終末のワルキューレvs若き戦士達   作:ちいさな魔女

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息抜きに短い上に、より簡潔な短編を出しましょう。


過去編その2・ハッピーバレンタイン

ラグナロクの100年前に遡る。2月14日の前日である2月13日。まどかはあるメンバーと共に、エプロンを身に着けて準備を始めた。集まった6柱のメンバー。

 

まどか「よし!早速始めるよ!バレンタインのチョコスイーツ作りー!」

 

ほむら『おー!』

 

ゴドルフィンバルブ「おー!」

 

ダーレーアラビアン「おー!」

 

バイアリーターク「おー!」

 

ベルゼバブ「ん」

 

ヘカーティア「おー!」

 

集まったメンバーは、まどかとほむらを含めれば6名となる。

 

今回集まったのは、明日のバレンタインに自分達の想い人、友達やライバルに、チョコで作ったスイーツを贈る為だ。

 

ゴドルフィンバルブ「ケイローン先生やヘラクレストレーナーにはお世話になったから、日頃の感謝も込めて作りましょう」

 

ヘカーティア「ええっ!旦那様の分も沢山作るわよ!それから、クラピちゃんや純狐の分も作るわよん」

 

ダーレーアラビアン「アレストレーナーのお陰で、此処まで俺達三女神は強くなれたからな。感謝も込めて精一杯作らないとな」

 

バイアリーターク「ああっ。トレーナー達と先生には感謝しかない」

 

ベルゼバブ「………オジサマに作る。後、他の七つの大罪にも」

 

まどか「それじゃあ早速作りましょう!従者さん達が必要な材料を沢山揃えてくれたから、頑張って作ろう!」

 

全員『『『『『おー!!』』』』』

 

ほむら『アポロンさんに本命チョコ作る気満々じゃない。なによこのハート型の箱。箱に仕込んだ赤い薔薇の数がガチだわ』

 

まどか「もう!!ほむらちゃんー!!/////////」

 

誂うほむらに向かって叫ぶまどか。

 

ゴドルフィンバルブ「あらあら〜うふふ♥」

 

ダーレーアラビアン「お熱い事で〜♥」

 

バイアリーターク「千年も想いを伝えんとは情けないぞ」

 

ヘカーティア「アポロンからアピールされてるでしょ?貴女も好きなんだし、チャンスよチャンス♥」

 

ベルゼバブ(一個だけならつまみ食いしたい)

 

まどか「………………『我へ宿レ(キナサイ)躍動する大――(紅蓮滾るバゼルギ――)』」

 

ダーレーアラビアン「うおぉぉい!待て!悪かった!」

 

ゴドルフィンバルブ「さささ流石に言い過ぎたわよ!想いを伝える時期はそれぞれよそれぞれ!」

 

バイアリーターク「………だが、此処でチョコを作るが、必ず伝えろよ。出来る事なら見送らせてもらいたいがな」

 

まどか「……もう!早く作ろう!」

 

ベルゼバブ「こ、怖い………」

 

ベルゼバブは顔を青ざめている。

 

ヘカーティア「あんなに優しい子って、怒ったら怖いのよ。貴女も覚えておきなさい」

 

こうしてチョコ作りが始まった。

 

それぞれがミルクチョコやブラックチョコ、フルーツにスポンジ生地を使って、様々なチョコのスイーツを作って行く。

 

まどか「アポロンさんは例え見た目が普通でも、しっかり作って来てくれたなら何でも食べてくれるしね。でもやっぱり、良い見た目と味わいのある日本のチョコレートケーキにしよっか」

 

ほむら『ガトーショコラね。オーブンで出来るシンプルなスイーツだけど、切り分けた時にホイップクリームを添えたら益々美味しいのよね♥』

 

まどかはチョコレートケーキを作っていた。オーブンで焼いて出来るシンプルなケーキだが、見た目も良く出来た。

 

バイアリーターク「コッチはジャーマンケーキだ。卵黄とエバミルクで作ったフィリングに、ココナッツやピーカンナッツを加えてチョコレートのスポンジ生地でサンドするんだ。フッ。甘く濃厚な風味にナッツ類の食感がアクセントになって、何とも言えない味になるぞ」

 

ナッツを扱うチョコレートケーキを作るバイアリーターク。

 

ベルゼバブ「出来た。私も、デビルズフードケーキ。私と、オジサマ、七つの大罪皆もチョコで作った」

 

直訳で悪魔のケーキ、という名を持つお菓子。チョコ味のスポンジケーキにチョコクリームを挟み、チョコクリームで全体を塗り尽くす。そして削ったチョコを飾って、更にチョコ細工と作った自分やオジサマのベルゼブブ、そして七つの大罪を模したチョコのミニ像をケーキの上に乗せる。総てがチョコ尽くしのケーキである。

 

ヘカーティア「ショコラなんてどうかしら?中からとろりとしたクリームが出て来るのよ♥滑らかな食感と合わさったら、此れがまた美味しいのよん♥」

 

ヘカーティアが完成させたのは、フォンダンショコラというお菓子である。

 

ゴドルフィンバルブ「ホワイトチョコも使って作ってみたわ。ホワイトチョコ、イチゴを混ぜたチョコ、抹茶、チョコミント、ビター、カカオ多めの苦さ満点のチョコと、それぞれ味が異なる沢山のチョコマフィンよ♥何時もレースで競ってる皆に贈ろうかしら」

 

ゴドルフィンバルブが作ったのは、チョコのマカロンだ。しかし、それぞれのマカロンは違うチョコを使っており、それぞれ異なる味わいを堪能出来るのだ。

 

こうして、それぞれがチョコを作り終えた。

 

そして、バレンタイン当日が訪れる。

 

