アニス「『ゴーストボディ』!!」
アニスは半透明化し、身体が実体を持たなくなる。
アインズ「
しかし、アインズが掌から放った無数の鋭い魔弾がアニスにダメージを与える。
アニス「ぐっ!!」
マックス『実体を無くした我等にダメージを!?』
実体を取り戻したアニスは空を飛び続けてアインズの背後から迫るが、突然爆発が発生する。
アインズ「『
アニス「『ルーラ』!」
アニスはその場から瞬間移動の魔法で、空中へ逃げた。爆発が起きた場所は、衝撃波のみで大地が抉れる程の威力であった。
アインズ「どうした?ビュンビュン飛んできたらどうだ?」
アニス「誘っても無駄だよ。そして仕掛けた罠も無い。違う?」
アニスはそう告げた後、ドラゴンボラーのキャタピラが前に出て、機関砲とミサイルハッチが顔を出す。
ボラー『バスタードラゴンミサイル!!』
ミサイルのハッチが開き、ドラゴンの頭部を持つミサイルが放たれる。
アインズに迫るミサイル郡。
アインズ「『
アインズは無数のサメが棲む竜巻を展開し、次々とミサイルを撃ち落としていく。サメ達がミサイルを喰らい、竜巻がミサイルの軌道を逸らす。
アインズ「邪魔だ」
アインズは異空間から鏡を取り出すと、反対から迫るドラゴレックスの動きを止めた。
レックス『ひ、ひめ…………』
レックスの動きが可笑しい。何かに動揺している。
レックス『もう、俺は………』
アニス「レックス!!何やってんの!?」
ヴィット『ありゃマズイね。動揺して動きが乱れてる』
レックスには大切な人が居た。レックスには恐らく、その人の姿が見えているのだろう。
アインズ「『
アインズが止まったドラゴレックスに手を翳す。ドラゴレックスの眼前に、黒い球体が現れる。
アニス「やらせない!!」
アニスはセレスティアルキャリバーを振り下ろし、アインズの発生させた黒い球体に振り下ろす。剣が一瞬飲み込まれかけるが、アニスがドラゴンの魔力を利用して切断した。
アインズ「そのドラゴンは動揺して動けないようだな!」
アインズは手に持つスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを掲げた。
アニス「『エクスペリアームス』!」
アニスは赤い光線系の魔法を放ち、アインズの手にしている杖を吹き飛ばした。
???「ガウマアアアアアアァァッ!!」
すると、レックスは声のした方向を向いた。その人は、レックスにとって思い入れのある人だ。
『グリッドマンユニバース:ひめ』
レックス『ひめ………っ!!』
レックスは懐かしさと哀しさに満ちた声を上げた。
ひめ「いつまで引きずってんだよ!!前を向けって言っただろ!!バーカ!!」
ひめは親指を立てて、ニッコリと笑う。Goodとレックスに呼び掛けるひめの姿に、レックスは「フッ」と笑う。
レックス『すみませんひめ!俺は、大丈夫です!!それに俺は、新世紀中学生の、レックスですから!!』
レックスは立ち直る。
レックス『何とかビーム!!』
レックスは翼の砲門から、再び光線を放つ。光線はアニスと戦うアインズの背中に直撃して爆発を起こす。
アインズ「もう振り切られたか!」
レックス『もう大丈夫だ!!』
アインズ「『超位魔法・
アインズが超位魔法を唱える。『
そして、闘技場自体がマグマが噴き出す溶岩地帯へ変化する。
ヘイムダル『な、なんて事だ!?闘技場が変わっちまった!?』
人類『な、なんて力だ!?』
神々『やっぱり強くなってやがる……!』
アインズは再びアニスに攻撃を続ける。
アインズ「『
アニス「『フルパワードラゴニックフィニッシュ』!!」
アインズは最強クラスの攻撃魔法で、アニスに3連発も斬撃を浴びせる。アニスは全身を青く輝かせた後にドラゴニックキャリバーを振り下ろし、アインズを斬る。
お互いに大ダメージを受ける。装甲が切断され、切断面から出血するアニス。アインズも、重い一撃を受けて壁に叩き付けられる。
レックス『アニス!』
アニス「大丈夫!傷は治せる!『ベホマ』……ゲホッ!」
アニスは血反吐を吐き出した。身体を斬られたダメージがまだ残っており、回復魔法で治してもやられた気分が消えない。
アインズ「ぐっ……!長期戦はマズイな!」
アインズは立ち上がる。
レックス『俺も合体するぜ!!全新世紀中学生の皆と合体するんだ!!』
アニス「そ、それが可能なの!?」
マックス『それは試した事が無い!だが、やってみる価値はある!』
アニス「行こう!レックス!!」
アインズ「させると思うか!『
アインズが指を鳴らす。すると、アニスの目の前に無数のスケルトンが集結した壁が現れる。
ボラー『ツインバスタードラゴンビーム!!』
アニスの両肩に乗る二本のドリルが花のように開き、アンテナのような形状となる。軈てアンテナに電撃が走り、赤いオーラを纏う青い光線を放たれる。
