終末のワルキューレvs若き戦士達   作:ちいさな魔女

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やっとネタが纏まった。


地獄の女神VS新米錬金術師 その3

その夜。ヘカーティアは他の身体と共にある場所にやって来ていた。北欧神界の玉座。其処に座る北欧の主神オーディンの元へ来たのだ。

 

オーディン「お前が来るとはな」

 

ヘカーティア「ええっ。貴男にお願いしたい事があるの」

 

因みに、オーディンが座る玉座は、ただの玉座ではない。

 

名を『北欧玉座(フリズスキャルヴ)』。その玉座の力は、強いて言うならば『説明できない力』。その一切が表現不能、説明不能、理解不能な謎に満ちた力その物なのだ。

 

唯一把握してるのは、オーディンだけである。

 

人間界伝わっている本来の伝承に登場する王座には存在しない攻撃機能を強引に利用することで、その力を一層『説明できないもの』へと進化させている。

 

この玉座もオーディンが()()()()()()事で、その力を得ている。

 

フギン「ヘカーティア様………もしや、()()()()()欲しいのですか?」

 

ムニン「あんな小娘、今のヘカーティア様でも倒すのは容易いかと思われますが?」

 

白鴉のフギンと黒鴉のムニンが、最もな疑問をぶつけた。

 

月「付け上がってんじゃねえよ。テメェ等も知ってんだろ?人間は強い。あの若い連中は短い時間であっという間に成長した。試合の最中に追い詰められても立ち上がり、強くなって強敵を倒して来た」

 

地球「三女神、ポセイドン、ギドラ、アモン、そしてアインズ。いずれも人類の底力に敗北しました。トール、鹿目まどか、暁美ほむら、旦那様、シヴァも後一歩まで追い詰められました」

 

異界「スペシャルウィーク、トウカイテイオー、ライスシャワー、モンキー・D・ルフィ、メイプル、アニスフィア・ウィン・パレッティア。勝ち残った人類代表はまだまだ成長するわよん。ユウキ、ジョーカー、衛藤可奈美、イングリス・ユークス。敗北した人類代表も、神側を敗北寸前にまで追い込んだわ。それに、もう過去の事で、自分を責めたくないの。良い加減乗り越えないといけないから」

 

ヘカーティア達はやる気に満ちていた。()()()()()()()()()()()()()()()()()()のままでは、きっとサラサ・フィードは超えて来る。ならば、()()()()()()()()()()()()()()()()()()が必要になる。

 

オーディン「……良かろう。ならば見せてみよ」

 

オーディンは笑う。また面白い戦いが見れるかもしれないからだ。

 

我が宿願を果たす為にも。

 

オーディン「『ヘカテー』」

 

その瞬間、ヘカーティア達は全身が輝き始めた。

 

ヘカーティア『『『私にこの名を名乗る資格はありません。ですが、今この時だけはお許し下さい。ペルセポネー様』』』

 

そして、ヘカーティアは3つの身体が一つになる。

 

本来の名前を取り戻すヘカーティア。否!

 

地獄の女神にして、魔術の女神。ヘカテー。

 

右手にナイフを持ち、犬の耳を頭に生やし、牝馬の尻尾を生やし、首に蛇が巻き付いている。左手に松明を持ち、額に窪みのある自然石をはめ込んでいる。胸元には、トリカブトを飾っている。

 

軈て姿も、元の綺麗な見た目から異形の姿へと変化していった。

 

 

 

この御方に クロノスの御子ゼウスは

 

他の者たちに抜きんでた栄誉を与えられた

 

 

 

ポセイドンが獲物を授けようとも

 

ヘルメスが家畜を与えようとも

 

 

 

彼女はそれに勝るものをたやすくさずけたり

 

それらを造作も無く奪われたりもなさるのだ

 

 

 

 

その気ひとつで 気まぐれに

 

お気の向くままに ― 

 

 

 

 

 

『ヘシオドス「神統記」 ヘカテ頌しょうより抜粋』

 

―――――――――――――――――――――――

 

翌日。闘技場は興奮に包まれていた。神々と人類は互いに声を出し、それぞれの代表に応援を送る。

 

神々『次は誰だー!!俺達の力を見せてやれー!!』

 

人類『男も女も関係ない!!次も頑張ってくれ!!』

 

テイオー「次の神様って、あのヘカーティアなんだよね?」

 

ライス「うん。あの人、凄く強いって分かるよ」

 

ロレア「大丈夫ですよ!サラサさんは負けません!」

 

アイリス「ああっ。店長殿は何時だって、私達の困りごとを解決してくれたんだ」

 

ケイト「ええっ。店長さんを信じるわ!」

 

サラサを知る者達は、サラサの勝利を信じていた。

 

神側でも、まどかは特別席に座って食事をしていた。

 

まどか「いよいよだねムグッ。ほむらちゃんムグムグッ」

 

ほむら『本当ね』

 

まどかが食べているのは、大皿に乗った巨大なハンバーグだ。ある世界のエルフの魔法使いが作った、巨大なハンバーグだ。それを模したハンバーグ、ではない。

 

