嘗て至高だった父へ【OVERLOAD】   作:エーブリス

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はーいはーい始まりましたー、アニメ第2期分の話ー。
それとオバロのwikiを見直したら、やっぱりゴールド級じゃちょっと展開上微妙な感じだったので、ジョナサンの階級を一段階上げておきました。






…所で、地の文で偽名使われると混乱したりするかな?大丈夫?


第1章
第9話


「やあ、こんにちは。

…あんた何処から来たんだ?俺はブドヴァイゼル共和国のハイネ県からだが」

 

「おぉ…そこの酒は最高だ。

俺は、リ・ウロヴァール近辺の小都市の…そのまた端っこの辺鄙な所さ」

 

「そっちこそ、魚料理のいい所の生まれじゃないか。

――――酒のオススメは…ドラフトギネスだ、飲んだことは無いけれど。

所で今日は何を?こんな森の中なんて、いつ怪物に襲われるか分かったものじゃないのに」

 

「へへっ、ソイツはいくら何でも簡単には言えねぇよ」

 

「そんな、硬い事言うなよ。

俺達の仲だろう?」

 

「あぁ、そうだな…あんたとは十数年の付き合いだ。

――――どうやら暫く待てばよ。宝石やら装飾品やらをタンマリ乗せた、荷馬車が通るって話よ」

 

「成程。

つまりは…その荷物を根こそぎ奪えば、良い稼ぎだ」

 

「しかも、ソレだけじゃあねェんだ。

何でも…王国から帝国へ、亡命希望の令嬢まで乗せてるっちゅう話だ。

ソイツを誘拐すりゃあ、身代金まで貰えてよ…俺ら暫くは遊んで暮らせるぜ?」

 

「だが、態々帝国が亡命受け入れをするんだ。

警備も厳重だろうと思うが?」

 

「そのための、あの大岩よ。

バッキリ砕けば、周囲の魔法を封じるマジックアイテムまであるんだぜ。

こんな狭い一本道、帝国の護衛なんざイチコロよぉ」

 

男はこれでもかと、自信満々の様子だった。

 

「あぁ。よく分かったよ」

 

その一言を何でもないかのように吐き出したランドナ。

彼は、正面に座る男――――もとい、夜盗の眉間を撃ち抜いた。

 

躊躇無く、殺気無く、されど勢いよく…だ。

 

 

…陰からその様子を見守っていたニモエルが、父の前へと出て来た。

 

「ありがとう、ニモエル。

お陰で認識災害系魔法の仕様は分かった。

…ハイネ(ケン)なんてオフザケ、まさか通じるとは思わなかった」

 

「私も驚いちゃった…アレ、笑いを堪えるの大変だったのよ?

――――でも、不思議よね。相手は知らないハズなのに。

なんでバドワイザーとハイネケンでお酒まで連想したのかしら?」

 

「おそらくニモエルの思念…みたいなモノが入り交じったんだろう。

…魔法を通じて。

――――それか、同じ名前の酒があるか、だな。この世界に…」

 

魔法の実験を終えた二人は、それによって生じた幾人かの死体の対処を始めた。

普通なら埋めるなり隠すなりで良い。

 

だが、この世界で死体を放置すれば、いずれアンデッドと成る。

 

「一先ずエンジニア式に、四肢は潰しておくか…。

ゾンビになっても動けやしないだろう」

 

「召喚モンスターに食べさせるのはどう?」

 

「いいな、ソレ。

その方が楽だ」

 

ニモエルの提案を受け入れ、彼は程度の低い魔法を用いて大量の疫病ネズミを召喚した。

黄緑色の怪しい光を放つそれらは、闇夜では何かの霊魂の様だ。

 

 

群れは、死体を貪り喰らう。

不快な咀嚼音が、夜の静寂を屠ってしまった。

 

二人は無情のままに時間を過ごした。

不快感を押し殺しているのか、或いは…どうなのだろう。

 

 

――――5分も経つ頃には、骨さえも残っていなかった。

それを確認したランドナは、魔法を終了して疫病ネズミの群れを消去する。

 

「…しかしこのネズミ、日本語の当て字は【呪われた疫病ネズミ】だろう?

なのに、こいつ等が齎すデバフ効果は【核爆発(ニュークリアブラスト)】と同じなんだ」

 

呪いとは…と、彼はわざとらしく首を傾げた。

 

理由など、お互い分かり切っている。

ジョークなのだ、少なくとも…二人の間では。

 

「英語名称も【RA“D” SWARM】なの。

RAT()“RAD”IUM(ラジウム)をかけた言葉遊びよね。

きっと狙ってるわ。

…放射能なんて、中々認識が出来ない筈よ。

昔の人からすれば…一番意味の分からない“呪い”だわ」

 

「だな。

――――時間取って悪かったな。もう大丈夫だ」

 

「構わないわ、お父さんの頼みだし。

それに私も人を使った実験をしなきゃって思ってた所で――――ッ!」

 

この時ニモエルは、自らの“異変”を強く自覚した。

 

 

「ごめんなさい。私、また悪い子に戻ってしまったわ」

 

