願わくば、意味のある死を   作:虚憂

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※今話、最初の方の文章は読み難いので、読む方は気を付けて下さい。


暗がりに映る夢

   暗い、暗い、暗い。

 

 ひたすら広がる闇の中、()()一人立っている。

 

 一人ぽつんと立っている。

 

 ふとふと足元見てみれば。

 

 他の皆は横たわり、赤いナニカを、流してる。

 

 

   暗い、くらい、暗い。

 

 次にひろがる熱い赤、まわりが轟々燃えている。

 

 黒いナニカが、もえている。

 

 ふとフト、周りを意識して。

 

 見知らヌ……顔が……

 

 ……焦げたにおいが充満シ、黒いニクを、晒しテる。

 

 

   くらい、辛い、クらい。

 

 ソして広ガる青イ空、平和な街並ミ並んデル。

 

 見たコトあるナと、イ識スる。

 

 目ヲよク凝らシテ、見てミレば。

 

 ……誰? シラナイ、なノに……

 

 シアワせ、そうニ笑う……フウ夫が……?

 

 誰、ダレだ、アレは……、私は、俺ハ、カレ等を?

 

 

   クライ、イたイ、痛い。

 

 ツギに、映るワ赤イマチ、まタマた、同ジ、アカい街。

 

 ゴう々、盛んに燃えテいる。

 

 小サい、街、は……ヨく燃えテ、山中、逃ゲバが見つカラず。

 

 ヒトリ、ひとリと倒れテク、ダレかれ構わズモエテイく。

 

 ダメ、これ以上進んだら……

 

 

   ユ■サ■■、■ルセ■■、■■■■■。

 

 みンな■■■? いち■■ミンな、こ■■レ■。

 

 ぽつんと一人、立っている。

 

 ■■シハ、なンデ、■■てイ■。

 

 ……お前の■■は重要な■となる、■■■を■■する為に。

 

 ア……誰、チガウ、辞めて

 

 快諾、私も、望んでた。

 

 マチが燃えテる、ミンナも死ンだ。

 

 ……それでも、それでも、望んでた。

 

 何を?

 

 私は、何を   

 

 

 

 思い出すには、まだ早いよ

 

 

 

△△▲△△

 

 

 

「……あたま、痛い……」

 

 

 ……何だ、今のは。

 気持ち悪い。

 

 

「寒……着替え、どこだろ」

 

 

 まだ夏……何だけど、何ならまだ外は明るい。

 汗ばんでるからか……?

 

 

「……今の夢……」

 

 

 思い出せないのに、酷く痛い。

 思い出さないといけない気がするのに、思い出せない。

 

 

「……私は一体誰なのか」

 

 

 朱璃(しゅり)にはああ言った手前……では無い。

 本当に忘れているのだ、辛さを。

 思い浮かばない両親の顔、過去の記憶、その他諸々。

 思い出せないなら、仕方ないと、それどころか   

 

 

「……ああ、本当に、どうしようもないなぁ」

 

 

 (おれ)は、如月(きさらぎ)涼音(すずね)という人間……いや、■■■■という人間は壊れている。

 

 

「……今の所、候補は一人」

 

 

 勿論、彼女達の幸せが優先だが。

 ……かもしれないと、どこかで期待している自分は、いる。

 

 

「あは……やっぱり笑えないか」

 

 

 この頑固者め、俺の表情筋はこれでも動いてくれない。

 

 

「……表情に出ないって、案外」

 

「涼音」

 

   ん、どうしたの?」

 

「海が、怒ってる……もう、限界」

 

「……あー……流石に、かぁ」

 

 

 彼女にしては、という前置きが付くが。

 焦っているのが表情から伝わって来る。

 ……もうダメか、もうちょっと数を減らしたかったんだけど。

 

 

「……どうしよっか、戦うにしてもちょっと数多いよね」

 

「ん……でも、全部止めないと、ダメ」

 

「だよねぇ……頑張るしかないかなぁ」

 

 

 理論上……不安しかない言葉だけど。

 朱璃の魔力は正直規格外だし、俺の魔力も結果だけ見れば……って感じ。

 燃費悪い所じゃないんだけどね。

 

 

「あと」

 

「……あと?」

 

 

 まだ何かあるんだろうか。

 街の人達? 目立った怪我も服の乱れもないし、また別件だろうか。

 

 

「知らない人達、来てる」

 

「知らない人達? 珍しいね」

 

「ん、ほんとに珍しい」

 

 

 こんな世の中だ、旅行なんてとてもじゃないけどいない筈。

 余程の狂人でもない限り。

 

 

「金髪と、ピンクの髪の女の子……多分、同い年?」

 

「え」

 

 

 ……ちょっと待って?

 

 

「……知り合い?」

 

「いや、その、えと……多分」

 

 

 何で?

 バレたのか?

 だとしたら早過ぎ……って訳でもないのか。

 

 

幹島先生(あのひと)かなぁ……」

 

「?」

 

「こっちの話……知り合いだったら悪い人達じゃないよ」

 

「……仲良いの」

 

「え? まあ……」

 

 

 あの暮らしの中で、特に仲良かったのは間違いない。

 それに加えて……って感じかなぁ。

 

 

   あの二人は特に、かな」

 

「……」

 

「……と、取り敢えずその二人の所に行ってみよう、二人が来るならは……もう一人、頼もしい人もいるからさ」

 

「……」

 

「……おーい、朱璃?」

 

 

 なんでムスッとしてるんだろうかこの子。

 いやいつもこんな感じなんだけど、なんかいつもより機嫌悪い気がする。

 

 

「なんでもない、行こう」

 

「そう? 無理は禁物、だからね」

 

「ん、無理はしてない」

 

 

 なら良いんだけどさ。

 それにしても……ね。

 

 

「……タイミングが、良いのか悪いのか……だなぁ」

 

「?」

 

「いやさ、別れる時に色々あって、気不味いんだよね」

 

 

 そんな事言ってられない以上、会いに行くけどさ。

 取り敢えず距離は置こう、突き放す事から始めないと本当に引っ張り続ける事になる。

 後は……何だ?

 

 

「……話し合え、ば?」

 

「え」

 

「ん……ちゃんと、話し合っておく、べき……離れるにしろ」

 

「……」

 

「……いつの間にか、話せなく、なる事……は、珍しい訳じゃ、ない」

 

 

 ……朱璃のお母さんか。

 そうはなって欲しくないんだけどね、自分ならまだしも。

 それにしても話しておくのは大事か?

 

 

「そうだなぁ……うん、ありがと」

 

「ん」

 

 

 よし、やる事は決まりだ。

 

 

「行こう、朱璃の事も紹介したいし」

 

 

 海の親玉とやらを倒して、取り敢えず話し合う、それでどうにかする。

 ……普段なら考えられないくらい杜撰だけど、今回ならちょうど良いくらいかも?

 多分、きっと……おそらく。




お久しぶり、です。
遅くなりましたけど、とにかく生存報告です。
投稿頻度はまだ上がりません、とだけ。
ただ少しずつ書いていくので、気長に待って頂けたら幸いです。
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