終末のワルキューレvs若き戦士達   作:ちいさな魔女

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今回は短いです。

OP:『DAY1(AUO feat. Morisaki Win)』


舞踊の破壊神VS転生せし英雄王 その2

食堂に現れたイングリスは、自信満々の笑みを浮かべていた。

 

イングリス「ん?此れは?」

 

イングリスはパンプキンパイを摘み取ると、そのまま食べ始めた。

 

イングリス「おー!美味しい!」

 

ルフィ「うめー!」

 

ゾロ「こりゃあ良いな。酒のツマミに良いな」

 

イングリス、ルフィ、ゾロはパンプキンパイを食べ始める。

 

ラフィニア「クリスゥゥ……!やっぱり此処に居たああああぁぁぁ………!」

 

食堂に新たな来客がやって来た。イングリスの幼馴染みであるラフィニアだ。しかし、その全身が包帯で巻かれており、体もガクガクと震えている。更に、イングリスやラフィニアの二人と常に行動する、二人の少女も現れた。二人も全身に包帯を巻いている。

 

レオーネ「イングリスったら………また食べてるわね」

 

リーゼロッテ「ええっ、そうですわね………何処からあのような力が………………」

 

二人もイングリスを探しに来たのだ。

 

イングリス「ふう。それで、ブリュンヒルデさん。次の闘い、私が行きましょう」

 

ブリュンヒルデ「ッ!まさか、自ら出場を宣言されるとは思いませんでしたが、宜しいのですか?」

 

イングリス「はい!早く戦いたくてたまらないんです!」

 

ラフィニア「もうクリス!さっきも鍛錬し過ぎてるから休んで!!」

 

イングリス「大丈夫!私は戦えるから!!」

 

ラフィニア「だから明日に備えて休もうって言ってるの!」

 

イングリス「ええーっ」

 

此処に来るまでに、イングリス、かなりのトレーニングを積んでいた。イングリスの様子を見る限り、疲れた様子は無い。否、汗は掻いているが、息は切れていない。

 

ブリュンヒルデ「ええっ。休む事も鍛錬です。明日のシヴァ様との戦いに備えて、じっくり休んでください」

 

イングリス「って事は!?」

 

ブリュンヒルデ「ええっ。次は貴女になります」

 

イングリス「やったー!ありがとうございます!トレーニングしてきます!」

 

イングリスは颯爽とその場から去る。

 

ラフィニア「ちょっとぉぉ!?休めって言われたでしょうがああぁぁ!!」

 

ラフィニアはイングリスを追って走って行った。

 

レオーネ「ああっ、もう!待ちなさいよ!」

 

リーゼロッテ「し、失礼しますわ!」

 

二人も追いかけて行った。

 

ゲル「ホントに戦うのが好きなんすね。恋愛のれの字も興味無さそっす」

 

ゾロ「まあ彼奴はそういう女だ。だが腕は良いぜ」

 

炭治郎「はい。イングリスさんの戦い方は参考になりました!」

 

ゾロは、ルフィが“精神と時と必要の部屋”でトレーニングをした時、イングリスに出会った。勿論イングリスだけでなく、炭治郎や可奈美とも出会い、彼等の模擬戦を見た事がある。

 

――――――――――――――――――――――――

 

第7回戦が始まる数時間前。外と時間の流れが異なる精神と時と必要の部屋にて、3人の男女が模擬戦をしていた。ゾロは彼等の模擬戦を近くで見ていた。

 

3人とも、頭部や胴体、四肢に鎧のような拘束具を身に着けているが、3人は気にならないと言わんばかりに素早く動いている。

 

炭治郎は剣の腕は無いが、努力と嗅覚によって喰らいついた。可奈美とイングリスは、才能だけに頼らない努力家でもあり、一流の闘士でもあった。可奈美は剣術に極振りしたような剣士とゾロは見ていたが、イングリスは剣術や拳闘士等といった数多の戦闘に長けた戦士であるとゾロは見ていた。

 

可奈美『ハァ!ハァ!凄い!炭治郎さんもイングリスちゃんも!こんなに強い人達に居るなんて思わなかったよ!』

 

可奈美は息を切らしていた。

 

炭治郎『俺は剣の腕は無いから、皆の動きについて行くのが精一杯だよ。でも、二人の動きは参考になったよ!ありがとう!』

 

イングリス『うん!私も参考になったよ!炭治郎さんも可奈美も強いね!私、まだまだ行ける気がする!』

 

ゾロ『お前等、良い腕はしてんじゃねえか。俺も相手をしてやる!』

 

ゾロは3人の腕前を見て、自分も参戦したくなった。

 

