand)…何度もズタズタに千切れたソレに、同じだけの結び目(Knot)が作られた。

 

だが、その度に筋線維がプチプチと千切れる様だったのは彼女達の記憶に、今も焼き付く。

その傷さえ今や癒えているのかも定かではない…もしかすると、一度として癒えた事は無いのかもしれない。

 

 

まるで何かに束縛されるかの様に…。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――思えば長女への怖気を抱いたのは、次女(デルモゲニー)との比較であった。

そうだ、あの古い古い特撮映像…たしか何とかブラックだとか言ったか?その作品に出て来た怪人のようなアバターを持つ彼女だ。

 

 

昔…カーキィの敵が、全ての男だった頃の話。

地獄の最底辺から、少しマシな地獄へと引き上げられて間もなかったその時に…彼女達4人は身を寄せ合った。まるでそれが運命の様に感じた…今でも何かといがみ合う三女(リリューム)との出会いさえ…何なら彼女らの名前も初めて聞くものに思えなかった。

 

便宜上“孤児院”と言い表すそこには4人以外にも様々な――大概似た様な境遇の――子供達が居たが、おそらくカーキィはそれら全てに噛みついていたと記憶している。とにかく喧嘩が絶えなかった…その度に他の姉妹や、周囲の大人たちの制止が入ったが、一番に彼女のブレーキとなったのはやはり…。

 

 

何はともあれ、単なる傷の舐め合いを超えて繋がり合う4人は…それでも2つに分けられた。

その地獄の中にいて、尚も希望を見出す者と…やはり絶望をじつと見つめ続ける者。カーキィ(とリリューム)は後者だった。

 

これが今回の“比較”へと繋がって来る…。

 

 

 

「――――誰がこの村を率いようと、多かれ少なかれ失敗は必ずする。

全てを完璧にこなす何て、私は………と一人しか知らないわ」

 

ふと、村の中では一度も見た事のない人影が見えて、彼女は影に身体を潜めた。

…間違いない、あの“邪悪な気配”の正体だ。

 

「…(まさか女だったなんてね。

あぁいう悪女…リリュが出会っちゃったら本気でダメそう)」

 

ふと見えたシルエットは人間種のソレだが、気配はどうも異業種が持つソレである。

人の姿を持つ異業種はいくらでもいるので全く不思議な事ではなかった。

 

恐らくあの女は、粗雑な隠れ方しか出来ていないカーキィにその内気が付く…或いはもう気付いているだろう。

面倒を起こす前に彼女はその場を去った。

 

 

 

さて、姉妹間の比較へと話を戻すとしよう。

先の“希望を見出す者”に該当するのは、そのニモエルとデルモゲニー…もとい、デルモんだ。

 

その二人でさえ質が違う。

ニモエルの“希望”は何処までも鮮明だった…未来の出来事をまるで一度見た映画のように捉え、そして狂気的なまでにそのヴィジョンへの疑いがない。だから彼女は常に言い切っていたのだ。

「必ず希望があるから…!」この一言を。

 

 

対して…デルモんの“希望”は長女のそれ以上の光を放つが、その実朧気であり…既に内側から崩壊が始まっている為に脆く儚いものだった。

 

空元気、という言葉が何処までも似合う姉妹だ。

自分は笑顔で居なければならない、暗く落ち込むのは悪い事だと…自分は周りの皆を幸せにすることが使命だと――誰に頼まれた訳でもないのに――言い聞かせ、その毒素に蝕まれ続けている。

 

正直、見ている方でさえ辛い状態だった。

だから詳しい過去は今も聞けていないし、彼女一人を皆で支えているような状態に陥っているのだ。

 

いや、支えようとすればする程…彼女の崩壊は加速していくように感じた。

自分の心の中を見透かされ、それを気にされる度に“死にたくなる”のだろう…これではもう救いなど無かった。

 

そんな人間らしい…というよりは人間臭い様を見せるデルモんが、何処か人間らしさの欠けたニモエルと同一視するのは無理があった。

 

 

だがデルモん自身が強い【太陽】或いは【雷】(ライジングサン)であるという事実は同時に、彼女への大きな“救い”でもあった。

それで自らを壊し得るものの…その純粋無垢な強い光と癒しが周囲を調和へと導き、その様子がデルモん自身の活力となる。

 

現にカーキィらも助けられているのだ。

姉妹や他人との喧嘩において、仲裁役はいつもデルモんであったのだ。彼女が明るく照らし続けてくれた。

 

まるで自分や他の姉妹達が(本来はそれぞれの光があるにも関わらず)まるで“月”であると錯覚するほどに。

 

 

 

――――今の表現を用いて、カーキィは“ある事”を思い出した。

 

そう言えば…っ(アタシの“あれ”、他の皆とかパパにはバレてないわよね!?ステータス的にはデルモんの次に硬いけど、バレてたら絶対即死出来るわ)」

 

心を掻きむしり、何でもいいから声に出したい程の羞恥に苛まれながら、その物品に関する心配を思い出す。

発端は状況証拠的にニモエルだし、それに釣られる形でこっそりとデルモんもやっていたと思われる。そして同じく彼女に釣られる形でリリュームがやってたのを知って、自分もその文化的遺伝子(ミーム)を想わず引き継いでしまった。

