ヘイムダル『さあ、互いに負けられない運命の第9回戦!!勝つのはアインズ・ウール・ゴウンか!?アニスフィア・ウィン・パレッティアか!?』
観客『『『『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』』』』
観客が大歓声を上げる。
アニスは早速片手に銃を生み出して掴み取ると、銃口をアインズに向けて、引き金を引いた。
轟音と共に、弾丸がアインズに向かって飛ぶ。
アインズ「………」
アインズは避けない。そしてアインズの身体に弾丸が直撃する。しかし、弾丸はアインズに当たっても弾かれて粉々に砕け散った。
アニス「ふうん。此れ、一応ハンドガンの中じゃ最高の威力な筈だけど?」
アニスが手にする銃は、ハンドガン用の弾で最も威力の高い『デザートイーグル』だ。その中でも威力が高いとされる50AE.50 Action Express弾を発射する「Desert Eagle .50 AE」だ。.50AE弾の威力はNIJ規格レベルIIのボディアーマーを貫通する能力を持っており、威力的にはアサルトライフルのAK-47とほぼ同等だ。その上、ドラゴンの魔力を籠めて居るので威力はダントツだ。にも関わらず、アインズの身体には掠り傷1つ付かない。
アインズ「ほう?ならばその弾は私に傷一つ付けられないようだな」
アニス「らしいね。なら、此れはどう?」
ヘイムダル『い、いきなり撃ちやがった!?しかし、アインズは微動だにしない!アニスフィアの攻撃が効いてないのか!?』
ヘイムダルの実況をBGMに、アニスはデザートイーグルを消して、今度は高威力のアサルトライフルを顕現させる。
アニス「『メラチン・マシンガン』『チョイキルト・バレット』」
アニスが顕現したのは、大型のマシンガンだ。PK機関銃は、ソビエト連邦製の7.62mm口径の汎用機関銃である。この銃は、ソ連軍が1960年代にSG-43重機関銃およびRP-46軽機関銃の後継として、AK-47を設計したことで著名なミハイル・カラシニコフが設計した。
更にマガジンに籠められた弾丸全てに魔法も籠めており、此れからアインズに向けて全弾放つのだ。
アインズ「ふっ。私が何か仕掛けるのを待っているのか?それとも仕掛けるつもりが無いか?」
アニス「何かしたいの?でもさせないよ」
アニスはマシンガンの銃口を、アインズに向けた。そして引き金を引いた。
アニスのマシンガンから、無数の弾が放たれる。鳴り響く銃声が闘技場に木霊する。アインズの肉体に弾丸が当たり続ける。
アインズ「ん?熱が身体に伝わる?馬鹿な………何だこの魔法は?」
アインズは暫く受け続けたが、アニスから放たれた魔法の意味を理解する。一回では恐らく食材を温める程度だが、重ね掛けすればかなり危険な威力になりかねない。しかしこの魔法は何故か、アインズの魔法や物理の耐性を無視している。ダメージは無いが、何かがヤバい。
アニス「『コムギコスギ』」
アニスがそう唱えた瞬間、アインズの頭上から小麦粉が大量に降って来た。小麦粉はアインズを巻き込んで周囲に拡散。すると、小麦粉がアインズの身体に当たり続けて出来た炎とぶつかり合い、大爆発を起こした。
粉塵爆発。それはアニスのアインズに対する、実質的な宣戦布告だった。
アニス「おふざけはこの位にしよっと。ねえ、まだ倒れてないよね?」
アニスが呼び掛ける。すると、煙が晴れてアインズが姿を現す。大爆発を受けたにも関わらず、全くの無傷だ。
ヘイムダル『む、無傷!!アインズ、あの大爆発さえも物ともしねぇ!!』
神々『そうだ!アインズがその程度でやられるか!』
神々『其奴を舐めんじゃねえぞ!』
人類「マジかよ………」
人類「あの爆発で無傷なのかよ!?」
神々が野次を飛ばし、人類が驚く中、アインズは冷静に状況を見ていた。アニスのこれまでの攻撃は、アインズの強さを確かめる為のデモンストレーションだ。アインズもそれは分かっている。でなければ、わざわざ粉塵爆発を起こして自分を確かめるはずがない。
アインズ「成る程。こんな小細工でもかなりの威力が出るのだな。だが、そんな程度で私にダメージを与えられると思ったならば心外だな。『
アインズは指先から、龍の頭部を持つ雷をを放った。
アニス「それ!」
アニスは太ももからマナ・ブレイド、それもユフィから賜ったアニス専用の魔剣『セレスティアル』を取り出すと、魔力を通して刀身を顕現させる。そして、アインズの放った雷魔法を斬って消滅させた。
アニス「そっちもね」
アニスも理解している。此れは、恐らく心理戦だ。どちらかがどんな手を使ってくるか、どう戦うのか、どう切り抜けてくるか。互いに手を読み合っている。
