目が覚めるとそこは・・・・
カプセルの中だった。
何だこれ?
落ち着いて周りを見渡した。
カプセルは開いており、人の気配はない。
そのまま出てみる。
服が置いてあったので着てみた。
服には【ジン】と書かれている。
自分の名前が決定した。
部屋の中は随分と寂れており、資料が置いてあったので読んでみた。
なんでも、旧日本軍の研究施設で超能力の研究をして居たらしい。
で残ったのが自分だけ、と。
「くだらない・・・」
こんな事するくらいなら戦争辞めろよ・・・
自分の見た目は、どうやら5歳程のようだ。
流石に危険が多い、いや多過ぎる。
ふと、部屋を出ようとすると刀がドア近辺に落ちているのを発見した。
迷わず拾い抜いてみる。
頭に何か染み込んでくる。
どうやら、抜くと使用者に使用方法を一度切りで伝える物だったようだ。
僕の能力の詳細も流れ込んできた。
氷や風を操り、空間を捻じ曲げ、虚空陣と呼ばれる剣術を扱う。
この身体でもいけるのか?
暫くすると、施設から崩れる様な音がし始めた。
僕はそのまま、近くの道に走り込んだ。
そのまま研究施設を出ると、廃墟に繋がっていた。
後ろの道はもはや崩れ始めている。
危なかった・・・・?
目の前に何か沢山人がいる。
咄嗟に柱の影に隠れた。
「お前が親友と言っているのは!我らと同じ!夜の一族・・・つまり吸血鬼なんだよ!」
「う・・・あぁ・・・・」
「そんなの関係ないわ!このマザコン野郎!覚えときなさい!すずかは私の大事な親友よ!何があろうともね!」
なんだあの子。かっこいいな。
「・・・ヤレ!そいは最早どうなっても構わん!ヤレエエエ!」
「いや!やめて!アリサちゃんには手を出さないで!」
なんかテロリストみたいなの5人くらい集まってきた
うわぁ・・・・外道だな・・・・・
このおっさん、屑だな。
よし。ボコろう。
僕は柱の影から飛び出して
「氷翔剣!」
氷の刃を飛ばす。
テロリストみたいなおっさんが一人宙を舞う。
「誰だ貴様!」
宙を舞うおっさんが気絶してる・・・威力高いなw
「聞いているのか!?」
「うるさい。黙ってろこの障害が!」
「・・・き・貴様!このガキを殺せ!今すぐにだ!」
「逃げて!」
紫の髪の子が叫ぶ。逃げろ?逃げる必要なんてありはしないのに。
「貴様らの様な外道はただではおかんよ。虚空陣・・・」
「くたばれガキが!」
奴らは銃を撃ってくる。
気にすることはない。
全て
こいつらごと
「雪風」
斬り伏せれば良いのだから。
カチンと刀を鞘に納める。
「貴様らなんぞ殺す価値もない。」
騒いでいたおっさん以外を気絶させた。
「な・・・なんなんだおまえは!?化け物め!?」
こいつには言われたくないな・・・・
でも
「人の気持ちを踏み躙り、あまつさえ女子に手をかけ悲しませる。そんな外道になるくらいなら
化け物だって構わんさ」
すると、足音が聞こえてきた。
「すずかちゃん!無事!?」
「これは一体・・・」
イケメンなお兄さんと美人な姉さんが入ってきた。
「お姉ちゃん!」
「恭也さんも!」
「くっ・・・イレイン!そこのガキだけは殺せ!お前だけは許さんぞ!」
「貴方って人は!」
「この外道め!」
何を勘違いしているんだ?
「誰が貴様を許すと言った?」
何故か全員こっちを見てくる。そんなに怖かったかな?
