とある蝉様(絆10)とのカルデア物語   作:蝉様ファンクラブ

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第二十五話 『マスターの実力』

「____________ふっ!!」

 

肘による攻撃でスケルトンを破壊。そして、前方から襲い掛かって来たキメラへと拳を叩きつけ、顔面を破壊する。

 

「マスターくん、君本当にパンピーだったの?」

 

ムニエル新所長が通信でそんな事を聞いてくる。

 

「パンピーですよ。ただ、誰よりも修羅場をくぐってきた。それだけの話です。」

 

並の英雄などよりも数多の冒険譚を乗り越えて来たのだ。弱いままな訳がないだろう。みんなが座に戻る以前、中国拳法の師範であった英雄から体術を学び、生涯童貞を貫いた坊さんから槍術を習った。そして防御面はスパルタの語源となった王から体力共々スパルタ教育されている。

 

「並の英霊ならなんとか戦いになるレベルには戦えますよ。」

 

魔術だって、現在進行形ではあるがキュケオーンしてもらってる。弓術は己の命を捧げて国を救った英雄に。それに帝王学や毒学はウチの女帝さんにみっちりと教わった。

 

(そして俺自身が出来ることは『魔眼』の強化と魔術による『強化』だけ。)

 

ガンドや他の魔術は概念礼装による後付だ。しかし、その効力を爆発的に『強化』によりあげる事は出来る。魔術王でさえ、俺のガンドでスタンしたのだから間違いない。

 

(左目の魔眼による『強化』、そして魔術による『強化』の同時使用。加え令呪一画分を使用すれば同時強化による全力戦闘を3分間可能に出来る。)

 

この状態であれば並の英霊の出力をやや上回る事が出来る、と思う。強化の性質を説明すると、コピー用紙を鋼鉄と同じ強度に出来るし、鋭さに強化を当てれば刀と同等の鋭さに『強化』出来る。故に武器に強化を当てた場合_______

 

「邪魔だッ!」

 

_________ワイバーンを一太刀で一刀両断する事も出来るのだ。

 

「さて、次はシャドウサーヴァントか。」

 

息を吸い込む。そしてそのまま駆け出しシャドウサーヴァント一体へと全力の右ストレートをかました。シャドウサーヴァントは大きく吹っ飛び壁へと衝突する。

 

「まぁ、この程度じゃ死なないわな。」

 

シャドウサーヴァントは立ち上がる。そしてそれだけに留まらず2体ものシャドウサーヴァントが自分を取り囲む様に現れた。

 

「本気で殺しに来てるなぁ、こいつら」

 

座に還る前に託されたスパルタ王の槍を手元に出し、構える。此処だけの秘密、沢山の契約したサーヴァント達は置土産に数多の宝具を残してくれていた。ただ本来の使用者ではない為に真名の開放は残念ながら出来ない。故の強化だ。

 

「強化________セットッ!!」

 

魔術による肉体強化、そして_______

 

「耐えてくれよ、俺の魔力_______『魔眼』起動」

 

槍に魔眼による強化を施す。これでスパルタ王の槍に斬れないものはなくなった。宝具さえも破壊する威力。この状態が続くのは3分だけである。

 

「『強化眼(ワンポイント・アイ)』」

 

自分は欲に言う短期決戦型。シャドウサーヴァント3体による同時攻撃。三者三様に急所を狙ってくる。

 

「ふっ!!」

 

槍を大地に突き刺し空中へと逃げる。そしてシャドウサーヴァント一体の頭を足場として着地し、槍にてもう一体のシャドウサーヴァントの頭を跳ね飛ばす。

 

(豆腐を切る感触だな、まったく。)

 

残ったシャドウサーヴァントは剣で此方を斬りつけて来ようとするが篭手で上手く弾き、そのまま首を掴み上げへし折る。

 

「アンタが最後だ_________」

 

空中にて槍を一回りさせ、下にいるシャドウサーヴァントの頭蓋目掛け槍を振り下ろした。

 

「______________マスターくん、何時も思うけれど......君の戦い方はえげつないね。」

 

ムニエル新所長はそんな事を言うが、人理を救う戦いである事を忘れないで欲しい。だから俺は何時ものお決まりの台詞を吐く_______

 

「あれ___________俺またなんかやっちゃいました?」

 

この台詞回しをするとカルデア職員達からめっちゃ白い目で見られるけど、そのなんとも言えない視線がたまらないんだよなぁ。

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