ヘイムダル『た、互いにその場から動かない!?互いに手を出し合うが、今の所、お互いにノーダメージ!!』
アニスもアインズも、お互いの手を読み合っている。どんな魔法を使うのか、いつ間合いに入ってくるのか、互いに読み合っている。
そんな中で、アニスは走り出した。
ヘイムダル『おっとアニスフィア!此処で相手に接近!』
アインズ「その手で来るか!『
アインズがそう叫んだ後に、アニスへ向かって天空から雷が降り注ぐ。しかし、アニスは手を翳して魔法を唱えた。
アニス「『マホカンタ』!」
アニスは全身に呪文を跳ね返す魔法のバリアを張る。アニスに降り注いだ魔法の雷が跳ね返り、アインズに向かって全て雷が跳ね返る。
アインズ「何っ!?だが!!」
アインズは跳ね返ってきた魔法に当たりそうになるが、アインズは跳ね返って来た魔法に向けて“右手”を翳した。その瞬間、アインズ・ウール・ゴウンを中心に宇宙が展開。アインズの身体を一瞬にして宇宙が包みこんだ後、元のアインズに一瞬で戻った。
アインズ「“修復せよ、過ちの理よ”」
その瞬間、跳ね返ってきた魔法が消えた。
ヘイムダル『は、跳ね返った魔法を消した!?アインズは何をしたんだ!?』
ユフィ「魔法を消した!?何ですか今のは!?」
ユフィは驚愕した。魔法をどうやって消したのか、理解出来なかったからだ。
アニス「コズミックパワー!」
アインズ「最近、神通力が消えてから強くなったがな」
アインズは右手を開いたり閉じたりする。どうやら右手が関係した能力のようだ。
アニス「神通力って確か、神々が持ってる力だよね?消えてから強くなったって?」
アインズ「何も知らないのか?それとも聞いてないのか?神通力は天候を操る能力や現実改変も存在するが、そんなものは弱い神の証だ」
アインズは語る。神通力は確かに強く便利であり、中には現実改変といったチートな能力も存在する。しかし、そんな現実改変の神通力ですらコズミックパワーには絶対に勝てない。何故なら、コズミックパワーは自分の『意志』に宿す『宇宙』であり、主神若しくは主神級の神の圧倒的『意志』の強さである絶対不変の力。『神通力』があるのは『強い自分の意志』を持たない神たる証であり、主神若しくは主神級の強い神々より格下であり絶対に勝てない事を意味する。つまり、『神通力』は強い神にとって要らない付属品である。『コズミックパワー』という強い意志を持てるなら、神通力なんて要らないのである。
それを踏まえるならば、人類代表達は誰一人として神通力を宿してない。強い『意志』がある証だ。
メイプルは一度恐怖に震えたが、それでも神通力は宿さなかった。あの時、メイプルはまだ負けを認めてなかったからだ。
アインズ「それに、様々な道具を扱うのはお前だけではない」
アインズがそう言った後、右手に一つの壷を手にした。
アインズ「私もお前と同じく、道具をよく好んで使うんだ」
アインズはそう言った後、壷をアニスに向けて投げ付けた。アニスは壷をオートマチック銃で撃ち抜くが、壷は砕けた後に大量の蟲達が飛び出して来た。掌サイズの壷にどうやって収まったのか、百足や蛇、蜂にゲジ、蛙等と行った蟲達の大群がアニスに向かって飛び出して行く。
アニス「うぉっ!?」
アニスはセレスティアルの刀身を伸ばし、蟲達を切り払って吹き飛ばした。
アニス「私だって!!」
アニスは大型ライフルを二丁も展開して、両手でそれぞれ持った。対戦車ライフルの大型ライフルバレットM82だ。そして、引き金を引いて弾を放つ。轟音と共に放たれた弾はアインズに迫るが、アインズは右手で飛んで来た弾に触れて、ガラスが砕ける音と共に消した。アニスは再びもう片方の手に握るバレットM82の引き金を引く。因みに、バレットM82を片手で打つ動作は、強い反動によって肩関節が脱臼する可能性が高く、常人には不可能な芸当である。しかし、アニスは平然としている。
アニス「飛べ!」
アニスはそう叫ぶ。その瞬間、背中に虹色の鳥のような翼が展開される。
そして、アニスは空へ浮かび上がってアインズを見下ろす。
アインズ「『
アニスは炎に包みこまれる。
アニス「ぐううう……!!うあああっ!!」
アニスは全身に襲い掛かる炎を、全身から放ったドラゴンの魔力で振り払う。
アニス「『イオナズン・バレット』!」
アニスは弾丸にイオ系最強の呪文であるイオナズンの魔力を籠めて、二丁のバレットM82から放つ。一発だけではない。トリガーを連続で引いて、イオナズンの力を籠めた弾を放ち続ける。
アインズ「『
