ヘカテーはサラサに向かって歩き出す。今まで歩こうとしなかったヘカテーであったが、今度は自ら歩み寄った。
ヘカテー『まだ、私は負けた訳では無い。ラッキーアタックで調子に乗るなよ』
左の頭が消えて、3本の左腕も散り散りになって消える。残ったのは二本の頭と3本の右腕。しかし、ヘカテーはまだ余力があるように見えた。
サラサ「まだ解析が終わらない………今のままじゃヘカテーは倒せない」
サラサは後退りながらヘカテーの様子を見た。しかし、ヘカテーは様子見のサラサを逃がすつもりはない。
ヘカテー『我は輝きに焼かれる者。届かぬ星を追い求める者
届かぬ故に其は尊く、尊いが故に離れたくない
追おう、追い続けよう何処までも。我は御身の胸で焼かれたい――逃げ場無き焔の世界
この荘厳なる者を燃やし尽くす――
その瞬間、サラサの周りが炎に包まれた。
ヘカテー『燃え尽きよ』
そして、炎がサラサに向かって襲い掛かる。
サラサ「ハッ!!」
サラサは両手を合わせる。両手の叩いた隙間から電撃のようなエネルギーが漏れ出た瞬間、突如として炎が掻き消えた。
ヘカテー『成る程な。炎が燃えないよう空気を無くしたというわけか。こんな結界すらも無意味になったな』
そして、サラサはヘカテーに向かって走り出す。
ヘカテーはサラサの拳を右手の一つで叩いて受け流すが、サラサは立て続けに拳を放つ。3本の右手で、サラサの攻撃を難なく受け流して行くヘカテー。
サラサの足を左足で蹴り払い、転ばせて地面に殴って叩きつけようとした。
ヘカテー『終わりだ』
しかし、ヘカテーが拳を振り下ろした瞬間、サラサは片手にとある刀を生み出して、ヘカテーの拳を受け止めた。
サラサ「名刀電光丸!そして………貴男の力も借りるよ!」
サラサはもう一つの刀を生み出し、それを名刀電光丸に融合させた。そして、両方の特性を併せ持つ強力な刀が誕生する。
???『まさかこんな形で俺が復活するとはな!』
『ジョジョの奇妙な冒険:アヌビス神』
サラサ「貴男と名刀電光丸を組み合わせたら、強くなると思ったんだよ」
アヌビス神『任せろ!俺は一度戦った相手には、絶〜〜〜〜〜〜〜〜っ対に、負けんのだ!!』
サラサはヘカテーに再び融合した刀を振り上げるが、ヘカテーは右手に持ったある物で、名刀電光丸とアヌビス神の組み合わせで出来た最強の刀を、容易く切断した。
剣を切断したのは、何と文字を書くのに使う小さな筆だった。
ヘカテー『“ペンは剣よりも強し”』
アヌビス神『何………だと………』
アヌビス神は容易く切断され、消滅した。
ヘイムダル『サラサの刀をヘカテー様が切断!!サラサの錬成した武器は、次々と破壊されていく!!』
サラサ「嘘でしょ………流石に反則だよ」
サラサは冷や汗を流す。頭一つと3本の腕を切断したは良いが、ヘカテーはまだ余力を残してる感じがする。
ヘカテー『〜♪』
ヘカテーは突然歌い出した。
サラサ「っ?何をっ!?」
サラサはすぐに異変に気付く。自分の視界が、徐々に小さくなっていく。
自分の身体を見ると、徐々に幼児化していってる事に気付く。
エイル『ヤバイよ!!彼奴の歌声聴くな!!このままじゃエイル達は徐々に幼児化が進んじゃう!!早く離れよう!!』
サラサ「うん!!」
サラサはその場から跳んだ。幸いにもコズミックパワーを発動した事で、宇宙空間にも適応出来た。どうやら宇宙空間にも対応出来る身体にもしてくれるようだ。
サラサの身体が元の身長に戻る。
ヘイムダル『宇宙空間へ逃げたサラサ!!ヘカテーの子守唄の射程範囲から逃げた!!』
その影響は、神々や人類にも表れていた。観客席は破壊の影響を受けてないが、その人物達は子守唄の影響を受けていた。
ロレア赤ちゃん「バブバブ?(サラサさん大丈夫ですか?)」
アイリス赤ちゃん「バブブ(サラサなら大丈夫だ。彼女ならきっと切り抜けてくれる)」
ケイト赤ちゃん「バブー………(ええっ、でも大丈夫かしら………)」
サラサの関係者は、全員赤子になっていた。
里香赤ちゃん「きゃっ!きゃっ!あうー!ゆーたー!(キャー可愛い!!赤ちゃん憂太可愛い!!)」
