終末のワルキューレvs若き戦士達   作:ちいさな魔女

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100話目を投稿しましょう。其処で記念に、もしまどかと戦うのが他の人類代表だったら?という展開をサービスしましょう。

時系列的には、『囚われの魔導王VS囚われぬ魔法使い』と『地獄の女神VS新米錬金術師』の間になります。つまりまどかとほむらは、生命の実を食べた完全体アニスと戦う事になります。


番外編・その1:まどかとほむらの実力

鹿目まどか。神VS人類最終闘争第4回戦にて、ジョーカーことアーサー・フレックに勝利した希望の女神。そんな彼女は二柱で一柱の神という、特異な性質を持っていた。

 

暁美ほむら。鹿目まどかと入れ替わる事で現れる愛の悪魔。その強さは、まどかさえも遥かに上回る。

 

そんな二人はある日、勝ち残った人類代表を含めた人類代表達と共に、人類代表の修行場所である『精神と時と必要の部屋』へ訪れていた。

 

この部屋は、人類代表達を少しでも強くする為に、精神と時の部屋を改良し、必要な物を揃えてくれる『必要の部屋』と組み合わせて完成させた部屋だ。

 

―――――――――――――――――――――――

 

まどか「皆さん。お集まり頂いてありがとうございます」

 

まどかは人類代表達を全員呼んだ。まだ出場を控えている人類代表と、勝ち残った人類代表が全員集まり、この部屋の中へ集まったのだ。

 

???「俺達を此処へ呼んで、何するんだ?」

 

『ワンパンマン:サイタマ』

 

サイタマが尋ねると、まどかは一礼した後に話を始めた。

 

因みに部屋は、一つの町となっている。カービィのエアライドのシティトライアルに出てくる町をモチーフに、そして地球人の最も馴染みの深い東京の町を模しているのだ。

 

まどか「皆さんと私で、それぞれ一人ずつ試合を行います。私とほむらちゃん、それぞれをこの町のステージで相手になります。ウマ娘の皆さんも戦えるでしょうが、皆さんはレースの為に力を使うべきなので、別のステージで、私と走りましょう」

 

ライス「は、はい」

 

スペ「えっ!?まどかさんも走るんですか!?」

 

まどか「うん。私も一時的にだけど、獣を纏う事でウマ娘化出来るんだ」

 

乙骨「そうなんだ。でも、僕等と一人ずつ相手にして大丈夫ですか?」

 

まどか「大丈夫だよ。後、敬語も良いよ。人間になる前、私もほむらちゃんも中学生だったから」

 

乙骨「あっ、そうなんだ」

 

まどか「では、話を戻しましょう。このシティトライアルで、皆さんは私と戦って頂きます。アーサーの時と違って、NPCは居ません。なので私は、思い切り戦えます」

 

すると、まどかの体に黒いモヤが掛かったかと思えば、そのままモヤが消えた。そして、ほむらがその場に現れる。まどかと入れ替わったのだ。

 

ほむら「この先、待ち受ける戦いはより一層過酷になるわ。残りの神々も一筋縄じゃいかない。だから、私とまどかが相手になるわ。全員を更にレベルアップさせる。だから私も、容赦しないわよ」

 

まどか『『断罪の痣』の『死刑武器』は使わないでね。アレはこの子達をすぐに殺してしまうから』

 

ほむら「大丈夫よ。使うのはハリセン位よ」

 

こうして、まどかによる試合が始まった。残った人類代表とこれから出場する人類代表との戦いは、一人一人過熱を極めた。

 

その中で、抽選にて抜粋した戦いの一部をダイジェストにして、此処に表示する。

 

―――――――――――――――――――――――

 

《VS要塞少女》

 

メイプルは背中の火山からマグマの砲弾を発射して、まどかに向けて放つ。メイプルが生み出した怪獣を装甲として体に纏い、その能力でマグマを発射しているのだ。

 

マグマは町に当たり、爆発と共にビルを吹き飛ばす。

 

まどか「私のコズミックパワーは私にしか、獣の力は纏えないけどこうやって!『我へ宿レ(キナサイ)久遠の擬態寄生虫(クオンガタリ)』!」

 

