終末のワルキューレvs若き戦士達   作:ちいさな魔女

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舞踊の破壊神VS転生せし英雄王 その6

シヴァ「っしゃ!!」

 

シヴァがサイドステップを踏みながら、イングリスに迫る。ラグビーやボクシングなどで、相手をかわすために身体を左右に移動するフットワークの方法。また、ダンスで片足を横に踏み出し、もう一方の足を引き寄せてそろえる足取りのことを言う。

 

印度神達『『『タ・キ・タ!』』』

 

印度神1116柱が手拍子をして、リズムに乗った掛け声を上げる。リズムがシヴァの踊りに合わせるように、シヴァが激しく踊りながら進む度にリズムが徐々に速くなる。

 

アポロン「おおっ!あの技は!」

 

まどか「………ッ!」ドキドキ

 

ほむら『一度模擬戦をした時に、私達もやられたわね』

 

まどか「シヴァ様の踊りは、アモンさんの音楽とは違うベクトルでヤバいからね」

 

ほむら『そうね。でも、それがシヴァ様らしいのよね』

 

まどかとほむらは思い出す。シヴァの必殺舞踊の前に、二人は手も足も出なかった。それを放ったという事は、イングリスを好敵手と認めたという事である。

 

まどかはやられた時を思い出すが、シヴァのダンスの魅力に心が躍っていた。

 

アポロン「何を我慢してるのだ!我々も合わせようではないか!」

 

まどか「ッ!!は、はい!!」

 

アポロンとまどかも立ち上がり、印度神達と共に手拍子とコールを始めた。まどかが躊躇ってた理由は、コールしたら神側を応援してしまい、人類側を応援してない気になってしまうからだ。しかし、シヴァの踊りが好きなのも事実であり、更にアポロンからの後押しもあった為、我慢出来なくなった。

 

アポロン&まどか「「タ・ティン・ギ・ナ・トム!」」

 

すると、周りの神々も合わせ始めた。

 

神々『『『タ・キ・タ!!タ・ティン・ギ・ナ・トム!!』』』

 

足拍子を踏む神々まで現れ始めた。

 

イングリス「エーテルガドリング!」

 

イングリスが掌の人差し指を銃のような形にして突き立てて、指先から霊素の弾丸を撃ち出した。一発だけでなく、マシンガンのように連射する。

 

エーテルストライクが砲弾とするならば、エーテルガドリングは機関銃だ。

 

イングリスは、ダンスを止めなければ何か不味いと悟り、貫通力と手数の多さで攻める。

 

しかし、その全ての弾丸はシヴァに当たらず、その下の地面を撃ち抜くだけだ。ただ当たらないのではない。弾丸自体がシヴァのダンスに合わせて、アーティスティックな軌道を描いており、弾丸自体も踊っているようだ。

 

イングリス「いっ!?」

 

イングリスも予想してなかった。

 

シヴァ「オラァ!行くぞ!」

 

シヴァはイングリスに迫る。イングリスは蹴りを放つが、シヴァの蹴りを避けて、拳をイングリスの両脇腹と腹の中心に叩き付ける。

 

イングリス「がっ!?」

 

更にシヴァはステップを踏んだ後に第三の手を握り締めて、イングリスの頬を殴る。

 

ヘイムダル『し、シヴァの流れるような連打が、クリーンヒット!!』

 

しかし、イングリスは攻撃を止めない。殴られた事で出来た回転の速さで、そのまま片腕を軸に体を回転させて、そのまま飛び後ろ蹴りを放つ。しかし、シヴァは4回ステップを踏んだ後にイングリスの蹴りを避けて、イングリスの背後に回り込み、飛び後ろ蹴りを放つ。イングリスの腰の付け根にシヴァの蹴りが直撃。イングリスは口から血を噴き出した。

 

更にシヴァは追撃を止めない。飛び後ろ蹴りの体勢から更に回転して地面に片足を付けると、そのまま体を回転させてイングリスの腰に回し蹴りを当てる。

 

神々『『『タ!!』』』

 

イングリスは地面を転がった後に受け身を取って立ち上がるが、シヴァの追撃は止まない。

 

神々『『『ティン!!』』』

 

シヴァは二本の拳でイングリスの顔を正面から殴る。鼻の骨が折れる音と、前歯が砕けた音が周りに響く。

 

神々『『『ギ・ナ・トム!!』』』

 

膝蹴りがイングリスの下顎に直撃。更にシヴァが体を縦に回転させて、拳の連撃を浴びせる。

 

イングリス(は、速い………止まらない!!)

 

シヴァ「オラオラぁ!!とことん、行くぞ!!」

 

イングリスは全身に、シヴァの攻撃を叩き込まれる。

 

シヴァ「乗り遅れんじゃねえぞ!!テメェ等!?」

 

神々『『『オオオオオオオオオオッ!!タ・カ・ディ!ミ・タ・キ・タ!!』』』

 

神々の音頭が止まらない。

 

ゲル「つ、強過ぎるっす………あれがシヴァ様……」

 

ブリュンヒルデ「シヴァ様の必殺舞踊は……ただ踊って戦うだけではありません。かの踊りはシヴァ様に幸を齎し、敵対する者には厄災を齎します………踊れば踊る程にシヴァ様も強くなり、より良い幸福が齎されるのです」

 

サンズ「よお………どうやら追い込まれてるらしいな」

 

ゲル「イングリスさん………スルーズ姉さま……」

 

イングリス「信じるのです。イングリスと、スルーズの力を」

 

ブリュンヒルデ達はシヴァの強さに戦慄しつつも、イングリスや彼女と神器錬成(ヴェルンド)したスルーズを信じる事に。

 

――――――――――――――――――――――――

 

???『おい、アンタ!!大丈夫かい!?』

 