 

他の姉妹は多分自分の“それ”が他人にバレていないと思っているし、自分もそうだ。

だが事実はどうだ?少なくともカーキィは存在を知っているし…それが不可逆的であるとは断定できない。

 

只々【感受性精神力場(サイコフォース)】が届いてない事実にもどかしい思いをする他なかった。

 

こんな事ならリアルで保管すればよかったと後悔だけが走り回る。

現実での隠し場所に限界を感じて、その全てをユグドラシルの個人的かつ非常に厳重な収納スペースに書き写して隠し、紙媒体であったリアルのそれは…確か父から教わった酸性雨の濃縮方法を用いて消滅させた。

 

精製から廃棄まで、あまりに完璧な手順だったと自賛に溺れたのはよく覚えている。

 

 

 

ともあれ、恥ずかしい記憶はその羞恥と共に心の奥底へと押し込めた。

ここ最近、こういう感情のコントロールが妙に上手くいく。

 

そうして平静を取り戻した後、ひしひしと――まるで密かに体表を駆け巡っていた羽虫、その身体を支える足の感触のように――感じるのは、他人の視線だった。

 

…見られている。

内訳としてはゴブリンと自警団とか言う集まりの何人かと、そして例の悪女。

 

 

当然だ、彼女は何処まで行こうが――――何をしようが、怪しい余所者の一人である。

それを今更に自覚していない訳では無かった…だからこそ、自分と次女(デルモん)との違いを痛感する。

 

彼女ならば…きっと今頃このカルネ村という小さなコミュニティへと溶け込めているのだろう。

カーキィはそんな易々と“縄”を伸ばし、そして結ぶ才能など持ち合わせては居なかった。

 

彼女は“崩れる核”だ、常に荒れ狂っている。

もしかして、本当に心がズタズタなのは自分自身なのかもしれない。

 

 

 

 結局なにも変らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ~かつての記憶~

 

怜雄

「?…っかしぃな(妙だな、廃酸の量が多い。こんな量使ってない筈だが…)」

 

末っ子

「パパ、何やってるの?

そんなクッサい容器見つめて」

 

怜雄

「あ、いや…何でもない。

ちょっと考え事をしてただけさ」

 

末っ子

「どんな?」

 

怜雄

「どんな、って、なぁ。

ほら…あるだろ?思考があっちこっちに転がる時って」

 

末っ子

「ふーん…まぁよかった。

ちゃんと休んでよね、偶には」

 

怜雄

「あぁ、そうする………―――?(ナツ、これの中身を何で知ってるんだ?あの距離までは臭わないと思うし、普段ロックも掛けてるのに…)」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはある時のコキュートスの話。

彼は“暴力に寄らない”統治を任された蜥蜴人(リザードマン)達への用事で、多少の報告書の作成へと励んでいた。

 

その用事とは、リザードマン達への尋問――――のつもりで臨んだのだが、余りにも向こうが素直に答えるもので、最早それは聴取という形になってしまった。

 

 

…彼が自ら問い質したのは、消えた深海魚神(ダゴン)についてである。

 

「ウゥム…」

 

彼は上の右手で後頭部らしき場所を掻いた。

たった今纏めた報告書によれば、彼らリザードマン達とダゴン――――ひいては“彼女”の配下である深海魚人(インスマス)達との交流は、非常に良好なモノであったという。

 

インスマスとはリザードマンに次いで戦ったが、その時点で多くが死亡…情報収集のために残すハズだった数体も、半数が決死の抵抗によりやむを得ず殺害。残った半数も自爆特攻により、コキュートスの刃を経ることなく死者の国へと誘われた。

 

蘇生魔法も、召喚モンスター故に死体が消滅してしまい、望めるものでは無くなってしまった。

 

 

それらの理由で、此度の聴取が必要となったのだ。

彼は一度、その複眼で出来上がった書類に再び目を通す。

 

 

どうやら比較的幼い“個体”でもあったようだ。

話によればその齢は18歳程…ダゴンの詳しい生態はそこまで研究が進んでいないので、これが生物学的に老若のどちらであるかは断定できないが、少なくとも精神は幼かったようだ。

 

故にか――それとも性格によるものか――情報戦における未熟さが目立ったようだ。

戦時中、必死になって隠したのはその方向での懸念も含まれるらしい。

 

「後ハ…」

 

コキュートス自らが最後に戦ったインスマス達、あれらは全てダゴンによる召喚物であったのが事実らしい。

これは推測できる候補の内一つであったので驚きはしない。

 

それとダゴン個人の名前は不明であったようだ。

驚くべき事に、かなり親密な友好関係を(それも短期間で)築き上げていながら、その個人名を呼ぶ機会も知る機会も一切無かったとの事だ。

 

冷気を吹きつつ「不思議ナ事モアル物ダ」と呟いたが…正直彼はそうした言葉や通例を超えた“繋がり”に理解のある方である。

 

 

