戦姫絶唱シンフォギア ‪α‬   作:たらたらたら男

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これにて閉幕。です。



シンフォギア+‪α‬

 

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立花響「シ・ン・フォ・ギィィッ ヴァァァァァァァ!」

 

立花さんに呼応するように、風鳴さんと、雪音さんが駆けてくる。

それに呼応するように僕の体は光に包まれていた。

 

立花響「皆の歌声がくれたギアが、私に負けない力を与えてくれる...!クリスちゃんや翼さんにもう一度立ち上がる力を与えてくれる...!歌は戦う力だけじゃない命なんだ...!」

 

僕のところに降りてくる立花さんは包むように僕を抱きしめた。

 

立花響「律くん、ありがとう私を守ってくれて。みんなを守ってくれて。ちょっとだけ待ってて。」

 

律「ごめん...僕...」

 

立花響「謝らなきゃいけないのは私の方だよ。

直ぐに終わらせて来るから。だから生きるのを諦めないで。」

 

フィーネ「高レベルのフォニックゲイン...

こいつは二年前の意趣返し...」

 

雪音クリス「んなこたぁどうでもいいんだよ!」

 

頭の中から雪音さんの声が聞こえる...

これはなんだ...?

 

風鳴翼「悠楽。君のおかげで無茶を通せた。

だから、絶対に死なないで。」

 

雪音クリス「一応助けてもらったからな。

借り返すまで死ぬんじゃねーぞ。」

 

フィーネ「念話までも...限定解除されたギアを纏ってすっかりその気か!」

 

そう言うとソロモンの杖から大量のノイズを出してきている。

 

雪音クリス「いい加減芸が乏しいんだよ!」

 

風鳴翼「世界に尽きぬノイズの災禍も全てお前の仕業なのか!」

 

フィーネ「ノイズとはバラルの呪詛にて相互理解を失った人類が同じ人類のみを殺戮するために作りあげた自立兵器」

 

立花響「人が...人を殺すために...!?」

 

フィーネ「バビロニアの宝物庫は扉が開け放たれたままでな。そこからまろびいずる10年1度の偶然を私は必然と変え純粋に力と使役しているだけのこと」

 

雪音クリス「また、訳わかんねぇことを!」

 

フィーネ「墜ちろおおぉ!」

 

その叫びと共にソロモンの杖を掲げ、膨大な数のノイズを放出された。

地上、空を埋め尽くすほどの量が霞んだ視界からでもわかる。

 

フィーネ「ふっ」

 

立花響「あちこちから...」

 

雪音クリス「よっしゃぁ!どいつもこいつもまとめてぶちのめしてくれる!」

 

風鳴翼「ふっ...」

 

立花響「翼さん...私、翼さんに...」

 

風鳴翼「どうでもいい事だ」

 

立花響「えっ」

 

風鳴翼「立花は私の呼び掛けに答えてくれた。自分から戻ってくれた。自分の強さに胸を張れ。」

 

立花響「翼さん...」

 

風鳴翼「一緒に戦うぞ。立花。」

 

立花響「はい!」

 

立花さんがそう言うと3人が大量のノイズに向かっていく

 

立花響「いくよ」

 

風鳴翼「あぁ」

 

雪音クリス「言われなくとも!」

 

みんなが戦っている姿を見ていると視界が急にブラックアウトした。

 

──────────────

 

歌が聞こえる。

気づいたら暗闇を歩いていた。真っ暗だ。

少し、怖い。ただ不思議と落ち着く静けさに夜道を思い出す。

ここは、どこだ。

僕は死んだのだろうか。

ダメだ。まだたたかいはおわってない!

