メイプルから放たれた光が収まる。決心をし、覚悟を決めたその笑顔は、例えるなら闘技場に勇気を持って入る気高き戦士のようだ。
メイプル「私は誰も、失いたくない!誰も死なせない!私は人類の盾!楓の木のリーダー、メイプル!私はまだ戦える!私はまだ、立てる!皆と未来を生きたいから、もっと遊びたいから、美味しいものも食べたいから!!」
メイプルは歩き出す。その体から展開されているバリアに入った炎は、そのまま停止して固定化されていた。
メイプル「来い、ギドラ!!私はまだ、負けてない!!」
メイプルはギドラに告げた。
???『っ!強い………私はもう無理!でも……もう大丈夫。今の貴女なら、勝てるよ!頑張ってね………』
メイプルの頭に声が響く。その声は聴こえなくなったが、メイプルは前に進む。ギドラの元へ歩き続ける。
自由を取り戻したギドラはメイプルを見て、彼女に再び攻撃を開始した。
ヘイムダル『た、立ち上がったあああああああああああああッッ!!!!諦めたかに見えたメイプル、起き上がったぞ!!メイプルはまだ、諦めていない!!まだ、メイプルは負けてないぞおおおおおっ!!』
人類『『『『『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』』』』』
人類が大歓声を上げた。
サリー「良かったぁ!!よがっだよおおおお!!」
クロム「ったく、ヒヤヒヤしたぜ」
カナデ「流石に怖かったよね。でも僕は、君が諦めないって信じてたよ」
イズ「そうね」
カスミ「メイプル!!絶対に勝て!!」
マイ&ユイ「「フレー!!フレー!!メイプルさん!!」」
楓の木のメンバーは、メイプルを応援し続ける。彼等は信じていた。メイプルが恐怖で震えた時はどうなるかと思っていたが、それでもメイプルなら何かしてくれると信じていた。そして、メイプルは再び立ち上がった。
観客達は空をよく見ると、其処には此方へ迫ろうとする翼が見えた。しかし、翼は壁に当たったようにその場から動かない。見えない壁に阻まれているようだ。
ギドラは口から赤い稲妻状の光線を放ち、メイプルに当てる。しかし、メイプルの体は傷一つ付かない。
それは、メイプルに当たってるけど効いてないのではなく、そもそも攻撃自体が届いていない。
メイプル「漸く分かった。此れが私の、防御力の到達点なんだって。此れが私の、最高到達点!“全てを停める。私が認めてない物は全て”!」
メイプルが歩き出す。光線はメイプルの前方で謎の見えない障壁に阻まれてメイプルに届かない。拡散するでもなく、音も発さない。当たる前に消えてしまう。
メイプル「“時間停止”。此れが私の、究極の防御力だよ!」
メイプルの本来の神器。それは、自分を中心とした結界だ。結界の中は、メイプルが許可した者達以外は全て停止する。
今までの能力を使用出来たのも、神器のエネルギーを利用して再現していたからだ。
時間を停止させる。空気も、光も、音も、総てが停止する。
メイプルが許可してない物は、総て止まる。
時間停止という究極の防壁を張る事で、どんなにギドラが攻撃を重ね続けても、例え時空を越える能力だろうと、例外なく止める。その証拠にギドラは、メイプルに対して時空を越える能力を使用しながら攻撃しているが、その攻撃すらメイプルに届かない。
全て停止してしまえば、どんな攻撃も、能力も、全くの無意味。メイプルが自身の肉体の時間を停止しているからだ。
ヘイムダル『ま、全く効いてねぇ!?上の翼も止まっちまったし、どうなってんだぁ!?まるで結界を張られたみてぇだ!!』
時間停止を纏ったメイプル。ヘイムダルの実況通り、メイプルを中心とした闘技場や星全体が、見えない結界に覆われている。総ての観客が無事に動けるのは、メイプルが許可しているからだ。
そして、ギドラの展開した捕食の翼も、たった一つの星を喰らう事が出来ない。喰らう寸前で止まり、それ以上振り下ろせない。
メイプル「片手のみ武装展開!!『時間停止光線』発射!!」
メイプルは片手を翳し、機械神の砲塔を右手に纏った。ギドラに向けて放たれたのは、手を振って発動した糸のような細い光線。糸に見えるが、その光線は『時間停止』した空間であり、メイプルの自由に操れる細い光線だ。
そして、ギドラの胸の中心に、糸のような光線が直撃した。
流石に高次元怪獣である為か、時間停止光線はギドラの腹部に直撃しても、中々突破出来ない。光線がギドラに当たる直前で、表現しきれない奇妙な現象を次々と引き起こしている。
サリー「メイプル……!」
クロム「頼む……!」
マイ&ユイ「「届いて!!」」
カナデ「メイプル………君を信じるよ!」
カスミ「メイプル………!」
イズ「メイプル…!頼むわよ!」
楓の木が見守る。
ミィ「メイプルーーー!!!勝ってーー!!!」
ミィは最早、普段のカリスマに満ちた姿ではなく、素の自分の状態でメイプルを応援し始めた。
ミザリー「お願い……!」
マルクス「どうなる?頼むぞ!」
シン「頼むぞ………!」
炎帝ノ国も。
ペイン「行け………!!メイプル!!」
フレデリカ「頑張れ……!!」
ドレッド「頑張れ!!」
ドラグ「頑張れ!!」
集う聖剣も応援し始める。
人類『頑張れ!メイプル!!』
人類『俺達の盾!!』
人類『絶対に勝って!!』