そして家族関係も判明した。

どうにも多数の種族からなる義理の親や姉妹が居たようで、この内父親はアンデッド系の希少種であったそうだ。

 

詳しくは一度死した影響で記憶が朧気だったものの、情報としては「何故か神聖魔法への異常な耐性」「逆に毒の無効化の不在」「それらを意に介さない程の強力な能力・技量(ここはザリュースの推測)」といったものが得られた。

 

 

そういったアンデッドはユグドラシルでも珍しい――――という事もなく、AoGが収集した事例の中でも結構数確認されている。多くは情報戦にてアドバンテージを取る為にそうした種族選択をしたというのが殆どだ。

 

最も、それは装備によっても成し得るので結局のところソレは“非効率な手段”として、細々と生き残るだけになったのだ。

 

「…コレヲ」

 

「はっ!」

 

書類にミス等が無い事を確認した彼は、部下へと手渡し、己が君主へと届けるよう命令した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ~かつての記憶~

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

掛け替えのないデータ破損じゃねーよな

どうでもいいデータ破損だったなデータ破損

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

ッ………!

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

データ破損持っててもしょうがないデータ破損生贄なんざその場でデータ破損

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

「……―――っ」

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

データ破損キモい変人………データ破損自販機漁りのクソガキ………データ破損思い出すにも足らんヤツ………

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

データ破損全部クソ、ぜーんぶクソ!

………データ破損データ破損

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

………

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

データ破損

データ破損データ破損

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

データ破損言わないで!あなたに何がデータ破損

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

CORRUPTION CORRUPTION

「…データ破損


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜も更けて、一層に()な空気があちこちに満ち渡る。

まるで“どこかの誰かさん”みたいにねちっこくて陰湿で――――そこまで思い至った所で、カーキィは思考を止めた。

 

全く冷静じゃない…こうだから自分はいつも失敗する。

確かに彼女は荒れ狂っている様だが、その実デルモんのような“繋がる力”を渇望していた…けれども、そうした想いを言葉にする度、喉元でそれら全てが憎まれ口へと変わってしまう。

 

その重大な疾患に、尚も悩まされる。

(パパ)の様な自分自身さえ騙す嘘なんて出来やしない…だからあの営みから、距離を置きたくもなるのだ。

 

 

――――この際だとして、彼女は自分自身と一緒にあの女………三女リリュームの事を振り返った。

到底認めたくは無いが、アレと自分はコインの表裏…似て非なる、しかし近いもの同士。

 

気質、生い立ち、趣味。

その他何から何まで…リリュームは(カーキィにとって)自分のネガフィルムのような存在だった。

 

まるで自分のパロディでもされているみたいに、だから気に入らない。

…というのは数ある理由(いいわけ)の一つである。

 

 

そうした理由など、いくらでも積み上げられるが…結局のところ出会って、一目見た時からすこぶる気に入らない…水と油が何をされるでも無く、自らの性質で互いを弾き合う様に、細胞や魂の単位で嫌い合っているのだ。

 

一時はこんないがみ合いも、年を重ねればまともになって来ると考えていた…しかしある時父の古巣であるアインズ・ウール・ゴウンの人達と交流した際、“それ”を見た時からそんな考えは風前の塵の様に吹っ飛んだ。

 

 

正直そんな気はしていた。

確かAoG最強のたっち・みーとウルベルト…何とか*1という二人のプレイヤーだ。

 

ふと偵察から戻り、物陰からこっそりと2人を見ていると口喧嘩を始めていたのだ。

当然、彼女ら姉妹よりもずっと年を重ねた大人たちが、である。

 

元から何かギスギスとしており、仲の悪さは察していたが…まさかあれほど激しい怒りを露わになるとは、彼女も思いはしなかった。

 

 

…本当の所、大きく失望したのもそうだった。

元よりユグドラシルを始めたのも、姉妹揃って父らアインズ・ウール・ゴウンの活躍を動画で見たのがきっかけだという事実も大きかった。それは、あの地獄の中で見た夢が覚めた時の感情にさえ似ていると思ってしまった。

 

だがその瞬間に「それは違う」という感情も湧いた。

あれは写し鏡だったのだ…自分とリリュームが如何に醜い争いを続けているか、そしてその争いが如何に断ち切れない因果で結ばれているか。

 

「…(私があれをどうこう言ったりする資格なんて…。私達だってそうじゃない、皆そうなの?)

 

人の振りを見た所で、我が振りまで直せやしない。

不倶戴天という言葉の重みが、どこまでものしかかる。

 

もしそうした自分を変えられるとすれば――――いいや、些細な嘘でその場しのぎをする程度に留まるだけだ。

どんな人間(いきもの)でも、自分を誤魔化し続ければ………いずれは己の生き方が返って来る。

 

 

 

 

 

 

 

――――それでもただ一瞬、光となれれば。

そうした希望を内に、彼女は“迫りくる千の影”へと走り出した。

 

 

 

 

 

 

*1
カーキィ自身の記憶




今のうちに言うけど、多分この二次小説の謎っぽい部分…オバロの情報だけじゃ解けない、というか謎解きにオバロ要素無い気がする。


そして本日の設定集です↓。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=300001&uid=192120
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