「…。

あまり、気にしない方が良い。

今はそれが普通だ…きっと、な」

 

恐らくは、心も体に引っ張られて…。

そこまで言いかけたランドナは、それ以上の言葉を噤んだ。

 

今度こそ本当に、何かが呪われてしまうような…そんな気がしてしまって。

 

「そうね。

また何か、頼みがあったら言ってね。

直ぐ駆け付けるから」

 

「ありがとう。

――――さて、と」

 

ランドナ――――もとい冒険者ジョナサンは、仮面を再び被り直して滑車弓を背負い直した。

そして、夜明けの近い空を見上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ~いつかの記憶~

 

ランドナ

「…ガーネットさん。

ヴァルキュリアの失墜(以下:ヴァル失)の内容、見ました…?」

 

ガーネット

「えぇ…。

なんてこった…どうしてこんな事に」

 

ランドナ

「…」

 

ガーネット

「…もっと早く来いよ、ヴァル失」

 

ランドナ

「銃、あるなら使いたいっす…正直、弓キツい」

 

ガーネット

「――――…やりましょう。

作り込みましょう、そして研究し尽くしましょうよ。

…皆にも協力、仰ぎながら」

 

ランドナ

「分かりました、ちょっとあまのさん*1に協力仰ぎに行ってきます。

それとペロロンチーノさん、後ぷにっと萌えさん。

――――あ、いや、こういう時はベルリバーさんの方が良いかな」

 

ガーネット

「後でウチの魔法職面子にも話を聞いておきましょう。

それと、ぷにっと萌えさんもヴァル失の情報、かなり集めていた筈です。

呼んだ方が精度は高くなる」

 

ランドナ

「了解です。

それと機能美と装飾の兼ね合いの為に…そうだな。

るし★ふぁーさんにも声掛けておきますね!それじゃ――――」

 

ガーネット

「えっちょ、るし★ふぁーさんは待っ――――」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…結局のところ、ジョナサンは冒険者となった。

主な目的は日銭を稼ぐ事だ。

 

 

正直な所彼とその娘達は皆異形種だ。

食事によるエネルギー補給を必要としない種族が過半数である。

 

仮に何かしらの理由で食物が必要となったとしよう。

その場合も“屋敷”から暫く歩けば、簡単に80㎝級の魚が釣れる湖がある

…自給自足は可能だ。

 

しかし探索を行う以上、この世界の通貨をある程度入手する必要がある。

また必要不可欠な物が消耗品であった場合、売買取引によって補充可能とする為でもあるのだ。

 

何をするにも金が掛かる。

どんな世界でもそうなのだろう…文明がある限りは。

 

 

…その上で冒険者という職業は、都合が良かった。

 

冒険とは名ばかりで実際は傭兵のような仕事が大半。

だが、その仕事の過程であちこちに足を運ぶ。

 

…結果的に仕事が情報収集となる。

そのメリットに加え、ごく簡単な仕事で必要分の報酬が貰える。

 

言う事など何も無い、メガコーポ要職レベルの好待遇だ。

 

 

それに傭兵紛いとは言え、この世界をよく知らぬジョナサン達には“冒険”であった。

何も、名前負けなど起こしていないのだ。

 

 

完璧だった。

…そう“だった”のだ。

 

――――誤算があった、やり過ぎてしまった

 

「ハァ…ったく(エンジニア失格だなぁ。こんな凡ミスを…)」

 

彼らの現在の階位は“プラチナ級”

 

しかし、本当はシルバー級程度で良かったのだ。

そのレベルさえあれば、十分な資産が構築できた筈。

 

目立ちすぎるのは、前職で患った職業病に障る。

名声など、そもそもを望んでも無い。何なら必要でもない。

 

 

どうも、モンスター狩りでやや過剰に狩り過ぎてしまったようだ。

 

そもそもアレは妙にオーガが何匹も何匹も出てくるからではあった。

しかしそれを律儀に全討伐数を報告したジョナサンらにも問題があったのだ。

 

ユグドラシル感覚はもう忘れるべき…本当の本当に、そう痛感した二人であったのだ。

 

 

何かのシステムが勝手に討伐数を加算していたなら、惨状は悪化していたかもしれない。

そんな、どこぞの()()()()()()()みたいなシステムは無かったが。

 

 

だが、間の良い事に(他人からすれば“間の悪い事に”)、嬉しい誤算も出て来た。

 

同時期、しかも彼と同じくらい短期間。

その程度の時間で、最高位アダマンタイトまで上り詰めた猛者中の猛者が現れた…らしい。

 

エ・ランテルの地は、その“二名”の話題で持ち切りだ。

これが故に、ジョナサン達が目立つ事は…ほぼ無かった。

 

 

二名――――その片翼の名は、モモン。

 

大型級のバジリスク討伐に、超貴重薬草の採取。

その他色々…。

 

ソレらの武勇の、新たな代名詞。

“漆黒の英雄”と呼ばれるに至った傑物。

 

 