人類『『『メイプル!メイプル!メイプル!メイプル!メイプル!メイプル!』』』
人類がメイプルコールを始めた。全人類が、闘士達が、メイプルコールを始めた。
神「無駄だ!さっきも効かなかったろ!!」
神「諦めろぉ!!」
神々はメイプルに勝ち目が無いと思っている。
しかし、その瞬間だった。
ギドラの胸元に、ボールを沢山ぶつけられて出来た窓ガラスのように、蜘蛛の巣に似たヒビ割れが、ギドラの胸元に広がっていく。
ヘイムダル『なっ――――』
そして、空間が割れる。光線はギドラの胸を貫き、軈て胴体を貫いた。
ギドラ『ギエエエエエエェェエエエエエエッ!!!!』
ギドラが断末魔の悲鳴を上げた。
ヘイムダル『つ、貫いたぁー!!ギドラの体を、絶対に打ち破られる事の無かったギドラの肉体を、遂に、打ち破ったあああぁぁぁーーー!!!!!』
人類『『『『『『『『ーッ!!!!』』』』』』』
人類が大歓声に包みこまれる。様々な歓声が上がり、闘技場が揺れる。
ゼウス「な……あ…………なんじゃとぉ!?」
ヘルメス「まさか………ギドラが!?」
神々が驚愕する。
シヴァ「マジかよ……!?」
アフロディテ「そんなまさか!?」
フギン「ギドラの無敵の肉体が!?」
ムニン「そんな馬鹿な!?」
オーディンは黙っていたが、その目は影が出来て良く見えない。しかし、驚愕した雰囲気を隠せていない。
メイプルは歩き続ける。
メイプル「誰かは分からないけど、今なら勝てる気がするよ」
???『いやぁ、これは凄いねぇ。時間停止なんて今どき攻略出来るものだと思ってたけど、どうやらこれはどの時間停止より遥かに強いようだ』
『グリッドマンユニバース:アレクシス・ケリヴ』
アルヴィト『私だって驚いてるわ。でも、此れがメイプルの防御力の到達点ね』
アレクシス『なら、私からメイプル君に贈り物をやろう。メイプル君ならば使い熟せるだろう』
アレクシスがメイプルの隣に現れて、赤いサングラスを輝かせる。
アレクシス『インスタンス・アブリアクション!』
すると、メイプルの全身に人型のアーマーが纏われた。そのアーマーは何かの人型存在であるが、その全身は宇宙で構成されていた。
メイプル「わっ!?何これ!?」
アレクシス『それはグリッドマンユニバースだよ。私が実体化させて、君の鎧として定着させたのさ。さあ、行くがいい』
メイプル「ありがとう!!」
メイプルは走り出した。これまでと違い、力が溢れて来た。
ギドラは後退りした後に、メイプルに向かって3本の口から光線を放った。
メイプル「インスタンス・アブリアクション!デバダダンシールド!」
メイプルがその手に盾を出現させた。その盾は鋭い針を持ち、ドーム型の透明な頭部の中に互い違いにくっついた眼玉を持ち、基盤のような模様を持った大盾だ。
メイプル「ビーム返しちゃうね!」
メイプルの大盾にビームが当たるが、吸収していき、針の先端から極太の青白いビームのパワーに変えて発射した。
ギドラはメイプルのビームに直撃し、大爆発によって後方へ吹き飛ばされた。軈て仰向けに倒れてしまい、その巨体で大地を揺らす。
メイプル「インスタンス・アブリアクション!シャルバンデスキャリバー!」
メイプルは次の怪獣を反映した装備を創り出す。怪獣の知識、アイデアが次々と頭に浮かぶ。
今度はメカニカルな亀の形をした柄を持ち、亀の頭部の形をした刀身が光り輝く。
メイプル「いっけえええぇぇっ!!」
メイプルは剣を振るう。その瞬間、剣の刀身が複数に分かれて、鞭のように伸び始める。
ギドラの首が2つ起き上がり、メイプルに向かって首を伸ばして接近してきた。
メイプルが振るう剣が鞭のように、蛇のようにうねり、刀身がギドラの首をバラバラに切断する。ギドラの首が2つもバラバラになり、切断された箇所から稲妻が走り、バラバラになった首が消滅した。
ヘイムダル『つ、強い!!ギドラが圧倒されている!メイプルが、人類が、星を喰う神獣を追い詰めている!!』
人類『『『ワアアアアアアアアアアッ!!』』』
人類は大歓声を上げた。ホバーバイクに乗るヘイムダルですら、ギドラが倒されそうになる光景が信じられないでいた。
メイプルは手にした剣と盾を消滅させると、次の構えに入る。下腹部で両手を交差させ、両腕を回転させた後に左手の甲をギドラに向けた。
メイプル「グリッドォ……ビィーームッ!!」
メイプルの左手の甲から、金色の光線が放たれた。ギドラの腹に直撃し、核爆発にも似た大爆発が起きる。
ギドラ『ギュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』
ギドラは爆煙の中から上空へ飛び出した。断末魔の悲鳴を上げながら、ボロボロの体のまま翼をはためかせて、上空へ作った空間の穴へ入って消える。
ヘイムダル『ぎ、ギドラは何処へ行った!?追い掛けるぜ!』
ヘイムダルはホバーバイクを走らせる。宇宙にも対応可能のホバーバイクなら、乗ったまま宇宙空間を飛行も可能だ。
――――――――――――――――――――――――
軈て、ギドラはメイプルの居る星の近くにある、巨大な恒星の元へ到達した。その星は、直径はなんと太陽の100倍の大きさを誇る恒星で、青く発光していた。
ギドラが何故其処へやって来たのか?