その瞬間、彼女の持つ弓が異形の姿へと変貌していく。それはまるで、昆虫を彷彿とさせるような見た目に、植物の葉のような色合いと血色があった。弓は昆虫の脚のようなデザインとなり、花は白い花となり、葉を先端に3枚生やすというシンプルなデザインとなった。しかし葉をよく見れば、何かの虫が擬態しているように見える。

 

まどかはマグマの雨を避けて行き、弓から矢を放つ。矢はまどかの前で、まどかの体格の5倍はある巨大な魔法陣となった。その瞬間、魔法陣の中心から無数の矢が放たれた。その矢はメイプルに向かって飛んでいくが、よく見るとそれは普通の矢では無い。ピンク色の光るオーラで構成されているが、我々のよく知る矢の形をしていない。

 

アレクシス『メイプル君!アレはヤバいぞ!』

 

メイプル「止まれ!」

 

メイプルが手を翳した瞬間、彼女を中心に不可視の空間が形成された。その瞬間、矢の虫達の動きが止まる。トンボのようにホバリングしているのではなく、一時停止した映像のように、電波が届かなくて止まった動画のように、矢が停止したのである。

 

まどか「むぅ、これは厄介だね」

 

メイプル「流石に完全な時間停止を突破するのは、無理みたいだね」

 

本来なら時空さえ越えて命中するまどかの矢を止めた時点で、ただの時間停止でない事が伺える。

 

アレクシス『クオンガタリか………これは厄介だ。コイツはオスと交尾したメスが生物に幼体を植え付け、その生き物を苗床にするようだ。私達が仮に怪獣を生み出したとしても、その怪獣さえも苗床にされるだろう。そしてこの矢を見るに、他にも色んな寄生昆虫を武器に纏えるようだね』

 

メイプル「ひえぇぇ………恐ろしいね……」

 

アレクシス『元より君は寄生されないさ。当たっても幼体を寄生させられないからね』

 

まどか「時間停止の防御の方がズルすぎると思うけど」

 

こうして、メイプルとまどかの戦いは続いた。尚、ギャラリーにいつの間にか加わっていた彼等はこう語る。

 

アカネ「まどかって時々えげつない事、たまにするよね〜。誰も殺せません〜的な平和主義かつ泣き虫女神とかじゃなくて、やるときゃ殺る子なんだよね。にしてもガチでえげつないよ………クオンガタリと絶体命中の矢の組み合わせは怖すぎるよ…………」

 

ケイローン「まどかも強くなりましたね。この天界で改めて神となった時、周りから蔑まれていた時は裏で泣いていたあの子が、此処まで立派な女神に成長してくださって、嬉しく思います。因みにクオンガタリを含めた寄生昆虫の戦法は、私が考案しました」

 

次の戦いで、まどかが纏える最強クラスの13の獣達の一匹を纏った。ジョーカーの時に一瞬だけ身に纏ったゲーティアも、最強クラスの獣の一匹であり、数少ない獣達の召喚が可能な獣だ。

 

―――――――――――――――――――――――

 

《VS乙骨憂太&祈本里香》

 

乙骨「ハァッ!!」

 

里香『ゴガァ!!』

 

乙骨は里香と共に、まどかへ攻撃を仕掛けていた。ステッキ型に弓を戻し、乙骨の刀と打ち合う。怨霊化した里香はその腕でまどかを殴り飛ばす。まどかは地面を転がった後、ステッキを弓の形に戻し、弓から矢を放つ。

 

乙骨は呪具を解き放ち、矢を斬った。本来なら斬っても止まる筈のないまどかの矢は、なんと斬られた上に消えたのだ。呪物の中には呪力を無力化する物があり、その名を天逆鉾。乙骨はその力で神器由来のまどかの矢を無力化し、斬り裂いたのだ。神器の力に対する対策を、乙骨は既に見出していたのだ。

 

まどか「天逆鉾……そう言えば天照様が『天逆鉾のような武器には気を付けて』って言ってたっけ。ゼウス様も日本神界を警戒してたし……」

 

まどかは乙骨の振り翳す天逆鉾を避けた後、乙骨を蹴り飛ばした。

 

まどか「コハク。聴こえる?」

 

まどかはその体が白く染まっていく。肌も雪のように白くなり、身に纏う衣服はライダースーツのように変形し、尾てい骨辺りから9つの尻尾が生えてくる。その目は黄色く染まり、真紅の血のような瞳へと変化していく。

