午後7時。月明かりが照らす闘技場を、松明の炎が照らす。炎が闘技場全体を照らしていき、数秒の内に闘技場全体が顕になる。ルシファーとアモンの激突で半壊であった闘技場は、もう既に直っていた。しかし、所々に無数のドクロを飾った松明やオブジェが彼方此方に飾られており、地獄に来たかのような不気味な雰囲気を醸し出している。しかし、それと同じ位に神としての荘厳さを醸し出しており、此れから出場する神がどれだけ偉大な存在かを示していた。
人類「たった数時間でもう此処まで……!」
人類「今回もやけに闘技場が凝ってるな。次の神側の闘士は誰だ?」
人類も戦々恐々とする中、闘技場の中心でヘイムダルが立つ。
スペ「やっぱり、此処で見た方が良いですね」
テイオー「うん!此れから始まるみたいだし」
ライス「次の試合もどうなるのかな?」
ライス達が松葉杖で足を支えながら、闘技場に姿を現した。
マックイーン「折角ですもの。皆さんで観戦しましょう」
ゴルシ「ああっ」
ダイワ「今度はどんな戦いが起こるのかしら?」
ウォッカ「楽しみだね」
ウマ娘達も集まりだす。人類側の観客席に、生き残った人類側闘士や関係者、出場を控えた代表とその観戦者も集まりだす。
その頃、神側の観客席側にある開けた廊下から、まどかが立ちながら闘技場を見ていた。
まどか「ほむらちゃん。人類が今は勝ち越してるよ。このまま勝って欲しいな」
ほむら『大丈夫よ、まどか。人類は負けないわ。私達は、人類の勝利を信じて、此処で試合を見届けましょう』
まどか「うん!」
まどかは右目に眼帯をして、両腕に包帯を巻いた状態で闘技場に来ていた。廊下で立って見学していると、まどかが知り合った者達が現れた。
???「やはり、此処に居たか」
『バットマン:ブルース・ウェイン』
???「よお。こないだ振り………って、目は大丈夫か?」
『仮面ライダー鎧武:葛葉紘汰』
まどか「はい。大丈夫ですよ。お二人も、第7回戦を見に来たんですか?」
紘汰「まあな。まさか第6回戦でルシファーが裏切るとはな。まっ、彼女は神に叛逆した天使だしな」
ブルース「ああっ。君達も、この試合を観に来たのか」
まどか「はい。ほむらちゃんも、この試合は直に見たいと言いましたから」
そして、まどかの姿がほむらに変わる。ほむらの右目は無事で、眼帯もしてない。
ほむら「次の試合、ルシファーの穴を埋めるべく、別の神が来るそうよ。だから、私もこの目で見てみたくなったわ」
ブルース「そうか」
ほむら「きっと大丈夫よ。人類は負けないわ」
ブルース「そうだな。次の若い子の頑張りを期待しよう」
紘汰「ああっ、俺も楽しみだ。最近の若い奴等にも、こうして勇敢に神に立ち向かう奴が居るなら、俺も信じるぜ」
ほむら(絶対勝ちなさいよ。まどかも期待してるわ)
ほむらはブルースや紘汰、そして自分の中にいるまどかと共に、試合を見守る事にした。
そして、ヘイムダルが第7回戦の開始を宣言した。
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ヘイムダル『第6回戦を終えて、神側の2勝!人類側の4勝!人類側がリードしている!!』
人類『『『『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!』』』』
人類がリードしている。残りは5勝。9勝すれば人類の存続が約束される。
ヘイムダル『先ずは人類代表からの紹介だ!!』
ヘイムダルが人類側の扉を指差す。扉が開いた瞬間、無数の白い線が扉から現れた。
最初に闘技場へ入って来た白い線は少女の姿となり、刀を構えた状態で立っていた。更に、線が列を成すように止まり、少女の姿となる、といった流れを繰り返して行く。
人類「何だ!?何だ?」
人類が注目する中、最初に闘技場へ入って来た少女が目を輝かせる。
???「千鳥のおねーさん、絶対負けないでよ!本当は私が出たかったけど、千鳥のおねーさんに勝って欲しいよぉ!私も千鳥のおねーさんと闘いたいんだから!」
『刀使ノ巫女:
???「全く結芽は……今は衛藤さんの見送りを優先してくださいまし」
『刀使ノ巫女:
???「ですが、私も衛藤さんを見送る為に集まっています」
『刀使ノ巫女:皐月夜見』
???「ああっ。衛藤が神と戦うとはな。ならば、僕等で盛大に見送ろう」
『刀使ノ巫女:
薫「まっ、俺も親衛隊だしな」
ねね「ねねー!」
沙也加「うん。可奈美を見送ろう」
折神家親衛隊全メンバーが集まる。
舞衣「大丈夫……大丈夫だよね?」
エレン「かなみんを信じるでーす!」