???「なんか嬉しいね。お代わりいる?」

 

『葬送のフリーレン:フリーレン』

 

ロングツインテールのフリーレンは、エプロンに身を包んでおり、両手にはそれぞれ大皿を持っており、大皿には巨大ハンバーグが乗っていた。

 

まどか「フリーレンちゃんありがと。お代わり欲しかったの」

 

まどかの周りにある皿は、実に50もある。此れはまどかがハンバーグを50も食べた事を意味する。

 

???「フリーレン様……!この方は、どれだけ食べるのですか!?」

 

『葬送のフリーレン:フェルン』

 

???「食い過ぎだろ……」

 

『葬送のフリーレン:シュタルク』

 

フェルンとシュタルクは、空の皿を運んで行く。

 

フリーレン「取り敢えずまどか、此れで適量かな」

 

まどか「うん。ハムッ」

 

まどかはフォークでハンバーグを刺すと、そのまま口へ運び、一気に口へ放り込んだ。肉汁が口から溢れて膝の上のナプキンに掛かっても気にせず、まどかはハンバーグを頬張る。頬がリスのように膨らみながらも咀嚼する。

 

シュタルク「なんで一気食い出来るんだよ……」

 

フェルン「大食い等のレベルでは………」

 

シュタルクとフェルン、ドン引き。

 

フリーレン「ほら、水」

 

まどか「ゴクンッ!ありがとう!」

 

まどかは水の入ったジョッキを受け取ると、そのまま水を飲み始めた。

 

ほむら『うっ。ねぇ、まどか』

 

まどか「ん?良いよ、食べても」

 

ほむら『ありがとう』

 

そして、まどかは入れ替わってほむらに代わる。

 

フリーレン「やあ、ほむら。ほむらも一気に行く?」

 

ほむら「行かないわよ」

 

ほむらはナイフとフォークで、ハンバーグを食べ続ける。

 

そして、ゼウス達の居るVIP席では、ゼウスが豪華な椅子に座って闘技場を眺めていた。隣にはヘルメスとアレス、そしてハデスの姿もある。

 

ハデス「オーディンから連絡が入った。ヘカーティアが、本来の名を、返して貰ったそうだ」

 

ゼウス「ッ!!成る程のう………アヤツめ、それ程までに本気になったのか」

 

アレス「な、何ですと……!?」

 

ヘルメス「ガタノゾーアの一件もありますし、とっとと次の人類代表を殺してガタノゾーアを始末したいのでしょう」

 

ゼウス「そうじゃろう。ワシも、ハデスも、同じ気持ちじゃからのう」

 

ゼウスの全身が膨らみ、筋肉質になる。ハデスも隣で座りながら、怒気を瞳に宿す。

 

ゼウス「………とはいえ、奴の()()を考えると、僅かじゃが同情するわい」

 

ハデス「……納得はせんがな」

 

怒りが収まる二柱。そして、ヘイムダルが会場に現れた。

 

ヘイムダル『さあ、いよいよ始まる第10回戦!!人類は再び勝ち越した!!現在5勝目!!』

 

人類『『『ワアアアアアアアアッ!!』』』

 

人類が歓声を上げる。後4勝すれば、人類の存続が約束されるからだ。

 

ヘイムダル『神側はもう負けられない!!これ以上の敗北は許されないぞ!!』

 

神々『『『ウオオオオオオオオオッ!!』』』

 

神々が声を上げる。追い詰められたのは今に始まった事ではないが、2度も勝ち越されてプライドをかなり刺激されている。

 

ヘイムダル『第10回戦!!次の人類代表は、この女だ!!』

 

ヘイムダルが人類側の扉を指差した。その時、扉が開いて馬車が現れた。

 

ヘイムダル『少女は幼き頃、愛する両親を失った!!しかし、運命の出会いを果たし、錬金術師として歩み出した!!』

 

二人の馬が引く馬車は闘技場の中心で止まり、扉が開いて階段が展開して床に付く。

 

ヘイムダル『錬金術師としてこの闘いで何を生む?黄金か?生命か?否!たった一つ!!人類の勝利を生み出す為!!』

 

そして、馬車から一人の少女が降りてきた。その周りには、大小無数の本が浮かんでいる。

 

それは嘗て、師匠と共に購入した錬金術大全だ。

 

???「頼むぞサラサ。私はお前を信じている」

 

『新米錬金術師の店舗経営:オフィーリア・ミリス』

 

???「頑張って!サラサちゃん!」

 

『新米錬金術師の店舗経営:マリア』

 

二人は、これから戦う少女をただ信じている。

 

ヘイムダル『新米錬金術師!!サラサ・フィードオオオオオオオオオオオオオオッ!!』

 

そして、サラサは剣を鞘から抜いて、空へ構えた。

 

『新米錬金術師の店舗経営:サラサ・フィード』

 

人類『『『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』』』

 

人類が歓声を上げる。

 

アイリス「頑張れ!!店長殿!!」

 

