終末のワルキューレvs若き戦士達   作:ちいさな魔女

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早いけど、Merry Christmas!なので、このお話を投稿します!


過去編その1・希望の女神と愛の悪魔は、親しい神々と聖夜の夜を過ごす

神VS人類最終闘争(ラグナロク)が始まる200年前。今年も訪れたクリスマスの季節。神々からすればほんの一瞬のイベントでしかないが、まどかとほむらにとっては特別なイベントだ。

 

今年は色々な人達を招待している。ギリシャ神界の高潔なる太陽神アポロン。月の女神アルテミス。アルテミスの夫オリオン。まどかとほむらが世話になった大賢者ケイローン。ギリシャ神界の大英雄ヘラクレスとアキレウス。ギリシャ神界の医学の神アスクレピオス。友達の新条アカネ。同じくケイローンの世話になった葛葉紘汰。

 

そして、自分達をこの天界で過ごせるようにしてくれたゼウスも、クリスマスパーティーに招待していた。

 

12月23日の昼頃。まどかは従者達と買い出しに出ていた。彼女達が訪れているのは、日本神界の商店街だ。ギリシャ神界、北欧神界、ケルト神界、印度神界にも商店街やショッピングモールは存在するが、日本神界の商店街が彼女にとって馴染みがあったので、其処をいつも選んでいた。

 

まどかは何処の神界にも所属していない。住居はギリシャ神界に設けているが、日本神界には度々顔を出している。

 

まどかの今の服は、冬着の女の子らしい衣服に厚いコートを纏っていた。従者の女性も、厚着のコートを身に着けている。

 

まどか「えっと……クリスマスプレゼントも沢山買ったから、後はケーキかな」

 

従者「ケーキでしたら、私めが注文して明日の昼頃にご到着予定で御座います」

 

まどか「ありがとう。後はほむらちゃん用のプレゼントかな」

 

ほむら『いや、私は一体化してるからまどかと居るだけで大丈夫よ』

 

まどか「駄目。ほむらちゃんは私と一体化してるから、いつも居てくれるお礼がしたいの」

 

まどかはそう言った後、寿司屋に入って注文した。

 

大将「はい。じゃあ寿司100貫、12月24日の夜に確かに届けるよ」

 

まどか「ありがとうございます」

 

大将「そんでまどかちゃん。アポロン様にいつ告白すんだ?」

 

まどか「お、お邪魔しました〜!////」

 

慌てて寿司屋を飛び出したまどか。

 

こうして、クリスマスパーティー用の食べ物を買い終えたまどか達。しかし、此処で思わぬ出来事が起きる。

 

巨人『『『グゥオオオオオオッ!!』』』

 

街に怪物が出現した。膨張した筋肉をした巨人が、街に現れて周囲を破壊していた。人々を襲い、食べようとしている。

 

嘗てアスガルドを襲った巨人族の生き残りが、またしても出現したのだ。

 

まどか「全く………巨人族も懲りないね」

 

ほむら『やるの?』

 

まどか「うん。貴女達は先に帰ってて」

 

従者達『『は、はい!!』』

 

従者達はまどから荷物を受け取り、その場から退散した。まどかは従者達が離れたのを確認すると、コズミックパワーを起動した。その間に、周りに人が居ない事も確認している。

 

まどか「周りに人は居ないなら、思う存分闘えるよ」

 

ほむら『ヤバくなったら、私が代わるわ』

 

まどか「うん。『我へ宿レ(キナサイ)天彗龍(バルファルク)』」

 

すると、まどかの背中に刺突に特化した槍のような翼、槍翼が生えてきた。槍翼の先端からは、赤黒いエネルギーが漏れている。腰に細い尻尾を生やし、身体には銀色の鱗模様をした鎧を纏った。頭部に龍の頭のようなヘルメットを纏う。

 

翼が変形してまどかの背後に先端を向いた後、先端から赤黒いエネルギーを放出して空へ飛び立った。

 

巨人達は空を見上げて、上空に現れた赤い彗星を見た。

 

巨人『わああ。彗星だ』

 

巨人達が彗星に見惚れた瞬間、自分達の視界が一瞬だけ赤く染まる。そして、視界が戻った時に見えたのは、真っ二つに割れた景色だ。それが、巨人達の最期に見た景色だった。

 

まどか「『彗星』か。確かにそうかもね。街も直して、皆も救うよ!」

 

まどかは空に向かって矢を放つ。光の矢は天に向かって放たれると、巨大な魔法陣となる。魔法陣の中心から無数の光の矢が放たれて、街に、人々に、そして倒れそうになる巨人達に降り注ぐ。

 

街は修復され、襲われた人々は光に包まれて傷が癒えていき、巨人達の遺体が光の粒子になって霧散していく。光の矢に見逃しはなく、まどかが認識出来ない瓦礫の下の人々も救助していく。

 

そして、上空から降りたまどかは、翼の先端からエネルギーを噴射して落下の勢いを相殺して、ゆっくり地面に降り立った。

 

人々『『『ワアアアアアアアアッ!!』』』

 

人々がまどかを讃える。

 

まどか「もう大丈夫ですよ!」

 