もう一度だけ、最後にもう一度だけ立たせて欲しい。

その後はもういい。

この一瞬、皆が起こしてくれた奇跡を少しだけ僕に分けて欲しい。

そう思い、暗闇から出ようと走っていると不意に話しかけられた。

 

???「ここから出てどうするというのだ」

 

振り向くと、人の形をしているが白いモヤのようなものが居た。

 

律「俺だけ寝てる訳には行かない。みんなが戦ってる。」

 

誰なんだ。という気持ちは強かったが不思議と声が出た。

 

???「君の体はもう限界だ。いや、限界を超えていると言っていもいい。」

 

律「知らねぇよ。そんなこと。俺はまだ戦わなきゃならない。みんなを助けたいんだ!」

 

???「ならば思い出せ。君には」

 

白いモヤが何かを話し始めたと同時に眩い光が一瞬で視界を埋めつくした。

 

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目が覚めた...のだろうか...

未だぼやける視界に感覚が薄い体。

ただ、3人の念話が少し聞こえてきている。

 

立花響「だったら私が!乱れ打ちだぁぁぁ!」

 

立たないと...

 

フィーネ「!?まだ立ち上がるのか!?」

 

律「っ...!ぐっ...!」

 

立ち上がろうとして、膝を着く

 

フィーネ「何が貴様をそこまで突き動かす」

 

律「立たないと...みんな...」

 

悪いが今の僕には会話をする余裕はない

能力を使わないと...

考えがまとまらない頭で能力を発動しようとすると

 

律「ぐっ、がはっ...!」

 

視界が歪んだ次の瞬間に、地面がすぐそこまで迫ってきていた。

 

律「!」

 

何とか手を前に出して受け身を取ったが、思ったように力が入らない。

何か粘着質な液体が手に触れ、見てみると僕が倒れていた場所に結構な量の血があった。

 

フィーネ「ふっ...ははははは!

分からぬのか?貴様の体はもうキャパシティを超えているのだ。

度重なるダメージに恐らく絶唱の負担すらもある程度背負ったのだろう?貴様という器はもう壊れる寸前だ。」

 

律「...」

 

フィーネが何か言っている。

声が遠くて上手く聞き取れない。

立たないと、せめてみんなの力になるようもう一度能力を発動させる

 

律「がっ...ぶっ...」

 

口から出血する。

何が起きてるか分からない。

思考が途切れる。

 

律「はぁ...はぁ...」

 

雪音クリス「どんだけ出ようが今更ノイズ!」

 

ぶうんと光が僕を包む

少しは回復したみたいだ。

 

律「はぁっ!」

 

何が起きてるか分からないが、異能が発動できた

 

フィーネ「まさか、貴様...まだ...」

 

立花響「この感覚...律くん!?」

 

雪音クリス「おまえっ!」

 

律「大丈夫...だから皆は戦いに集中して...」

 

風鳴翼「悠楽...?」

 

フィーネ「ふっ...」

 

律「?」

 

大量のノイズは倒されたが、フィーネは不敵な笑みを浮かべソロモンの杖を手に取っている

 

フィーネ「はぁっ!ぐっ...」

 

律「!?」

 

風鳴翼「!?」

 

雪音クリス「!?」

 

立花響「!?」

 

そうすると、自分の体をソロモンの杖で突き刺した。

ネフシュタンの鎧がソロモンの杖をを取り込もうとしてるのか...?

と、考えていると残っていたノイズたちがフィーネに集まってきている。

 

立花響「ノイズに取り込まれて...?」

 

雪音クリス「そうじゃねぇ!あいつがノイズを取り込んでんだ!」

 

フィーネ「来たれ!デュランダル!」

 

巨大なノイズの集合体となったフィーネはデュランダルをも取り込み、とてつもない範囲を光線で破壊した。

 

立花響「街が!」

 

フィーネ「逆さ鱗に触れたのだ...。

相応の覚悟は出来ておろうな...」

 

立花響「きゃあ!」

 

風鳴翼「くっ!」

 

雪音クリス「こんのぉ!」

 

今度は光線を立花さん達に放ち、雪音さんが攻撃を返したがフィーネがいた場所は攻撃が当たる寸前に閉じられた。

 

雪音クリス「なに!?」

 

雪音クリス「ぐぁぁぁ」

 

風鳴翼「はぁっ!!!」

 

立花響「だあああああっ!」

 

風鳴さんの渾身の一刀も微かな傷を作るのみで、立花さんの追撃も破壊こそしたもののすぐに修復されてしまった

 