『ワルキューレ三女:強き者(スルーズ)

 

イングリスはシヴァの連撃を受け続ける中、自分と融合したワルキューレ、スルーズに話し掛けられる。

 

イングリス「大丈夫です………私はまだ、やれる!!」

 

イングリスは全身から霊素を放ち、ドーム状に衝撃波を放つ。 

 

シヴァ「よっと!」

 

シヴァはその場から飛び退いた。

 

イングリス「強い………こんなに強いなんて!神と戦えるなんて!!」

 

イングリスは折れた上の前歯と奥歯をその場に吐き出し、折れた歯を見せるように笑っていた。作り笑いではない。本気で楽しいと思ってるから笑っていた。

 

スルーズ『全く、アンタはホントに闘うのが好きなんだね!』

 

イングリス「ええっ!最高じゃないですか!!」

 

シヴァ「なんだよ。お前も楽しいのか?俺も楽しいぜ」タタンタンタン

 

シヴァはダンスを踊りながら、イングリスに尋ねる。

 

イングリス「ええっ!最高ですよ!今まで戦った中で、一番強いんです!こんなに楽しい闘いは初めてですから!」

 

イングリスは唇から流れる血を舐めた。

 

イングリス「スルーズさん!もっと力を強めてくれます?か?シヴァさんともっと、激しい闘いがしたいんです!」

 

スルーズ『無茶言うな!って言っても聞かないんだろ?なら、後悔しないように精一杯戦いな!!思いっ切り行って来なよ!!』

 

イングリス「はい!!」

 

スルーズと呼ばれたそのワルキューレは、女性とは思えぬ程に巨大な体格に筋肉質な体を持つ。実力はブリュンヒルデや亡くなったフリストに劣るものの、それでもワルキューレの中で最も強いパワーを誇る。

 

スルーズの名の意味は、“強き者”。イングリスの力を高めるに相応しいワルキューレだ。

 

イングリス「シヴァさん………いや、シヴァ!!私が闘う理由はね。強い奴と闘いたいだけじゃない。ラニ達を護る為でもあるんだ。人類を滅ぼすなら、特にラニも滅ぼされるというのなら…………私は絶対に負けられない!!誰にも、負けたくないんだ!!」

 

シヴァ「そうか。だが、俺だってな。印度神界の天辺なんだよ。愛する妻3人や息子のガネーシャ、仲間やライバル、1116柱の印度神達の総てを背負ってんだ!!俺だって絶対負けられねぇ!!例えゼウスの爺さんだろうが、カリ・ユガの婆さんだろうが、ヘカーティアの姉貴だろうが、俺は絶対に、負ける訳に行かねぇんだよ!!」

 

人類&神々『『『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァッ!!!!』』』

 

ガネーシャ「パパ………」

 

サラスヴァティー「アナタ………////」

 

ガネーシャを優しく抱き締めるサラスヴァティーは、息子のガネーシャと共に嬉し涙を流す。

 

カーリー「シヴァ様ァァァッ!!ああ………ああああああああああああああああああああああああっ!!シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様シヴァ様ァァァッ!!!!///////」

 

カーリーは両手を合わせて合掌をするが、嬉し涙を流しながら狂気的な笑顔でシヴァの名を叫び続けた。目のハイライトが消えている分、不気味さが増している。

 

ドゥルガー「喧しいカーリー!!嬉しいのは分かるけど黙れ!!」

 

カーリー「いだっ!!だっでぇぇぇ!!シヴァ様が愛してるってえええええええっ!!」

 

ドゥルガー「お前は一々愛が重いんじゃああ!!」

 

ドゥルガーがカーリーに拳骨を浴びせるが、カーリーは懲りる様子は無かった。更に興奮した様子の為、ドゥルガーはカーリーの頭を拳でグリグリと捻るように抑え込む。

 

サラスヴァティー「ホントにカーリーちゃんは………でも、アナタは負けないわ!きっと帰って来てくれるわよ!」

 

ガネーシャ「うん!!僕のパパは優しくて、世界で一番強いんだから!!」

 

神々『『『シヴァ!!シヴァ!!シヴァ!!シヴァ!!シヴァ!!シヴァ!!シヴァ!!シヴァ!!』』』

 

神々がシヴァを応援する。

 

ラフィニア「クリス………絶対勝って!!クリスが居ない人生なんて、私は嫌よ!!」

 

ラファエル「そうだ!!勝て!!クリス!!」

 

レオーネ「私に味方をしてくれたアナタに、まだ恩を返し切れてないのよ!!負けたら許さないんだから!!」

 

リーゼロッテ「ええっ!!私の誤ちを正してくださった貴女が、こんな所で負けるなんて許しませんわ!!」

 

イングリスの父「そうだ!!頑張れクリス!!」

 

セレーナ「クリスちゃーん!!勝ったら沢山ご馳走するわよー!!」

 

人類『『『イングリス!!イングリス!!イングリス!!イングリス!!イングリス!!イングリス!!』』』

 

人類がイングリスを応援する。

 

シヴァ「良い仲間じゃねえか」

 

イングリス「貴男もね」

 

シヴァ「もっと上げてくぜ?」

 

イングリス「上等!」

 

シヴァ「じゃあ………」

 

イングリス「いざ尋常に………」

 

再び構え始める。

 

シヴァ&イングリス「「勝負しようか!!」」

 

お互いに本気でぶつかり合う。激しい闘いは、まだ終わらない。




シヴァは踊るだけで、D4Cラブトレインみたいな事を宇宙規模で引き起こすヤバイ奴。ただ、誰もシヴァへ降り掛かる攻撃をおっ被る様子が無いのを見る限り、それはやはり神の域なのだろう。

シヴァVSイングリス。後3話の予定です。
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