暫く模擬戦した後、サンジが血の涙を流しながらゾロに迫り、サンジとゾロが危険な喧嘩を始めた。炭治郎がそれを止めようと奮闘し、可奈美とイングリスは苦笑いしながらその光景を見るという光景が出来上がった。

 

可奈美『ねぇイングリスちゃん!もう一戦やろう!』

 

イングリス『いいね!やろう!!』

 

可奈美は千鳥を抜いて、イングリスは剣を具現化して、再び剣を交える二人。

 

炭治郎『凄いなぁ………』

 

ゾロ『ああっ。良い腕してるぜ』

 

サンジ『ああっ。ぬぅわんて素敵だぁぁー♥』

 

サンジが腰や両足を左右に揺らす。竜巻を描く動きに驚く炭治郎。

 

そして、模擬戦を終えたイングリスと可奈美は握手を交わす。

 

可奈美『お互いに勝てたら、また試合しようね!』

 

イングリス『勿論!私も負けないよ!』

 

お互いに約束を交わす。友達であり、ライバルにもなった可奈美とイングリスの約束。

 

しかし、その約束が果たされる事は無かった。

 

ハデスVS可奈美。ハデスが可奈美を倒し、可奈美は敗北して宇宙の塵となった。

 

イングリス『そんな…………可奈美…………』

 

イングリスは観客席から見ていた。イングリスの隣に居たラフィニアは、その顔を見た。この後の訓練中に、ラフィニアは師匠に対してこのように語っていた。

 

ラフィニア『クリスはあんな顔をするのは初めてだよ。あんな顔してから、クリスはトレーニングに激しくのめり込んだんだよ。少し妬ましいけど、クリスには無理してほしくない!』

 

―――――――――――――――――――――――

 

そして現在。祭壇の間にやって来たイングリスとラフィニア。なんとかイングリスを止めたラフィニアは、イングリスと共に祭壇の間にやって来た。

 

祭壇には、亡くなった人類代表が祀られており、その中の一つにイングリスが近付く。

 

イングリス「可奈美。此処に居たんだね」

 

祭壇に映るのは、新陰流の構えを取る可奈美のホログラムで、その顔は満足そうであった。

 

イングリス「可奈美。仇討ちは望まないかもしれないけど、私はやらせてもらうよ。可奈美の仇は、必ず討つからね」

 

ラフィニア「クリス」

 

ラフィニアは、クリスの手を握る。

 

イングリス「ラニ?」

 

ラフィニア「………クリス。もう無理しないで。明日は大事な戦いなんだよ?クリスがそんなに思い詰めてる所、もう見たくないの」

 

イングリス「ラニ………ごめんね。可奈美が死んだのが信じられなくて………悲しみを忘れようとトレーニングをより激しくして……………でも、大好きな修行を続けても、可奈美が死んだショックが消えない!鍛えても鍛えても消えないんだよ!!」

 

イングリスは両目から涙を流す。その顔は辛さで満ちていた。

 

ラフィニア「………クリス。私はこれ位しか出来なくて、ごめんね」

 

ラフィニアはクリスを抱き締めて、頭を撫でた。イングリスはラフィニアの抱擁に身を任せた。修行を積んでも消えなかった悲しみ。しかし、ラフィニアに身を任せて、あやされる間に、イングリスは心が軽くなるのを感じた。

 

イングリス「ラニ………私、頑張るね」

 

ラフィニア「うんうん。クリス、絶対勝ってね」

 

イングリス「………うん」

 

祭壇の間で抱き締め合う二人。その様子を見ていた可奈美のホログラムが見せる笑顔が、ほんの少し和らいだように見える。

 

二人は暫く抱き締めあった後、二人は手を繋ぎながら歩き出した。

 

そして翌朝。

 

シヴァとイングリスの試合が、今、始まる。




ED:『SATISFACTION(FTISLAND)』

因みに、試合前にイングリスが『精神と時と必要の部屋』でしてたトレーニングは↓の感じです。

・新型テクターギア装着(ゼロがしてた奴より更に動きにくくて重く、今度は脚にも装着されている)
・1日一万回の正拳突き
・柱稽古:悲鳴嶼の筋肉強化訓練
・テクターギア付きのトライアスロン
・ウルトラマンレオの修行(レオが過去にやってた特訓、直接打ち込み稽古も含む)
・複数の一対一を用意し、しばらく戦った後に同じタイミングで時計回りか反時計回りで全員動いて別の相手と戦う回り稽古。数の多さでキツさが変わる。
・ヘルクライムピラー
・重力室トレーニング
・刃牙のイメトレ
………どれもテクターギア付きでやってる。何故死なない?
尚、ラフィニアに説教されて、渋々休みました。
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