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OP:『はじまるウェルカム(新米錬金術師の店舗経営 OP)』
アニスの勝利に終わった…:だが、それを良しとしない者達がいる。
神側の入場門から、サキュバス、吸血鬼、エルフ、悪魔、蟲人などあらゆる種族が武装して現れた。
皆、ナザリックのNPC達。全てがアインズを慕い、忠誠を誓う存在。全員涙しながらアニスに近づいていく。
その行為にアニスは気づく。
アニス「……こんなこと、アインズは望んでいないよ」
アルベド「お黙りなさい。これは私達全員の意思です…全てはアインズ様のために…!」
アニス「……これを見て」
アニスはアインズから託された指輪を見せる。
アニス「これはアインズに託されたの。そしてこう言われた…『ナザリックを、あの子達を頼む』って」
全員『『!?』』
アニス「アインズの最期の…友達としての願いだよ」
ナザリックの皆は指輪とアインズの最期の言葉を聞き、一瞬ざわつくが…アルベドは違った。
アルベド「ふざけるなああああアアアアアアアアアアアアアアァ…!!!!」
アニス「…っ!?」
アルベド「お前が、キサマが!!あの方を語るな!!!あの方は私達のためにどれだけ身を、心を削ってきたと思っている!!!1人だけで全てを受け入れ、私達を愛してくださった至高なる御方…それをキサマのような人間の…誰が聞くかアアアアアアアアアアアアアアッ!!私のアインズ様が許そうとも…私達が許すと思ったかッ!!!」
アルベドの思い、それはナザリックの皆は同じ。アインズも予想だにしていなかっただろう。ここまでアインズのことを思っていたことを。
アルベド「あの方の意思に背こうとも…全て愛するアインズ、いえモモンガさまのために!!」
アニス「…(良い仲間達だね…アインズ)…仕方ないのか…!」
ユフィ「アニス…!」
アニスはアインズのためにアルベド達を止める。無論、殺さずに。ユフィは不安でしょうがなかった。
だが、接触しそうになった時だった。突如斬撃が飛んできた。
たっち「そこまでだ…」
放たれた方向を見ると白銀の鎧に身を纏ったたっち・みーと異業種達がいた。
アニス「誰…?」
アルベド「たっち・みー…様?」
たっち「これ以上は私達が許さない」
たっち率いるギルドメンバーが2人の間に入る。
自分達の創造主が全員現れたことにナザリックの皆が片膝をつく。だがアルベドだけは立っていた。
デミウルゴス「何をしているアルベドッ!御方々の前だぞ!」
アルベド「…こんな者達に頭を下げる価値はないわ」
デミウルゴス「アルベドッ!?御方に対して」
ウルベルト「いいさ。デミウルゴス…気にするな」
創造主でウルベルトに言われ、黙るデミウルゴス。
たっちがアニスの前へと出る。
たっち「アニスさん…モモンガさんの言葉を伝えていただき感謝いたします…でも悪いですが、貴女に任せるというモモンガさんの願い、キッパリとお断りさせていただきます」
アニス「っ!」
たっち「セバス達を舐めないでいただきたい。これまでにもモモンガさんがいなくても進んでこられてきた。彼らはモモンガさんの意思よりも自分達の意思を優先して行動した…モモンガさんはそんな彼らを見て嬉しく思うだろう」
アル「ッ!!」
アルベドは今にも襲いかかりそうだ。愛するモモンガ様を語るな、見捨てたお前が語るなと。
たっち「…と、彼が言っていた」
たっちの後ろからパンドラズ・アクターが現れた。
アル「どういうこと、パンドラズ・アクター…」
パン「たっち様方をお呼びしたのは私です…皆様を止められるのは『至高の41人』の方々しか居られないと…それに、モモンガ様から手紙を届けるようにと頼まれました」
アル「手紙…?」
パン「もちろん!アルベド様や皆様方の分もございますッ!」
皆に手紙を渡す。手紙を受け取り、内容を読んだ皆は涙を流し始めた。
アルベド「あなたはッ!……うう…どこまで……優しいのぉ…」
あんな殺気だっていたアルベドも号泣のあまり膝から崩れ落ちた。
パン「皆様、帰りましょう…私達のナザリックへ……それと、アニス様………」
アニス「何?」
パンドラズ・アクターは、帽子を深く被り、しかし振り返らないまま言った。
パン「モモンガ様を看取って頂き、ありがとうございました」
その言葉を聞き、1人また1人と立ち、自分達の帰る場所へと戻る。その後にたっち達『至高の41人』が続く。
最後に残ったアルベドはアニスの方に近づき、平手打ちをした。
ユフィ「アニスッ!!」
アニス「大丈夫だよ。ユフィ」