フィーネ「いくら限定解除されたギアであっても所詮は聖遺物の欠片から作られた玩具。完全聖遺物に対抗出来るなどと思うてくれるな。」

 

雪音クリス「っ!?聞いたか!?」

 

風鳴翼「チャンネルをオフにしろ」

 

雪音クリス「もっぺんやるぞ」

 

風鳴翼「しかし、そのためには」

 

律「信じましょう!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

立花響「ええと...やってみます!」

 

風鳴翼「私と雪音で露を払う!」

 

雪音クリス「手加減なしだぜぇ!」

 

風鳴翼「分かっている!」

 

雪音クリス「うおりゃあああああ」

 

雪音さんが巨大ノイズへと進んでいく

 

風鳴翼「っ!」

 

風鳴翼「はあああああっ!」

 

風鳴さんの全力の攻撃で外側を破壊

 

雪音クリス「るああああああ!」

 

修復する前に雪音さんの集中砲火

これで連携攻撃で内部から破壊することには成功した。

あとは...

 

風鳴翼「そいつが切り札だ!」

 

立花響「!」

 

風鳴翼「勝機を零すな!掴み取れ!」

 

雪音クリス「ちょっせぇ!」

 

煙の中からデュランダルが現れ、雪音さんが落ちないように弾丸で弾き、立花さんへと繋ぐ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

Listen to my song...

 

フィーネ「デュランダルを!」

 

立花響「ぐっ!う゛!」

 

立花さんがデュランダルを手に取った瞬間、黒が立花さんを包む

 

フィーネ「貴様らあぁぁぁぁ!」

 

風鳴翼「くっ!」

 

雪音クリス「こんの!」

 

フィーネの攻撃が激しくなり、2人は攻撃を弾くのに精一杯になっている。

今立花さんに必要なのはあの2人だ。

僕が止めるしかない。

 

律「2人共!」

 

風鳴翼・雪音クリス「!?」

 

律「僕が攻撃を止める!立花さんの所へ!」

 

風鳴翼「無茶だ!」

 

律「無茶でもなんでもいい!早く!」

 

雪音クリス「っ...!死ぬなよ!」

 

律「...早く!」

 

攻撃が来る。

皆を守る。

今考えるのはそれだけだ。

 

律「うぉぉおおおおお!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

???「勝算はあるのか?」

 

律「また、あんたか」

 

???「言いそびれていてな」

 

律「そう言えばあんた...」

 

???「守りたいものが、あるんだろ?」

 

律「あ、あぁ」

 

???「ならばもう必要なものは分かっているはずだ。」

 

律「!」

 

そうだ。

僕はあの時、聞いてたんだ。

 

???「叫べ!その名を!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

律「ケラウノス!!!!!」

 

僕が叫ぶと、空間が爆ぜる。

 

フィーネ「なっ!」

 

律「ぐぅっ...」

 

体が痺れてるのが分かる。

全身に駆け巡る電気を感じ、特に痛みを感じる体の2箇所に目を向けると穴を空けられていた場所が焼け焦げていた。

 

律「なるほど...」

 

フィーネ「なんだ...その姿はァ!」

 

律「もう分かってるんだろ?」

 

律「もう一度あんたを地に落とそう。」

 

フィーネ「っ!忌々しい!雷帝!」

 

律「はあああああああっ!」

 

フィーネ「うぉぉおおおおお!」

 

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地下、シェルター

 

藤尭朔也「このままでは、また!」

 

大きな揺れを感じ、少女は走る

 

緒川慎次「未来さん!どちらへ!」

 

小日向未来「地上へ出ます!」

 

友里あおい「無理よ!危ないわ!」

 

小日向未来「響は...響のままでいてくれるって...変わらずに居てくれるって!だから私は、響が闇に呑まれないよう応援したいんです!」

 

小日向未来「助けられるだけじゃなく、響の力になるって誓ったんです!」

 

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地上

 

立花響「く゛う゛う゛う゛」

 

風鳴弦十郎「正念場だ!