軈て無数のスケルトンで構成された壁に直撃し、大爆発を起こして壁を壊れたレゴの壁のように崩した。
アインズ「スキル!ザ・ゴー―――」
アニス「ごめんユフィ!此れしか無い!『トラウム・クルーシオ』!」
アニスは許されざる呪文と、くだらなくもある意味危険な魔法を組み合わせた魔法で、アインズを攻撃する。
アニスのセレスティアルの切っ先から放たれた赤い無数の電撃状の光線が、アインズに直撃する。
その瞬間、アインズの身体に苦痛が襲い掛かる。身体に1000本の灼熱のナイフで刺されるような激痛が襲い掛かる。更に、アインズにとっての過去のトラウマが全て蘇る。
アインズ「アガアアアァァァァッ!!?」
アインズは頭を抱え、地面を転がり始める。
アルベド「アインズ様!?」
デミウルゴス「アインズ様はアンデッドです!精神攻撃に耐性がある筈です!それなのに何故!?」
シャルティア「あんの小娘ェ!!何をしたのよ!?」
ヘイムダル『アインズが苦しみ出した!?アニスの放った魔法が、魔導王アインズを苦しめている!!』
アニスが放った魔法を、人類側の観客席でユフィは見ていた。
放った魔法の正体に、ユフィは震えていた。
ユフィ「アニス……!あのような危険な魔法を使ってまで……!」
精霊契約者のユフィには理解出来る。アニスの先程放った魔法は、危険にも程がある。
ユフィ(恐らく、トラウマを無理矢理引き出す魔法と、耐え難い激痛を与える魔法を組み合わせたのですね……アニス!そうまでして勝ちたいのは嬉しいですが………後で頬を引っ叩きますよ!!)
ユフィはアニスに勝って欲しい気持ちはあるが、だからと言って相手を苦しめるような魔法を安易に使って欲しくない。
しかし、アニスもそれは覚悟していた。
アニス(ごめんねユフィ。後で引っ叩いても良いよ。でも、私は絶対に負けたくない!勝ちたいんだ!ユフィとずっと、生きていたいから!)
アニスは全身から魔力を解き放つ。
アニス「ドラゴレックス!!」
レックス『おうよ!!受け取ってもらうぜ!!』
新世紀中学生『『『『二重合体!!』』』』
すると、アニスと合体するそれぞれの武装が光りだし、アニスの体から放たれた。
レックス『アニスフィア!』
そして、ドラゴレックスはそれぞれ違う機体となって分かれた。赤い竜人型ロボットの『ドラゴソルジャー』、ステルス戦闘機に近いフォルムをした赤い戦闘機型メカの『ドラゴウイング』、レーシングカーに近いフォルムをした赤い車型メカの『ドラゴストライカー』、潜水艦に近いフォルムをしたメカの『ドラゴダイバー』の四機だ。いずれも元の名前から変わっており、機体それぞれにアニスの紋章が彫られている。
そして、それぞれのパーツに分かれたマックス、ヴィット、ボラー、キャリバーと融合した。全ての機体が光となり、アニスと融合。軈てアニスに新たな力を与えていく。
アニス「超究極合体竜人!!」
そして、新たな姿となったアニスの姿に、誰もが驚き出す。
アニス&新世紀中学生『『アルティメットドラゴニックアニスフィア』!!』
その姿は、元の機械的な全身装甲と違い、生物としての身体へと変化していた。元のアニスフィアの身体が基本形となり、身体はドラゴンそのものと言ってもいい姿へ変わっていた。背中には赤い翼を生やし、少し羽ばたくだけで風を起こし、風を操り、嵐が巻き起こる。大地を踏む足は竜の足となり、踏むだけで大地に亀裂を走らせる。両腕は赤い竜の腕となり、指から伸びる爪は金色に輝いていた。頬や四肢は赤い鱗で覆われており、宇宙から降る恒星の輝きを眩しく反射していた。服装は赤い鎧を身体に身に纏っているだけだ。また、額にはダイナレックスの名残である角を生やしている。
アニス「まさか私がドラゴンになるなんてね。でも、感じるよ。私がドラゴンに呪われて、ドラゴンの魔石を取り込んで、そんな私が辿る道が此れなんだね」
アニスは感じていた。今の自分は恐らく、ユフィと同じく不老不死である。この大会限定なのか、それとも今後もこうなるのか分からない。しかし、ユフィと共に居られるのなら、こうなるのも悪くないかもしれない。
ヘイムダル『な、なんだと………!?アニスフィア、なんとドラゴンとなった!!ドラゴンへと変身したぞおぉ!?』
ゼウス「な、なんと!?人間がドラゴンに!?」
アレス「そんなまさか!?」
ヘルメス「成る程。あれがアニスフィアの辿る道なのかもしれませんね。ですが、本人に後悔の念は感じられないようです」
しかし、アニスだけではない。アインズも、自分は切り札を解放した。
アインズ「ドラゴンになるとはな。ドラゴンの魔力を感じてから色々考えていたが、やはりそれがお前の辿る運命か」
アインズは先程から見抜いていたのだ。アニスフィアがいずれ、ドラゴンとなって不老不死となる事を。しかし、本人に後悔は無い。
それは何故か?
