【第1章完】キラキラ!~美人七姉妹とのドキドキ同居生活!?※キラキラしたものとは言ってない~   作:阿弥陀乃トンマージ

5 / 50
第1話(4)キラキラネームってレベルじゃねえだろう

「……いかがでしょうか?」

 

 食事が済んだ後、山田が緑メッシュに問う。

 

「うん、旨かったよ。まさか冷蔵庫の余り物でここまでのものを作るとは……」

 

「わたしも色々忙しくなってきたから、誰か料理が出来る子が欲しかったのよ」

 

「む……」

 

「これは合格で良いんじゃないかしら?」

 

「ちょっと待て、トパ」

 

 緑メッシュが黄色ポニーテールを制す。

 

「あら」

 

「君、アタシの部屋を掃除しろ」

 

「かしこまりました!」

 

「まあ、すぐに音を上げるだろう……」

 

「出来ました!」

 

 山田が掃除の成果を見せる。緑メッシュが唖然とする。

 

「ば、馬鹿な、あの汚部屋を……」

 

「自分で汚部屋って言うなよ……」

 

 水色ウルフが苦笑する。緑メッシュが呟く。

 

「これは……合格……か?」

 

「ちょっと待って、私は美容にも気を使っているの、バスルームの掃除を……」

 

「……出来ました!」

 

「こ、この短時間で、ここまで完璧に……」

 

 紫姫カットが驚愕する。水色ウルフが問う。

 

「料理、掃除は良い、問題は洗濯だ……」

 

「やります! 下着類などはご自分でお願いすることになると思いますが」

 

「お、おう……」

 

 水色ウルフが山田の勢いに圧倒される。

 

「配信をよくやるんだけどさ~ネットに関しては……」

 

「詳しいです!」

 

「おおっ、頼もしいね♪」

 

 ミディアムピンクが笑う。

 

「トレーニングに付き合ってもらうこともあるかもしれませんが……」

 

「体力には自信があります!」

 

「ふむ……」

 

 青ショートボブが頷く。

 

「高校に入ってから勉強が分からなくて……」

 

「なんでも聞いて下さい!」

 

「ほ、本当ですか⁉ パイセンに教えてもらえるなら助かる~」

 

 オレンジロブが笑顔を見せる。やりとりを見ていた緑メッシュが頷く。

 

「うん、決まりだな」

 

「え? 本気?」

 

 紫姫カットが怪訝な表情を見せる。緑メッシュが笑う。

 

「最初はあくまでもお試し期間だよ」

 

「まあ、エメ姉さんがそう決めたのなら……」

 

「よし、山田ガーネット君」

 

「は、はい!」

 

「採用だ、これから我が家の家政夫をお願いするよ!」

 

「! あ、ありがとうございます!」

 

 山田が深々と頭を下げる。

 

「早速、明日から仕事をしてもらおう。2階の空いている部屋を使って。問題ないね?」

 

「は、はい……」

 

「エメちゃん、自己紹介しないと……」

 

「ああ、そうだな、アタシは天翔(あまかける)エメラルドだ」

 

「は、はい⁉」

 

 緑メッシュが名乗る。山田が面喰らう。

 

「わたしは天翔トパーズです、よろしくね」

 

 黄色ポニーテールが笑顔を浮かべる。

 

「ウチは天翔ダイヤモンド、よろしく~」

 

 ピンクミディアムが手を振る。

 

「……オレは天翔アクアマリンだ」

 

 水色ウルフが腕を組んで呟く。

 

「私は天翔アメジストよ……」

 

 紫姫カットが髪の毛を指でいじりながら呟く。

 

「自分は天翔サファイア……」

 

 青ショートボブが眼鏡の縁を触りながら名乗る。

 

「ボクは天翔オパールです! よろしくね、パイセン!」

 

「え、えっと……トパーズさん、ダイヤモンドさん……って、皆さん苗字一緒?」

 

「そうだよ、アタシら『天翔七姉妹』、三茶では結構有名なんだけどね」

 

「七姉妹……」

 

「それじゃあ、これからよろしく」

 

「は、はい、よろしくお願いします!」

 

 山田は頭を下げる。キラキラネームってレベルじゃねえだろうという台詞は飲み込んだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。