そしてもう片翼――――ナーベもまた優秀な魔法詠唱者(マジックキャスター)だという。

この世界で最大とされる、第三位階魔法を使いこなし、その上剣の腕まであるとか。

…あと“美姫”の二つ名に違わず、顔が良い…らしい。

 

生ける伝説とは、正に二人の事と言った所だ。

話だけなら、天が二物三物と…ふざけて盛り込んだ、メアリー・スーのお手本である。

 

ちなみに先の共同墓地での一件も、彼の活躍によって解決した事になっているらしい。

 

 

…別にジョナサンとナターシャは、少しばかりアンデッド共をハチの巣にしただけ。

その上で、戦士職の女をボロ雑巾にしてトンズラしただけなので何とも言えない。

 

墓地自体の異変は、きっと別に魔法詠唱者がいただろう。

それをあの二人が潰した…とは、十分容易に考えられる話だ。

 

なので言えない…というか言わない。

何度も言う様に、彼らは目立ちたくない。

 

 

――――しかしこの新たな英雄が原因で、問題が増えてしまった。

 

その「モモン」と「ナーベ」という名前である。

彼は嘗てのギルド…その長のアバターを脳裏に思い浮かべていた。ただそれだけである。

 

モモンとモモンガ、名前“は”似ている。

ナーベという名も、ナザリックに居た気がしないでもない。

 

 

“モモンは戦士職だが、魔法職のモモンガが素性を隠すために扮している”

――――以上の仮説は十分に立ち得る。

 

実際、100レベルの魔法職は大体30レベルの戦士職に該当する。

この世界の人間にとって、十分に強過ぎるレベルだ。

 

 

証拠など、確定は兎も角として動機には十分出揃っていた。

 

だが、そんなモモンの正体を裏付けたくない理由があった。

それはジョナサンらの隣人たちが原因であった。

 

 

――――事の始まりは、貧民街にある古い民家だ…これを譲り受けた事に起因する。

いや…正しくは「押し付けられた」である。

 

何せその物件は、俗に言う“曰く付き物件”であったのだ。

そして実際に呪いはあった。

 

まあこんなものはどうでもいい。

正直、呪いなど原因の物品をサックリ破壊した時点で、あっけなく散った。

 

 

けれども、その呪いの残滓なのか。

その住居を軸に、とにかく“知り合いに似た名前”の人物とエンカウントするようになったのだ。

 

「よう、ジョン。

随分湿気た顔してんじゃあねーの」

 

「やぁ、ベイル。

もう年取ってから、妙に疲れや面倒を感じる様になったんだ…最近は何時もこうさ」

 

「そうかい、まあ…せっかく一気にプラチナまで上り詰めたんだ。

稼ぎ時に体壊しちゃ、世話ねーぞ」

 

「僕の名声なんて殆どないよ。全部英雄モモンに持っていかれてるしさ」

 

「嫉妬か?」

 

「いいや、そうじゃない。

寧ろ助かるよ…町中で僕らの噂話をされるんじゃ、身体が痒くなる」

 

「あぁ分かるぜ、そういうの。

――――っと。もう時間だ…それじゃ、ルシーん所に行ってくるぁ」

 

「また今度。

…ふぅ」

 

今ジョナサンに話しかけた隣人ベイル。

――――本名【ベイル・リー・バーコフ】は、ゴールド級の冒険者である。

 

 

彼は嘗てのアインズ・ウール・ゴウンの盟友ベルリバーに似た名前を持っていた。

だがその性格と言えば、彼とは真反対に豪胆で、どこかそそっかしい。

 

トロールとオーガの違いもよく分かっておらず、曰く「狩れば全部同じ」とまで豪語する。

 

 

…その冒険者は、ベルリバーとは全く関係が無かった。

 

「(ベイル・リー・バーコフなんて名前…意外と命名センスがストレートなあの人の偽名っぽいんだけどなぁ)…ルシーもそうか」

 

ルシーとは同じく貧民街に住む小道具屋で、本名は【ファ・ルシー】と言う。

…最早盟友るし★ふぁーとの関係性を疑うなと言う方が理不尽だ。

 

彼はネーミングセンスがナザリック一、安直でド直球な事に定評があった。

偽名としてのファ・ルシー…正直、あの男のエミュレーションとして完璧過ぎる。

 

これがジョナサンの判断だった。

 

 

――――今のネーミングセンス評、当該人物二人が聞けば反論するだろう。

恐らくは「ドナさんには言われたくない」と。

 

 

そして先日、ジョナサンは【タナブェ・スグヌマルディ】という人物に出会った。

タブラ・スマラグディナは案の定全く関係なかった。

 

 

 

要するに――――もう、疲れたのだった。

関連性、正体、その全てを探る事に。

 

だから、モモンとナーベは結局赤の他人…そう決断しようとした。

たった…これだけの事である。

 

 

そんなウンザリとした気持ちを心の奥底に置いたまま、譲り受けた家へと帰宅する。

何気なく覗くポスト――――その中に、一通の手紙が投げ込まれていた。

 

「ええと…何々。

“プラチナ級冒険者チーム【死せる神の黒鎌(ブラックサイス)】への招待状”?