姫和「ああっ。可奈美なら負けないさ」
舞衣「………うん!」
???「可奈美には頑張ってもらわないと!私も可奈美に勝ちたいんだから!」
『刀使ノ巫女:
???「うん。そうだよね」
『刀使ノ巫女:
そして、その中には過去の刀使達の姿もあった。
???「可奈美が神と戦うんだよ!母親として、しっかり見届けないとね!」
『刀使ノ巫女:藤原美奈都』
???「そうですね、先輩。姫和も、可奈美さんを見届けましょう」
『刀使ノ巫女:柊篝』
姫和「ええっ、勿論です。母さん」
篝と姫和の親子の会話に、和む美奈都。
次々と現れる刀使達。彼女達は左右に別れてそれぞれ1列となり、通る道を作る。そして、最後の一人がそれぞれ2つの御刀を持って通り道から現れ、親衛隊達の居る列の先頭に並ぶ。
???「全刀使!!構え!!」
『刀使ノ巫女:折神紫』
折神紫が指示を出す。
そして、刀使達は御刀の刀身を前に翳す。それぞれの流派に沿った構え方をする。
ヘイムダル『その少女は刀使として、御刀“千鳥”を持ち、剣聖『上泉信綱』より受け継がれし『新陰流』を継承した、大の剣術マニア!!』
そして、御刀を構える刀使達の間を、一人の少女が歩いて行く。
新陰流。その名を聞いた、歴代の剣士達が驚愕する。特に、新陰流を編み出したこの方は尚更だった。
???「っ!!そうか……彼女が……」
『日本:新陰流始祖・上泉信綱』
ヘイムダル『寝ても覚めても鍛錬を欠かさず、常に強くなり続ける、正に剣に生きる女!!』
そして、少女が2列から出る。
ヘイムダル『彼女は全ての剣士、刀使の想いを背負い、神に刃を向ける!!その名は………衛藤可奈美いいいいいいいいいいいいぃぃぃっ!!!』
そして、可奈美は御刀を鞘から抜いた。人類からの声援を受けながら、期待と興奮の笑みを浮かべていた。
『刀使ノ巫女:衛藤可奈美』
その頃、ハデスは神側の扉に通じる廊下を歩く。その手に握られていたのは、ハデスの神器にして冥界最強の武器『バイデント』であった。その槍の先の刃は二重螺旋構造で、刃一つも螺旋状になっている。
ハデス「………バイデントを使うのも久し振りだな」
???&ヘカーティア「「お待ち下さい、ハデス様/旦那様!」」
ハデスが声のした方を振り向く。そこに居たのは異界のヘカーティアと共に居る地球と月のヘカーティア、クラウンピース、そして耳の尖った執事であった。
ハデス「ヘカーティア達にクラウンピース。それに、確かポセイドンの従者か」
???「はっ!ポセイドン様の従者プロテウスにございます」
『ギリシャ神話:プロテウス』
ハデス「お前達、何用だ?」
ハデスに問われた時、異界のヘカーティアがお辞儀をしながら、用件を語る。
ヘカーティア「私は、旦那様を見送りに参りました。旦那様が負けるとは思っておりません。しかし、私は、私達は旦那様の妻として、死地に赴く旦那様をお見送りに参りました!」
地球「どうかご武運を!旦那様の勝利を、信じております!!」
月「アンタが居なくなっちまうのは、冥界の皆が、何よりアタシ等が嫌なんだよ!皆期待してんだ!!冥界の王ならちゃちゃっと勝って来やがれ!!」
そして、クラウンピースがハデスの足元に抱き着く。
ハデス「……全くお前達は」
ハデスはヘカーティア達とクラウンピースを抱き締めた。ヘカーティアは全員顔を赤くする。クラウンピースは無邪気に笑った。
ハデス「余は負けん。約束しよう。勝って必ずお前達の元に帰って来る。ヘカーティアの夫として。クラウンピースの
そして、ハデスはプロテウスの方を向いた。ハデスが離れた後、ヘカーティア達は満足そうで寂しそうな笑みを浮かべる。
プロテウス「ハデス様!どうか………我が主も連れて行ってくださいませ!」
プロテウスが差し出した布の被った器。その器には、ポセイドンが使用していたトライデントの口金で、魚のような鰭が付いていた。
ハデス「トライデントか」
プロテウス「ご無礼を承知でお頼みします!どうか……ポセイドン様の仇を……………どうか…………人間共に、神の鉄槌を!!」
プロテウスが涙ぐみながら、ハデスにポセイドンの仇討ちを願う。
それを聞いていたヘカーティア達も、クラウンピースも、ハデスに見えない所で泣いていた。クラウンピースは声を出さず、口を抑えている。
ポセイドンは孤高の王だ。しかし、多くの神々に慕われていた。でなければ、ガタノゾーアの悪口に対して怒る者など、現れる筈が無い。何より、その死を悲しむ者達が現れる筈が無い。
ハデス「………馬鹿者。ポセイドンは誰かに仇討ちを頼むような奴ではない。況してや、あのように満足したのならば、尚更だ」
