終末のワルキューレvs若き戦士達   作:ちいさな魔女

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神側のウマ娘VS人類側のウマ娘 その3

スペシャルウィーク&ゴドルフィンバルブ「「勝負!!」」

 

スペシャルウィークとゴドルフィンバルブはゲートが開いた瞬間に走り出す。ゴドルフィンバルブと違い、スペシャルウィークの右手には赤いバトンを握り締めている。

 

ヘイムダル『さあスタートしたぜぇ!!おっとぉ!?並んでる!!並んでるぞ!!神側のウマ娘はゴドルフィンバルブ!!走って尚輝くその笑顔!!並ぶは人類側のウマ娘、日本総大将スペシャルウィーク!!必死に喰らいついている!!大食いの名は伊達じゃない!!』

 

スペシャルウィークとゴドルフィンバルブは走る。真っ直ぐ走り続けたが、此処で第一コーナーに入る。

 

レース場は一周400kmもあり、第一コーナーに行くまでもかなりの距離がある。普通のレース場より大きいレース場を、二人のウマ娘が駆ける。

 

ヘイムダル『さあ迎える第一コーナー!此処で突き放せば勝てるチャンスが上がってくるぞ!!』

 

第一コーナーに差し掛かる。此処でゴドルフィンバルブが仕掛けてくる。スペシャルウィークの脇に入り込み、Inからにも関わらず直線と変わらない速度で走る。そのお陰でスペシャルウィークは第一コーナーの外側に出てしまう。

 

ヘイムダル『おっとぉ!?此処でゴドルフィンバルブ仕掛けてきたぁ!対してスペシャルウィーク、外側に大きく反れる!』

 

観客席に戻って来たセイウンスカイとキングヘイローが、スペシャルウィークに向かって声を上げる。

 

セイウンスカイ「スペちゃあーーーん!!抜かされるなぁー!!」

 

キングヘイロー「私達に勝った貴女が、こんな所でヘバッてんじゃ無いわよぉー!!!」

 

その声援を受けたスペシャルウィークは、走りながらある人に話し掛ける。

 

スペシャルウィーク「お願いします!私に力を、貸してください!!」

 

その人物はバトンから姿を現し、スペシャルウィークに語り掛ける。

 

???『まさかそんなもんかぁ?お前の力はよぉ!?』

 

スペシャルウィーク「そんな訳、無いじゃないですか!!私は絶対、負けない!!」

 

???『だったらよぉ!!やるこたぁ分かってるよなぁ!?』

 

スペシャルウィーク「はい!!このレース、絶対に負けません!!そして勝って、テイオーさんに繋げて見せる!!」

 

???『じゃあ、行くぜ!!このコズミックパワーという奴も、試してみたかったからなぁ!!』

 

スペシャルウィークと融合する何者かは、半透明の姿のままスペシャルウィークの背後に現れ、右手をスペシャルウィークに立てて、中指と薬指を開いた。

 

???『インスタンス・ドミネーション!!コズミックパワー!!』

 

『SSSS.DYNAZENON:怪獣優生思想オニジャ』

 

スペシャルウィークの全身が光る。その瞬間、スペシャルウィークの靴が本物の馬の蹄に似た形へ変形し、尻尾が今までよりも長く伸びて、耳も一回り大きくなる。そして、胸元からスペシャルウィークの全身が宇宙空間そのものに一瞬だけなったかと思えば、すぐにスペシャルウィークの姿となる。但し、大きくなった耳と長くなった尻尾、そして変化した靴は変化したままだ。

 

スペシャルウィーク「ズゥオオオオオオオオオッー」

 

スペシャルウィークが息を吸う。その瞬間だった。スペシャルウィークの走りが先程よりも速くなり、よく見れば肉体から蒸気が吹き出ているように見える。それはまるでジェットのように噴き出し、スペシャルウィークの走りを加速させている。

 

スペシャルウィーク「やああああああああああ!!」

 

スペシャルウィークが駆ける。外側にも関わらず、ゴドルフィンバルブに並ぶ速度で走り出した。

 

ヘイムダル『再び並ぶ!!スペシャルウィーク、ゴドルフィンバルブの隣に並んで……いや!並ばない!!突き放す!!突き放して行く!!』

 

ゴドルフィンバルブ「っ!?速い!」

 

スペシャルウィーク(凄い!走る度に空気を吸える!速くなる程息を多く吸える!吸えば吸う程走る力が強くなる!!)

