「そういや、
「ん、私の魔力?」
「ああ、
俺の見た限りだとそんな感じだったな、うん。
「でさ、如月さんもここに居るって事は魔力持ってるって事じゃん?それが気になってさー……な?陽真」
「どうしてそこで俺に振るんだよ……」
相変わらず仲の良い事で。
この二人の仲の良さは、時々
恋愛とかそう言うんじゃなくてな……無言の理解?言わなくても分かる?……うーむ、何と言うべきか。
日菜達ですら分かってない面への理解も深いから、阿吽の呼吸が出来るんだよな、この二人。
「って言うか、それなら
「……確かにな、こいつの魔力知ってるの俺くらいか」
「げげっ!?気付かれちまった……まあ俺の魔力はバレたら戦い難くなるからさ、勘弁してくれー!」
「……と言う事だ、如月もバラしたくなかったら言わなくて良いぞ」
「そんな無慈悲な!?……おのれ裏切ったな陽真!親友だと思ってたのによ……俺は悲しいぜ?」
「あんまり悲しくねぇだろその表情、つか裏切るも何もそもそも味方してねぇし、そもそもお前が如月に対して不義理を働いてんだろ」
「わーバレた、と言うかナイスツッコミ、さっすが俺の親友だ!」
……そうそう、こんな空気感。
日菜達と作り上げる甘い空気とも違う、何て言うんだろうな、これ。
「あはは、仲良いね」
「おうともよ!」
「……如月、本当に言わなくて良いからな」
「あー……どうしようかな」
別に教えても良いし、実行しても良い。
そもそも俺の魔力って色々出来るから、その一部分だけ見せれば良いってのが大きいんだよな。
見せる部分もあらかじめ決めてたし……と言うか、時間停止さえ見せなかったら他見せても問題は無い。
「うーん……あ、そうだ」
「?」
「陽真君、今度の授業でさ……」
そうだ、そうしよう。
どれくらいなのか、と言うのがはっきりするし、丁度良い機会だ。
「戦おうよ、二人で」
「……は?」
△△▲△△
「……初っ端からとんでもねぇ組み合わせだなおい」
「あはは」
「……」
周りから見ればそうか、
俺の方はこの訓練初参加、と言うのが、余計にか。
「でも、私の魔力なら、彼が
「……だな、そう考えると意外と悪くねぇか……んで、武器は?」
「これですよ」
「ほー……こりゃ面白くなりそうだ……んじゃ、お前ら準備は良いな?」
「はい……負けないよ、陽真君」
「……ああ、俺もだ」
とは言ってるけども。
彼、あからさまに手を抜きそうだな、うん。
思う所はあるが、こんな状況じゃ仕方ないし、そもそも手加減しても光は光だ、加減が加減にならないだろう。
「……始め!」
「……な!?」
お、上手く行ったか。
驚くよね、そりゃ……
「驚いた?でも……隙あり!」
「!?……参った、降参だ」
「そこまで!……本当に勝っちまいやがった……」
いや凄いな、遅延したのにそれなりに早かった……更に加速させたのか?