まどかは人々に向かって微笑み、言葉を掛けて安心させる。

 

クリスマス・イブ前の日から大騒動に巻き込まれたまどかであったが、やりがいは感じていた。

 

―――――――――――――――――――――――

 

12月24日。クリスマス・イブ。

 

ギリシャ神界の草原に建てられたまどかとほむらの家。嘗てまどかが住んでいた家を模して建てられた家で、内装もまどかが人間だった頃の状態を再現している。

 

今日この夜、まどか&ほむら宅に複数の神々が集まった。

 

まどか「皆!来てくれてありがとう!Merry Christmas!」

 

招待客『『『Merry Christmas!!』』』

 

全員で御酒又はジュースの入ったグラスを掲げ、テーブルに並べられた沢山のクリスマス料理に舌鼓を打ち、互いに話し合う。

 

アポロン「ありがとうまどかちゃん!クリスマスパーティーに招待してくれて俺様は嬉しいよ!」

 

まどか「アポロンさんは一番来て欲しかったので嬉しいんですが、本当に誰よりも一番乗りで来るとは」

 

アポロン「勿論!愛しい君からの招待だ!どんなスケジュールも変えてでも行くに決まっている!」

 

まどか「やり過ぎです。でも、ありがとう………/////」

 

まどかはアポロンが其処まで自分を好きで居てくれる事を嬉しく思っていた。

 

アキレウス「わりぃな。俺等までご馳走になっちまって」

 

ヘラクレス「俺も招待してくれて感謝する。まさかゼウス様まで招待されるとは思わなかったが」

 

アキレウスはチキンを掴んで齧り付き、ヘラクレスは手に持つ皿に盛られたビーフシチューをスプーンで掬う。

 

ゼウスも骨付き肉を食べながら、ヘラクレスの疑問に答える。

 

ゼウス「ムグムグッ。ワシも感謝しとるぞ。お前達がワシをクリスマスパーティーに呼んでくれて。こんな美人ちゃんの頼みならのう♥」

 

アポロン「おっとじいさん。まどかちゃんとほむらちゃんに手を出すなよ?」

 

目にハートのマークを浮かべてまどかを見るゼウスだったが、アポロンがまどかの前に立つ。

 

まどか「ゼウス様には恩がありますから、呼ぶのは当然ですよ。本当ならもっと招待したかったんですが、世話になった皆さんを招待したいと思いましたから」

 

アカネ「いやーありがとねー、まどか。クリスマスパーティーなんて初めてだよー」

 

アカネはケーキをフォークで切り取り、切り取った部分をフォークで刺した後に口へ運ぶ。

 

まどか「他の方々も招待しましたよ。ゴドルフィンバルブちゃんやバイアリータークちゃん、ダーレーアラビアンちゃんも、もうすぐ来る筈だから」

 

ヘラクレス「そうか。あの三女神は神馬記念(しんばきねん)だったな。アレスがトレーナーとして様子を見てると聞いている」

 

アポロン「おおっ!ならば共に見ようではないか!」

 

すると、まどかの姿が変わってほむらに切り替わる。

 

ほむら「大型テレビを最近買ったので、此れで観れる筈ですよ」

 

ほむらが大型テレビのリモコンを掴み、電源のスイッチを押す。画面が映り出し、神馬記念の映像が流れ出す。

 

実況『いよいよ行われる、今年最強のゲンソウウマ娘が決まる神馬記念!各神界から集いしゲンソウウマ娘が登場します!』

 

テレビ画面に映る神馬記念の映像を全員が見る。食事を楽しみながら、神馬記念の様子を見ていた。

 

実況『一番人気、スレイプニル。オーディン様の配下にして軍バのゲンソウウマ娘。八本の足に見える八本足走行は、どのウマ娘も、寄せ付けない。今年勝てば、4870連覇に更に数字を刻み込めます』

 

ヘラクレス「スレイプニル……!相変わらず強いウマ娘だ」

 

ほむら「アレがスレイプニル……!強いわね……!」

 

実況『2番人気、バイアリーターク。ゲンソウウマ娘としてデビューし、10冠達成を幾度となく成し遂げたゲンソウウマ娘です。機械を身に纏い、鋼鉄の機械の力で繰り出される走りは、正に『力』の象徴です』

 

まどか『頑張れ!バイアリータークちゃん!』

 

ほむら「三女神はスレイプニルに勝てるわ。きっと」

 

実況『3番人気、ダーレーアラビアン。大地を踏み砕き、空を踏み越え、星間をも飛び越える圧倒的なパワーで、他のゲンソウウマ娘を弾き飛ばします』

 

アルテミス「まあダーリン!アラビアンちゃんが出てるわ!」

 

オリオン「おっ!頑張れよ!ダーレーアラビアン!」

 

実況『5番人気、ゴドルフィンバルブ。圧倒的な速さを誇り、その速さで逃げる反面、大いなる海のように包み込む慈愛の深さに誰もが心惹かれます』

 

アスクレピオス「ゴドルフィンバルブ!頑張れ!」

 

紘汰「どのゲンソウウマ娘が勝つんだ?楽しみだな」

 

アカネ「競馬、なのかな?」

 