 

スペシャルウィークに何が起きたのか?それは、スペシャルウィークの呼吸に変化が訪れたからだ。

 

オニジャ『此れが神器錬成(ヴェルンド)かよ!俺達怪獣優生思想が人類救う為に手を組むとなったときゃマジかと思ってたが、思ってたより悪かねぇ!!』

 

――――――――――――――――――――――――

 

ー人類側控室ー

 

試合が始まる数分前。

 

ブリュンヒルデとゲル、サンズの3人は怪獣優生思想のメンバーの元へやって来た。その後ろに、人類代表としてレースに出る3名のウマ娘、スペシャルウィーク、トウカイテイオー、ライスシャワーもついて来ている。

 

ブリュンヒルデ「皆様のお力をお貸しください」

 

怪獣優生思想。嘗ては国の為に働いたが、国からの身勝手な裏切りによって悪に染まった哀しき集団。怪獣を操る力を持ち、それを使って悪事を働いたが、激闘の末に天に召され、今こうしてワルキューレの足りない人数分を補いに来ている。

 

初めこそ人類救うのに反対だったが、神々の身勝手な姿を見て、彼等に一泡吹かせる為に手を貸してくれた。

 

???「早速出番ですか」

 

『SSSS.DYNAZENON:怪獣優生思想ジュウガ』

 

???「で、誰行く?」

 

『SSSS.DYNAZENON:怪獣優生思想シズム』

 

???「私は良い。面倒」

 

『SSSS.DYNAZENON:怪獣優生思想ムジナ』

 

すると、その中でガラの悪そうな男が名乗り出る。オニジャだ。

 

オニジャ「テメェ等………仕方ねぇ!俺が出るぜ!」

 

ブリュンヒルデ「ありがとうございます」

 

オニジャ「おう!」

 

オニジャはウマ娘達を見る。ウマ娘達はオニジャの視線にオドオドするが、決してその場から退かない。

 

オニジャ「………ほう。怪獣と違って覚悟があって、強い意思があんのか。おもしれぇ!!早速始めようぜ!!」

 

オニジャはウマ娘達に手を伸ばす。

 

スペシャルウィーク「………よろしくお願いします!スペシャルウィークです!」

 

オニジャ「俺は怪獣優生思想……元だがな!オニジャだ!俺が力を貸してやっから、無様な真似すんじゃねえぞ!!」

 

そして、スペシャルウィークとオニジャが手を繋ぐ。その瞬間、オニジャの体が無数の粒子となり、軈て赤いバトンとなる。

 

――――――――――――――――――――――――

 

そして、今に至る。スペシャルウィークはピンク色のオーラを纏いながら走り、その中に星の煌めきに似た小さな無数の粒が輝きを放っていた。

 

現在第2コーナーもたった10秒で突っ切り、第3コーナーへ向かって直線を駆けていく。

 

ヘイムダル『このまま走れば第3コーナーだ!!スペシャルウィークが前に出たままだ!!逃げるスペシャルウィーク!!しかしゴドルフィンバルブが狙いを定める!!スペシャルウィーク、逃げ切れるかぁ!?』

 

その煌めきと共に、スペシャルウィークの体を纏うオーラが、よりスペシャルウィークの加速を速めている。

 

人類『『『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』』』

 

人類が歓喜に包まれる。

 

サイレンスズカ「スペちゃん………!あんなに速かったんですか!?」

 

エルコンドルパサー「いやいや!?ありゃ速すぎマス!スペちゃんが幾ら速くてもあの速度は異常デース!?」

 

セイウンスカイ「スペちゃん、一体何をしたの!?」

 

観客席側のウマ娘達は、スペシャルウィークがあまりにも速すぎる事に驚きを隠せない。

 

そんな彼女達を他所に、レース場ではいよいよ第3コーナーに到達しようとしているスペシャルウィークとゴドルフィンバルブ。

 

オニジャ『ある宇宙に、息を吸うだけで一年間何も食べなくても生きられる省エネ体質の怪獣が居てな!!俺の力で引き出した此奴のコズミックパワーで似たような事が出来るらしいな!!』

 

息を吸い込んだ時、スペシャルウィークの肉体に呼吸によって得たエネルギーが流れ込む。

 

スペシャルウィークは呼吸によってエネルギーを得て、まるでジェット機の如く駆ける。

 

第3コーナーを曲がる間も速い。ゴドルフィンバルブも大きく離されようとしている。

 