乙骨赤ちゃん「バブブ………りかあん(それどころじゃないよ里香ちゃん)」
赤子化した里香は、乙骨に抱き着いていた。
五条赤ちゃん「あうーあいあう(此れは強すぎるね。まさか赤ちゃんになるなんて思わなかったよ)」
ピッコロ赤ちゃん「……あ、赤ん坊の言葉はやはり分からん……パンの幼少期を思い出す………俺も卵から産まれた頃に戻ってるがな…………」
そして、神側でも面白い事が起きていた。
フリーレン「………なんていうか、フェルンとシュタルクの赤ちゃん姿、可愛いね」
ほむら「本当ね」
フェルン赤ちゃん「バブー!!(和んでないで助けてください!フリーレン様!ほむら様!)」
シュタルク「バブ(効きすぎだろ。ってか無差別かよ)」
但し、効いてない者達も居る。
アニス「凄いね。殆どが赤ちゃんになってるよ」
ユフィ「アレが言葉の力……私達でなければこうなっていたのですね」
生命の果実を口にしたアニスと、そのアニスにキスをした事で生命の果実のエキスを経口摂取したユフィは、幼児化する事無く姿を保っていた。
ゼウス「恐ろしいのう。ヘカテーの『言葉』は」
ハデス「そうだな。ヘカーティアは本気になれば、我々4兄弟よりも強い。そうだろ?アダマス」
ハデスの隣に、機械化したアダマスが現れる。
アダマス『まぁな。まっ、彼奴の事を姉と認めたくねぇけどよ……それでも俺達の誇れる………最高の
ゼウス、ハデス、アダマスは幼児化してない。子守唄を聴いた程度では、幼児化しない程に強いからだ。
しかし、ヘカテーは逃がす事を許さない。
ヘカテー「接触を恐れる。接触を忌む。我が愛とは背後に広がる轢殺の轍
ただ忘れさせてほしいと切に願う。総てを置き去り、呪わしき記憶(ユメ)は狂乱の檻へ
我はただ最速の殺意でありたい――貪りし凶獣
皆、滅びるがいい――
その瞬間、ヘカテーは宇宙空間へ逃げるサラサの元へ跳んだ。
そして、サラサの足首を掴む。
ヘカテー『とらえだぁ!!』
サラサ「なっ!?」
サラサは拳を放とうとするが、ヘカテーはその拳を蹴って潰す。
サラサが蹴りを放とうとするが、その足を手刀で斬って切断。
頭突きも、頭突きを放つ前に放ってサラサの額から夥しい出血を引き起こす。
サラサが何かをする前に、ヘカテーが先手を打つ。
悉く、サラサは致命傷を負い続ける。
もう誰の目にも明らかだった。
サラサは、負けた。
もう、勝ち目はなかった。
そう、誰もが思っていた。
人類は絶望し、神々は歓喜する。
そんな中で…………………………………
サラサ「フフッ………」
エイル『おっ?やっちゃう?』
サラサ「うん!」
サラサはまだ、諦めてない。
希望はまだ、失われていない。
どんな時にも。
諦めなければ、希望は消えない。
『必殺技』
・『
逃げ場の一切ない砲身状の結界に対象を封じ込め、内部を一分の隙間もなく炎の壁で焼き尽くす回避不能の絶対必中の攻撃を放つ。トールが放つ
そして、その炎の熱量は1兆度。しかもそれが永続的に放たれる為、捕らえられたら勝ち目はないが、サラサは炎が燃える原因を錬成する事で炎を無力化し、絶対命中の空間から脱出した。
『
どんな速度や行動であろうと必ず誰よりも速く動くことができる。ヘカテーはこの技を使い、サラサの元へ一瞬にして到達した。
『名刀電光丸』
ドラえもんのひみつ道具の一つ。戦う相手に合わせて強くなる。しかし、ヘカテーの諺によって顕現したペンによって容易く切断され、破壊されてしまった。
『アヌビス神』
ジョジョに登場する、刀に宿るスタンド能力。物体透過能力に加えて、一度戦った相手の戦い方や技を覚えて上回る能力がある。しかし、諺の力で生み出されたペンに名刀電光丸諸共切断されて消滅した。
《言葉の力》
・詠唱:呪文のような文章を詠み、その文字に込められた想いを現実世界に反映する。
・諺:諺を現実に反映する。昔コロコロコミックで読んだある漫画に出た、ある闘いが元ネタ。
・童謡:童謡を歌う事で周囲に居る全員を幼児化させる。しかし、強すぎる神には全く効かず、生きてる年数が多過ぎる相手だと時間が掛かる。
残り、後2話です。