――――うわ」

 

面倒臭そう…。

いの一番に彼が感じた感想が、それだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ~いつかの記憶~

 

るし★ふぁー

「はぁ?魔銃のデザイン依頼?

そんなことして、どうすんの?あんなもん態々使うまでもないでしょ」

 

ランドナ

「頼みますよ、態々使いたいんです!」

 

るし★ふぁー

「いや、何で――――」

 

ランドナ

「俺もうゲームでも何でも戦闘中に銃持ってないと落ち着かなくて…。

グリップ握って、セーフティとかボルトリリースレバーとか触ってるとか。

それだけで精神安定になるんすよ」

 

るし★ふぁー

「重症じゃんそれ“だけ”とは


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって、エ・ランテルの冒険者組合。

先の招待状を手に、ジョナサンはナターシャを連れて受付まで足を運んだ。

 

 

「すみません、プラチナ級チームの……。

えっと…何だっけ…あっ、死せる神の黒鎌(ブラックサイス)はどちらに?」

 

「ブラック…あ、あぁ。

ジョナサン・ウイング様ですね、二階の応接室にてお待ちです」

 

「ありがとう。

――――行こう、ナターシャ」

 

二人はそのまま階段を上り、数日振りに訪れる応接室へと向かった。

 

確か最初に来た時は組合長のアインザックとのやり取りだったか…。

結局、昇進に関する話だったのだが、思えばあの時に下手な演技がバレた可能性がある。

 

そうだとも限らないが…用心に越した事はない。

ともあれ組合長と、2度も3度も面と向かって話すのは御免だった。

 

 

「白銀級チームの人…どんな方々なのでしょうね?」

 

「さあな。

名前に“死せる神”なんて付けるんだ、俺達の同族かもしれないな」

 

「まさか…プレイヤー?」

 

「流石にそりゃないだろ…多分な

単に、ちょっとカッコつけ、って意味さ」

 

「カッコ…」

 

話す内のあっという間に、談合室前までたどり着いてしまった。

正直、心の準備がどうにも中途半端だ。

 

しかし何時までもまごつく訳にも行かない。

さっさと二人は、眼前のドアを開いた。

 

 

 

――――さて、先ず最初に視界に飛び込んで来たのは何か。

それは…見るからに“輩”な刺青を全身に入れた、筋骨隆々禿げ頭のほぼ上裸の男。

 

後、その男に纏わりつく不健康そうな表情の、どぎつい赤色の髪をした女。

 

 

…正直、ジョナサンは帰りたかった。

ナターシャはどうだろうか?今の立ち位置じゃ、その表情を覗ける角度ではない。

 

「ど、どうも…ジョナサン・ウイングです」

 

「あ…ナターシャ、で、す…。

貴方達が、死せる神の黒鎌(ブラックサイス)…?」

 

彼女がそう尋ねると、部屋の左奥から「フッフッフッフ…」と、怪しさに全力全開な笑い声が響いてきた。

明らかに“作っている”声だ。誰が聞いたって、そう判断する。

 

そちらを振り向いてみると、チーム名に違わぬ大鎌を背負った黒外套の男がいた。

某新世紀アニメに出てくる司令官(父親)のようなポーズを取る彼がリーダーか?

 

「フッフッフッフ…」

 

「…?」

 

男は相変わらず笑い続けている…何が可笑しいのか。

 

「あの、何か?」

 

フッフッフッフ…!

 

ジョナサンの問いかけにも応じる事無く、まだ男は笑い続ける。

 

一体何のつもりか――――いいや、何となく何がしたいのか分かりかけて入る。

…正直分かりたくも無かったが。

 

何なんでしょう、あの人

 

あら、ふざけているだけだ…多分

 

フーッフッフッフッフッフッフ――――ふぉおッ!?あっちょっと待っ…」

 

男が一番大きな声で笑った時…彼は急に椅子ごとバランスを崩す。

そのまま、地面へとやかましい音を立てて倒れた。

 

けれどもすかさず立ち上がり、倒れた原因へ…一瞬で詰め寄る。

 

「ってぇなバーロー!何考えてんだ!」

 

「すまんな、ウチのバカが迷惑をかけた「おい無視すんな!」

――――リーダーのオスカーだ。

ようこそジョナサン・ウイング…それと、ナターシャ君」

 

笑い男を押し倒した…極厚コンクリートのような鎧を纏う、オスカーなる騎士が立ち上がる。

そのままジョナサンへと握手を求めたので、彼はそれに応じた。

 

「あぁ、どうも。

…早速で恐縮ですが、何故私達を?」

 

「あぁ、それは―――「ちょっと待てい!