「この子達の誇りを踏み躙ろうとしたくせに、自分では何も出来ないのか?」
「貴様!イレイン殺せ!」
救い用がない。
「おい!逃げろ!」
イケメンなお兄さんが話しかけてきた。
「彼女達の受けた屈辱、そこの命令されてる人も含めて払おう!」
周りに倒れてるおっさん達を避け威張り散らしたおっさんの前に飛び出す。
「馬鹿が!死ね!」
おっさんが俺に蹴ろうとしている。
女の子二人とお姉さんが何か叫ぼうとしている。
関係ない。だってこの技は”返し技”なのだから。
「如月式!」
三連続で居合斬りを繰り出す。
「虚空陣雪風・・・」
僕は静かに納刀した。
「・・・・・がはっ」
そのまま、おっさんは倒れた。
「これであんたは自由じゃないのか?」
命令されてた人に話しかけてみた。
「・・・自由・・・?私は・・・自由?」
「違うのか?」
「やった・・・・自由だ・・・・・!これで自由だ!」
嬉しそうにはしゃぎ出して分かったのだが
「女だったのか・・・」
「え!?」
「なんでそこ気付いてないのよ!?」
「イレイン・・・暫くウチで常識身につけてからの方が良いんじゃないかな?」
「ひとまずはそれでいいぜ♪〜」
「とりあえず・・・無事で良かった。」
なんか騒ぎになってる。
今のうちに逃げ・・・
「待つんだ君」
イケメンなお兄さんに止められた。
「なんでしょうか?」
「ありがとう・・・君のおかげで彼女達は無事だった」
そんなこと・・・
「僕はあいつが気に入らなかっただけだ・・・それ以上でもそれ以下でもない」
「そうか・・・」
お兄さんが何故悲しげなんだ?
「ちょっといいかしら?」
不意にお姉さんが話しかけてくる。
「夜の一族の事は聞いてしまったのよね?すずか達から聞いたわ・・・・一族の掟で貴方は私達と共に歩むか・・・それとも記憶を無くすか選ばなくちゃならないわ」
「どちらともお断りだ」
僕は即答した。
自分の道を他人に決められる・・・そんなのは嫌だ。
「そう・・・なら!」
「それは私がさせないよ!」
さっきの女の人が庇う様に僕の前に立った。
「こいつは私の恩人だ!絶対やらせない」
「イレイン・・・・」
「お姉ちゃん!私も引かないからね!」
「助けてもらったのに何もしてあげれないなんて!バニングス家の!いえ!アリサ・バニングスの恥よ!」
他の二人も前に出てくる。
なんで初対面のよく分からんやつを助けるのか。
人の事を言えないか。
「貴方達・・・」
お兄さん達は黙って此方を見つめている。
「じゃあ僕とこのお兄さんが決闘して僕が勝ったらおk?」
その方が合法的じゃん。
「その前に聞かせてくれ」
お兄さんが真剣に此方を見る。
「お前は何のために剣を振るう?」
そんなの決まってる。
「僕自身の道理を貫き通すためだ」
なんか俺の前を庇う様に出てきた三人の頬が赤い。
風邪か?
「ならば!今ここで押し通してみろ!」
お兄さんが走ってくる。五歳相手に何て速さだ。
僕はただ構えた。
お兄さんの木刀が迫る。
ギリギリの・・・・ここだ!
「雪華塵!」
お兄さん剣を弾きながら空を斬る。
そして、
「僕の勝ちでいいか?」
首元に刀を当てる。
WIN ジン
「まさか貴方が負けるなんて・・・」
「・・・・・・・あいつはまだ本気を出してない」
「!?そんなまさか!?」
「彼は間違いなく達人だよ・・・ジン君・・・君は一体何者なんだ・・・」
そんな会話を裏でしてたりしてなかったり。
「ねぇジン君」
月村が話しかけてくる。
「何処に住んでるの?学校は何処?」
その質問はなぁ・・・・
「住所不定で戸籍もないし保護者もいないのに学校に通ってるわけもないだろう?」
その場に居た恭也さん、忍さん、イレインさん、すずか、アリサが此方を見つめている。
ふとして
『はぁあああああああああ!?』
みんなしてうるさいな・・・