翌日の午後。闘技場では、四人の神が話をしていた。
神「スゲェレースだったよな。人類にもあんなに強い奴がいるなんて。況してやあんな若い少女がだぞ?」
神「俺等のウマ娘と互角に走ってたしな。所詮人間と舐めてたよ」
女神「そうですね。こんなにワクワクしたのも何百年ぶりでしょうか」
邪神「俺なんて数千年ぶりだぜ!まさか、神側が負けるなんて思ってなかったけど………………」
神「にしても………この第三回戦の会場………」
神々は新たにリニューアルされた闘技場を見る。カモメ、否、うみねこが飛んでいる。闘技場を水が波打っていた。
しかし、良く匂いを嗅ぐと、潮の香りが漂っている。良く見れば海の魚や古代魚、更には絶滅した筈の海の生き物や見たことのない程に大きな生き物も泳いでいた。海水だ。それだけで神々は、神側の代表が誰なのかを理解した。
そして、ヘイムダルは闘技場に立つ。
ヘイムダル『えーっ………人類が神に勝利するというまさかの展開で迎えた、『
人類『『『ワアアアアアアアアッ!!!』』』
ヘイムダル『しかし神も負けられない!!神としてのプライド!誇り!そして、強さを人類に思い知らせる為に!』
神々『『『ワアアアアアアアアッ!!!』』』
神々と人類が絶叫を上げる。
ヘイムダル『人類に雪辱を晴らすべく、神側のウマ娘に次ぐ神側の闘士は………この御方だ!!』
そして神側の門が開く。しかし、そうすれば開いた門から海水が流れていく。
カツ……カツ………そう足音を立てながら、一人の男が歩いて来た。階段をゆっくりと登っていくその男に津波の如く海水が勢い良く迫って来る。
このまま男に津波が直撃する、かと思われた。
しかし、津波は男を避ける。左右に別れて飛沫すら触れようとしない。軈て海が割れて闘技場への道が出来た。先程津波にあった階段も、全く濡れた様子も、海水が染み込んだ様子も無い。
ヘイムダル『ゼウス様が全宇宙の神ならば、全ての海を統べしこの御方こそは………『
人類「海が、割れている!?」
人類「いや、道を開けているのだ!」
そして、闘技場に進むその男は、海が開けた階段を進んでいく。
ヘイムダル『神々でさえその逆鱗に触れる事を恐れる、最恐神!!天界最強三兄弟の次男にして、人呼んで『
そして、男は闘技場に足を踏み入れた。その手に持つ、3つの刃が輝く槍は、まるで異形化した魚のような形状をしていた。
神々は姿勢を正す。誰も歓声を上げない。
フレイヤ「うっ………一番苦手な御方だわ」
フレイヤも姿勢を正すが、その体は震えていた。しかし、それは周囲の神々も同じだ。
ヘカーティア「あの子ね〜。怒ったら怖いのよね〜」
ヘカーティアも頭に手を当てている。
ガタノゾーア「やだー!!かえるー!」
ヘカーティア「駄目」
ガタノゾーア「ふえぇぇ………!」
ガタノゾーアは逃げようとしてたが、ヘカーティアに襟首掴まれる。ガタノゾーアは珍しく嫌がっている。というより、まるで此れからステージに上がってくる相手に会いたがらない。例えるなら、昔説教された相手に久し振りに会いそうになり、怖いから会いたくないと喚く子供のようだ。
ヘイムダル「その名は………ポセエエエエェェイドオオオオオォォォン!!!」
『ギリシャ神話:海神ポセイドン』
ポセイドン「ふん……
ポセイドンが神々を見るが、その目は仲間の神々すら見下していた。
フギン&ムニン「「ッ!」」
フギンとムニンが片翼を胸元に寄せて、頭を下げる。冷や汗を流す彼等は、体を強張らせている。オーディンは平然としてるが、真顔のままだ。
ロキ「あーぁ、ポセイドンさんかぁ。オジ様以上に冗談通じない奴が来たね」
メイド達「「ヒェェェ………」」
メイド達はポセイドンの眼光に怯えている。
ヘイムダル『そしてそんな恐ろしい神に挑む奴は、この男だ!!』
ヘイムダルが人類側の門を開く。開いた門から海水が流れて行くが、その奥から船が海を渡る音が響く。
ヘイムダル『その男は一つの村で育ち、海賊になる事を夢見て海を渡った!』
そして、門を破壊して太陽と獅子の頭の両方に見える、大きな海賊船が現れた。天辺には海賊旗が風を受けて揺れていた。
人類「なんだあれは!?でかい船だ!!」
人類「黒い旗にドクロ?って事は海賊船!?」
ヘイムダル『『
そしてその船の甲板に乗る、海賊船の一味達。3本の刀を持つ男、ジーンズを履いても上半身セクシーなビキニのみである美女、黒服の似合う男、長い鼻の青年、最も小さい二足歩行のトナカイ、妖艶な美貌を持つ女性、肩がキューブとなっているサイボーグの男、長身でありスケルトンみたいに骨だけとなった男、そして最後にはズッシリとした魚人の男。様々な個性を持つ海賊、麦わらの一味が其処に居た。
『ONE PIECE:麦わらの一味、ロロノア・ゾロ、ナミ、ヴィンスモーク・サンジ、ウソップ、トニートニー・チョッパー、ニコ・ロビン、フランキー、ブルック、ジンベエ、サウザンドサニー号』
人類「まさか、海賊が人類代表!?」
人類は、人類代表に海賊が選ばれた事に困惑していた。
ゾロ「おーおー、随分騒がしいな」