その言葉通り、アルベドの顔には恨みや怒りは込められてなかった。どんな顔をしていたのかは、周りが判断する事だろう。
アル「……モモンガ様の言葉…ありがとう」
そう言い、去って行った。
アニスは頬を打たれたが、不快な思いはなく、むしろ清々しい気分だった。
アニス「アインズ…貴方が思ってたよりも、あの子達は強いよ」
――――――――――――――――――――――――
アニスとアインズの戦いが終わった数時間後。アニスは控室にユフィや新世紀中学生、そしてゲンドゥルと共に戻って来た。扉を開けて部屋に入った後、イリアとレイニの二人に出迎えられる。
融合を解いた後、ゲンドゥルや新世紀中学生の皆もこの部屋に招いたのだ。
イリア「お帰りなさいませアニス様、ユフィリア様、ゲンドゥル様に新世紀中学生の皆様方」
レイニ「アニス様……!ご無事で何よりです!」
イリアは微笑みながら一礼をして、レイニは涙ぐみながら一礼をした。
アニス「ただいま。イリア、レイニ」
アニスは生命の実を食し、神に近い生命体となった。それは、ゲンドゥルや新世紀中学生との融合を解いても変わらない。
イリア「また無理をされたようで」
アニス「うん。でも、後悔は無いよ。ユフィやイリア、レイニと同じ、不老不死だね」
ユフィ「ふふっ。貴女となら、永遠も怖くありませんよ」
愛しい人となら、永遠も怖くない。永遠の命、不老不死を得る者に待つのは無限地獄なのは必然だ。しかし、彼等は全員独りであった。もし隣に愛しい人が居たなら?愛しいと共に居られるならば、永劫の時も怖くはない。
ヴィット「いやぁ、エデンの園なんて初めて見たよ。案外退屈だったね」
マックス「ナザリックの面々が襲撃に来たのは予想外だったが、アインズの仲間達が来たのも想定外だったな」
レックス「ああっ。だが、良い仲間達だったな」
アニス「アインズはあんなに愛されてたんだね」
そんな中、イリアが話題を切り替えた。
イリア「私もレイニと共に居られるならぱ、後悔はありません。それより皆様、お食事は如何ですか?先程、ウマ娘の皆様と天界食堂の方々から教えて頂いた、にんじんハンバーグでも如何でしょう?」
イリアが用意した皿には、3つの重なったハンバーグににんじんが深く突き刺さっているという、ビッグな料理が乗っていた。肉汁溢れるハンバーグと、柔らかそうなにんじんの2つが、食欲を唆らせる。
レックス「おおっ!めっちゃ美味そう!」
レックスが垂れそうな涎を手の甲で拭った。
レイニ「ビーフシチューも如何でしょう?お腹を空いておられると思いましたので」
レイニは寸胴を持って来た。その中からビーフシチューの濃厚な香りが漂い、食欲を唆る。
ボラー「おおっ!美味そう!」
レックス「いやぁすいません!俺等までご馳走になっちゃって!」
マックス「ありがたく頂きます」
ヴィット「キャリバーはイケるよね?結構食うでしょ?」
キャリバー「あ、ああっ」
新世紀中学生の面々も椅子に座り、イリアとレイニがテーブルににんじんハンバーグの乗った皿を彼等の前に置いた。
ゲンドゥル「所でアニス様とユフィリア様は?」
ゲンドゥルも椅子に座る中、アニスとユフィの姿が無い事に気付く。
イリア「お二人は先にお風呂に入るとの事です。その後の事はお察し頂いて……フフッ」
イリアは思わず笑った。風呂場でこの後起きる事を想像したからだ。
アニス『ユフィ。この身体になっても、ユフィが欲しいの♥だから、お互いベトベトになるまで抱き合おう♥』
ユフィ『フフッ♥私もです、アニス♥生まれ変わった貴女を、感じさせてください♥ああっ、早くアニスをタベタイです♥』
アニス『あっ、その前に―――』
その声が浴室から響いた後、何故か音声が消えた。
ゲンドゥル「あら、お熱い事で♥フフッ♥」
ゲンドゥルも、浴室で何が起きてるのか理解した。音は恐らく、アニスが外に響かないようにしたのだろう。
ゲンドゥル「まるで、
イリア「ブリュンヒルデ様に?」
ゲンドゥル「はい。その方の名は、竜殺しの英雄ジークフリート様。ブリュンヒルデ姉さまの恋人だった御方です」
イリア「その方は今、どちらに?」
ゲンドゥル「タルタロスに幽閉されています」
ゲンドゥルはにんじんハンバーグの断面をナイフで切り、フォークで口に運ぶ。
ゲンドゥル「ん。美味しいです♥」
新世紀中学生も、ビーフシチューやにんじんハンバーグを食べていた。
レックス「おおっ!ビーフシチューウメェ!」
ボラー「いやぁマジでウメェー!」
ヴィット「良い腕してますね。流石メイドさんです」
マックス「ええっ、本当に」
キャリバー「ムグムグ」