 

???『なんだ母上?我の力を借りたいと?』

 

まどか「うん。貴方はあらゆる負の感情が混ざった攻撃は効かないんでしょ?なら、あの子達はどう?」

 

まどかがそう告げた途端、まどかの背後から白いモヤのような物が飛び出し、乙骨と里香を見つめる。乙骨は里香によって抱き止められていた。

 

コハク『フハハハハハハッ!!面白い!!良かろう!!我の力、存分に振るうが良い!!』

 

まどか「乙骨憂太さん、祈本里香ちゃん。貴方達に敬意を評し、私も切り札の13の獣の力を使わせて頂きます」

 

コハクと呼ばれたそのモヤは、まどかの体を包み込むように乗り移り、そしてまどかも変身を完了する。

 

まどか「『我へ宿レ(キナサイ)。13の獣:人類悪『渇愛』の獣。渇愛の者(コハク)』」

 

そして、其処には白い九尾の狐に似た衣装と、白い長髪を揺らすまどかの姿があった。

 

里香『アイイィィッ!?ヒイイィィッ!?』

 

里香が怯えた声を上げる。

 

乙骨「これは……無理だ……」

 

呪術は如何に強かったとしても、その力の根源は負の感情“呪い”である。故に、今のまどかは呪術に対する最大のアンチ化していた。

 

まどか「オギャアアアァァァァッ!!」

 

まどかは咆哮を上げる。赤ん坊の鳴き声にも聴こえるその咆哮は、シティ全体を振動だけでビル全てを粉々に砕いた。

 

その後は、あまりにも理不尽な蹂躙地獄である。この試合を見ていた人類代表達はこう語る。

 

友奈「流石に理不尽過ぎます………ジョーカーと戦ってた時、ホントに手加減してたんだって分かりました。私、これを機にもっと強くなります!東郷さんも、皆も、ずっと守れるようになりたいから!」

 

ライス「ジョーカーは…………その過去は第4回戦後に知りました。見ててライスはグシャグシャになりそうでした……あの人がやった事も、やってきた事も許せないけど………あんな風にライスもなってた可能性があったんだと思います。まどかさんがどれだけ強く、ホントに優しかったのか、改めて理解しました」

 

テイオー「まどかってあんなに強かったんだ……憂太と里香が少し可哀想だったよ……」

 

フラン「師匠……フラン、頑張る!」

 

師匠『ああっ。この戦いは勉強になる!俺達の力、見せてやろうぜ』

 

そして次の戦いは、ほむらが表に出て戦う事になる。そこでほむらの実力、そして理不尽さが改めて理解した人類代表達。

 

―――――――――――――――――――――――

 

ほむら「どうしたの?私はまだ本気じゃないわよ?」

 

サンズ「うぉっ!?危ねえ!」

 

ほむらがゴム弾入りの銃から銃弾を放ち、サンズに向かって撃つ。サンズはその攻撃を全て回避する。サンズが避けたと言うより、攻撃の瞬間にサンズがズレたようだ。

 

ほむら「中々厄介ね。見るからに、他の人類代表と手合わせした時も、そうやって攻撃が当たらないようにしてたのかしら?」

 

サンズ「まあな……とはいえ、アンタも厄介だな。死刑に使われる道具を使ってないだけマシだがな」

 

ほむらは見抜いていた。サンズが人類代表の中で、最も異質である事を。

 

実は、人類代表達同士の試合が行われた事がある。それも制限時間付きだ。そしてサンズは、人類代表の攻撃を、一度も受けた事が無いという、異常な功績を残している。

 

そしてこの試合も、ほむらの計らいで制限時間付きにしている。

 

ほむら「さて、私も色々させてもらうわ。『召喚(おいで)カードの魔法少女(カードキャプターさくら)忍者の魔法少女(リップル)イヌの魔法少女(たま)竜騎士の魔法少女(ラ・ピュセル)砲撃の魔法少女(高町なのは)』」

 