歓迎担当は俺や言ったろがキチリーダー!」…ハァ。

あの訳の分からんモノマネが歓迎会のつもりたぁ言わさんぞ。

――――あぁ、こいつはこんなのでも副リーダーだ。イナミという」

 

「オッス」「ど、どうも…」

 

オラ…とまでは流石に言わなかった。

イナミなる男はペストマスクのような仮面を付けており、その表情が見えない。

 

仮面キャラが被った…一瞬そして直感的に、ジョナサンはそう感じた。

ついでに黒外套や仮面で物々しい雰囲気を醸す割に、非常にフランクである。

 

…というか人生かなり甘く見ていそうな程軽い口調に、とてつもないギャップを感じた。

 

 

おふざけを出来る限り流したいオスカーは「それで…」と、イナミを遮る様に会話を再開する。

 

「えっと…あぁ、招待の理由だったな。

――――先ず単純に、強いヤツを引き抜きたいっていうのがあってね」

 

「成程…よく見つけられましたね、私の名声なんてすべて英雄モモンに吸い取られたものだと思いましたが」

 

「そうでもないさ。

まぁ確かに、街で誰もが噂する程でもないが…いくらプラチナ級が常人枠と言えども、その最大値まで一気に上り詰めた男はそこそこ話題にもなる」

 

「えぇまぁ…酒場では私らの事を話しているらしいのは見かけましたね」

 

彼の言う通り…そもそもプラチナの一つ下のゴールドでさえ“国の精鋭兵並の戦力”とされるのだ。それ以上の力を持つ階級に、たったの数日で成り上がったとあれば(例え同時期にアダマンタイトまで上り詰めた怪物が居たとしても)最低でも無名のままで終わる事は無いだろう。

 

そしてその人物を迎え入れてチームの戦力増強を図りたい、というのはごく自然の事だろう。

 

 

「しかし…そちらのチームはもう十分人数がいるようですが?」

 

「あぁ。

確かに8人もいる…無駄にな」

 

「無駄?」

 

「あぁ…そしてこれが理由の二つ目だ。

もう奴らの装備を見てくれれば分かるだろうが、6人は物理攻撃職なんだ」

 

全部こいつのせいだ…と、オスカーはその後ろで「すまんすまんw」と笑い転げるイナミを指差した。

 

 

…つまり、今の言葉とチームの外見を信じるのならば、彼らは今まで大体攻撃役(DPS)という、戦略もへったくれも無さそうなバキバキ脳筋超絶アンバランス編成でどうにか人生葉っぱ隊的に依頼をこなして来た事になる。

 

一体イナミという男のリクルートはどうなっているのか、怖いもの見たさで気になったジョナサンだった。

 

「それは…もう、よく生き残れましたね」

 

「あぁ、本当に何でだろうな。

今まで力押しと仕事選びで騙し騙し戦ってきたが…流石に限界を感じて来た。今回のリクルートは俺が直接調べたんだ」

 

あんたのポストに招待状(ソレ)投げ入れるのもな…と、オスカーは自嘲気味な苦笑いをして見せた。

 

「丁度いい時に僕らを見つけましたね、探索役と魔法攻撃役を」

 

「全くだ。

――――それで理由の三つ目なんだが、こいつはあんた等にもメリットがある」

 

その発言の瞬間、ジョナサンは目つきを変えた。

もしかするとプレイヤーに関する情報かもしれない…やや身構えるような形で、三つ目の理由とやらを尋ねた。

 

 

「メリット、とは?」

 

「ウチは全員、流れ者…それもかなり遠方からはるばるやって来たような奴らのコミュニティとしての側面もあってな。実を言うと中には人間種じゃないようなヤツまでいる。スレイン法国の事もあるしな…そんな連中が一つになって相互扶養のような、互助会と言った方が良いか?ともあれ、そんな所だ。

かくいう俺やイナミも訳アリでね」

 

今度はブラックサイスの一員達を見渡す…確かに、よく見れば人間種らしくない諸相を持つ者もいる。

何となくイナミのリクルートが偏った理由が分かった気がする…とは言え亜人種は基本的にこの世界の人間種より何かしら優れている筈なので、もう少し何か無かったのだろうか。

 

 

「…あんたが人間種か否かはともかく、相当遠くから来たと見える。

仮面の内側を晒せない理由もあるのだろう。どうだ?悪い話じゃないと思うが」

 

確かに「態々そんな事を聞くのか?」という情報を聞き出すのには便利そうだが…別にそこまでして欲しい情報というのも無い上に、情報収集そのものにも苦労はしていないし、現地のコミュニティにも溶け込めたのでオスカーが言うほどのメリットをジョナサンは感じてはいなかった。

 

しかし…と、彼はナターシャを見る。

 

 

「…(この世界で生きていく以上、他の誰とも関わらないというのも考え物、か…?)」

 

何度も言うようだが、一人の親として娘に閉鎖的な暮らしをさせるべきではないと、ジョナサンはそう常々感じて居るのだ。

 

ナターシャ(リリュ―ム)は今、自分の行動に付き合わせてしまい他の姉妹と比べて自由が少ない。

そんな彼女が現地に自ら触れる機会を作る為になら、このチームへの加入は悪くない話だと感じた…正直、それが教育的に正解なのか分からないが、リーダーが()()()である分には、最悪へと進みづらいと感じて居た。

 

 

「…分かりました。

私らがどれだけ役に立つか知りませんが、よろしくお願いします。いいね?ナターシャ」

 

