ヘイムダル(まさか、こんな事になっちまうなんて!?だが、こんなアドリブも捌いてこそ実況者!やってやるぜ!)
ヘイムダルは懐から取り出したギャラルホルンの予備を手にすると、実況を開始した。ルシファーの裏切りに驚いたものの、それも利用して試合を実況する。それが自分の役割だ。
ヘイムダル『えー………予想外の出来事はあったものの、波乱の第6回戦を開始するぜ!!』
ヘイムダルは続ける。
ヘイムダル『第6回戦!!神側代表、炎の侯爵、アモオオオオオン!!』
アモンは狼の4足で歩き、ルシファーの前に立つ。口から炎を吐き、オリハルコンの闘技場がアモンの足に触れただけで溶け始める。
神々『『『ワアアアアアアアッ!!!』』』
ヘイムダル『続いて、人類代表!!傲慢の魔王、ルシファアアアアアアッ!!』
ヘイムダルの実況と共に、ルシファーの背後に七つの大罪の魔王達が集まる。
ヘイムダル「って、いやいや待ってください!!参加するのはルシファー様だけで、七つの大罪全員では参戦出来ないんですって!!」
ヘイムダルはルシファーにそう言うが、ルシファーはヘイムダルにある事を告げた。
ルシファー「こうでもしないとお義父様には勝てないのよ。アンタ達、頼めるかしら?」
すると、レヴィが先にルシファーの背中へ抱き着いた。
レヴィ「あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ♥おねえざまどびどづになれううううううう!!」
レヴィは背中を舐め回す。しかし、サタンがレヴィに拳骨を落とした。しかし、レヴィは痛がるだけだ。
レヴィ「いだい!!なにするのさ!!」
サタン「貴様がけしからん事をするからだ。だが、こうでもしなくては奴に勝てん」
サタンに続き、ベルゼバブ、アスモデウス、マモン、ベルフェゴールもルシファーの背中に触れた。そして、レヴィは頬を赤く染めて恍惚とした表情を浮かべながら、ルシファーの背中に触れる。
ルシファー「さあ行くわよ!!」
七つの大罪『『『うむ/ええっ/うん/おー!!!』』』
すると、ルシファー達七つの大罪の悪魔が全員輝き出す。
ゲル「あれって!ワルキューレや怪獣優生思想の!」
ブリュンヒルデ「悪魔は人に取り憑いて支配する事が可能です。その性質を利用し、私達の『神器錬成』を独自に編み出したのですね………恐ろしい御方です」
つまり、ルシファーは他の七つの大罪と神器錬成する方法を独自に編み出したのだ。七つの大罪が全員光の粒子となり、ルシファーの肉体と融合していく。
ルシファー「………感じるわ。七つの大罪の力を!」
ルシファーは全身から紫色のオーラを放つ。全身には鎧を身に纏っており、鰭の付いた鎧を体に身に着け、炎が燃え盛る剣を右手に持ち、左手に蝿の紋章を彫った盾を装備し、$のマークが描かれた篭手を両手に装備し、親指サイズの枕を模したオブジェクトを先端に着けた鉄靴を装備し、牛の頭と羊の頭を持つ兜と、それぞれ違った特徴を合わせていた。
ヘイムダル『な、七つの大罪の魔王達が、ルシファーと融合!!それぞれ違った装備へと姿を変えた!!ルシファー、完全武装でアモンに挑む気だ!!』
神々や人類は、ルシファーがアモンとどう戦うのか注目していた。
アモン『七つの大罪の魔王達と融合したか』
ルシファー「お父様……いえ、今はこう呼ばせて頂戴。アモン。約束を守ってくれてありがとう」
アモン『気にするな。さあ、始めよう!』
アモンが駆け出した。狼の脚で駆け出したアモンは、ルシファーの背後へ瞬時に回り込む。
ルシファーは盾を構える。ルシファーはアモンの振り下ろす爪を盾で受け止める。しかし、アモンは盾の攻撃を吸収する箇所もろとも殴り飛ばし、ルシファーを押し返す。
ルシファー「っ!!凄いパワーね!」
ルシファーは腕が早くも痺れてきた。七つの大罪全員と融合し、こんな神器を生み出して尚、鎧の内部にまで衝撃が伝わる攻撃力。
レヴィ『いったああい!!彼奴、めちゃくちゃ痛いんだけど!?』
レヴィは七つの大罪『嫉妬』の魔王にして、海の怪物レヴィアタンでもある。その肉体は神ですら傷を負わせるのは容易ではなく、如何なる人器でも傷一つ付けられない。そんなレヴィに激痛を与える時点で、アモンがどれだけの実力者なのかよく分かる。