踏ん張りどころだろうが!」

 

立花響「っ!?ぅ゛...?」

 

風鳴司令官!?

もしかして、シェルターから出てきたのか!?

 

緒川慎次「強く自分を意識してください!」

 

藤尭朔也「昨日までの自分を!」

 

友里あおい「これからなりたい自分を!」

 

二課のみんなも!?

 

立花響「っ!!っ!!!」

 

風鳴翼「屈するな立花...!

お前が構えた胸の覚悟、私に見せてくれ!」

 

雪音クリス「お前を信じ、お前に全部賭けてんだ!

お前が自分を信じなくてどうすんだよ!」

 

立花響「う゛う゛う゛う゛!」

 

風鳴さんと雪音さん...

 

寺島詩織「貴方のおせっかいを!」

 

板場弓美「あんたの人助けを!」

 

安藤創世「今日は!私たちが!」

 

今のは学校の友達だろうか

 

フィーネ「姦しい!黙らせてやる!」

 

律「勘違いすんなよ。

あんたの相手は俺、だろ?」

 

破壊衝動...なのだろうか

好戦的な自分に自分で驚いていた

 

フィーネ「揃いも揃って!!!!!」

 

バチバチと電気を鳴らし、多方向に向けられる攻撃を雷にも似た威力で攻撃を払う

 

立花響「う゛お゛お゛お゛お゛お゛!」

 

小日向未来「ひびきーーーーーーー!!!」

 

安藤創世「ビッキーーーーーー!!!!!」

 

板場弓美「ひびき!!!!!」

 

寺島詩織「立花さん!!!!!」

 

叫びのあと、衝動が、消える。

そうだ、立花さん!

そんな衝動なんかに塗り潰されるな!

 

立花響「この衝動に!

塗り潰されてなるものか!」

 

フィーネ「させるかぁ!」

 

律「置き土産だ」

 

デュランダルの制御に成功した立花さんへと攻撃を仕掛けるようとするフィーネにデュランダルの攻撃に巻き込まれないように上空へ逃げつつ最大威力の電撃を落とす。

 

フィーネ「ぐああああああああっ!」

 

律「っ!」

 

が、最大威力にしたせいか全身に激痛が走り、少し体から焦げたような嫌な匂いがする

 

フィーネ「その力!何を束ねた!」

 

立花響「響き合うみんなの歌声がくれた!」

 

立花響「シンフォギアでぇぇぇぇぇぇ!」

 

フィーネ「完全聖遺物同士の対消滅...」

 

フィーネ「っ...!どうした!ネフシュタン!

再生だ!

この身!

砕けてなるものかぁぁぁぁぁぁ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

戦いが終わった後、僕から放たれていた電気は消え、風鳴さんが僕に肩を貸してくれている状態で地上にでてきた皆と立花さんを待っていた

立花さんはフィーネに肩を貸し此方へ歩いてくる。

 

フィーネ「お前...何を馬鹿なことを...」

 

雪音クリス「このスクリューボールが」

 

そう言いつつも雪音さんの表情は柔らかかった

 

立花響「皆に言われます。親友からも変わった子だ〜って」

 

フィーネ「...」

 

立花響「もう終わりにしましょう。了子さん。」

 

フィーネ「私はフィーネだ...」

 

立花響「でも、了子さんは了子さんですから」

 

フィーネ「...!」

 

立花響「きっと私達、分かり合えます」

 

フィーネ「ノイズを作り出したのは、戦士文明期の人間。統一言語を失った我々は繋ぐことよりも相手を殺すことを求めた。そんな人間が分かり合えるものか...。」

 

立花響「人が...ノイズを...」

 

フィーネ「だから私は...!この道しか選べなかったのだ!」

 

雪音クリス「おい!」

 

フィーネが鞭を構えようとしている

まだ、戦うのだろうか

 

立花響「人が言葉よりも強く繋がれること分からない私達じゃありません。」

 

フィーネ「でああああああっ!」

 

フィーネは振り向き立花さんを攻撃するが、立花さんはそれを避け拳を当たる寸前で止めた。

 

フィーネ「私の勝ちだ!」

 

鞭が伸びた先を見ると月がある...

