終末のワルキューレvs若き戦士達   作:ちいさな魔女

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囚われの魔導王VS囚われぬ魔法使い その5

アインズが攻撃魔法を放つ。

 

アインズ「超位魔法!!」

 

その瞬間、アインズの身体を中心に無数の魔法陣が展開された。

 

アニス「やらせない!!」

 

アニスはセレスティアルの刀身を伸ばし、アインズに向かって飛んだ。

 

アインズ「指輪よ!全ての超位魔法のチャージ時間を無くし、経験値消費が無くとも連射可能とせよ!」

 

アインズが流れ星の模様を付けた指輪を翳した瞬間、魔法陣が強く光り輝いた。その指輪は、どんな願いも叶えられる超位魔法『星に願いを(ウィッシュ・アポン・ア・スター)』を3回も発動までに掛かる時間を無くしてくれる『流れ星の指輪(シューティングスター)』という指輪型アイテムだ。

 

アインズ「『超位魔法・失墜する天空(フォールンダウン)』!!」

 

アインズは超位魔法を発動させて、超高熱源体によって生じた絶熱が一気に膨れ上がり、効果範囲内の全てを貪欲に貪り尽くす。効果範囲以外には一切、影響はない。アンデッドに対して特に効きやすい攻撃魔法だ。

 

アニス「おおおおおおおっ!!」

 

アニスは周囲の輝きから逃れる為に外へ飛び出した。その瞬間、まるで天から極太の熱線が降り掛かるかのような光の柱が、闘技場の床を容易く貫いた。

 

あの威力の魔法を連射可能になったならば、下手に出るのは此方が危ない。

 

アニス「皆!!力を貸して!!」

 

レックス『いよっしゃ!!じゃあ誰が行くよ!?』

 

マックス『我々が行かせてもらおう!グリッドマンと合体したように、我々も合体するのだ!!』

 

ボラー『けどよ、ジャンクなんかねぇんだぞ?』

 

キャリバー『も、問題無い。今の俺達ならば出来る筈だ』

 

ヴィット『あの骸骨、待たせてくれそうにも無いしね』

 

アニス「そうだね!皆にもドラゴンの力を与えるよ!レックスは私のサポートをお願い!」

 

レックス『おう!!』

 

そして、彼等はアニスの力となる為に変身の言葉を唱える。但し、その名称は一部だけ追加されたり、変化したりしている。

 

新世紀中学生『『『『アクセスコード!!ドラゴニックマックス/ドラゴンボラー/ドラゴニックキャリバー/ドラゴンヴィッター/ドラゴレックス!!』』』』

 

その瞬間、アニスの背中に4つの魔法陣が展開された。其処から現れたのは、一つの剣に3台の乗り物だった。

 

ヘイムダル『あ、アニスフィアの周囲から魔法陣が展開!!其処から剣が、いや、更に3台の乗り物が飛び出して来た!!』

 

剣は魔法陣から飛び出て、アニスの周囲を飛ぶ。本来の名前はグリッドマンキャリバーだが、そのデザインは変化していた刀身は金色のままだが、緑色の球体を中心にドラゴンの翼を模した鍔が付けられている。また、刀身の先が竜の頭部を彷彿とさせる見た目に変化していた。更に刀身を良く見れば、アニスの背中に刻まれた竜の紋章が彫られている。

 

キャリバー『どうやら問題無かったようだ。全員で出撃出来る上に、感じたことのない力を感じる』

 

緑色の球体が点滅している。話す時は、この球体が光るようだ。

 

ヴィット『ホントだね。アニスフィア曰く、ドラゴンの力が俺等にも与えられたみたいだよ。この感じ、かなり絶好調だね!』

 

そして、空を飛ぶスカイヴィッターも青い戦闘機の姿ではあるが、此れもまた姿が若干異なっている。両翼はドラゴンの翼のような形状となり、先頭部位も竜の頭部を思わせるデザインとなっている。竜の紋章が描かれたコクピットが点滅しており、ヴィットが話していると理解出来る。

 

ドラゴンヴィッターがレーザー光線を連射する。アインズに向かって飛んでくるレーザーを、アインズは右手を翳して止めた。

 

しかし、アインズの背中に砲撃が直撃する。爆発が起きた後に、煙を振り払うアインズ。

 

アインズ「まだ居るか!」

 

アインズは砲撃が飛んで来た方向を向いた。其処には後部に2門の大口径砲を備えた装甲車両を彷彿とさせる自走砲が存在していた。但し、この装甲はドラゴンの腕のようなデザインをしており、二門の砲台も砲塔がドラゴンの頭部のデザインとなっている。砲口から煙を放っており、既に砲撃済みである事が見て分かる。かの自走砲の名は『バトルトラクトマックス』。但し、今回の名前は『ドラゴニックマックス』である。