ルシファー「全員、警戒しなさいよ!アモンはフィジカルが屈強なだけじゃないわ!武闘派でもあるのよ!鎧通しなんてお茶の子さいさいよ!」
アモンが再び攻め始める。狼のように駆け出して、ルシファーに前脚のラッシュを浴びせる。ルシファーはアモンのラッシュを回避した後に、炎を纏った剣でアモンを攻撃する。アモンは剣を掴むと、そのまま体を回転させてルシファーを後ろ足一本で腹を蹴ってルシファーを蹴り飛ばす。しかしただ蹴り飛ばしただけで、闘技場全体に衝撃波が走る。観客席に突風が吹き荒れ、闘技場全体が再びボロボロになり始める。ルシファーは闘技場の壁に叩き付けられる。
ルシファー「があっ………!」
ルシファーは口から僅かに血反吐を吐く。
ルシファー「ぐっ……」
アモン『終わりか?』
ルシファー「……とんでもないわ。これからよ」
ルシファーは左手で口を拭った後、再び走り出した。アモンが振り下ろす前脚を避けて脇腹に回り込むルシファー。
マモン『私の力、お使いください!』
サタン『そのまま斬れ!!』
ルシファー「やあああっ!!」
ルシファーの感情に呼応して、剣から放たれる炎の量が上がる。そして、アモンの脇腹を剣で斬る。しかし、金属音が響く。ルシファーが斬ろうとした所は薄っ皮が斬れただけで、アモンの肉体を斬る事が出来ない。
ルシファー「グッ!」
アモンが口を開く。すると、その口から火炎弾を放つ。
ルシファーは火炎弾を盾で防ぐ。すると、火炎弾が盾に吸収される。しかし、総てを防ぎ切れず、ルシファーは漏れてきた大爆発に巻き込まれる。
その時、闘技場を包み込む程の大爆発が発生する。キノコ雲が大気圏外を突破した。
そして、煙がすぐに吹き飛ばされる。半壊した闘技場では、未だに闘いが続いていた。
ルシファーが剣を振り下ろし、アモンが前脚を巧みに振って剣を受け止める。
そのあまりの速さに、二人の動きが無数の線にしか見えず、線は光を放っていた。放たれた光は周囲を眩しく照らす。
ルシファーとアモン。二人の攻撃が交差する。しかし、ルシファーが若干押されている。
ヘイムダル『すげええええっ!!凄まじいぶつかり合いだ!!七つの大罪と融合したルシファーに、アモンは互角以上の闘いを繰り広げる!!』
神々『スゲェ!!アモン、あんなに強えのか!!』
神々『ヤベェ!!やっちまえー!!』
人類「スゲェ!!あれがルシファー!!」
人類「素敵だ!!俺惚れた!!頑張れ!!」
人類も神々も、先程のルシファーの裏切りがどうでも良いと言わんばかりに、それぞれの代表を応援し始める。
アモン『おおおおおっ!!』
アモンはルシファーを殴ろうとした。左手が高熱を帯びて火花を散らす。拳がルシファーに触れれば爆発は確実だ。
ルシファー「アスモデウス!」
アスモデウス『分かってるわよ!!』
アスモデウスがいつにもまして真剣になり、兜が輝き出す。すると、ルシファーの口から冷気が放たれたかと思えば、ルシファーは口を窄めて其処から冷気のブレスを吐いた。アモンの拳に込められた熱が引いていき、炎も静まり始める。
アモンは尻尾の蛇でルシファーの足首に噛み付き、地面に叩き付けた。その瞬間、闘技場が真っ二つにされる。
アモン『おおおおおおおおおっ!!』
アモンが前脚を広げると、そのまま口を大きく開き、炎を放つ。扇状に放たれた炎がルシファーに襲い掛かる。ルシファーは跳んで炎を避けた。闘技場の壁に当たった炎は、アダマンタイトやオリハルコンが使用された壁を一瞬にして溶かした。
ヘイムダル『なんて高熱だ!!ビッグバンでなきゃ燃え尽きないアダマンタイトの闘技場を容易く溶かし、蒸発させていく!!神側代表アモン!!正に隠れた実力者!!本当に侯爵か!?』
そして、アモンは上空から降りてきたルシファーを見る。ルシファーの鎧は既にボロボロで、口から血が垂れている。
ルシファー「………アンタが魔王じゃないのが不思議ね。アモン、前より強くなったかしら?」
アモン「お前も鍛錬は怠ってないようで安心した。此れならば、私も本気でコズミックパワーを振るえるものだ」
アモンがそう言った後、アモンの胸を中心に全身に宇宙が広がっていく。
