終末のワルキューレvs若き戦士達   作:ちいさな魔女

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冥界の王VS刀使ノ巫女 その6

ハデスの周りに、無数の死者が現れる。その服装はバラバラではあるが、その殆どが過去の戦争の服装をした者が多い。

 

原始的な斧や槍を携えた原始人、刀を装備した侍、甲冑を身に纏う騎士、第二次世界大戦の日本兵や米兵、自衛隊の服を来た隊員、農具を構えた農家、包丁を手にした主婦、銃を構える過激派、様々な人類の死者が髑髏の兵士として蘇る。

 

更に人類に留まらず、動物達すらも蘇り始めた。獅子、虎、象、熊、狼、ゴリラ、チンパンジー、ヘラジカ、猪、蛇、バッタ、カブト虫、クワガタ虫、ゴキブリ、大スズメバチ、トンボ、ティラノサウルス、ヴェロキラプトル、タルボサウルスマンモス、等、地上に生きた生き物が髑髏姿で蘇る。

 

更に地上に留まらず、海の生き物も蘇る。サメ、鯨、蛸、イカ、カジキ、マグロ、メガロドン、モササウルス等、海の生物すらも蘇り、ハデスの総軍となる。

 

その域は既存の生物に留まらず、幻想生物にまで行き届いていた。ドラゴン、ケンタウロス、クラーケン、エルフ、トロール、妖精、精霊、妖怪すらも死者として蘇る。

 

ハデス「我が総軍よ、謳え!敵は刀使ノ巫女、衛藤可奈美である!いざ征け!!我等の力を示すのだ!!」

 

総軍『『『『『『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!』』』』』

 

そして、総軍が駆け出した。宇宙空間すらもまるで地上を走るかのように駆け出す死者の軍勢。

 

可奈美「凄い数……でも、負けない!」

 

可奈美は刀を抜いた。その剣が放つのは、原子レベルにまで切り刻む、究極の剣技。

 

可奈美「『アトミック斬』!!」

 

その時、可奈美に迫る騎士の軍勢が、砂粒のように散り散りとなって行く。否、既に目で見るには小さすぎるレベルにまで分解されているだろう。

 

アレス「な、何だあの剣技は!?ハデス様の総軍が!?」

 

ゼウス「ふむ。原子レベルにまで切り刻む攻撃とはのう。じゃが、ハデスの総軍はあんなもんじゃ倒せぬわい」

 

そして、可奈美は次々と死者の軍勢を切り刻む。しかし、此処で異変に気付く。

 

総軍『『『オオオオオオオオオオッ!!』』』

 

先程倒された筈の騎士達が、なんと瞬き程の一瞬にして蘇り、可奈美に迫って来た。

 

可奈美「嘘!?死なない!?」

 

フリスト『マジかよ!?』

 

可奈美は再び剣を繰り出すが、やはり死者達は何度倒されても蘇り続けた。

 

ハデス「我が総軍達は、数多の戦争で息絶えた者達、貧困に苦しみ死した者達、寿命による自然死、獣同士の食い合い等、ありとあらゆる死により集った者達」

 

可奈美に向かって空からサメの群れが降りかかる。海でないにも関わらず、空中を海のように泳いでいる。しかし、その姿は全匹屍の姿となっていた。

 

可奈美は迅移で避けるが、その背後から鯨が口を大きく開けて迫って来た。

 

可奈美「『シン・陰流簡易原子領域・アトミック抜刀』!」

 

可奈美は鞘に千鳥を収め、自身の周囲に円状の領域を生み出した。それは、領域内に侵入した物をフルオートで迎撃するというシンプルな抜刀術だ。しかし、可奈美は此れにアトミック斬を加える事で、原子レベルにまで干渉して領域に侵入した害ある原子や攻撃を全て迎撃出来るようにした。即ち、敵が侵入すれば、原子レベルにまで切り刻む攻撃が飛んでくるのだ。

 

