才数多持つ私のヒーローアカデミア   作:スプライト・エルフ

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その器、未完故に
第一輪 Prologue


 

 

 

憧れの雄英高校。その入学初日、僕は今までのままじゃヒーローになれない事を学んだ...

 

次の日、通常日程で始まった学校生活は、4限までの必修科目を終えて、遂に5限からヒーローになるための授業“ヒーロー基礎学”が始まる!

 

 

「私が...!」

「普通にドアから来た!」

 

 

そう言って教室に入ってくるオールマイトは銀時代(シルバーエイジ)のコスチュームだったんだ!

 

 

その後オールマイトの説明で戦闘訓練を行うことがわかったんだ。入学前に要望を送ったコスチュームを受け取ってグラウンドβに移動しようとして...

 

オールマイトが教室の左後ろの角、八百万さんの席の()()()()へ声が掛けたんだ。

 

 

「扇耶少女。コスチュームは無しで良かったのかい?相澤くんからも不必要だと聞いてはいるんだけど...」

 

 

「問題ないですよ。オールマイト。コスチューム込みの力みたいな所はありますから。」

 

 

八百万さんの空いた席に後ろにいつの間にか人が...!

 

 

「それと扇耶少女、申し訳ないが...その隠形、私も見失うから出来れば解除しておいて欲しいな...」

 

 

「あ、すみません。つい癖で...」

 

 

その人はバツが悪そうに髪をいじった。

 

 

「それじゃあA組も21人揃った事だし!コスチュームに着替えた後でグラウンドβに集合だ!」

 

 

扇耶さんは立ち上がるとスタスタと教室から出てしまった。

周りの人もそれに続いて移動し始めた事で僕も急いで教室から出たんだ。

 

 

 

 

 

「あー...まぁファーブルの才能は隠形とはセットだもんな...いい加減この癖も直さないと。」

 

 

教室から出た私は更衣室へと向かう。

期間が飛び飛びとはいえかなりの期間使ってきた場所だ。迷うことなく到着し、制服を脱いだ。

 

制服を畳んでロッカーに入れる。

 

周りに人が居ないのを確認して私は虚空から“()()()()()()()ナイフ”を取り出した。

 

それをを頸動脈に押し当て、そのまま()()()()()

 

 

 

赤い花びらが舞い、散る。

 

 

 

次の瞬間には私は曼荼羅の描かれた白衣を纏った。これがコスチューム代わりという事になる。

まぁ、今でこそ慣れたがこの力が発現して暫くは結構苦労したものだ。

 

 

「さて、着替えも終わったし...」

 

 

ドアノブに手を掛けると、外から開いたので後ろに少し下がった。どうやら私の後輩(?)らしい。

留年した後の同級生が後輩かどうかという問題はさておき、私は彼女達に「先に行っとくね。」とだけ言ってグラウンドβに向かった。彼女らに話すのは放課後でもいいだろうという判断だ。

 

私としてはNo.1ヒーローの授業が気になって仕方ない。

力の影響もあるとはいえ、業の深い事だ。

 

入り口に着くとオールマイトだけが既に居た。

 

 

「扇耶少女。早いね!相澤くんの言った通りか...」

 

 

大方出だしの早い問題児とでも思っているのだろう。酷い話だ。

そのままオールマイトと談笑していると1、2分で男子も女子も人が揃ってきた。

 

 

「さて、始めようか、有精卵共!戦闘訓練のお時間だ!」

 

 

そのまま授業が始まり、男子の...飯田君が質問をした。

このグラウンドβは一般入試の実技試験と同じ施設だ。では内容も入試と同じなのかと問われると、オールマイト曰くそうでは無いらしい。

 

 

「もう二歩先に踏み込む!屋内での()()戦闘訓練さ!」

(ヴィラン)退治は主に屋外で行われるが統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率が高いんだ。」

「監禁・軟禁・裏商売...このヒーロー飽和社会。ゲフン真に賢しい敵は、闇に潜む!」

 

 

そこで話を一旦止め、オールマイトは続けて訓練内容を説明した。

私達で二人一組のペアを作り、それぞれが別ペアと“ヒーロー側”“敵側”に分かれて屋内戦を行う。

 

オールマイトの説明が少し甘く質問の連打が飛ぶが、オールマイトはそれに答えるために説明を続行した。

 

状況設定は“敵側が核兵器をアジトに隠しており、ヒーローはそれを処理しようとしている”。というかなりアメリカンなものだった。

 

ヒーロー側の勝利条件は“核兵器の確保”or“敵二名の確保”。

敵側の勝利条件は“ヒーロー二名の確保”or“ヒーロー側から制限時間まで核兵器を守り切ること”。

 

コンビと対戦相手がくじだと知って驚いていた飯田君は、真面目な性格なのだろう。

 

それも最後にやって来ていた緑谷君が諭していたけど。

 

ではくじを引いて始めようか、という所で教室で私の前の席にいた八百万さんが挙手をした。

 

 

「先生、扇耶さんを含めるとこのクラスは21人になってしまいますが...」

 

 

あぁ、確かに。忘れてた。

 

 

「それも対応済みさ!くじを引いて二人組に加える事になっているからな!」

 

 

「ご迷惑おかけします。」

 

 

こればかりは...と思ってオールマイトに頭を下げた。

 

 

その後皆がくじを引くのを見て、私はその後の追加くじでIコンビに加わる事になった。

 

 

「さて、じゃあ始めようか!最初の対戦相手は、こいつらだ!」

「ヒーローチーム、Aコンビ!敵チーム、Dコンビ!」

 

 

コンビ確認を終えて、第一試合を見学するために地下のモニタールームに入るんだけど...

 

直前の爆豪という生徒の顔が気に掛る。

 

 

何もないといいんだけど...






[人名]

扇耶セイ(前世:レオナルド=ダ=ヴィンチ)

『才能』
際限ない才能への探究心と向上心を持つ。

[万能器]
どんな分野の才能でも会得できる。
師事する事が出来ればより早く才能は開花する。
会得できる才能に際限はなく、時間さえあれば誰よりも早く、誰よりも強くなる事が試論上は可能。

背中から垂らした帯を展開する事で複数の才能を使用できる。
常時適用される才能を任意で解除できる。

[]

〈小話〉
リィンカーネーションの花弁作中でも最高峰と謳われる才能。
裏話として、服装の名前が分からず執筆時にとても困った。




[人名]

ジョン=アンリ=ファーブル

『才能』
観察の才能に目覚め、本質を見抜く力が身に付く。
同時にそれを補助する潜伏の才が目覚める。

[観察者]
才能の行使者が出す視覚情報、音、匂い、振動の全てがキャンセルされて完全なステルス状態となる。
声を発しても届かないため才能を行使している間は仲間との意思疎通が取れないのが難点。

〈小話〉
セイが最初に習得を目指し、また習得した才能。
[観察者]のステルス能力ではなく、“本質を見抜く力”に期待していたが戦闘で有利を取れる事もあり1体1では多用している。
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