他のゲンソウウマ娘も紹介された後、420名ものゲンソウウマ娘がゲートに入って待機し始める。

 

実況『ゲート・イン完了!出走の準備が整いました!』

 

こうして、ゲンソウウマ娘の頂点を決める神馬記念が始まった。まどか達はレースの様子を、料理を堪能しながら見つめていた。




まどかがこの話で纏った獣

天彗龍(バルファルク)
両翼に存在する槍翼の噴射口から龍気を放出することでその反作用で飛行する。その速度は、まるで流れ星のようであり、その衝撃波で周りを吹き飛ばす。
また、槍翼を変形させることで対象を刺突したり大きく広げた状態で地面に叩きつけたりといった攻撃ができる他、龍気を槍翼から弾丸状に撃ちだす、身体の前で槍翼を合わせた状態で大量の龍気をビームのように発射するなどして攻撃に用いる。
必殺技の名は『彗星』。空気を吸い込んだのち龍気を勢いよく噴射して高く飛び上がり、上空で旋回した後にミサイルよろしくターゲット目掛けて一直線に突っ込んでくる。この瞬間、一瞬だけBGMが消え、「キィィィィン」という耳鳴りのような音とともに正確に突撃してくる。


オリジナル単語

『ゲンソウウマ娘レース』
人間界のウマ娘のレースより遥かに危険かつ過酷。蹄鉄のカスタムOK、命に直結しない限りの妨害もOK。兎に角勝てば良い。

『神馬記念』
神々の世界で言う有馬記念。各神界から数多のゲンソウウマ娘が集い、一位に辿り着いたゲンソウウマ娘が今年の頂点となる。因みにゲンソウウマ娘のスレイプニルは、過去に5億4870万連覇してるが、天界に来て強くなった三女神によって連覇を阻止された。
そのコースは人間界の有馬記念より過酷で、寧ろサバイバルレースと呼ぶべき。寧ろ、ジョジョのスティール・ボール・ランより長くて過酷。
ジャングル、火山地帯、氷の迷宮、雲海、レインボーロード等といった長い距離を走りつつ過酷な環境を突破しなくてはならない。

因みに他のゲンソウウマ娘の偉業は↓のとおりです。

名前:スレイプニル
所属:北欧
オーディン直属の配下にして、軍バでもある。オーディンの戦車を引く役目がある。その走りは圧倒的で、あまりの速さに足が八本に見える程。空中さえも蹴って自在に走れる。バイアリーターク、ダーレーアラビアン、ゴドルフィンバルブが来るまでは、北欧賞100連覇、ギリシャ賞52連覇、ケルト賞82連覇を成していた超強豪。

名前:ホーヴヴァルプニル
所属:北欧
女神フリッグの部下にして、女神グナーをトレーナーとしてしたうゲンソウウマ娘。空も海も自在に駆けることが出来る為、どんなコースにも対応出来る万能タイプのウマ娘。このウマ娘は、女神フリッグの命によって、さまざまな国への使者に出される女神グナーと行動を共にする。

名前:スヴァジルファリ
所属:北欧
人間の石工に変装してミズガルズの壁を建造した山の巨人がトレーナーのウマ娘。巨大な岩石すら持ち上げるパワーを持ち、巨人と共に城壁を築き上げた。そのパワーで走っても、その体は壊れない。

名前:アレイオーン
所属:ギリシャ
海神ポセイドンと女神デーメテールの間に産まれたウマ娘。水中レースならば敵無しの強さであり、スレイプニルや三女神ですら水中レースでアレイオーンに打ち勝てた事は殆ど無い。

名前:ペガサス
所属:ギリシャ
ポセイドンとメドゥーサの間に産まれたウマ娘。アレイオーンとは異母姉妹である。鳥の翼を背中に生やしており、自在に空を飛ぶ事が出来る。ゼウスの雷光を運ぶ名誉ある役割を持っており、そのお陰で雷の如く空を飛ぶ事が出来る。

名前:ユニコーン
所属:日本
ペガサスのライバルで、ライオンのような尾、牡ヤギの顎鬚のようなマフラーを首に巻いて、二つに割れた蹄のような靴を持ち、額の中央に螺旋状の筋の入った一本の長く鋭く尖ったまっすぐな角をそびえ立たせた、紺色の目をした白い髪に白い肌を持つ。直線ならば無制限に加速出来る能力を持つが、曲がれない欠点がある。ユニコーンが死んだ!この人でなし!また、その角が万能薬になる為、昔は命を何度も狙われており、現在は処女神たる天照大御神の元に居候しており、彼女と日本文化を楽しみつつ、ゲンソウウマ娘として働いている。

名前:バイコーン
所属:北欧
二本角を持つウマ娘で、ユニコーンと違って褐色肌に黒髪である。ユニコーンのライバルであり、純潔を好むユニコーンとは対照的に不純な乙女を好む。ロキがトレーナーを務めており、ラフプレーや妨害行為は認められた範囲で行っている。とはいえ実力はかなりの物であり、ユニコーンと同じく直線距離では無制限に加速出来るが、やはり曲がれない。曲がるという文字は無い!!
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