とある蝉様(絆10)とのカルデア物語   作:蝉様ファンクラブ

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第三十三話『進むべき未来は』

「先輩、頼光さんを私の隣に強制転移して下さい、今すぐにッ!!」

「は、はいぃぃ、令呪を持って命ずる!!」

 

この後輩怖すぎる。マシュの件に置いてのみ空中庭園組は息を潜ませるが如く静かになる。隣にいるセミラミスも苦笑をしていた。

 

「全能神ゼウスが死の間際、ケラウノスを展開。時空断層が生まれ、何者かがこちらを観測しました。攻撃がこちらの異間帯に流れています。恐らく、カオスです、先輩。」

 

空中庭園を移動させ、攻撃範囲外にはいるのだが時間の問題だ。地球上の表層資源を37%ほど吸い上げられた。奴は世界を滅ぼそうとしている。

 

(何が星間移民航行条約に基づく、だ。好き勝手しやがってよ。)

 

空中庭園で近づきあの断層を断ち切るしなない。

 

(そうか、そういう事か。マシュ、お前は本当に怖い奴だけど、最高に頭がいいぜ。)

 

マシュはニィと頬を吊り上げる。自分もニヤリと意地の悪い笑みをうかべ空中庭園最強のバーサーカーへと命じる。

 

「宮本武蔵に出来るんなら、神秘殺しであり平安時代最強の貴方が出来ない訳はないよな!」

「母を誰だと思っているのですか。人も鬼も神も一重に斬り伏せて参りましょう。」

 

空中庭園を更に浮上させていく。

 

「みんなも彼女の援護に回ってくれ!!」

 

宮本武蔵は確かに剣豪なのだろう。だが、源頼光こそが自分にとっての最強の剣豪であり最強の剣士であると信じているのだ。

 

「誅伐、執行」

 

魔力を収束させていく。宝具を開帳するのだ。無空を立つ一撃、一閃。決して絶たれる筈のない時空断層そのものを切裂くために。

 

 

 

「『牛王招雷・天網恢々』ふふ……あははははっ!――矮小十把、塵芥に成るがいい!!!!!」

 

 

 

強化眼並びに幾重もの強化のバフを彼女へと注ぎ込み、空中庭園からも惜しみなく彼女へと魔力を注ぎ込んでいく。

 

 

「はぁあああああああああああああああッ!!!」

 

 

時空断層が切裂かれる。成功だ。これでカオスは再び虚空の果てへと消え去っていった。

 

「お役に立てましたか? ――ふふっ、それは何よりです♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはり彼こそが.........」

 

異星の神の降臨を阻止しつつ、空想樹アトラスを使って自分以外の人間全てを神の領域へと押し上げる計画を練っていたが、仲間の裏切り、この展開を見越して召喚されていた使徒、予期せぬ顕現で失敗。

 

「ぐふ、おほっ、」

 

自らの身命と引き換えに空中庭園(カルデア)を逃がす結果に終わった。下半身を喪いその命も尽きる寸前、『もしも』の未来を垣間見ながら、計画の共犯者たる相棒に想いを吐露する。

 

 

 

「..............おまえひとりで頑張りすぎだ。」

 

 

 

と呆れるが、それに対してキリシュタリアが返した言葉は…………

 

 

「私ひとり、じゃない」 

 

 「人間は、みんな頑張っているんだよ」

 

 

キリシュタリアは神に抗う最後の人間として自らの魔力を振り絞り、空中庭園を逃がすための時間稼ぎを行いながら、人理の未来を託して静かに息を引き取るのだった。

 

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