終末のワルキューレvs若き戦士達   作:ちいさな魔女

27 / 101
オマージュタイトル

『デス・オブ・ザ・NPC』

元ネタ:『バットマン:デス・オブ・ザ・ファミリー』

いや、オマージュでもないか………。


希望の魔法少女VS絶望の道化師 その5

シャンタク鳥を纏ったまどかは空を飛び、米花町エリアに入った。米花町エリアは日本の街らしい街であり、飛び回れば様々な施設が存在していた。

 

まどか「この町にジョーカーが居るんだね」

 

ジョーカーは先程米花町エリアに入った。恐らく何処かに潜んでいる。

 

まどかは歩道に降り立ち、背中の翼を仕舞う。服装も元の魔法少女服に戻っている。

 

NPC「なんだ?」

 

NPC「何あれ!?」

 

NPC「ヤバッ!あの子空飛んでたし!」

 

周囲のNPCは、空から降りてきたまどかに驚いていた。スマホで写真を撮ったり、撮影したりしている。

 

まどか「あの、この辺りでこの人を見かけませんでしたか?」

 

まどかは野次馬の一人に、ジョーカーの姿を見せた。掌に魔力を集めて、ジョーカーの頭部を再現する。

 

野次馬「この人?そういえばさっき、トロピカルランドの方へ車が来たんだけど、その荷台にこんな顔の人が乗ってたよ」

 

まどか「ありがとう!」

 

まどかはその場から跳んだ。人間を超えた、ビルの壁を蹴って跳ぶ姿にNPC達は驚愕する。

 

まどか「トロピカルランド………彼処だね!」

 

まどかが家の屋根を跳んでいき、トロピカルランドへ向かった。しかし、大型ビルと電化製品のビルが並ぶ町へ入った瞬間、突然ビルの大型テレビに砂嵐が流れ、軈て一人の男が映し出された。

 

ジョーカー『よお、お前はもうこの米花町エリアに入ったな?今日はお前をディナーに招待しよう!トロピカルランドで待ってるぜ。ああっ、急いだ方が良いぞ。俺様が何するか分からねぇからな』

 

ジョーカーが姿を現した。ジョーカーの背後の映像は、ジョーカーが顔をドアップにして映っているので殆ど見えない。

 

まどか「ディナー?そんな暇なんて―――」

 

ジョーカー『おいおい、折角受けた招待は素直に受け取るモンだぜ?でなけりゃ、こんな奴が増えちまう』

 

ジョーカーがそう告げた後、何かの機械音と共に、肉が裂ける音と男の悲鳴が聴こえてきた。

 

NPC『ギャアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』

 

まどか「っ!!?何をしてるの!?止めて!!」

 

ジョーカー『なら急げぇ。グズグズしてるとまた増えるかもな』

 

ジョーカーが後ろを振り返ろうとした。しかし、まどかはトロピカルランドへ向かって走り出した。嫌な予感がする。

 

ヘイムダル『な、何をしてやがるんだ!?ジョーカーは何をしてるんだ!?』

 

神々『ザワザワザワザワ』

 

人類『ザワザワザワザワ』

 

人類も神々も、ジョーカーが何をしてるのか困惑したが、何をしてるかは大体の想像が付いた。

 

ジョーカー『ああっ、急いだ方が良いぞ。遅れたら遅れるだけどんどん聞こえて来るからな。グフフフフフッ!!』

 

ジョーカーがそう告げた後、画面はジョーカーが口を抑えながら笑い続けるループ映像が走り出した。

 

NPC『があぁぁぁっ!!やべでくべええええ!!』

 

何かを斬られ、剥ぎ取られる音が響く。断末魔の叫びが闘技場全体に響いた。まどかはその声を聞く度に焦り出す。

 

まどか(間に合って!!)

 

まどかはビルとビルを跳んだり、壁を走りながら進んで、そしてようやく目的地へ到着した。トロピカルランド。米花町の遊園地だ。此処にジョーカーが居る。

 

まどか「来たよ!!これ以上罪のない人達を傷付けないで!」

 

ジョーカー『よし、来たな。目の前にテントがあるだろ?其処でお前に素敵なディナーをご馳走しよう』

 

ジョーカーに言われるがまま、まどかはテントの中へ入った。テントの中に、ジョーカーが下座側に座っていた。複数人の男女が、血塗れの包帯を顔に巻いた状態でそれぞれテーブルの横側に用意された椅子に座っている。

 

まどか「この人達に、何をしたの!?」

 

まどかが包帯が巻かれた顔へ手を近付ける。

 

ジョーカー「おっと触らない方が良いぞ。そいつ等も痛がるし、見たらショッキングだぜ。取り敢えず座れよ」

 

まどか「………」

 

まどかはジョーカーの指示に従った。従わなければこの人達がどんな目に遭わされるか想像に難くなかった。

 

まどかは椅子に座った、その時だった。

 

突然、まどかの四肢が椅子に拘束される。両手首、両足首がそれぞれ錠によって拘束された。椅子から飛び出た錠がまどかを拘束したのだ。両足首は椅子の足部分から、両手首は椅子の取っ手から出現した錠に捕まった。

 

まどか「こんなので私を捕まえられると……………あれっ?外れない!?」

 

ヘイムダル『ま、まどかが捕まった!!人質を取ったジョーカーの機転が神を捕えた!!』

 

さやか「まどか!!」

 