ゴドルフィンバルブ「速い!!ですが、私だって負けないわよ!!」

 

その瞬間、ゴドルフィンバルブも宇宙をその身に纏った。その時だった。ゴドルフィンバルブの肉体が加速し始める。走れば走る程にその速度は増して行き、かなりの大差を付けた筈のスペシャルウィークに追いつき始めた。

 

ヘイムダル『いや、追いつき始めた!!ゴドルフィンバルブ!!追い付き始めている!!』

 

スペシャルウィーク(なんマラ速い!?ですが、私だって負けません!!友達やお母ちゃん、ファンの皆の期待を背負ってるんだ!!絶対に負けない!!)

 

スペシャルウィーク「ズゥゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオー!!」

 

スペシャルウィークは更に息を吸う。周囲の空気が一瞬だけ真空化するが、コズミックパワーによって得た新鮮かつ美味い空気を吸い続けて無制限にエネルギーを得ていく。スペシャルウィークは更に走る速度が増す。

 

スペシャルウィーク「勝ちたああああああああああああああああああああああああいいっ!!」

 

ゴドルフィンバルブ「抜ぅかぁせぇまぁせええええええええええええええええええええん!!」

 

スペシャルウィークとゴドルフィンバルブは第3コーナーを通り抜けて、最終コーナーに入る。

 

リレーレース序盤で激しいデッドヒート。

 

人類『『『行けええええええええええええええええええスペシャルウィークウウウウウウウウ!!!!』』』

 

神々『『『勝てえええええええええええゴドルフィンバルブウウウウウウウウ!!!!』』』

 

そして、その様子を神側のVIP席で見つめている二人の神が居た。一人は椅子に座りながらティーカップの紅茶を飲んでおり、もう一人は立ってレースを見つめている。前者がアレスで、後者がヘラクレスだ。

 

アレス「あれが、人類のウマ娘か。見事な走りだ」

 

ヘラクレス「ああっ。コズミックパワーを解放したゴドルフィンバルブと対等に渡り合うとは。あの三女神と渡り合ったのは、スレイプニルやホーヴヴァルプニル、スヴァジルファリにアレイオーン、そしてペガサスとユニコーン、バイコーン以来だな」

 

アレス「あのゲンソウウマ娘達を破ったウマ娘と対等に渡り合うんだ。強いに決まってるさ」

 

ヘラクレス「なら、俺達は見届けよう。人類側のウマ娘と、我々が鍛えたウマ娘。どちらが勝つか!」

 

アレス「ああっ、ヘラクレス」

 

すると、紅茶の入ったポットを持って来たヘルメスがヘラクレスに話し掛ける。

 

ヘルメス「紅茶は如何ですか?ヘラクレス様」

 

ヘラクレス「いや、俺は良い」

 

ヘルメス「畏まりました」

 

そして、二人のウマ娘は最終コーナーに入る。

 

ヘイムダル『さあ二人はいよいよ最終コーナーに入るぜ!!此処で上手く離せばバトンを渡した第二走者にとってかなり有利になる!!しかし、スペシャルウィークとゴドルフィンバルブの距離はさほど離れていない!!スペシャルウィーク、逃げ切れるかぁ!?』

 

最終コーナー。スペシャルウィーク対ゴドルフィンバルブ。第一週を征するのは、どちらか?




スペシャルウィークの得たコズミックパワー。
『エア・ヴァース』
空気の豊富な星が多数存在する宇宙であり、スペシャルウィークがオニジャと融合する事で得た神器『勇気のバトン』によって得たコズミックパワー。長距離マラソン用のシューズや衣服からも常に良質かつ新鮮で栄養満点の空気を吸い込み、体に蓄えて力に変える。速く走る度に消費するが、走る時に息を吸えばほぼ無限にエネルギーを得る事が出来る。

ゴドルフィンバルブのコズミックパワー
『スピードヴァース』
常に加速し続ける宇宙。全てが速く動き続ける。

次のお遊び回で使って欲しい曲は?

  • ユメヲカケル!
  • ブルーバード(いきものがかり)
  • ルードルーズダンス
  • インパーフェクト(オーイシマサヨシ)
  • ALONES
  • ささやかな祈り(ライスシャワー)
  • 心臓を捧げよ
  • 涙の種、笑顔の花
  • 空色デイズ
  • REASON(ゆず)
  • ALIVE(ClariS)
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