そして、ギドラの隣に2つの特異点が出現した。
すると、その特異点からギドラの首が出現した。もう一つの特異点からも同じく、ギドラの首が出現。首だけしか出現していないが、ギドラにとって此れからやる事を考えれば関係ない事だった。
そして、ギドラは口を大きく開き、七芒星を口の前に展開する。
そして、それぞれの頭が光線を放つが、それは目の前で一つとなり、軈て一本の極太光線となって、恒星に向かって飛んでいく。軈て恒星に光線が当たった。
ヘイムダル「何処まで飛んで行ったんだ!なっ、何だとおおおおっ!?」
そして、ギドラが放つ束ねた光線が当たった恒星は動き出して、ギドラの狙った場所へと向かっていく。
行き先は勿論………メイプルの元だ。
ギドラは、メイプルに直接勝てないと知り、最後の手段を使ったのだ。星をも動かす力で、恒星を動かし、メイプルを倒す為に放つ。
人類:メイプル(防振り)
神器:『ストップ・ザ・ワールド』
神器能力:メイプルを中心に広がる不可視の結界である。
メイプルの防御力が究極の域に到達した時に、そして彼女が誰かを護りたいという思いが強く出た時に発現する神器。それまでは、仮の神器としてこれまでの力を扱う事しか出来ない。
その本質は、『時間停止』。しかし、咲夜やDIOの時間停止は神曰く失敗であり、間違ったやり方である。その本質は絶対の防壁であり、如何なる能力や干渉もメイプルには無意味。その中で動けるのは、メイプルとメイプルが許可した者のみである。
コズミックパワー:『グリッドマン・ヴァース』
グリッドマンユニバースその物である宇宙。
グリッドマンの力だけでなく、元々その世界を創造した新条アカネと、アカネに協力したアレクシス・ケリヴの力を使用出来る。アレクシスからのプレゼントとして受け取ったグリッドマンユニバースを、メイプルが鎧という形で身に纏った。
グリッドマンの力を使えたり出来るが、アレクシスが生み出した為に、想像した通りの生命を創り生み出す事が出来る。
そして、今まで解らなかったギドラの神器とコズミックパワーです↓
神:ギドラ(GODZILLA星を喰う者/GODZILLA星を喰う翼)
神器:ガルビトリウムとゲマトリア演算結晶体
神器能力:この世界を観測する『眼』と『装置』。本来ならこちら側の宇宙の誰かが『眼』となり、『装置』を扱う必要があるのだが、ギドラはメトフィエスでの失敗を学び、“自分”でこちら側の宇宙を観測する事にした。その『眼』と『装置』をエクシフの信者もろとも取り込み、自らの力とする事で、ギドラは自力で別の宇宙へ渡る力を得た。より美味い星を求める為に。
しかし、逆を言えばギドラの眼や装置を破壊されれば、メトフィエスの時と同じようにこちら側の物理法則に捕まり、本来の力を失ってしまう。
コズミックパワー:『ハングリー・ヴァース』
能力:全てが飢えた宇宙。
メイプルと似た宇宙だが、その宇宙に住む種族は飢餓に苦しみ、あらゆる物を無差別に喰らい続ける。しかし、それでも飢餓が無くなる事はなく、同じ種族同士での共食い、カニバリズムすらも当たり前の哀しき宇宙。能力自体はメイプルの『グルメ・ヴァース』と同じでどんなものも美味しく食べる事が出来る。しかし、メイプルと違って終わる事の無い飢えに苦しむ事になり、どんなに食べても飢餓から解放される事は無い。
次回、最終回。勝つのはギドラか?メイプルか?
次のお遊び回で使って欲しい曲は?
-
ユメヲカケル!
-
ブルーバード(いきものがかり)
-
ルードルーズダンス
-
インパーフェクト(オーイシマサヨシ)
-
ALONES
-
ささやかな祈り(ライスシャワー)
-
心臓を捧げよ
-
涙の種、笑顔の花
-
空色デイズ
-
REASON(ゆず)
-
ALIVE(ClariS)