 

マックス『奴がどんな秘策を秘めているか分からない!全員気を抜くな!』

 

ボラー『なら一気にやっちまおうぜ!!アンデッド浄化竜弾!!』

 

ボラーの声と共に、ドラゴニックマックスの隣に現れた一対の巨大なドリルを備えた無限軌道走行の戦車の側面から、ミサイルが放たれる。ミサイルは全てドラゴンの頭部を備えており、アインズに全て命中する。因みにボラーが変身したこの戦車の名は『バスターボラー』だが、見た目に変化は殆ど見られないものの、コクピットの位置がドラゴンの頭部のデザインとなっており、機体の横側にもドラゴンの紋章が記されている。

 

アインズはミサイルを避けながらも、次の魔法を唱え始める。

 

アインズ「やらせると思うか!『魔法三重最強化(トリプレットマキシマイズマジック)無闇(トゥルーダーク)』!」

 

その瞬間、アニスを漆黒の闇が包み込む。全身を削る闇の力にアニスは苦しみだす。

 

アニス「ぐううっ!!聖なる雫よ、降り注ぎ、我に力を!!『ホーリィレイン』!!」

 

アニスが天に手を翳した瞬間、空から聖なる雨が降り注ぐ。聖なる雨はアインズの身体に当たり、地道に痛みを与えていく。

 

アインズ「この程度の魔法で止まると――」

 

レックス『何とかビーム!!』

 

すると、アインズに向かって2つの光線が飛んでくる。アインズは光線を避けたが、アニスの魔法が襲い掛かる。

 

アニス「『アレスト・モメンタム』」

 

アニスがセレスティアルをアインズに翳した瞬間、ドラゴンの力で放たれたその呪文がアインズに命中。その瞬間、アインズは身動きが取れなくなる。

 

アインズ(動きが!?)

 

アインズは右手は辛うじて動くものの、それ以外の身体の動きが封じられてる事に驚いた。

 

そして、アインズは青い光線の飛んで来た方向を見た。其処には翼にそれぞれ一門ずつ砲塔を持つ、赤い機械のドラゴンが居た。レックスが変身する合体強竜ダイナレックスだ。しかし、見た目は殆ど変化はないが、背中にはアニスの竜の紋章と同じ模様が刻まれている。

 

レックス『スゲェな!!今まで感じたことのない力が湧き上がってくるぜ!!』

 

この時がチャンスだった。

 

アニスは地上に降り立ち、次の一手を打った。アニスの周りにある兵器や剣、そしてドラゴンのサイズはアニスより一回り大きい程度でしかない。しかし、その大きさに反して兵装から感じる力は嘗てないものだった。アニスの持つドラゴンの力が、彼等の力を引き上げてくれているのだろう。

 

アニス「新世紀中学生の力、合わせる時だよ!!」

 

新世紀中学生『『『『『おう!!』』』』』

 

アニス『レックスは私達の護衛!』

 

レックス『おう!』

 

アニスは空へ高く飛んだ。

 

ヘイムダル『な、何をするつもりだ!?』

 

イリア「アニス様?」

 

レイニ「一体何をなさるおつもりでしょうか?」

 

イリアとレイニは、観客席で見守っていた。

 

ユフィ「アニス、信じて待ってますよ」

 

ユフィは信じるだけだ。アニスの勝利を。

 

そして、ドラゴニックマックスは後部からジェットを噴射して車体の後部を真上に上げると、そのまま両開きに開いた。

 

ドラゴンボラーは変形して鎧のような外見に変化する。

 

ドラゴンヴィッターはジェットと頭部が分離する。足や頭が填まりそうだ。

 

そして、ドラゴニックキャリバーがアニスの隣に浮かび上がる。

 

アインズ「何をするつもりだ!」

 

魔法を解いたアインズがアイテムを投げ放つ。アインズが投げた翼は無数の羽根となり、アニスの元へ飛んでいく。

 

レックス『させるかよぉ!!』

 

レックスが翼をはためかせて、羽根を全て吹き飛ばす。羽根は吹き飛ばされた後に大爆発を起こし、一枚一枚が周囲を覆い尽くすレベルであり、直撃すればアニスもタダでは済まなかっただろう。

 