鯨は散り散りになってしまうが、すぐに復活するだろう。

 

ハデス「余の相手も忘れるな。我が総軍だけが、余の実力ではない」

 

そう。総軍だけではない。ハデスも居るのだ。ハデスを倒さなくては総軍は消えない。しかしハデスは楽に倒せる相手ではなく、その上総軍は不死身な上にハデスを守ろうとしてくる。

 

ハデスが突きを繰り出す。可奈美は突きを回避するが、飛んでくる砲弾の雨を迅移で全て回避した。砲弾は球状から先が尖った砲弾まで、千差万別だ。可奈美は何処から飛んできたのかを見た。其処には巨大な帆を張った海軍の船(ONE PIECE)や、戦艦大和(男たちの大和/YAMATO)、戦艦武蔵、等、様々な海軍の戦艦、駆逐艦といった船達が可奈美へ集中砲火を浴びせていた。

 

ハデスが砲撃の雨に合わせて、突きの雨を放つ。

 

ハデス「『荒海に降る神雷(キオネ・テュロ・デーメテール)』!」

 

ハデスはポセイドンと同じく槍の雨を空から降らせる。

 

ヘイムダル『こ、この技は!?ポセイドン様の技!?それをハデス様が放っただと!?』

 

可奈美「うわああああああああああっ!!」

 

可奈美は槍の雨を全て刀で弾いていく。

 

可奈美「あの麦わらの人は、こんな猛攻を受けてたのか!」

 

ルフィの強さを改めて実感した可奈美。

 

すると、背後から虫の羽音が響く。一匹だけでなく、何百匹もの羽音だ。

 

その瞬間、可奈美は呼吸を行った。その時、可奈美の千鳥の刀身や鍔には血管の様な模様が走った。色は黒だ。

 

可奈美「ホオオオオオッ!!『月の呼吸・陸ノ型:常夜孤月・無間(とこよこげつ・むけん)』!」

 

可奈美は広範囲に多重斬撃を繰り出した。三日月型の斬撃が周囲に放たれ、死者の大群を次々と斬り裂いていく。

 

更に、可奈美は呼吸を切り替えて、刀身を藍鼠色に染める。

 

可奈美「カァァァッ!!『獣の呼吸・伍ノ牙 狂い裂き』!!」

 

可奈美は四方八方に斬りつけ、ドイツ軍の死者達を斬り裂いた。

 

可奈美「まだだよ!ハデス!」

 

ハデス「それでこそ我が強者よ!他にもこんな事が出来るのだ!」

 

ハデスがそう告げた瞬間、彼の背後に巨大な人の姿が現れた。それはなんと、第一回戦で散ったユウキだった。しかし、その体は髑髏となって干からびており、トールによって破壊された腕も体もそのままだ。

 

ユウキ『僕………頑張って生きた………此処で………生きたよ』

 

そして、ハデスのバイデントが紫色に輝いた。

 

ハデス&ユウキ『『『無限聖母連撃(インフィニティマザーズロザリオ)』!!』』

 

そして、ハデスは可奈美に突きを繰り出した。可奈美は呼吸を切り替えてハデスの突きの雨に対抗する。可奈美の千鳥が青色になる。

 

可奈美「『水の呼吸・参ノ型:流流舞い(りゅうりゅうまい)』!!」

 

突きの雨を突破した可奈美はハデスの顔に刀を突き出す。しかしハデスは頭を横に傾げる事で避けて、可奈美の腹を右足で蹴った。可奈美は血反吐を吐きながらも、床に着地する。

 

その間にも、周りから死者の群れが襲ってくる。先程倒した死者も既に蘇っている。

 

可奈美は息を整えながら、再びハデスに向かって走り出すのだった。




もうハデスのコズミックパワーや攻撃が何がベースか、わかりましたね?分かる方には分かる描写です。

神側強くし過ぎて、私もどう倒したら良いか分からなくなります。特にこのハデス、半天狗よりも超クソゲーな感じがしてきた。
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