ほむらの周辺に、多数の魔法少女が姿を現した。一人はその手にカードを手にする魔法少女。二人目は忍者姿の魔法少女。三人目はイヌのような格好をした魔法少女。4人目は竜騎士のような魔法少女。最後の一人は丸い宝石の輝く銃のようなステッキを手にした魔法少女だ。全員がとてつもない実力者であると、サンズは理解する。

 

サンズ「多勢に無勢………流石にヤベェな。時間制限まで保つか?」

 

サンズは竜の頭部を彷彿とさせるドクロを自分の周りに出現させて、魔法少女達を迎え撃つ。

 

この後、サンズは制限時間付きのお陰でなんとか逃げ切れたものの、魔法少女達を含めたほむらは息一つ乱れて居なかった。

 

サンズは語る。

 

サンズ「ありゃヤバいぜ。俺の見立てでは、多分鹿目まどかより強いぞ。能力の多様性なら獣達とまどかが上だが、ほむら自身は強いだけじゃなくて魔法少女達の実力も一人一人違うだけじゃなくて、全員がそれなりに強いんだ。もっと強い魔法少女も呼び出せる上に纏えるとか、ヤバ過ぎるだろ………正直舐めてたかもしれねぇ…………」

 

そして、ブリュンヒルデとゲルもこう語る。

 

ブリュンヒルデ「結論から言いますと、まどか様もほむら様のお陰で彼等は強くなれました………しかし、まどか様達の実力を改めて思い知らされました………」

 

ゲル「やっぱりまどか姉さまも、ほむら姉さまも強かったっす!凄いっすね!ブリュンヒルデ姉さま!」

 

このお陰で、残りの人類代表達もかなりのレベルアップが見込めた。

 

この先に待つ相手も、一筋縄ではいかないだろう。

 

彼等が勝てるのか、それはこの後試合を行う彼等に託す。

 

この後、まどか達は日本神界の温泉に赴き、其処でサラサ・フィードとヘカーティア・ラピスラズリがお互いに宣戦布告を行う事になるのだった。




見て分かる通り、初めからほむらが戦えば、まどかが真の意味で全力を出せていれば、第4回戦は楽に終われたんです。ダイジェストですが、実力は出来る限り伝えられたと思います。


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《まどかの纏った獣》
久遠の擬態寄生虫(クオンガタリ)
『メイドインアビス』に登場する、原生生物の一種。危険度は星5の理不尽レベル。トコシエコウの葉に化け、寄り添う生物を襲い「幼体」を植え付け苗床にし、脳を侵し幼体の餌とする。
名の由来は「トコシエ(永久)コウ=久遠」+「騙り」。
脳を侵された生物は身体が動かなくなり、更に生体機能を損なわない様に脳を食い散らかされるので自分に何が起きているのかもよくわからないままその場に拘束される事になる。
また、その様な状態ではすぐに死んでしまうためか、生き餌の鮮度を保つために成虫が時折わざと口に飛び込み捕食され餌を可能な限り長生きさせる習性を持つ。葉に擬態している時は休眠状態であり、触れても動かないため、力場を知覚し、先読みすらする原生生物ですら騙されて生き餌にされてしまう。
今回は弓矢に纏ったが、メイプルの時間停止に止められた事で不発に終わったが、もし当たると考えると恐ろしいコンボ攻撃である。トリコの寄生昆虫達でも似たような戦法が可能。

渇愛の者(コハク)
『うしおととら』に登場するラスボスにして、原初の混沌から陰と陽の気が分離して世界が形成されたとき、わだかまった陰の気より生まれた「邪悪」の化身。陽の気から生まれたあらゆるものを憎悪し、それらを破壊し、苦しめ、殺すことを無上の喜びとする。最初は実体を持たない気の塊であったが、古代印度で偶々見つけた1人の人間の赤ん坊に寄生し、長年にわたってその人間の怨念や憎悪のエネルギーを吸収する事で九つの尾を持つ異形の白い姿となった。
能力はあまりにも理不尽。乙骨や里香じゃ勝ち目はゼロに等しい。詳しい事は↓から。
https://dic.pixiv.net/a/%E7%99%BD%E9%9D%A2%E3%81%AE%E8%80%85
名前は誤字ではなく、まどかが改めて付け直した。


またワルキューレ作品でもやろうかな。今度はヴィラン系(魔法少女も含む)かヒーロー系(魔法少女も含む)の奴をやろうかな………。
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