超覇権主義国家のスプラトゥーン   作:re-moo

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 この戦いも終わりが近づいてきました、


遠い荒野の地にて

 バンカラ市は常に喧嘩と強盗が多い街として有名であった。

 

 毎日のようにパトカーのサイレンが聞こえ、耳を澄ませば様々な音が聞こえてくるのがこの街の、、いや、バンカラ地方の特徴であった。

 

 

 だが、今のバンカラは普段では考えられないほどの静寂さと不気味さが全体を包みこんでいた。

 

 比較的中心地にある、ウオシオ区では特にその通りだった。

 

 高さ300mや400mを優に超える超高層建築物が雑草のように立ち並ぶこの地区は、普段であればその下にあるコンクリートとアスファルトの海の上に無数の自動車や人々が行き交っている。

 

 だが、戒厳令が敷かれた現在では大通りであっても軍の車両や警察のパトカー以外では道路を走る車が存在しないというなんとも不気味な光景が広がっていた。

 

 

 一方の港では人々が物珍しさからか、多くの市民が手に持つイカホをある船舶へと向ける。

 

 それは、イカ国暫定政府を支援するために送り込まれた国連海軍の所有する戦艦ラーマルであった。

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 国連国際派遣軍 国際派遣艦隊 旗艦 戦艦ラーマル 指揮所

 

 

 「久しぶりだな、こんなに歓迎されるのは」

 

 「確かに、オスメル戦のときは基本的に地上軍か宇宙軍地上部隊くらいですからね。我々海軍の出番はなかったですし、、」

 

 「せめて惑星の周りだけでも飛ぶことができたなら、海軍も昔のように栄光を取り戻せるとゆうのに、」

 

 

 宇宙技術が発展し宇宙に進出しばかりの頃は、主に宇宙軍は軍事衛星や宇宙に関連する兵器の使用のみで、基本的に海軍が宇宙船を所有していた。

 

 これは、世界が国際連邦になって以降も暫くの間続いた。

 

 しかし、太陽系外からの国家の驚異や度重なる侵略危機によって現在の宇宙軍の完全独立を主張するものが現れるようになる。

 

 

 一時期は宇宙軍と海軍を合体した宇宙海軍にするという案も出たが、これまで研究してきた海軍ドクトリンに支障が出るとして却下となり、現在の形に収まった。

 

 そのため、海軍艦艇は基本的には海上専用であり、飛行はできるものの宇宙には出来ることが出来ず飛行に関しても長時間の使用は対して考慮されていないため燃料不足やエンジンの故障などで度々陸上座礁という事故が起こっていた。

 

 さらに言えば、2世紀以上に渡って地球においては海戦などがまず起こらないため、無用の軍種と言われるようになった。

 

 一応宇宙兵器も搭載しており、防ぐ兵器も搭載しているのだがこれなら宇宙軍にもできるのでやはり無用と見られてしまう。

 

 それが、今回の転移によって生じた特異電磁現象によって宇宙海軍の首都艦隊を除けば半数以上を失うという前代未聞の損失を出したばかりか、残された艦艇も飛行することが出来なくなったことで再び海軍に日の目があたったのだ。

 

 空を飛べない船などただの鉄屑同然だ。

 

 そしてなにより、(自称)専門家たちの手のひら返しは傑作であった。

 

 つい先日まで海軍を縮小すべきだ!とか、税金の無駄遣いだ!とか言っていた連中が、海軍になぜ予算を回さないのか!、宇宙軍は役立たずだ!など呆れを通り越してもはや笑いが出てくる始末だ。

 

 

 「ですが、今の宇宙軍は飛行にも制限があるようですし少なくとも今だけは我が海軍が1番ですね」

 

 

 「ああ、それに戦艦ラーマルは次世代型宇宙対応エンジンと装置をつけた海軍初の宇宙艦だ、腐ってもこの世界のどの国よりもつよいぞ?」

 

 

 司令たちが話していると奥の扉が開き士官が入ってくる。

 

 

 「報告します、先程荷物の積み降ろし準備が整いました」

 

 

 「ようやくか、ていうかこの世界には基本的に船を沈める方法が無いに等しいというのにこんな最新のミサイル、レールガン、レーザー砲、レーダーをガン積みした戦艦とか持ってきて大丈夫か?」

 

 

 「まあ、政府もユメライ事件で相当警戒してのことでしょうし、それに200隻以上の輸送艦隊の護衛は、万一を考えたら必要になりますしね」

 

 

 当初政府は保安隊の巡視艦でもいいんじゃないかという意見が強かった。しかし、ユメライの二の舞になればそれこそ国民の政府不審に繋がりかねないために、海軍の新造艦を旗艦にした国際派遣艦隊を編成することになった。

 

 

 「確かにそうだな、」

 

 

 「話は変わるが、支援装備がどこをどう見ても300年以上前の装備なんだが?」

 

 

 彼が出港前に確認した支援書には300年くらい前の装備が多数書かれていた。それらの装備がある事自体が驚きなのだが、それを今更製造していることにも驚かされた。

 

 

 「確かあれって、前に博物館で見たやつですよ。ええっと、、N-2Aライフルだったような気がします」

 

 

 「5.56mmの傑作小銃ってわけか、、それに、うしろの輸送船にはラスムマスまで積んでいるしな、まあ、この世界ではインク銃が中心だから最悪マスケット銃でも脅威になるわけだ」

 

 

 そう言いながら輸送艦から降ろされていく支援物資を眺める。

 

 国際連邦は、イカ国暫定政府へ西暦1960年までの武器が供与された。

 

 

 

 

 イカ国暫定政府 バンカラ市 地下司令部

 

 

 イカ政府は地球規模での有事を想定して数年前からイカ全国で地下施設の建設を行った。

 

 地下への入口は強固な軍事施設の内部に設置され、ネリインクが飛んでこようがケバインクで覆われようが問題がない作りにされている。

 

 そんな地下司令部では今後のイカ国の運命を握る会議が行われていた。

 

 

 「つまり、我々は連合軍とともに本土を北東方面に進んでシオカラまで行けばいいんですね?」

 

 

 「そうです。今回の戦争ではすでにイカ列島全海域を我々国連海軍が封鎖しています。また、灰殻を中心とした灰殻地方を制圧しイカ国の統治から外れさせて新たに灰殻軍政府を設立しました。」

 

 

 「さらに、徴兵を含めた戦力のほとんどを本土へと集結させていたため南方方面のイカ領の殆どを制圧または降伏へ追い込めました。残るは本土東北部と大陸東北部の領土のみです」

 

 

 すでにイカ国全土の7割は制圧または降伏に成功していた。戦力の殆どを本土、、特に首都へと集中させていたためにまともな抵抗ができなかったことが大きかった。

 

 また、唯一抵抗ができるとされたカラストンビ隊は、そのすべてを本土へと向かわせていたために対した損害を与えることができたなかったのが一番の理由だろう。

 

 さらにこの戦争に乗じて西ユラメシアのメルド共和国が旧領であるラスンガルデルを占領しクロムへと侵攻を開始した。

 

 もはや、イカ国に安息の地など無いのだ。

 

 

 

 

 たた、敗戦あるのみ、、

 

 

 

 




 ん?誰が、平和的に終わるといったのかな?
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