ナミ「まあ私達は海賊だもの。ブーイングなんて有るに決まってるでしょ」
ロビン「古代兵器ポセイドンと同じ名前の神と闘うのは驚いたけど、ルフィなら何時かそうなるって思ってたわ」
フランキー「アウッ!ルフィなら大丈夫だな!」
ブルック「ええっ。ルフィさんならきっと」
ウソップ「しっかし広いなぁ!観客席で見てた時は勝てねぇだろって思ってたけど……」
チョッパー「そうだぞ!!ルフィなら勝てる!!」
ジンベエ「儂等はサニー号と共に待っておる!!じゃから、必ず勝ってこい!!」
サンジ「勝てたら飛び切り美味い飯を作ってやる。さっき小松に会えたし、“烈海王”って奴にも会ったんだ。そいつ等で精の付く料理を振る舞ってやるよ」
麦わらの一味が全員期待する、過酷な海を“太陽”のように陽気に渡る、麦わらの一味の象徴である麦わら帽子を被る青年。サニー号の船首に座るその男は、サニー号が走る度に受ける風を受けて、麦わら帽子の鍔を揺らしている。
ヘイムダル『その旅は楽ではなかった!!仲間とぶつかり合う時もあり、兄を失い、幼馴染みを失い、泣き、嘆き、叫び、絶望した!、それでも奴は這い上がり、冒険を続けた!!』
そして、サニー号が闘技場に到達した瞬間、船首に乗る男が跳んで、闘技場に着地した。草履を履き、✕印を胸に刻み、そして頭には麦わら帽子を被る、太陽のように陽気な男。
ポセイドン「………ほう」
ヘイムダル『その男の名は…………悪魔の実と呼ばれる海の秘宝、ゴムゴムの実を食べてゴム人間となった、太陽のように陽気な男の名は…………モンキー・D・ルフィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!』
ルフィ「ニシシシッ!!行くぞ!!」
『ONE PIECE:“四皇”モンキー・D・ルフィ/麦わらのルフィ』
ポセイドン「………」
ポセイドンは本来、人間相手に目線を合わせない。そんじょそこらのゴミや小石と変わらない。その為、目線を合わせない。嘗て葬った
しかし、ポセイドンは目を初めから合わせていた。
ヘイムダル『此れは正に因縁の対決!!海の神VS海賊!!これ程までに夢見た奇跡のドリームマッチが実現!!海の神が現実を教えるのか!?それとも海賊が海の神を越えて進むのか!?第三回戦、ポセイドンVSモンキー・D・ルフィ!!開始!!』
第三回戦、開幕。
――――――――――――――――――――――――
そして、観客席にサニー号と共に戻って来た麦わらの一味は、嘗て別れた人達と再会する。彼等にとって、一番会いたかった人達と。
ゾロ「ッ!!くいな…………」
くいな「久し振りね。ゾロ」
『ONE PIECE:霜月くいな』
ゾロ「………まさかこんな形で会うとはな」
くいな「私の和道一文字、ちゃんと使い熟してるんだね」
くいなは嘗て死んだ頃の姿のままだが、この天界へ来てからかなり鍛錬したのか、大人びた雰囲気を持っていた。
くいな「何時の間にか、こんなに強くなってたんだ」
ゾロ「俺はお前の分まで強くなる。そう決意したからな」
くいな「そっか。そんなゾロが海賊になるなんてね。しかも、あんなに危なっかしくも頼れる船長が居るんだ」
ゾロ「ああっ。お前も見届けろよ。ウチの船長の闘いを」
そしてナミも、嘗てアーロンによって殺された自分の義理の母にして、姉のノジコと同じ位大切な人に出会う。
ナミ「あっ……………」
???「久し振りだね。ナミ」
『ONE PIECE:ベルメール』
ナミ「………ベルメールさん!!」
ナミはベルメールに抱き着いた。人目を気にする事無く大泣きしながら、ナミはベルメールに抱き着いた。
ベルメール「おおっと!そんなに抱き着かないの!全く大きくなっても、ナミは変わらないね」
ナミ「だっで!も”う”あ”え”な”い”どお”ぼっでだがらああっ!」
ナミは暫く泣いたが、落ち着いた後にベルメールと話をする。
ナミ「ベルメールさん………ごめんなさい!あの時、しっかりと謝れなくて!酷い事も言って!!」
ベルメール「気にしなくて良いよ。ナミに会えただけじゃなく、ナミがこんなに綺麗になって会いに来てくれただけで、私は嬉しいよ。ノジコは元気にしてる?」
ナミ「……うん。元気にしてるわ」
ベルメール「それにしても、まさかナミが海賊になるなんて」
ナミ「………怒ってる?」
ベルメール「いいえ。ナミが楽しくやってるなら、あの船長はきっと、私達の村を救ってくれたんだよね?」
ナミ「………うん!危なっかしくて自由奔放で、何時も呆れる位振り回されて、でもとっても頼りになる、最高の船長よ!!」
ベルメール「じゃ、一緒に見よう!ナミ!」
ナミ「うん!ベルメールさん!!」
そして、ウソップは愛する母と再会する。
ウソップ「か、母ちゃん…………!」
???「久しぶりだね。大きくなったじゃないか。ウソップ」
『ONE PIECE:バンキーナ』
ウソップ「母ちゃん!俺、俺、こんな所で会えるなんて思わなかった!!母ちゃん!俺、結局母ちゃんに何もしてやれなくてゴメン!嘘を付く位しか出来なくて、本当にゴメン!」