アインズはある場所を見つめた。
アインズ(愛する者達と共に居る為か。彼女達も不老不死になる、或いはなりかけている者達も居るのか)
アインズが見つめる先は、人類側の観客席。其処にいるユフィやイリア、レイニの3人を見た。ユフィ、レイニ、イリアは既に人間ではない。レイニは人間では無くなりかけてる。彼女も不老不死となるだろう。
アインズ「………だが、だからどうした!私は、アインズ・ウール・ゴウン!この名は我が名であり………ギルドの名でもある!!」
アインズがそう告げた後、アインズはあるアイテムを取り出した。それは、超位魔法さえも超越する力を持つワールドアイテム、その中でも『二十』と呼ばれる究極のアイテムが存在する。アインズが顕現したアイテムは、自身が創り上げたオリジナルの二十ワールドアイテム。その名は、ギルドの名であり、今の自身の名を与えた。
アインズ「我に力を!!総てを超えし力よ!!『アインズ・ウール・ゴウン』!!」
そして、アインズは自分の胸元に打ち込んだ。
アインズ「アインズ・ウール・ゴウンの総ての者達よ!!そして、嘗て所属していた皆さん!!皆の力、使わせてもらうぞ!!」
その時、アインズの両目や胸の中央の宝玉、そして全身が輝き始めた。
その姿も変化していき、軈て魔王の名に相応しい姿へと変貌を遂げる。
身体も巨大化していき、その大きさはその場に巨人が現れたかのようであり、目測で約20メートルはあるだろう。尚且つ黒いマントに黒いローブ、両肩にスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンの蛇達が付いていた。歯の犬歯が鋭くなり、正に魔王に相応しい姿となった。
アインズ『我の名は、アインズ・ウール・ゴウン!!ならばその名にかけて、敗北は無い!!』
アニス「そっちも切り札を出してきたんだね。でも、私だって負けないよ。私に力を貸してくれた偉人の皆さん……皆さんの力、お借りします」
アニスは歩き出す。
アニス「“充分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない”。クラークさんの言う通りだね」
アインズもアニスも、どちらも本当の切り札を使用した。
本当の戦いが、此れから始まろうとしていた。
魔法一覧
『ゴーストボディ』
オリジナル魔法。身体を半透明化して実体を無くす。攻撃力を無くす代わりに速さと物理攻撃無効化を得られる。
『エクスペリアームス』
ハリー・ポッターシリーズの呪文。敵の武器を吹き飛ばす武装解除呪文。
『トラウム・クルーシオ』
ハリー・ポッターの許されざる呪文の一つである磔の呪い『クルーシオ』と、メレブのくだらない魔法『トラウム』を組み合わせて創った魔法。トラウマを強制的に思い出させるだけでなく、苦痛に悶え苦しみ、やがて廃人に至らせる。しかし、一切の身体的外傷を伴わないため、何度かけられても命に別状はない。とはいえ、過去のトラウマに加えて全身を1000本の灼熱のナイフで刺されるような感覚に襲われるので、えげつない攻撃である。相手を苦しめたい時に使うと効果が倍増するが、そうでないなら効果は半減する。
オリジナルアイテム
『思い出の鏡』
鏡を見た者の心に残っている心残りの気持ちを引き出す。
『アインズ・ウール・ゴウン』
アインズが神器の力で創造した、アインズ・ウール・ゴウンに嘗て所属していたプレイヤー、所属するNPC、アイテム、装備の力総てが宿る、ナザリック地下大墳墓を逆三角形ピラミッドに模ったアイテム。それをアインズは自らに宿す事で、ナザリックの総ての力を手にした。
《形態解説》
『アルティメットドラゴニックアニスフィア』
アニスが新世紀中学生の力、そしてテスラを含めた偉人達の教えを元に導いた、半竜半人の形態。アニスが辿る究極の形態。
『アインズ・ウール・ゴウン』
ナザリック地下大墳墓を含めた、『アインズ・ウール・ゴウン』の総てを取り込んだアインズの新たな形態。
後二話の予定です。
私に絵が描ける才能があればなぁ……。