ジェイ「さて作戦の説明をします」
ジェイが作戦の説明を始める。
ジェイ「ぼくたちは崖上に隠れて護送部隊がここを通過するのを待ちます。
ぼくが合図をしたら隊列の先頭にありったけブレスを放ってください」
ウィル「わかった」
ノーマ「了解!」
ジェイ「そしてセネルさんとクロエさんとジャンさんは崖下に潜んでいてもらいます。
ブレスが打ち込まれ部隊の気がそれているうちに、ぼくがシャーリィさんの近くに向かって煙幕玉を投げます。
合図をしたら煙幕の中からシャーリィさんを連れ出し、あそこの洞窟に入ってください、毛細水道という遺跡に繋がっています。そこまで逃げ延びてください。
以上です。あまり時間がありません、急いで配置についてください」
ジェイ、ウィル、ノーマは崖上へ、セネル、クロエ、ジャンは崖下へ配置が完了した。
ジャン『そういえばセネル』
セネル「なんだ?」
ジャン『頭は冷えたかい?』
セネル「ああ・・・あの時はひとりで飛び出して悪かった・・・」
ジャン『わかってくれればいいんだよ。僕もステッキで殴ってごめん・・・』
セネル「気にしないでくれ」
クロエ「クーリッジ、私はお前のことをまだ信用していない」
ジャン『クロエ・・・』
セネル「いいんだ。失った信頼は行動で取り返す」
しばらくすると、ヴァーツラフ軍の護送部隊がやって来た。
そこには山賊のアジトを襲撃した女、メラニィの姿もあった。
ジェイ「3・・・2・・・1・・・今です!」
ドォォォォン
護送部隊の先頭にノーマとウィルのブレスが放たれた。
「何事だ!?」
「魔物でしょうか?」
メラニィ「いや・・・止まれ!隊列を崩すな!」
ボンッ
ジェイが煙幕玉を投げ、辺り一帯に煙がまかれる。
メラニィ「小癪なマネをしてくれるね。アージュ部隊はメルネスから目を離すな」
セネル「行くぞ!ジャン!クロエ!」
ジャン『わかった!』
クロエ「指図するな!」
ジャンたちは煙の中へ突っ込む。
セネル「シャーリィ!どこだ!?」
シャーリィ「お兄ちゃん!」
セネル「シャーリィそこか!今助ける!」
ジャンたちはシャーリィの声がする方へ向かおうとしたが
アージュ「悪いけど、メルネスを渡すわけにはいかないんだよね~」
青髪の男、アージュが立ちはだかった。
クロエ「お前は!」
ジャン(よりにもよってこいつが出てくるなんて)
クロエ「お前に聞きたいことがある!」
クロエはアージュの前に出る。
ジャン『クロエ?』
アージュ「なになに?いきなり質問コーナーの始まり?」
クロエ「お前の持っているその青黒く禍々しい刀・・・お前はあの時の、私の両親を殺した男か!?」
セネル「!?」
ジャン『こいつがクロエの両親を殺した・・・?』
アージュ「う~ん・・・どうだったかな?殺した人間の名前なんていちいち覚えないし」
クロエ「ヴァレンス・・・この名に聞き覚えはないのか!?」
アージュ「ヴァレンスねえ・・・あ!思い出した!騎士の家名だったよね?
あれはこの刀、魔星刀リグイを手に入れた日のことだったね。リグイを試しに使ってみたくてね。ヴァレンス家を襲撃して騎士をふたり殺したよ、名門騎士の家名にしては弱くてガッカリしたけど」
クロエ「やっぱりお前なのか・・・私の両親を殺したのは・・・」
アージュ「娘がいたとはね。あの時、運よく僕に見つからなくて助かった命をわざわざ捨てにくるなんて、ヴァレンス家の人間はバカなのかい?」
ジャン『なんてことを言うんだ!』
クロエ「お前は・・・お前だけは!」
クロエは自分の剣を強く握りしめる。
クロエ「クーリッジ、クローロ、お前たちはシャーリィを連れて逃げろ」
セネル「お、おい・・・」
ジャン『何を考えているんだ!』
クロエ「ヴァレンス家の誇りにかけて!覚悟!」
クロエはアージュに斬りかかる。
ギィイィン
アージュはリグイを抜きクロエの剣を受ける。
アージュ「そんなに両親が好きなら、すぐに同じ所に行かせてあげるよ」
ジャン(このままじゃクロエが・・・)『セネル!僕はクロエに加勢する!』
セネル「おい!お前まで!」
ジャン『大丈夫!クロエも僕も追いつくから、今はシャーリィを!』
セネル「っ・・・わかった!死ぬなよ!」
セネルはシャーリィを探しに行った。
To be continued