アニスはその隙に両足をドラゴンヴィッターのジェットに填める。次にドラゴニックマックスに両手を填める。軈てアニスの身体にドラゴンボラーが装着され、右手に持つセレスティアルが、ドラゴニックキャリバーと組み合わさり、軈て巨大な一本の剣に変形。そのまま竜の手となったアニスが右手で持った。

 

ドラゴニックマックスが両腕、ドラゴンヴィッターが下半身、ドラゴンボラーが胴体となり、ドラゴニックキャリバーのバトルアックスが胸部装甲となり、ドラゴンボラーのヘッドパーツがアニスの頭にドッキングした後、最後に頭頂部のブレードが展開され、軈て右手に持つドラゴニックキャリバーとセレスティアルの合体剣『セレスティアルキャリバー』を真上に掲げた後に、ポーズを取る。

 

アニス「超合体竜人!!」

 

新世紀中学生『『『『フルパワーアニスフィア!!』』』』

 

そして、アインズの前に降り立ったアニス。アインズは合体したアニスの見た目に驚愕する。

 

アインズ「ええぇぇーーっ!?」

 

しかし、アインズの全身に緑色のオーラが放たれる。少ししてアインズが落ち着きを取り戻した。

 

ヘイムダル『な、なんと合体だぁー!!?アニスフィアがまさかの合体!!スゲェ!!めちゃくちゃ強そうだぜ!!』

 

人類『『『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!』』』

 

人類大興奮。

 

ルフィ「うひょー!!合体ィー!?」

 

ウソップ「スッゲエエエエェェッ!!」

 

ナミ「………」シーン

 

シズム「ダイナレックス……!そうか、ガウマも一緒に戦ってるんだね」

 

乙骨「格好いい……!」

 

ピッコロ「憂太……なんかお前、何時にも増して目が輝いてないか?」

 

里香「………」シーン

 

友奈(ちょっと格好いいかも………)

 

サラサ「あ、アハハ………でも、アニスさんが格段に強くなったのは分かるよ。だって、合体してからアニスさんの魔力が上がってるんだから」

 

人類代表達も、各々異なる反応を見せた。

 

そして、アニスはアインズに向かって飛んだ。背中のジェット、そして足のジェットを噴射してアインズに迫る。

 

アインズ「合体か。しかし!私はまだ負けた訳では無い!!『魔法最強化(マキシマイズマジック)現断(リアリティ・スラッシュ)』!」

 

アインズが腕を振り下ろす。その瞬間、アニスの胴体を斬撃が斬り裂いた。

 

アニス「がああっ!?」

 

ボラー『ぎゃああっ!?うそっ、だろ!?』

 

アニスは初めて受けた大ダメージに驚愕する。こんな重装備にも関わらず、初めて貫通された上に大ダメージを受けた。 

 

アニス「『ベホマ・レパロ』!」

 

アニスは回復呪文を唱えた。すると、アニスの傷や鎧の損傷が即座に治って行った。

 

アニス「ハアアアッ!!」

 

アニスは構わずアインズに迫る。

 

アニス&キャリバー「『ドラゴニックキャリバーエンド』!!」

 

アニスは剣を振り下ろす。赤と青のオーラを纏った剣が、アインズを斬る。

 

アインズ「がああっ!!」

 

アインズは、今試合で初めて受けた大ダメージに、顔を歪めた。

 

アインズ「やるな!私も油断はしてられんようだ!」

 

レックス『アニスだけじゃねえんだよ!!』

 

レックスが口を開けてアインズに噛み付こうとする。アインズは飛んで避けた後に、『重力渦』でレックスを吹き飛ばした。アニスはミサイルを放つが、アインズは全身から闇のドーム状の衝撃波を放ち、ミサイルを全て爆発させる。

 

過熱するアインズVSアニス。アインズもアニスも、お互いに動きを読み合っていた。




魔法解説

『ホーリィレイン』
テイルズオブヴェスペリアに登場する魔法。『聖なる雫よ、降り注ぎ、我に力を』の詠唱後に、聖なる雨が降り注ぎ、闇に連なるものに天罰を下す。

『アレスト・モメンタス』
ハリー・ポッターシリーズに登場する魔法。動きを止める呪文。

『ベホマ・レパロ』
肉体の傷を治すベホマと、物を修復するレパロを組み合わせて生みだした呪文。傷を癒やし、次いでに鎧や衣服も直せる便利かつ有用な魔法。

『ドラゴニックキャリバーエンド』
ドラゴニックキャリバーにドラゴンの魔力を纏い、振り下ろす事で放たれる一撃。

合体したアニスに、ダイナレックス。果たして人類代表、若しくは彼等の関係者の中で、何人がシーン又は興奮するんでしょうね。
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