ケイト「負けないで!!」

 

ロレア「頑張ってください!!サラサさん!!」

 

ロレア達の方を向き、笑顔になって手を振るサラサ。

 

ヘイムダル『次の神代表は、この御方だ!!』

 

ヘイムダルが神側の扉を指差す。神側の扉が開き、其処から現れた女神の姿に、神々は驚愕する。

 

ヘイムダル『なっ!?えっ?あの、ヘカーティア様は!?』

 

目の前に現れた女神は、ヘカーティアの顔をしていたが、服装は天女を彷彿とさせる服装になり、3つの頭に3対6つの腕を生やしていた。見た目は美人なのだが、異形の神の姿に誰もが恐れ慄く。

 

その姿は、人類側から見れば阿修羅を彷彿とさせる。

 

ゼウス「懐かしいのう!あの姿こそ正に、ヘカーティアの本来の姿じゃ!」

 

ヘルメス「3つに分かれた肉体を、本来の名を取り戻すと同時に元に戻したのですね」

 

アレス「ああっ……ヘカーティア様が、あれ程美しい姿に……」

 

ハデス「……ふっ、そうか。全くペルセポネーもあの事を気にする奴ではないというのに…………寧ろ余は、ペルセポネーの遺言でお前と再婚したのだぞ。愛しい妻達の悲しみを、黙ってやれるワケがないのに」

 

ハデスは何処か嬉しそうに呟く。

 

ヘカーティア否………???『私はヘカーティアではない。ヘカーティア・ラピスラズリは、過去を忘れようと我がオーディンに与えられた名前』

 

ヘイムダル(マジかよ!?こんな話聞いてねぇぜ!!全くどいつもこいつも、勝手にしやがって!!だが、こんなアドリブも捌いてこそ実況者だ!!やってやるぜ!!)

 

ヘイムダルは驚きつつも、タブレットに映る名前を一瞬確認しつつ神側の自己紹介を始めた。

 

ヘイムダル『この御方は、嘗てギガントマキアにて天界を滅ぼそうとしたティターン神族の血を引く、冥府の女神!!ハデス様の切り札にして、ギリシャ神界最強の女神!!』

 

2つの足で歩くその女神は、昨日までのヘカーティアの姿からは想像も出来ない気配を漂わせる。

 

サラサは、対峙した時点で確信していた。

 

これっぽっちも、勝ち目が無い。

 

例えるなら、何の修行もしてない上に才能も何も無い人間が、宇宙の終焉たるビッグクランチに挑むようなものだ。

 

目の前の女神は、シヴァやギドラにも引けを取らない、人類の戦意喪失を促す絶望のオーラを放っていた。

 

ヘイムダル『ゼウス様が他のギリシャ神界の神々より抜きん出た栄誉を与えた!!3つの体を持つ、三位一体の女神!!その圧倒的な力に、タイマンではゼウス様も勝てない強者!!』

 

神々の王たるゼウスが、一対一では勝てない。それを頷ける程の気配を、目の前の女神は放っていた。

 

ヘイムダル『「死の女神」、「女魔術師の保護者」、「霊の先導者」、「ラミアーの母」、「死者達の王女」、「無敵の女王」等の異名を持つ!!その名はヘカーティア・ラピスラズリ!!否!!本来の名前は!!』

 

 

ヘカテー

 

 

ヘカテー『我の掌で、存分に死に絶えよ』

 

ヘカーティア・ラピスラズリ、否。ヘカテーは無表情のまま、サラサに問い掛ける。

 

サラサ「お断りだよ。私達が負けたら、ロレアちゃんやアイリスさん、ケイトさん、師匠にマリアさんも、皆も死んじゃうんだよ…………そんなの、私が許さない」

 

サラサがヘカテーを睨む。

 

ヘカテー『愚か者が。裁きを受けよ』

 

ヘカテーが目を見開く。サラサもヘカテーを睨み続ける。

 

ヘイムダル『第10回戦!!地獄の女神ヘカテーVS新米錬金術師サラサ・フィード!!ふぁいっ!!』

 

こうして始まる、ヘカテーVSサラサ・フィード。




登場ひたオーディンの玉座の説明。

神器名:『北欧玉座(フリズスキャルヴ)
元ネタ:とある魔術の禁書目録、北欧神話
能力
『説明できない力』。
その一切が表現不能、説明不能、理解不能な謎に満ちた攻撃術式。
本来の伝承に登場する王座には存在しない攻撃機能を強引に利用することで、術式を一層『説明できないもの』へと進化させている。

攻撃の範囲や威力の定義すら曖昧なまま放たれる『説明できない現象』は、攻撃対象に何が起きたか全く理解させず、
どのくらい移動すれば回避したことになるのかも曖昧なため、回避も困難。


うんわぁああああああ!!ウマ娘にハマった!!


そして、サラサの勝てる未来見えない!!どう勝たせるか、分からない!!ヘカテー強過ぎなんじゃ!!ってか強くし過ぎた!!どうしよう!!
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