「はい、大丈夫です」

 

ナターシャがこくりと頷くのを見届けた後、彼はオスカーとアイコンタクトを取った。

 

 

「そうか…ありがとう。

歓迎しよう、盛大にな」

 

「あ!ソレ俺が言う予定のセリフ!」

 

「クソみたいな茶番したお前が悪い。

――――それでは今一度、メンバーの紹介に入ろうか。とは言っても俺とバカの紹介は終わっていたな」

 

これに対して、またイナミは何か反論しようとしていたが…いい加減堪忍袋の緒が切れたのか、オスカーは彼に大斧の刃を向けて牽制していた。

 

 

「さて…先ずはいの一番に見たであろう刺青が【“片手槌(ライトハンマー)”ダズ】だ。

そして纏わりついてるエルフの女が、カキタレのヴェルレーヌだ。それぞれ物理攻撃と魔法支援を担当する」

 

「オイ!待てよ!

カキタレたぁ失礼だな、俺達ぁ純愛だぞ純愛!」「そうよ、純愛!」

 

どうやらあの明らかにヤバそうな男はダズと、そして隣の(実はエルフだった)女はヴェルレーヌだそうだ。

 

その外見の何処に“純”があるのか小一時間問いただしたいが、愛の形は人それぞれなのだろう。

また、異名が片手槌(ライトハンマー)だそうだが、彼が背負っているのは明らかに両手用のハンマーだ…きっと相当な力持ちで、あれを片手で使うに違いない(現地人基準だが)。

 

ヴェルレーヌは魔法支援というからには、きっと補助魔法を使うのだろう…問題は、彼の氏に夢中で他人の回復を疎かにしそうという偏見がある事だが。

 

 

「そして隣が【“雪男(スノーマン)”ドニー】だ。

スピード型の物理攻撃役だが、以前までは斥候も担当してた…一番身軽だからな」

 

「慣れない仕事だったので本職が来て助かった。

…今後はよろしく頼むぞ、ジョナサン殿」

 

「あぁ、任せてくれ」

 

剣士風の男はドニーと言うらしい。

別に白い訳でも、毛むくじゃらな訳でも無いのに雪男(スノーマン)とは――と思っていたら、胸辺りにでかでかと“雪”という漢字が描かれた装束を纏っていた。

 

あれで“雪男(スノーマン)”なのか…?と、ジョナサンもナターシャも呆れ気味に驚愕していた。

 

 

「そしてそこのウチの中でもっとヤバい格好をしているのが【チュ=パ】だ。

どうやら呪われた装備を纏っているようでな…喋れなくなっているが人語は解すので問題はない」

 

その後、ヴィジュアル系バンドの更にハードな恰好をした男チュ=パは手を振って挨拶をした。もう百年以上前のバンドになるが…キッスや聖飢魔Ⅱあたりのを、さらに過激にしたようなものか。

その様に考えると、寧ろヒールレスラーのようだ。

 

呪い持ち…という所にジョナサンは親近感を感じた――――強い呪い程、強い自らの力に転じる…と。

 

 

「そして隣の、剣山みたいな盾を持っているのが【“司祭(プリースト)”クーラン】だ」

 

「俺の実家が司祭業だから司祭って呼ばれてるだけで魔法は使えない、バリバリの盾役だ。

よろしくな!新入りのおっさんとお嬢ちゃん」

 

「えぇ。

…ところでその盾、どうやって使うんですか?」

 

「これで突撃するんだ…爽快だぞ~?」

 

多分この面子の中でトップクラスにノリの軽いクーランなる男は、これまた異名と実態が乖離している様だったが意外や意外、話を聞くとそうでも無かったようで少々驚いた。

農家の倅が農家を継がずに別の職についたような話だ。

 

所で彼はタンク役の様だが、どう考えてもやっている事はアタッカーのそれである。

確かに敢えて最前線まで単騎突撃してヘイトを稼ぐ【凸タンク】という戦術はユグドラシルにもある事にはあった…まあヒーラーの回復が追い付かずに死ぬ可能性が高いので、アインズ・ウール・ゴウンの盾役ことぶくぶく茶釜は(余程の状況でもない限り)そういった無理矢理な戦術は取らなかったが。

 

 

――――ふと気が付けば、メンバーの中でも2番目か3番目くらいに目を合わせたくない格好の…かなり若くオラ付いた男がジョナサンに近づく。

 

互いの距離がメートルを切った時、その金髪の男は(ジョナサンよりも)劣る身長を精一杯カバーするように頭を逸らし、上から目線のつもりでガン飛ばし続けていた。間もなくしてメンバー内から「やめとけー」とか「お前じゃ無理だー」とか、明らかに金髪男向けにヤジが飛ぶ。

 

「止せよライハルトー!