プロテウス「も、申し訳御座いません!」
ハデス「………だが」
ハデスはトライデントを掴み取る。その瞬間、トライデントが光り輝いたかと思えば、掌サイズの光の塊となった。
ハデス「弟の仇を取るのは、兄の役目。共に征こう」
ハデスは光の塊を、バイデントにくっつけた。その時、バイデントとトライデントが光り輝き、すぐに消えた。そして、バイデントの口金にトライデントの鰭が装着された。バイデントとトライデントが一つとなったのだ。
ヘカーティア「旦那様……お気を付けて」
クラウンピース「いってらっしゃーい!パパ!」
ハデス「フフッ。ああっ!行ってくる!!」
ハデスは父親としての笑みを浮かべる。必ず帰って来る。そう告げたハデスを見て、プロテウスは心底安心した。
プロテウス(良かったですな!ポセイドン様!必ずやハデス様が、仇を討ってくださるでしょう!)
そして、闘技場に場面が移る。
ヘイムダル『続いては、神側闘士を紹介するぜ!ルシファーの裏切りの欠員を埋めるべく参戦したのは、冥界……ヘルヘイムの王である…………この御方だ!!!』
ヘイムダルの声が緊張し始める。
神々『ヘルヘイム!?ま、まさか!?』
神々『あの御方が!?』
神々が全員立ち上がる。そして、心臓の位置に右拳を当てた。
ほむら「まさか、あの方が!?」
紘汰「マジかよ!?」
二人も思わず胸に手を当てる。
人類「神々の様子がおかしいぞ!?」
人類「ヘルヘイム?まさか!?」
それは、刀使達も感じていた。神側の扉からやって来るのは、冥界の王に恥じない、格が違う相手だと言う事を。
可奈美「っ!」
可奈美は息を呑む。此処まで格上の相手は、今まで出逢った事が無いからだ。
ヘイムダル『この神が歩けば宇宙が慄き、この神が睨めば全種族がひれ伏す!!』
そして、扉が開いて無数の死者が現れる。スケルトン、ゾンビ、様々なアンデッド達が2列となって道を作った。
ヘイムダル『地獄の番犬ケルベロスが頭を垂れ、最凶の怪物テュポーンが喉を鳴らし、地獄の怪獣ザイゴーグが跪き、暗黒破壊神ダークザギがひれ伏す!!』
軈て死者の列の間を、ハデスが上着を脱ぎ捨てながら、可奈美の前へ歩いて行く。
ヘイムダル『ギリシャ最強三兄弟の長兄にして、冥界の王!!その名は……………ハアアアアアアデエエエエエエエエエスウウウウウウゥゥゥッ!!』
『ギリシャ神話:冥界の王ハデス』
そして、ハデスは可奈美と向き合う5メートルの距離で止まった。刀使達やアンデッド達は、既にその場から退避している。
ヘイムダル『刀使の巫女、衛藤可奈美!!冥界の王、ハデス!!勝つのは冥界の王か!?刀使の巫女か!?』
こうして、第7回戦が、幕を開けた。勝つのはハデスか?可奈美か?
次回、激突。
今思った。此処まで壮大な闘いを近くで実況してるヘイムダル、ヤバいかもしれない。
他は書けなかった………力不足ダァ!
次のお遊び回で使って欲しい曲は?
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ユメヲカケル!
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ブルーバード(いきものがかり)
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ルードルーズダンス
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インパーフェクト(オーイシマサヨシ)
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ALONES
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ささやかな祈り(ライスシャワー)
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心臓を捧げよ
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涙の種、笑顔の花
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空色デイズ
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REASON(ゆず)
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ALIVE(ClariS)