そして元のアモンに戻った後、彼の周りにギターとドラム、キーボードが出現。そして、彼の手元にマイクが出現した。
更に、アモンの姿が人間の男の体を持つ、梟の頭を持った人型へ変身した。体は筋骨隆々で尚且つ美しさを兼ね備え、まるでアスリートを思わせる美しい筋肉だ。
ルシファー「私もよ!」
ルシファーも全身に宇宙が広がった後、自らの肉体に様々な原罪が襲い掛かる。七つの大罪を筆頭に、虚飾、憂鬱、不義、堕落、不平等、悪逆無道が自身に背負わされる。しかし、全身の装備がオーラを放ち、更に力が増した事を感じたルシファー。
アモンVSルシファー。その闘いは、ウマ娘レースを除けば最も短く、しかし最も濃い試合になろうとしていた。
人類:ルシファー(sin七つの大罪)
神器:『聖なる右・劣化』
堕天する前、ルシファーが神の右腕として君臨していた頃に使用していた『第三の腕』。『とある魔術の禁書目録』の『聖なる右』そのものであり、出力はフィアンマを遥かに超越している。しかし、堕天し魔王となった事で劣化しており、右手振るった相手の力に並べる程度にしかならない。
『叡智ある者の右手』
人間に光(知恵)を与えた、『光を掲げる者(ルシフェル)』の右手を元にした術式。右手にまとわりつく光輪として発現する。
その効果は、状況に合わせて瞬時に魔術を「作り出す」という物で、状況に応じて『切断魔術』『加熱魔術』『射撃魔術』『消火魔術』を構築し行使することが出来る。あたかも紙を切るのに刃物を用いるように、お湯を沸かすのに火を使うように、遠くの敵を倒すのに弓矢を用いるように、火を消すのに水を浴びせるように。勿論この四つだけではなく、対応できる状況は幅広く多岐に渡り、十徳ナイフのようでそれを遥かに超えた、あらゆる状況に効率よく完璧に対応する万能の術式である。
しかし、弱点はある。要は器用貧乏であり、相性を無視した圧倒的なゴリ押しの力には負けやすい。次に、術者自身がギリギリまで生み出される魔術を把握出来ず、また扱うのが術者自身である事。この術式はあくまで知恵=魔術を与えるだけで、その扱い方は実際に生み出されなければ分からないし、術式が勝手に魔術を扱ってくれるわけではない為、『適切な使い方』をしなければならない。
神器『七つの大罪装備』
それぞれ七つの大罪を示す装備一式。それぞれの罪に因んだ能力を持つ装備をそれぞれ体に着けている。また、それぞれの装備によってそれぞれ違った自然の力、逸話に因んだ力を扱う事が出来る。
『嫉妬の鎧』:レヴィアタンの力を持つ鎧。ゼウスやギドラですら容易に傷を付けられない防御力を持ち、肉体を液状化したり水や氷を生み出し操る能力を持つ。
『憤怒の剣』:サタンの力を持つ剣。感情の高ぶりによって切れ味と頑丈さが増し、炎の熱量が強くなる。
『強欲の篭手』:マモンの力を持つ両手の篭手。何かを求める欲の強さ、つまり欲深くなればなるほどに篭手にエネルギーを溜め込んで増幅させる。そのエネルギーを他の神器に流し込んで強化したり、電撃として放つ事が出来る。但し、ルシファーの聖なる右だけは強化不可能。
『怠惰の鉄靴』:ベルフェゴールの力を持つ両足の鉄足。円を展開し、その中から出ない限り魔力を無限に供給する事が出来る。また、その範囲から樹木を生み出して自在に操る。この樹木は何度でも生み出せる上に再生可能で、円から出ても力は弱まる事は無い。
『暴食の盾』:ベルゼバブの力を持つ盾。メイプルの盾と同じく、攻撃や生命を問わず、万物を喰らって防御力を高めていくが、エネルギーを回して盾の損傷を直す事も可能。しかし過程は異なっており、触れた物体を腐食させて吸収するというえげつない攻撃。また、食らったエネルギーを他の装備に回して損傷を直したりする事も可能。
『色欲の兜』:アスモデウスの力を持つ兜。妖艶なオーラを放ち、異性同性問わず自身に情欲を湧かせ、その感情を読み取って自身の戦闘力に変える。このオーラは画面越しでも絶対に効いてしまうが、アモンには効かなかった。また、装備者の口から冷気を放ち、生み出した氷を自在に操れる。
コズミックパワー:『シン・ヴァース』
総ての生命が『原罪』のままに生きる宇宙。
罪と罰は、総ての生命が持って然るべきモノ。