まーたしょうもないオチになるぞー」

 

「…すまんな、大目に見てやってくれ。

こいつは成り立てホヤホヤの吸血鬼で実力はあるんだが、色々あって多少やさぐれていてな。時間が止まっている」

 

「は、はぁ…」

 

なんだか出会ったばかりの頃のカーキィをひっくり返したような性格だ…と、昔を懐かしみつつ、バーゲンセールのように売られた喧嘩をそのままスルーした。

 

 

…それが気に喰わなかった金髪男――――ライハルトは「へッ!腰抜けが…」と悔しさ満杯の捨て台詞を吐きながら、踵を返して元居た位置に戻ろうとしていた。

 

しかし、今度はナターシャが気に喰わなかったようだ。

 

「へぇ、お父様が怖くて拳一つあげられないんですか。

しかも礼儀知らずって…フッ」

 

「おいナターシャ、やめろ」

 

突然煽りだした自分の娘にぎょっとして、思わず左手側へと素早く振り向くジョナサン。

そしてライハルトはその一言にピクリと反応し、これまた百点満点のオラつきを見せながら回れ右をして戻って来た。

 

「おい、小娘ェ…今なんつった」

 

不味い――――そう感じたジョナサンは咄嗟にグラディウスへと手を駆けながら前に出ようとした。

しかし…それをイナミが後ろから引き留め、彼とナターシャに耳打ちをする。

 

安心せい安心せい、アイツ女には結局手を挙げられないどころか、周囲1m以内に女が近づくと面白いぐらいテンパるから

 

「えっ」

 

この行動を見たライハルトは「おい!」と声を荒げる。

 

「こいつ等に何吹き込みやがった!副リーダー!」

 

「お前のチン長が勃っても3㎝しか無いってさ」

 

ナポレオンの類か…。

ジョナサンは失礼ながらも、そう考えてしまった。

 

ッるっせーな!

縮んでもそれなりにはあるわバーカ!

 

なんかあまり要らない情報を聞いた気がした。

そこから他メンバーがガヤガヤと小声で会話を始めた…彼らの表情を見るに、相当ツボに入ったのだろう。

 

中でも不測の事態を予測して刀に手をかけていたドニーは「何だいつものか…」とでも言わんばかりに刀から手を離し、椅子を深く座り直した。

 

 

そして先のイナミによる情報を得て、まさに水を得た魚と言った具合のナターシャは、恐ろしいほどに口角を上げてくすくすと嗤いながらライハルトに近づいて行った。

 

「えー?ハイハルトさんでしたっけ?「ライハルトだ!」あら、ごめんなさぁい。

ところでぇ、裏バイトさんのおチンチンって、具体的にどれくらいなんですかぁ?」

 

「だからライ…あ、ちょ、待て、ちょ待てって!」

 

詰めに詰め寄られ、後退する彼はふと助けを求めるように他のメンバーへと顔を向けた。

しかし彼らは追い詰められている吸血鬼の生意気小僧が面白くて仕方なく、毛頭助ける気は無い…何ならヴェルレーヌは「ねえ、あの子凄いよ!」と、前のめりでナターシャを応援している様である。

 

…既に壁との距離が近い。

このままじゃヤバいと感じたライハルトは咄嗟に腕を高く振り上げた…が、結局そのままプルプルと震えるばかりで、結局振り下ろせずに、そのまま壁へと背を付けた。

 

この時、場がやや冷えたようだが、結果的には彼のヘタレを余計に晒したので再びギャラリー状態に戻る。

 

 

「ふふ…っ」

 

「う、うわぁあッ!?」

 

それはまるで、漂う煙の様――――伸びたナターシャの手が、何の躊躇いもなくライハルトの下半身へと伸びる。

彼はソレをガードしようと前かがみになり、更には床にへたり込んでしまった。

 

彼女は次に、ずいっと顔を近づけた。

 

「ッ…!」

 

ごくり…と、ライハルトが固唾を飲む音がごく小範囲に響く。

それに連なるようにナターシャの舌なめずりが、ずるずると音を撒き散らす。

 

その側面でクーランが「押せ!押せ!押せ押せ押せ押せ!」とノリノリで煽る中、ジワジワと彼女の口元が哀れなライハルトの耳元へと近づく。

 

「…ざーこ。

押し倒せば良かったのに

 

最後の一言の後、過呼吸状態の彼からスッと離れ、自分の父親の元へと戻った。

その瞬間に死せる神の黒鎌(ブラックサイス)のメンバー過半数が沸き上がり、ヒューヒューと囃し立てるような声から「いい物見せて貰った!」と歓喜の言葉を上げる者までいた。

 

 

最も、ジョナサンは頭を抱え込み、それを見て思う所があったのか同情するイナミは彼の肩に手を置いた。

 

…お前の娘も、凄いな

 

将来が不安です…

 

分かる。俺も娘がちょっとアレだったし…でも意外と何とかなったよ

 

そして静観を貫いていたオスカーが手を叩き「茶番は終わりだ」と、皆を招集した。

 

「良し、歓迎会も成功した所で早速次の仕事だ。ライハルト、さっさと抜かした腰入れろ。

――――ジョナサンにナターシャ嬢、やり残した仕事は?」

 

「娘共々予定は入れておりません。

…それと僕の事はジョンで大丈夫です」

 

「らしいぜ、リーダー。

んなら話は早いな、プリースト地図だせ地図」

 

「いや俺は持ってない。

ダズに渡した」

 

「あぁそうだった…ほらよ」

 

そう言ってダズがテーブルに2枚の地図を広げた。

どちらも地図とは呼ばれるものの、片方はどちらかと言えば家の間取りだった――――ジョナサンが見るに、通常の家屋としては幾つか不審な箇所が見受けられた。

 

 

「…隠し通路?