と言うか開始の合図と共に背後に居るって中々ヤバいな、このまま行けば戦闘なら俺より強くなるかもだ、流石だとしか言えない。
「……遅延、か」
「正解だよ、流石に早いね」
「……厄介だな、そりゃ」
光速に反応……も、本来の俺なら出来なくもないが、
だから
俺の魔力性質の一つ、遅延……俺の魔力に触れたモノを遅くする、匙加減は俺次第だ。
詠唱しなくても、魔力を自身の周りに散らすだけでも良いってのが良いポイント、この点だけなら一番使いやすい。
「確かにソレなら、俺とは相性良いな」
「うん、でも警戒されたら戦い難いから、ここから先は私次第、かなー」
「……次は負けねぇからな」
「あはは、お手柔らかに」
「ちょちょちょ!?すげーな如月さん!」
「……賑やかなのが来たな」
「……流石でした、レ……
「二人とも、怪我は無い?」
おお、いっぱい来たな。
……
「涼音ちゃん、はいこれ」
「あ、持っててくれてありがとね、日菜ちゃん」
「そういや、何で戦闘の時に眼鏡外してんの?」
「眼鏡が壊れると困るし……後私、無くても遠くを見るのに困るって程度だからさ、戦うってなった時には困らないんだよね」
嘘です、壊れたら困るのは本当だが、それより戦闘に邪魔だからってのが大きい。
何て言うのかな、普段は加速したりして戦うから、簡単に飛びそうな物があると、気が散るんだよな。
「そうなのか……んで、刃が空中で止まったカラクリ、何したんだ?」
「対象の固定、の様に見えましたが……」
「それは……」
ふむ、どう返そうかなこれは。
「秘密だよ、それは」
「……陽真君?」
「なーっ!?もしかしてお前分かったのか!?」
「……な、如月」
……なるほど、意趣返しか?
林田君には申し訳ないが、便乗しとこうか。
後有栖さん、それはレイ時代から引っ張られ過ぎて無いですかね、間違って無いけど一応別人のつもりなんですが。
「……うん、秘密かな?」
「だってよ、知りたきゃお前も言わなきゃだな、それか戦う」
「うーんどっちもハードだぜそれ!?」
「「……」」
「……どうしたの?二人とも」
「二人だけの……秘密……」
「……流石ですね」
「えっと、想像してる様な事は無いと思うよ?」
待ってなんか違う方面から来た。
二人とも何故そんな目をしてるのかな、怖いよ。
後有栖さん(三回目)、その流石ってどう言う意味合いが込められてるのか不安なんですが、そこら辺どうなの?
「だからよー陽真、戦うってもただの戦闘なら如月さんの魔力を使わせられる自信が無いって事だよ」
「それはそれでどうなんだ……?負けた俺が言える事じゃねぇが」
「へへ、負けてやーんの!」
「……よし、こいつの魔力は」
「待て待て待て!俺が悪かったから言うのやめろ!?」
また始まったなこれ……あれ?
「涼音ちゃん……」
「……どうして捕まえられてるのかな、私」
「えへへ、涼音ちゃん暖かい」
「……!?ちょ、有栖ちゃん助けて……?」
「……」
「無視された……!?」
「えへへ……」
ここぞとばかりにさらに抱き付く日菜。
ちょ、待って動けない、何でこんな事に……まるで意味が分からんぞ!?
「……何だ、あれ」
「やめとけ親友、あれは俺達が挟まっちゃダメなモノだ」
「見てないで助けてくれるとありがたいかな……!?」
「……私もくっ付きますね」
「え」
なんかこの展開知ってるぞ俺!?
懐かしいな……じゃ無い早く抜けないと……!
「ッ……!」
「えへへ……」
「……」
……ダメだ全く離れねぇ。
体格差ってのはここまでなのか?
確かに俺二人と比べても小さいけどさぁ……!?
「なんか……花が舞ってる様に見えるんだが」
「だな、これこそが百合の花か……うむ!絶景だな!」
「……助けなくて良いのか?」
「大丈夫だろ、本命は……おっとこれ以上はダメだな、とりあえず収まるまで見てようぜ!」
「……分かった」
見捨てられたな男子にも!
いや介入するのも難しい状況なんだろうけどね!
……だけども。
「……ぐ、ぬぬ……!」
「〜〜♪」
「……ふふ」
……懐かしい、なぁ。
一番楽しかったあの時と、似てる。
……だが、だからこそ。
俺は、こんな事してちゃダメなんだよ。
血に濡れ過ぎて、慣れ過ぎたから。
林田君は書いてて楽しいキャラになりつつある。
さて最後は何でこうなったんですっけ……?
あ、最初話から今話にかけて、遅くなりましたが誤字報告してくださった方々、本当にありがとうございます。