杏子「馬鹿!!罠だっただろう!!」

 

マミ「鹿目さん!!」

 

見滝原市の人達も、まどかが捕まる光景を見て唖然とする。

 

ジョーカー「さあ食べよう。ディナーの時間だ」

 

まどか「この……っ!外れて……!」

 

まどかは身を捩ったり、腕に力を入れる。しかし、何故か拘束が解けない。

 

まどか「この椅子や錠も、『神器(おもちゃ)』になってるの!?」

 

ジョーカー「元からじゃね?」

 

まどか「惚けないで!!」

 

まどかは抵抗するも、ジョーカーの神器化した錠を振りほどけない。

 

ジョーカー「まあ、食えよ。最高のご馳走だぞ!」

 

ジョーカーが足を組みながら座っており、その状態で指を鳴らす。すると、周囲にピエロのマスクを身に着けた男女のチンピラ達が現れ、トレーに料理を乗せた皿を持ってきた。しかし、何故か血の匂いが強い。

 

そして、まどかの目の前に料理が出される。しかし、それは料理ではなかった。

 

まどか「ヒィッ!?」

 

まどかの顔が青ざめた。

 

ヘイムダル『ぎ、ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』

 

神々『『『『『『『『『『『『『『『『『『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』』』』』』』』』』』』』』

 

人類『『『『『『『『『『『『『『『『『『イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』』』』』』』』』』』』』』

 

料理として出されたそれは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ヘイムダルは実況者としての役目すら放棄するレベルで発狂し、神々も人類も悲鳴を上げた。

 

まどか「あっ…………ああ………まさか、此れって………」

 

まどかはその光景に恐怖しつつも、周りを見渡して包帯が着けられた人達の意味を理解する。

 

ジョーカー「ヒーッヒッヒッヒッ。ホラ食えよ」

 

まどか「っ!」

 

まどかは悲鳴を上げそうになるが、ジョーカーの言葉で押し込めて、ジョーカーから目を逸らす。

 

ジョーカー「おいおい駄目だろぉ?夕食はちゃんと食わないとな」

 

すると、周りのチンピラ達がまどかの頬を掴む。口を強制的に開けさせると、女のチンピラが人の皮を掴むと、そのまままどかの口へ押し込んだ。

 

しかし、まどかは口の中に広がる人肉の不味さと鉄の味、そして不愉快な噛みごたえ、そして喉奥に伝わる眉毛を含めた髪の毛の感触により、押し込まれた顔の皮を吐き出した。

 

まどか「ンンッ!!オェッ!!ゲホッゲホッ!」

 

ジョーカー「なんだよ~此奴、料理を吐き出しやがった!!俺様がお前の為に作った夕食なのになぁ!!」

 

ジョーカーがテーブルを両手で叩く。その瞬間、チンピラの一人がバールでまどかの頭を叩く。まどかの頭に叩き込まれたバールの一撃は、まどかの頭に裂傷を与えた。

 

周りのチンピラ達も全員NPCだ。しかし彼等はジョーカーに味方しており、その手には神器を握っている。

 

男女問わず、まどかはチンピラ達によってリンチに遭う。レンチで腕を叩かれ、拳で殴られ(此れは効かないが)、メリケンサックで頬を殴られたりと、周囲のチンピラ達のリンチに遭うまどかの様子に、ジョーカーは高らかに笑う。まるで面白い映画を楽しむ子供のように。

 

ジョーカー「HAHAHAHAHAHAHAHA!良いな!護りたい人類からリンチされる気分はどうだ?」

 

しかし、まどかは屈しない。

 

例え護りたい人類から裏切られても、まどかは決して諦めない。

 

まどか「………我へ宿レ(キナサイ)。『深きものどもの統率者(父なるダゴン)』」

 

まどかの四肢が筋肉質になったかと思えば、四肢に鱗が付き始めた。両手両足には水掻きが付き、背中には魚のような尾鰭が生えてきた。両手の爪も伸びて、海の潮の香りが漂った。

 

すると、まどかは神器の錠を力で振り解いた。

 

そして、周りのチンピラ達を吹き飛ばした。更に、まどかはいつの間にか握っていた弓から矢を放ち、人質やチンピラ達に向けて放つ。矢は人質に当たるが、その体を癒やしの力で包み込み、顔を治していく。チンピラ達はロープとなった光の矢でグルグル巻きに拘束した。

 

ジョーカー「おいおい。また変身かよ」

 

まどか「本当なら水中戦用だけど、それでも貴男を倒す事に苦はないよ」

 

ジョーカー「らしいな」

 

ジョーカーは懐から取り出したナイフを、まどかに向けた。

 

そして、ジョーカーとまどかはそのまま迫っていき、接近戦に入った。二人はテントを突き破り、そのままトロピカルランドを駆けていった。




『深きものどもの統率者(父なるダゴン)』
水中で力を発揮する水中戦用の形態だが、地上でも圧倒的パワーによるゴリ押し戦闘が出来る。また、パワーだけでなく素早さもある。

次のお遊び回で使って欲しい曲は?

  • ユメヲカケル!
  • ブルーバード(いきものがかり)
  • ルードルーズダンス
  • インパーフェクト(オーイシマサヨシ)
  • ALONES
  • ささやかな祈り(ライスシャワー)
  • 心臓を捧げよ
  • 涙の種、笑顔の花
  • 空色デイズ
  • REASON(ゆず)
  • ALIVE(ClariS)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。