何ですかね、犯罪組織の拠点か何かです?」

 

「実はそんな所だ…ヴェルレーヌ、消音処置は?」

 

「さっきからしてるわよ。

あたし等のどんちゃん騒ぎも誰にも知られてない」

 

あぁ…この―――魔法防護、あの人のだったんですね

 

この時ナターシャは“しょっぱい魔法防護”と言いかけて、思わず一旦口を噤んだ。

 

「良し。

…今回の仕事をもったいぶらずに言えば、(ヤク)の貯蔵庫へのカチコミ―――の、護衛だ。

基本的に化け物相手だが、今回は場合によって対人戦が考慮される。気合入れてけ」

 

オスカーの説明を聞いた瞬間、ジョナサンは立ち眩みするほどのデジャヴに襲われる。

結局こう言うのか…別にウンザリはしなかったが、どう切っても切れない縁をこの目で見てしまったような気がしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ~かつての記憶~

 

たっち・みー

「そっかぁ…ランドナさん移籍かぁ」

 

ランドナ

「いやぁ本当に申し訳ない。

娘達がどうしても俺とクラン組みたいっていうモノでして」

 

ばりあぶる・たりすまん

「それじゃ仕方ないですよ…それにユグドラシル辞めちゃう訳じゃないんだから、また何処かで会えるかもしれないし」

 

モモンガ

「うんうん。それにウチは気楽にやっていくのがモットーの一つですし…ヤクザの組とかじゃないんですから」

るし★ふぁー

「あ、一応悪役ギルドとして小指の一つでも徴収するとしよう」

モモンガ

「るし★ふぁーさん…うーん、まぁ…」 ← 人物が人物な為にちょっと冗談として処理し切れてないの図

 

ランドナ

「あ、一応義理通すつもりでレア鉱石幾つか納入しておきました」

ペロロンチーノ

「いやドナさん、そう言うのは本当に大丈夫ですって…有難いけど」

ウルベルト

「まあこういう人よ、こういう人」

 

 

やまいこ

「それにしても、ドナさんが子供に教えるのか。

…ボク、意外とアリだと思いますよ」

 

ランドナ

「えぇー?僕滅茶苦茶口下手じゃないですか」

 

死獣天朱雀

「いやいや、教えるのが上手い下手は実は教師――は、兎も角として、教育者としては必ずしも必要な素質ではないんですよ。

経験を積めばどうにかなり得る部分ですし、寧ろ素質として必要不可欠なのは限界を見出さないような忍耐力です―――どの仕事もそのようなものですが、教育は常に乱数への探求を求められる仕事の一つですから」

 

やまいこ

「そうそう。本気で人に教えようとすると、気分はもうパターンがやたら多い自動生成ダンジョンに挑むようなものです」

 

るし★ふぁー

「確かに、偶にドナさん苦労って言葉をイマイチ理解してない時があるよなぁ」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…一方、デルモんはというと。

 

「なんでダメなの!?

私も鱗ついてるじゃん!同じじゃん!」

 

「鱗ついてりゃいいって話じゃねぇよ!お魚野郎!

お前にゃ鱗以外無ェのか!?」

 

「野郎じゃないもん!」

 

「うるっせーよ!気にするトコそこかよ!

そもそも何なんだよ!?深海魚神(ダゴン)って!」

 

「うーん…お魚の神様?」

 

「聞くんじゃねーよ!

―――だあもう面倒くせー!こうなりゃ腕っぷしで決めるぞ」

 

「えーいいのー?

私、結構強いよー!?」

 

「あぁこいよ、かかってこい!」

 

早速蜥蜴人(リザードマン)と一悶着起こしていた。

 

 

 

 

*1
あまのまひとつ




ランドナ、実はハッフルパフ型。
まあ至高の御方は大体そうだと思いますけれど…割とグリフィンドール型はそこまで多くないイメージ。



そういえばジョンウィック最新作でドニー・イェン出るんだね…初めて知ったンゴ。ところでブレイドⅡでのドニーイェンが降板した役者の代わりってソースどこだ?

ちな呪術廻戦は知らないけど「失礼だな、純愛だよ」のセリフはちょっと好きっス。



…そう言えば総入れ歯、ちょっとニュースになったから気になったけどオバロ現実世界、将門塚どうなってるんだ?
まさか“旧市街に取り残されてる”とか言うオチじゃねえよな…?

後書きのオリジナル設定集要るかな?

  • 要るからリリュのセクハラ削れ
  • 要らんからリリュのセクハラ増やせ
  • リリュのセクハラ削らなくていいから書け
  • どむ・しゅとぅっつあー(無効票)
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