狙いは最初から...

 

フィーネ「はあああああああああっ!」

 

フィーネ「月の欠片を墜す!」

 

律「...」

 

雪音クリス「!?」

 

風鳴翼「!?」

 

フィーネ「私の悲願を邪魔する禍根は、ここでまとめて叩いて砕く!

この身はここで果てようと、魂までは絶えやしないのだからな。

聖遺物の発するアウフヴァッヘン波形がある限り私は何度だって世界に蘇る!

どこかの場所!

いつかの時代!

今度こそ世界を束ねるために!」

 

フィーネ「ははははは...私は永遠の刹那に君臨し続ける巫女...フィーネなのだ!!!」

 

トン...と立花さんは寸止めしたところからフィーネへと拳を優しく突いた。

 

立花響「うん。そうですよね。どこかの場所、いつかの時代、蘇る度に何度でも私の代わりに皆に伝えてください。

世界を1つにするのに力なんて必要ないってこと。

言葉を超えて私達は1つになれるってことを。

私達は未来にきっと手を繋げるということ。

私には、伝えられないから。

了子さんにしか出来ないから。」

 

フィーネ「お前...まさか...」

 

立花響「了子さんに未来を託すためにも...私が今を守ってみせますね!」

 

櫻井了子「ほんとにもう...放っておけない子なんだから...胸の歌を...信じなさい。」

 

櫻井了子「律!」

 

僕は、なんの躊躇いもなく了子さんの元へ走った。

そして了子さんは額を僕の額にコツンとつけ

 

櫻井了子「守りなさい。失いたくないなら」

 

律「り」

 

僕が言葉を出す前に了子さんは一瞬にして体が崩れ、風に流されていった。

 

律「っ」

 

言葉は無かった。

ただ、頬を伝う涙だけが全てだった

 

風鳴弦十郎「っ...」

 

雪音クリス「ぐっ...」

 

雪音さんも泣いている。

彼女もとても優しい人だから。

なんとなく、僕は今まであったことを思い出していた。

 

藤尭朔也「軌道計算、出ました。直撃は避けられません...。」

 

安藤創世「あんなものがここに落ちたら...」

 

板場弓美「私達...もう...」

 

立花さんが歩き出し、小日向さんが心配そうに呟いた

 

小日向未来「響...」

 

立花響「何とかする!

ちょ〜っと行ってくるから、生きるのを諦めないで!」

 

そう言う立花さんに向かって僕も歩いていく。

 

立花響「り、律くん...?」

 

律「最後にちょっとだけ。いいかな?」

 

立花響「う、うん。でも、時間もあんまりないからね?」

 

律「すぐ済むよ。」

 

律「2人も!」

 

雪音クリス「?」

 

風鳴翼「?」

 

はてなマークを浮かべながらも風鳴さんと雪音さんが来る。

 

律「僕はみんなに会えて本当に良かった。

風鳴さんは誰よりも強い心で強くて優しかった。

でも、あんまり背負いすぎないでもっと普通の女の子みたいになってもいいんです。

雪音さんは口では悪い事言っても、本当はすごい優しい。

きっと、これからは雪音さんを大切だと。雪音さんが大切だと。思えるものが出来ると思う。

立花さんは底抜けに優しくて、明るくて...」

 

本当は全部言いたかったけど。

本当に辛くなっちゃうから。

 

雪音クリス「な...!」

 

風鳴翼「悠楽...?」

 

立花響「律くん...」

 

律「ごめん。」

 

バチン!