レックスはスプーンで一口大の肉を口に運び、咀嚼して肉やシチューの絡み合う味わいを堪能。ボラーはフォークでにんじんを食べる。ヴィットやマックスもハンバーグをナイフで切り取り、キャリバーは既に4皿もお代わりしていた。特にキャリバーは、ハンバーグとにんじんが口からはみ出ている。
レイニ「あの、お代わりありますから」
キャリバー「あ、ああっ、頼む」
キャリバーはすぐに飲み込んだのか口元が空になっており、ビーフシチューの皿をレイニに出した。
その30分後、風呂から上がって来たアニスとユフィは肌が艶々になっており、満足した笑みを浮かべていた。それで何があったのか理解した面々。全員が温かい目線を
人を捨てた二柱の手は、恋人繋ぎの手になっていたからだ。
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天界の温泉施設は、人間世界で見るような温泉施設もある。中でも日本神界の温泉は他の神界と比べても格別であり、従業員の接客も素晴らしいものである。
スタッフ『『いらっしゃいませ。日本神界1の天照温泉へ。日本神界の主神天照様が経営する天界1の温泉をご堪能ください』』
物腰柔らかなスタッフが出迎える。妖怪や人間まで多くの種族が、温泉施設で働いていた。
神、人類問わず、この温泉施設は利用出来る。今回は神と人類の大戦なので、無料で利用出来る。
男湯と女湯に分かれているが、混浴露天風呂のエリアもあるので、男女共に入浴出来る所もある。
更にスタッフに頼めば、スタッフと共に浸かって温泉酒も提供してくれる。酒でなくてもジュースを飲む事も可能である。但し、お触り厳禁である。
この温泉施設に来ているメンバーは数多く、その中には人類代表や神代表の姿もある。
そして、男湯側ではある男達が湯船に浸かっていた。
乙骨「ふう……気持ちいい………」
乙骨は夜空を眺めながら、ジェットバスに浸かっていた。
???「しゃけ〜……」
『呪術廻戦:狗巻棘』
???「此処は良い湯だな〜………」
『呪術廻戦:パンダ』
炭治郎「憂太達の友達って、とても面白い人達が多いね。一人?一匹?って呼べば良いか分からない人も居るけど」
炭治郎は乳白色の風呂で、両腕を真上に伸ばして寛いでいた。パンダや棘も共に入っている。
パンダ「一人って呼び方で良いぞ。俺は気にしない」
棘「こんぶ」
炭治郎「そっか。分かったよパンダ、棘」
彼等は修行の疲れを癒やしにやって来たのだ。特に炭治郎は、他の代表と比べて修行を積んでるので、疲れも半端ではない。
トール「ほう」
ハデス「お前達も来ていたか」
其処へ現れたのは、いつの間にか隻腕から元に戻っていたトールと、まだ身体に傷跡が残っているハデスだった。
乙骨「あ、どうも。こんばんは」
トール「ああっ」
彼等は湯船に浸かり、息を漏らす。
炭治郎「貴男方も温泉に浸かりに来たんですか?」
トール「俺は次の神側の出場者を伝えに来た。最も、奴は女風呂の方に居るがな」
トールは両手で掬ったお湯を顔に掛ける。
ハデス「自ら伝えに行きたいんだ。彼女の好きにさせろ」
ハデスは岩に背中からもたれ掛かる。身体を預けた彼は温泉を楽しみつつ、次の代表選手を伝える。
炭治郎「そ、その方は、強いんですか?」
炭治郎の問いに、ハデスが答えた。
ハデス「強い。一対一のタイマンならば、余もあの女に勝てぬ」
炭治郎&乙骨「「ッ!!」」
二人は冷や汗を流す。宇宙を滅ぼす力を持つハデスが、タイマンでは勝てないと言う程だ。
選ばれた時は、覚悟を決めなくてはならない。
ハデス「彼女は、余の妻にして、ティターン神族の血族。地獄の女神にして、「死の女神」、「女魔術師の保護者」、「霊の先導者」、「ラミアーの母」、「死者達の王女」、「無敵の女王」等の異名を持つ女神だ。アルテミスの従姉妹で、月と魔術、豊穣、幻や幽霊、夜と暗闇、浄めと贖罪、出産を司る者。名をヘカーティア・ラピスラズリ。ギリシャ神界最強の女神だ」
その頃、女風呂側でも、動きが見られた。
ED:『Fine Days(新米錬金術師の店舗経営)』
正直に言うと、サラサの勝てるビジョンが見えない。ヘカーティアの元ネタ、そして考えた力、その総てを出来る範囲で反映しますけども、サラサが勝てる要素は、ハッキリ言うとありません。多分、サイタマか覚醒アニス、覚醒メイプルか乙骨&里香でなきゃ、勝てない気がする。でも、だからこそ燃えてくるよ。
絶対に勝てない相手を、どうやって負かすか。読者もワクワクすると思いますし、作者も考えるのが楽しくなります。
今回は食堂ではなく温泉回にしました。今回は男湯側です。次回は女湯側です。