終末のワルキューレvs若き戦士達   作:ちいさな魔女

30 / 101
希望の魔法少女VS絶望の道化師 その8

神室町エリア。東京の歌舞伎町を思わせる歓楽街で、多くの人々が行き来していた。カタギの人達が多く行き交いしているが、その中にはチンピラやヤクザ、マフィア風の人々の姿も見られる。およそ400m四方の敷地に数多くの飲食店や遊戯場、キャバクラ、ソープランドやヘルスなどの風俗店、果ては一般的には知られてないが非合法な賭場(カジノ)や地下闘技場までが存在する。レジャーに富んだ活気あふれる街並みとは裏腹に、作中の巨大極道組織「東城会」をはじめ、国内外(主にアジア系)犯罪組織の温床と化しているため、基本的に治安はとても悪く、90年代までの歌舞伎町のイメージを具現化したような修羅の国。当然、上述された施設の中にはこうした組織の「シノギ(所謂組織の収入源)」となっている店も多い。

 

そんな街の天下一通りにある、神室町の出入り口とも言うべき天下一通りゲートに、ほむらが背中の翼を広げながら降りてきた。舞台全体は夜となっているが、神室町全体が電光で明るく照らされている。

 

NPC達『なんだなんだ?』

 

NPC達『天使!?ヤベェ!!』

 

NPC達『いやいや、悪魔じゃね?』

 

神室町のNPC達は、現れたほむらに驚愕する。ほむらはすぐに魔法少女としての服装である、制服系の魔法少女の衣装を身に纏った。

 

ほむら「良い街ね。こんな大会じゃないなら、遊びに行きたいわ」

 

まどか『ほむらちゃん。確かこの闘いって、施設システムがあるんだよね?ほむらちゃんに変わっても、あまり体力は回復してないと思うよ』

 

ほむら「そうね。先ずは何処かで食事にしましょう。でも私達、お金無いけど、無料で使えるのかしら?」

 

まどか『そのはずだよ。先ずは………軽めの物でも食べよう』

 

ほむらはゲートを通って神室町に入って行く。泰平通りに入って行くが、此処でほむらはお邪魔虫に絡まれる。

 

チンピラ「おい嬢ちゃん!随分身なりが良いじゃねえか!」

 

チンピラ「神室町に初めて来たのかい?なら、観光料金を俺等に払って貰おうか!」

 

チンピラ共がほむらに絡んで来た。

 

ほむら「悪いけどお金は無いわよ」

 

チンピラ「なら仕方ねぇなぁ!その体で払って――」

 

ほむら「『時よ止まれ、貴女は誰よりも美しい』」

 

その時、ほむらの首に痣が出現した。それはまるで、何か鋭利な刃によって斬首されたような痕であり、それは見てる者に痛々しさを感じさせる。

 

ヘイムダル『な、何をする気だ!?』

 

その瞬間、ほむらの首の痣から赤黒い液体のようなオーラが放たれた後、ほむらの両手にボクサーグローブの形となって装着される。

 

そして、ほむらは両拳を上げた後、反時計回りに腕を回した。その瞬間、チンピラ達は後頭部、下顎から殴られたように吹き飛ばされた。

 

ヘイムダル『は、速い!チンピラ達をあっという間に吹き飛ばしやがった!!』

 

子供達「強い!」

 

子供達「カッコいい!!」

 

子供達「頑張れぇー!」

 

子供達は徐々にほむらを応援するようになる。

 

ほむらはチンピラ達を倒した後、近くにある牛丼屋に入った。赤牛丸という店だ。其処で牛丼を注文したほむらは、牛丼を食べ終えた。その時、体力が回復した上に肉体の力が上がったのを感じた。

 

充分焼けた牛に濃厚なタレ、そして噛みごたえある白米の味をしっかりと味わい、牛丼を堪能した。

 

ほむら「凄い……!体力も回復したし、力も湧き上がってくる!」

 

まどか『私も食べたかったよ……』

 

ほむら「勝ったら改めて食べに行きましょう」

 

赤牛丸を出た後、ミレニアムタワーの前にやって来たほむら。すると、ミレニアムタワーの大画面が変わった。更に、神室町の画面が全て砂嵐に変わった後、画面が切り替わった。