バンキーナ「馬鹿。良いんだよ、そんな事。こうしてアンタに久々に会えて、アタシは嬉しいんだ」
ウソップ「そうか………俺、俺!最高の船長に会えたんだ!!ルフィってんだ!!俺はルフィと海賊になって旅をしてるんだ!!俺が父ちゃんを見つけたら、母ちゃん放っといた分だけぶん殴ってやるから!!そして、母ちゃんが元気にしてた事を伝えるよ!!」
バンキーナ「ハハッ。期待してるよ」
そして、サンジはヴィンスモーク家で自分を含めた5人兄弟を産んだ母と再会した。
サンジ「母さん……!」
???「久し振りね。サンジ」
『ONE PIECE:ヴィンスモーク・ソラ』
サンジ「げ、元気にしてたか!?」
ソラ「ええっ。天界に来た時、新しい夫と出会えたのよ。その人と幸せに過ごしてるわ」
サンジ「そうか………それは良かった!」
サンジは涙と鼻水が止まらなかった。ソラはサンジの頭を撫でて、こう告げた。
ソラ「ほら、泣き止んで。貴男を救ってくれた船長さんの試合よ」
サンジ「グズッ……………………ああっ!勿論だ!ルフィが神と闘うんだ!俺達の船長は、絶対負けねぇ!」
ソラ「素敵な船長さんなのね」
サンジ「ああっ」
麦わらの一味は、懐かしい人達に出会い、そして共にルフィとの試合を見守る事に。
そして、麦わらの一味の元へ、二人の男女が現れた。
???「おう、今から始まんのか」
???「ルフィなら負けないよ。海の神様だとしてもね」
???「当たり前だ。俺の弟だからな」
???「頑張ってね、ルフィ」
オレンジの帽子を被る青年と、リボンのように紅白の髪を束ねた女性。二人は、闘技場でポセイドン相手に堂々と前に立つルフィを見つめていた。しかしその目は、ルフィを絶対的に信頼している事を示すように、強い目をしていた。
メリー号?まだ此処での出番はありません。
入れたかったけど長くなるので入れられなかったメンバーは、以下の通りです。ダイジェストになります。
チョッパー。ヒルルクと再会。毒キノコのスープを飲ませた事をチョッパーは謝るが、ヒルルクは「気にすんな」と励ました。そして、立派な医者になった事を褒めたヒルルクに頭を撫でられ、嬉しそうにするチョッパー。
ロビン。母のニコ・オルビアと再会。大人になって生き延びて、漸く自分の居場所と仲間を見つけて喜んだオルビアに抱き締めてもらい、ロビン大泣き。
フランキー。トムさんと再会。トムさんに向かって、泣きながらも「泣いてねぇ!」と強がりながら抱き着いた。トムさんは立派な船大工になり、最高の仲間と一味に居る事を笑って褒めた。
ブルック。自分が嘗て所属していた海賊船のメンバーと再会。泣きながらも抱き着いたブルックだが、メンバーは同じく泣きながらも「泣くなよ〜!」と言いながら抱き合った。祝福の歌を歌おうとしたが、ルフィというブルックの新たな船長を共に見届ける事を優先する事に。
ジンベエ。フィッシャー・タイガーと再会。助けられ無かった事と、アーロンを止められなかった事を謝ったジンベエ。アーロンのしたことを聞いて思う所はあるが、ジンベエが最高の船長と仲間に出会えたならば満足である。そして、ジンベエの新たな船長であるルフィの試合を、共に見守る事に。
そして、最後の二人は、もう分かりましたね?
次のお遊び回で使って欲しい曲は?
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ユメヲカケル!
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ブルーバード(いきものがかり)
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ルードルーズダンス
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インパーフェクト(オーイシマサヨシ)
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ALONES
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ささやかな祈り(ライスシャワー)
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心臓を捧げよ
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涙の種、笑顔の花
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空色デイズ
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REASON(ゆず)
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ALIVE(ClariS)