―――――――――――――――――――――――

 

バレンタイン当日。まどかはギリシャ神界のアポロンの家に訪れ、居間でアポロンにチョコを手渡す。

 

まどか「アポロンさん!ハッピーバレンタインです!」

 

まどかはアポロンに、チョコの入った赤い薔薇が無数に添えてある箱を渡す。

 

アポロン「ああっ!ありがとう!君からのチョコは嬉しいよ!俺様が全部食べよう!」

 

まどか「ありがとう♥アポロンさんに食べて欲しくて作りました♥」

 

ほむら『ふふっ。あっ、まどか。代わって』

 

まどか「あっ、うん」

 

そして、ほむらがまどかと入れ替わる。

 

ほむら「アポロンさん。私からも、チョコをお届けします。ほんの少しだけ洋酒を混ぜたチョコです」

 

ほむらもまどかと異なり、チョコの入った青い小さな箱を渡した。箱には青い薔薇を添えている。

 

アポロン「ほむらちゃん!ありがとう!俺様の為に作ってくれて!二人の愛は、俺様が確かに頂こう!」

 

アポロンはウィンクをした。それを見たほむらは冷や汗を流しつつも、満更でもない笑みを浮かべた。まどかも赤面したのだった。

 

―――――――――――――――――――――――

 

ゴドルフィンバルブはライバル達の元を訪れる。練習試合を行う彼等に、ライバルとしての敬意としてチョコを届けに来たのだ。

 

ゴドルフィンバルブ「はい皆。ハッピーバレンタインよ」

 

スレイプニル「おおっ、こんなに!済まないなバルブ」

 

ホーヴヴァルプニル「ありがとうございます!色んなチョコのマカロン、美味しそうですね♥」

 

スヴァジルファリ「美味しそう♥………」

 

アレイオーン「俺はビターを貰うぞ。シンプルなこの味が良いなぁ」

 

ペガサス「私はホワイトチョコ派だね。このミルクの味わい深いマカロンが好きなんだよ」

 

ユニコーン「ほら、バイコーンも僕等と食べよう」

 

バイコーン「っせーな。俺は甘いモンは苦手なんだよ。だが、このカカオ97%の奴なら食えるな。この苦味が癖になんのよ」

 

ライバル達にチョコを振る舞うゴドルフィンバルブ。彼女の届ける分は、バイアリータークやダーレーアラビアンに任せている。

 

ゴドルフィンバルブ(あの二人はホント、トレーナーさん達にゾッコンなのよね〜♥アレストレーナーもヘラクレストレーナーも、ホントに罪作りな方々♥)

 

――――――――――――――――――――――――

 

冥界のある研究施設。ベルゼバブは研究室に入り、ある悪魔の横にやって来た。

 

ベルゼバブ「オジサマ。ハッピーバレンタイン」

 

???「ん?ああっ、ベルゼバブか。そういえば今日はバレンタインだったね。ありがとう」

 

『旧約聖書:ベルゼブブ』

 

陰キャのオーラが目立つ、見るからに暗そうな青年。彼の正体は、ベルゼバブが現七つの大罪の『暴食の魔王』となる前に『暴食』の地位に居た元魔王だ。今は自分、起きたある暗い過去と同じにならないよう、自身の名前を捩ったベルゼバブと名を与えたのだ。 

 

ベルゼブブはベルゼバブからチョコの入った箱を受け取る。ズッシリとしており、かなりの量が入ってると理解出来る。

 

ベルゼブブ「け、結構作ったね……」

 

ベルゼバブ「ん」

 

ベルゼバブの表情は変わってるように見えないが、雰囲気が明るくなっている。どうやらかなり喜んでいるようだ。

 

ベルゼブブ「……ふふっ。なんだか昔を思い出すね。こんな『シンのサタン』の僕が唯一愛せる存在で、最愛の娘が出来た日を」

 

ベルゼバブ「オジサマのお陰。拾って養子にしてくれた。ありがとう」

 

ベルゼブブ「………うん。君のお陰で、僕も生きるのも悪くないと思えるよ」

 

その時のベルゼブブの顔は、和んでいるようにも見えた。

 

その後、ベルゼバブは七つの大罪全員にも、チョコを配りに行ったのであった。

 

――――――――――――――――――――――

 

アレス「美味い!濃厚な風味にナッツの食感が合わさって、何とも言えんなぁ!流石だバイアリーターク!」

 

バイアリーターク「光栄だ。トレーナー」

 

ヘラクレス「美味いな。此れはお前達が作ったのか。俺達の為に作ってくれて嬉しいよ。ありがとう」

 

ダーレーアラビアン「勿論です。トレーナー」

 

ケイローン「ありがとうございます。お返しは頑張らなくてはいけませんね」

 

バイアリーターク(此処で想いを伝えるか?いや………私もまどかの事は言えんな。情けない限りだ///////)

 

バイアリータークはアレスへの想いを伏せた。

 

ダーレーアラビアン(ヘラクレストレーナー。俺は貴男に恋をしました。でも、それはまだ良いか//////)

 

バイアリータークとダーレーアラビアンは、それぞれ想いを秘めたままにする事にした。

 

バイアリーターク「お前はどうするんだ?バルブ」

 

アラビアン「アキレウスに渡すチョコ、密かに作ってた―」

 

ゴドルフィンバルブ「じゃあ私はこれでー!」

 

こうして、バレンタインの時は過ぎる。想いを伝えきれない事もあったが、大切な者達に届いたチョコは、とても美味しいものだっただろう。




ウォンカが好きすぎて、こんな回を作りました。彼みたいな不思議なチョコでなくてごめんなさい。

黒羊ニグラスお姉様愛してる♥
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