人々は罪という獣性を魂に持つため、自己の私益や快楽のために悪へと走る。そしてそんな所業を恥じず悔いない。しかしそれは生きる者として当たり前に有るべき物であり、背負うべき業。
その宇宙を宿すルシファー。その宇宙を纏って得られる効果は『原罪』を背負う程度である。本来なら意味は殆ど無い。
しかし、『原罪』を背負う事によって、七つの大罪と合体して得た神器をパワーアップさせる事が出来る。
神:アモン(ソロモン72柱)
神器:『地獄の炎』
神器能力:アモンの体内に燃え盛る炎で、その破壊力は地獄でも随一。アモンはこの炎を体内に宿すお陰で、体が常に高温である。炎熱攻撃系ならばなんでも出来る。爆発、焼却、気温上昇等、高熱系の攻撃はかなり多彩。
コズミックパワー:『ミュージック・ヴァース』
音楽が栄えた宇宙。この宇宙において、音楽を利用して競い合い、戦争も音楽の素晴らしさを競う殺し合い無き物であり、音楽によって多くの種族を統率する、ある意味平和な宇宙。
音楽や楽器、詩に因んだ現象を引き起こす。その宇宙がもたらす『音楽現象』を引き起こす。音速は神々からすれば避けられる速度だが、音速で来るのではなく、音楽を『聴いた』という概念そのものであるので、距離は関係無い。逆上したり耳が聴こえない難聴者でも頭の中に伝わり、次元越し、画面越し、時空越しでも届くので、回避不可能。
また、直接奏でなくても演奏可能なので、複数の楽器による演奏や自身の歌も含めた複数攻撃も可能。
本来攻撃系ではなくエンターテイメント系なのだが、今回は攻撃系に使われる。
例
ギター、ベース:体内電撃。聴いた者を体の内側から感電させる。演奏の上手さによって電撃の持つ電圧や電流が上がり、感電の威力が上がる。
ドラム、太鼓:体内振動。体の内部から振動を与える。演奏が激しく、或いは上手くなるほど振動の強さが上がる。骨も揺らす。
キーボード、ピアノ:音の弾丸。聴いた時点で、頭の中から聞こえた時点で命中しており、体に弾丸で撃たれたようなダメージと衝撃が襲う。人間が喰らえば致命傷であり、肉体強度に関係無く襲われる。上手さによって弾丸の多さが変わる。鎧を着ようと関係無いが、肉体が強ければ簡単に防げる。
ボーカル:詩攻撃。聴いた時点で相手の体に様々な属性攻撃が襲い掛かる。歌の質によって攻撃が変化し、歌の上手さによって威力が変わる。
試合は長ければ良いわけではなく、短くても印象に残る事がありますよね。今回も、アモンVSルシファーは後2話で終わります。
次のお遊び回で使って欲しい曲は?
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ユメヲカケル!
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ブルーバード(いきものがかり)
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ルードルーズダンス
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インパーフェクト(オーイシマサヨシ)
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ALONES
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ささやかな祈り(ライスシャワー)
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心臓を捧げよ
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涙の種、笑顔の花
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空色デイズ
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REASON(ゆず)
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ALIVE(ClariS)