 

ジョーカー『ようこそ悪魔さん。翌日の昼頃になれば、神室町亜細亜街にある太宝楼へ来るように。其処でお前をランチに招待しよう。来るか来ないかはお前の自由だが、来なければ何が起きるか分かったもんじゃないだろう?この街は色んな娯楽があって楽しい街だ。それでは翌日、亜細亜街で会おう』

 

ジョーカーだ。彼の背後には、既に殺された緑色の服を着た男達が倒れている。恐らく店員だろう。

 

ほむら「翌日ねぇ。なら、何処かで休んで行きましょう」

 

ほむらは近くにあるホテルに来て、部屋を予約した。そして、借りた部屋に辿り着くと、その部屋で就寝に付いた。

 

しかし、観客側とヘイムダルの観てる画面は一瞬にして翌朝の映像になる。

 

ヘイムダル『寝てる間の時間はカット!ジョーカーの姿が見えねぇけど、奴も寝てたんだろうな!』

 

闘士達が寝てる、娯楽を楽しむ等を同時にすれば、その間の時間はカットされる。片方がそうしてる間はカットされない。かなり凝った仕組みだ。

 

ほむら「………さて、行きましょう」

 

まどか『ほむらちゃん。気を付けてね』

 

ほむら「分かってるわ」

 

ほむらはホテル内のカフェで食事を済ませた後、ジョーカーに指定された亜細亜街に向かった。其処でほむらは、ジョーカーの一味がやったであろう悲惨な光景を目撃する事になる。

 

亜細亜街の前にやって来たほむらだが、通行人達がヤケに亜細亜街に注目し、スマホで写真を撮っている光景を見た。そうするという事は、亜細亜街で何かが起きてるという事だ。

 

ほむら「ごめんなさい、通して」

 

ほむらは通行人の間を潜って、亜細亜街に入って行く。遠くからパトカーのサイレンが響くが、ほむらは気にせず歩いて行く。

 

ほむらが亜細亜街に入った途端、その惨状を目撃する。

 

亜細亜街の道には、多数の人間の死体が転がっていた。仰向け、うつ伏せ、横向き、様々な体勢で転がる無数の死体。そのいずれもが緑色のスーツを身に着けており、頭は禿げてるのか丸刈りなのか、全員が頭を刈り上げていた。その死体を犬達が食べており、蠅やウジ虫が死体に群がっている。恐らく中国マフィアの人員だろう。

 

ほむら「酷いわね………」

 

すると、その中に一人の生存者が居た。生存者と言っても、その者は両足が切断されており、頭には打撲傷が大きく付いていて、顔も腫れ上がっていた。

 

ほむら「ねぇ。何があったの?」

 

マフィア「お、俺達『祭汪会』の店に……あのピエロ男が来たんだ。俺等に取り引きを持ち掛けたが、奴は俺達の金も店も燃やして……………戦った俺等は、負けた」

 

恐らく神器を持ったジョーカー一味の仕業だ。

 

神器を持たない人間と持つ人間とでは、絶対に超えられない壁が存在する。神器は、ただの武器ではない。手にした者に神に匹敵する身体能力を授けてくれる。神が持てばその力をより強く引き上げてくれる。そんな神器持ちの奴等が、この亜細亜街を占拠した。

 

マフィア「畜生……!あんな屑どもに………!」

 

ほむら「安心して。代わりに仇を取るわ。貴男達も悪人だけど、仲間を思う気持ちは無下にしたりしないわ」

 

マフィア「あ、ありがとう………」

 

すると、マフィアの男はその場で崩れ落ちた。ほむらは男の手首に手を当てるが、血管の鼓動を感じない。彼はもう助からなかった。

 

ほむら「マフィアも悪い事をしてきたのは確かだけど、だからって此処までやって良い理由にならないわ。奴等を決して許しはしない」

 

そして、ほむらは『太宝楼』と看板が出てる店の前に来た。他の店と比べてかなり大きい上に、火事で燃え続けている為、この店にジョーカーが居るのは分からないが、恐らく彼の手掛かりが此処にある。