超重力の螺旋球をアインズは放ち、アニスのライフル弾の雨を相殺する。しかし、何十発ものライフル弾が直撃する度に、大爆発を起こす。イオナズンは、空中のあらゆる元素を一点に集めて核融合をおこし、敵の群れの中心で大爆発させる。それをライフル弾で放ち続けるアニス。超重力の螺旋球は大爆発の連鎖によって崩壊した後、ライフル弾がアインズに迫る。弾がアインズに直撃し、大爆発が発生する。着弾する度に、闘技場を覆い尽くす程の大爆発が発生し、アインズは爆発に巻き込まれて行く。
アインズ「くっ!」
アインズは右手で爆発に手を翳し、ガラスの壊れる音と共に爆発を霧散させる。しかし、1つ1つ爆発を打ち消しても更に爆発による爆熱や爆風が襲い掛かる。アインズの右手以外の部位に、一気に爆風が襲い掛かってきた。
レックス『うおおおおおおっ!!スゲェなおい!!俺達の一撃にも負けてねぇ!!』
ヴィット『此れが魔法ねぇ。しかも武器に纏って攻撃するなんて、随分大胆な発想だね』
ゲンドゥル『ええっ。素晴らしいです』
アニスと融合したゲンドゥル達も、魔法の威力に感服する。
アインズ「ああっ!流石に痛かったな!打ち消し切れなかった!『
爆煙を吹き飛ばし、アインズは空を飛んでアニスの前に現れる。
アインズ「まだお前も切り札を隠しているな?」
アニス「そっちも、まだ魔法もアイテムも沢山持ってるんでしょ?」
アニスはライフルを霧散させて消した後、太ももに装着したセレスティアルを取り出し、魔力の刀身を展開する。
アニス「行くよ。アインズ・ウール・ゴウン!格式・ドラゴンハート!!」
アニスが背中に刻まれたドラゴンの紋章を輝かせ、セレスティアルの刀身を禍々しい赤と青が基調の腕に変えた。ドラゴンの強力な腕を連想させる魔力の腕が、アインズに向けられる。
アインズ「『
アニス「そんな事まで分かるんだね?でも、不老不死って?」
アインズ「いや、何でもない。だが、アニスフィア・ウィン・パレッティア。お前が例えドラゴンの力を持とうとも、どれだけ魔学の力を使おうとも、私の方が上だと知れ!!」
アニス「だとしても、私は負けない!!絶対に、負けたくないから!!」
アインズに向かって、アニスは飛ぶ。赤と青のオーラを放ちながら、アニスは禍々しい腕を振り下ろす。アインズはスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを手にした後、アニスの振り下ろして来たドラゴンの腕とぶつけ合った。
ヘイムダル『ぶつかり合う一撃!!凄まじいエネルギーだぜ!!』
神々と人類が見守る中、更に戦闘は過激化していく。アニスとアインズは、互いの魔法を撃ち合うのだった。
神:アインズ・ウール・ゴウン(オーバーロード)
神器:イマジナリー・アイテムクリエイター
神器能力:無限に広がるアインズしか干渉出来ない異空間であり、その中から自身が思い描いたアイテムを形作って現実世界に取り出す事が出来る。出し入れも可能で、好きな時に取り出す事が出来る。ドラえもんのひみつ道具である四次元ポケットの上位互換と呼べるが、アインズが想像出来ないアイテムは具現化出来ないという欠点がある(欠点と呼べるようなものではないが)。
コズミックパワー:『リセット・ヴァース』
能力:どんな変化が起きても『午前0時』と共に全てがリセットされる宇宙で、我々の住む現在の宇宙と変わらない世界でもあるが、人も生命も存在しない。謂わば『新天地』に近い宇宙。
この宇宙の理を身に纏った時、アインズは『右手』で触れた物理現象、異能の力、魔法、魔術、超常現象、物体の構成、壊れた物体をリセットして元の状態に戻す。魔法ならば魔力に戻って霧散して消える。雪崩ならば崩れる前の状態にリセットして元の雪原に戻す。超常現象ならば起きる前の状態に戻す。アンデッドならば蘇る前の死体になる、又は霊体になる前に死体に戻る。人形ならば作られる前の綿や布の状態に戻す等、物理的な物や現象さえもリセットする。
更にリセット対象を自分で決められる為、アインズの想像して生みだしたアイテムはリセットする事無く右手で持つ事が可能。
但し、その処理速度にも限界があり、圧倒的な質量でゴリ押しするか、異なる力を同時に、その上長時間ぶつけ続ければ処理速度が追い付かず、やはりゴリ押しで圧倒される。更に、右手を何かしらの形で失えばその力は行使出来なくなる。
アインズの元ネタ、分かりましたかね?
《オリジナルアイテム》
・蠱毒壷
アインズが想像し生成した壷型アイテム。中から蠱毒に使用される蟲や、見た目が気味悪い生き物が飛び出して来る。壷を壊せば、中に居る蠱毒が大量に放たれる。