と勢いよく電気走る音が鳴る。

ドサドサと3人が地面に伏せる。

 

小日向未来「響!」

 

風鳴弦十郎「!?」

 

律「気絶させただけです。

後を頼んでもいいですか?」

 

風鳴弦十郎「お前...」

 

律「やっぱり、僕も男の子ですから。

女の子に助けられっぱなしってわけにも行かないですよね」

 

風鳴弦十郎「...」

 

緒川慎次「律くん...」

 

律「行ってきます!」

 

風鳴弦十郎「おい!」

 

律「?」

 

風鳴弦十郎「必ず、帰ってこい。」

 

律「風鳴司令官...。」

 

律「二課のみんな愛してます。ほんとにこれは心の底からです。」

 

風鳴弦十郎「律」

 

珍しいものが見れちゃったな。

風鳴司令官の涙なんてさ

 

律「それじゃ、行ってきます!」

 

僕は、僕が知り得る中で1番強い歌を口ずさむ

 

律「Gatrandis...」

 

宙へ浮き、少しづつ月へと上がっていく。

死んだらどこに行くのだろうか。

この電気を纏う力に覚醒して使って分かっていたことで自分にもダメージはあるということ。

覚醒したからといって今までのダメージが帳消しになる訳じゃないということ。

それを踏まえると、多分、片道切符だろうな

最後が月への旅行と考えるなら、悪くはない...かな?

と、そろそろ月も大きく見えてきた頃に胸に歌が聴こえてきた。

 

そして歌とともに脳内へ景色が流れてくる。

 

「それでも私は立花や雪音ともっと歌いたかった。」

 

「ごめんなさい...」

 

「ばーか!こういう時はそうじゃねえだろ!」

 

「ありがとう!2人とも!」

 

これは...

そっか...

両目がじんわりと熱を持つのを感じる。

 

皆と出会えただけでも奇跡だから。

この結末で、僕は、本当に

 

でもやっぱり、もう少し皆と居たかったなぁ.....

 

でも、今は寂しくないよ...

みんなの歌が聞こえるから。

 

「響け 絆 願いと共に」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

立花響

 

あの日から3週間ほど経って、未だに律くんの行方は見つかっていない。

師匠は 「あいつは帰ってくると言った。もし、捜索が打ち切られ死亡扱いになったとしても休暇扱いで通す。」と言っているので二課から律くんの居場所無くならないようで少し安心した。

なんで、1人で行ってしまったんだろう。

日常に戻ってから、よく同じ事を考えてしまう。

師匠は「男の...意地ってもんだろう」

と言っていたが私には分からない。

もっと仲良くなりたかったのに...

1番、近くにいたのに...私は...

ノイズの脅威は未だに去ってはおらず

今日も発生地帯へと、向かう。

律くんが守ってくれた世界を壊す訳にはいかないもんね...。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「きゃあああああああ」

 

現場に着くとそこはもうノイズが人に襲いかかっている寸前だった。

 

立花響「間に合わない...!」

 

ノイズがその人に触れる瞬間

 

 

バチバチバチ

 

 

電気特有の弾ける音と共にノイズ達が塵となって崩れ去った。

 

 

律「よかった。間に合った。」

 

立花響「律...くん...」

 

風鳴翼「悠楽!?」

 

雪音クリス「お前!」

 

風鳴弦十郎「律...!」

 

僕はバツの悪そうな顔で

でも、今1番言わなきゃいけないことを言えたと思う

 

律「ただいま。」

 

遥か彼方

星が音楽となった

彼の日

 

戦姫絶唱シンフォギア‪ α‬完。




今回もご覧頂きありがとうございます。
誤字脱字、感想等何かありましたらお聞かせ頂けると幸いです。
さて、これにて本編でいうところの無印は終了です。
荒削りだったり、技量が低いゆえ補完をあとがきでしてみたり、まず台本形式だし。ライブ感マシマシだし、ここの設定大丈夫かなぁとか自分でもツッコミを入れたいところはとても多いです。
でも、書きたいなと思って書き始めたストーリーを未熟ながら書ききれたという所は良かったなって思います。
しないフォギアという形で後日談も書きたいなと思っています。
だらだらと書いてしまって申し訳ありませんが、1度でも見ていただいた皆様にはそれがどんな感想でも感謝しかありません。
とりあえずは一旦の終わりということで
繰り返しにはなりますが、読者の皆様と戦姫絶唱シンフォギアという作品に感謝を。
ありがとうございました。
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