 

ほむら「なら、炎を消させてもらうわ」

 

その瞬間、ほむらの胸元から全身に宇宙が広がり、すぐに元の魔法少女のほむらに戻った。

 

ほむら「……『召喚(おいで):『氷の魔法少女(プリンセス・デリュージ)』』」

 

そして、ほむらの全身を冷気が包み込み、軈てほむらの服装が純白の雪を思わせる際どい水着の衣装に変化した。その手には冷気を纏う三叉槍(さんさそう)を手にしていた。

 

ほむら「強力な冷気は、炎さえも打ち消す」

 

ほむらがそう言った後、三叉槍を太宝楼に向けた。そして、三叉槍から冷気を放ち、炎を掻き消していく。冷気が炎の発生源を冷やしていき、熱を奪い、炎を掻き消していく。

 

ほむら「さあ、行くわよ」

 

ほむらは炎が消えた店の扉に手を掛け、扉を開ける。ジョーカーが待ってるかは不明だが、それでも何か仕掛けてるのは間違いない。

 

ほむらが扉を開けて最初に見たその光景に、驚きを隠せなかった。

 

外側が燃え盛っていたにも関わらず、店内は燃えてなかったかのように綺麗なままだった。そして、ジョーカー一味達が、銃や鈍器、刀剣を構えて待ち構えていた。




暁美ほむら
神器:『断罪の痣』
神器能力:『時よ止まれ、貴女は誰よりも美しい』の詠唱により出現する、ほむらの首にあるギロチンで斬られたような痣。その痣が神器であり、其処から様々な武器を生み出す。その中で『人を断罪』する時に扱う物(例えば、ギロチンの刃は斬首刑に使われ、縄は絞首刑、銃も死刑に使用され、拷問器具も死刑に使用される)である『断罪武器』は、攻撃を当てた相手を“その武器に似合った形で必ず死ぬ”という性質を持つ(例えば、ギロチンの刃は斬首刑に使われ、縄は絞首刑、銃も死刑に使用され、拷問器具も死刑に使用される)。例え不死身だとしても、断罪武器による即死攻撃を受ければ必ず死ぬし、蘇生も復活も不可能。断罪武器ではなくても攻撃を受けた者の犯した罪の数や重さがそのまま創造した武器の攻撃力となるが、断罪武器による攻撃が一発でも当たれば相手は必ず死ぬ。掠った程度であっても変わらない。まどかの攻撃は百発百中であったが、ほむらの攻撃は避けようとすれば避けられる。しかし避けられても一つ一つの一撃は即死なので注意が必要。
尚、断罪武器以外の攻撃ではほむらのさじ加減次第だが殺される事もある。しかし、それはまどかが望まないので半殺しに留めている。とはいえ、まどかと比べてかなり過激で過剰な痛め付け方をする。
コズミックパワー:『マジカル・ヴァース』
まどかが本来持つ筈だった宇宙だが、二人で一人の神となった際に入れ替わってほむらの物となった。
『魔法少女』の宇宙。その宇宙に住む種族は魔法少女であり、ありとあらゆる世界の魔法少女が集まる世界。
まどかは獣を、ほむらは魔法少女の力を纏って戦う。しかし、まどかは特定の獣を纏わないと獣達を召喚出来なかったが、ほむらの場合は纏うだけでなく召喚も可能。

Q:『神側の神器やコズミックパワーはどう考えてますか?』
A:あれはあれで大変なんだ………特に由来は考えてませんが、ほぼ適当です。

尚、施設システムは、闘士側の利用は無料にしました。

まどかとほむらの纏う戦法は、ストライク・ザ・ブラッドの主人公が主なベースです。

次のお遊び回で使って欲しい曲は?

  • ユメヲカケル!
  • ブルーバード(いきものがかり)
  • ルードルーズダンス
  • インパーフェクト(オーイシマサヨシ)
  • ALONES
  • ささやかな祈り(ライスシャワー)
  • 心臓を捧げよ
  • 涙の種、笑顔の花
  • 空色デイズ
  • REASON(ゆず)
  • ALIVE(ClariS)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。