優しい人なんですけどねー頑固です。
日常回は挟むとダレそうなので章終わりに描きたいですね
早朝 風鳴司令官宅
風鳴司令官との修行は本人がかなりの感覚派ということもあり難航と言わずもなかなか難解なものが多かった
風鳴弦十郎「そうじゃない!
稲妻を喰らい雷を握り潰すように打つべし!」
立花響「言ってること全然分かりません!
でも、やってみます!」
それでいいのだろうかとサンドバッグを打ち続けている彼女を横目で見ると
「ドンッッッッ!!!!!!」
と言う音ともにサンドバッグは宙を舞い池へと落ちていった。
律「な、なんつー...い、いやなんてパワー」
あんな感覚派の指導で...
まさか立花さんも感覚派なのだろうか...
確かに納得できる部分はあるが...
と思考に耽っていると
風鳴弦十郎「さ、こちらもスイッチを入れるとするか」
とおもむろにミットを取り出す風鳴司令官を視界に映し、これは見とれている場合じゃないなと気合いを入れ直し修行を再開する。
異能の出力を上げる 拡張性を広げる
生憎、こっちは感覚派じゃあない。
理論でコツコツやっていこう。
簡単なことじゃないが今できることを1歩ずつやっていこうと思う。
それにしても今日は平日だ。
立花さんは学校はどうしたんだろうか...?
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特異災害対策機動部第二課
立花響「はあ〜!朝からハードすぎますよぉ〜」
疲れと共にどこか晴れやかな声で言う立花さん
風鳴弦十郎「頼んだぞ。明日のチャンピオン達!」
友里あおい「はい、ご苦労さま」
立花響「ありがとうございます!」
律「ありがとうございます...」
友里さんから飲み物を手渡される。
体に染み込むような感覚に、つい
律「あ゛ぁ゛...」
と言う声が漏れる
立花響「あははっ!すっごい頑張ってたもんね!」
と立花さんが言うので誤魔化すように愛想笑いをしつつ頬をかいた
立花響「あの、自分でやると決めた癖に申し訳ないんですけど何もうら若き女子高生に頼まなくってもノイズと戦える武器って他にないんですか?外国とか...?」
風鳴弦十郎「公式にはないな...
日本だってシンフォギアは最重要機密事項として完全非公開だ」
立花響「うぇへぇ...わたしあんまり気にしないで結構派手にやらかしてるかも...」
友里あおい「情報封鎖も二課の仕事だから」
藤尭朔也「だけど時々無理を通すから今や我々のことをよく思っていない閣僚や省庁だらけだ。特異災害対策機動部第二科を縮めて突起物なんて揶揄されてる。」
友里あおい「情報秘匿は政府上層部の指示だってのにね...
やりきれない...」
藤尭朔也「いずれシンフォギアを有利な外交カードにしようと目論んでいるんだろう」
友里あおい「EUや米国はいつだって会談の機会を伺っているはず。
シンフォギアの開発は基地の系統とは全く別のところから発生した理論と技術によって成り立っているわ。
日本以外の他の国では到底出来ないから尚更欲しいのでしょうね」
立花響「結局やっぱり色々とややこしいってことですよね...
あれ、師匠そういえば了子さんは?」
風鳴弦十郎「永田町さ」
立花響「永田町?」
風鳴弦十郎「政府のお偉いさんに呼び出されていてな
本部の安全性及び防衛システムについて関係閣僚に対し説明義務を果たしに行っている。仕方ないことさ」
立花響「ホント、何もかもがややこしいんですね」
風鳴弦十郎「ルールをややこしくするのはいつも責任を取らずに立ち回りたい連中なんだがその点、広木防衛大臣は...
了子君の戻りが遅れているようだな」
風鳴司令官は話の途中におもむろに時計を覗き、呟いた。
櫻井了子「たーいへん長らくお待たせ致しましたー!」
朗らかに言い放つメガネの白衣姿で髪を上の方で結んでいる特徴的な髪型の彼女は櫻井了子さん。
完全聖遺物を起動させ櫻井理論の提唱者で特異災害対策機動部二課の技術者だ。
僕の能力も彼女の技術によって使い方が認識されたとかなんとか。
風鳴弦十郎「了子くん!」
櫻井了子「なによ...
そんなに寂しくさせちゃった?」
風鳴弦十郎「広木防衛大臣が殺害された...!」
櫻井了子「ええっ!ほんと!?」
風鳴弦十郎「複数の革命グループから犯行声明が出されているが、
詳しいことは把握出来ていない。
目下全力で捜索中だ」
立花響「了子さんに連絡も取れないからみんな心配してたんです!」
櫻井了子「うん?」
と、携帯を取り出す了子さん
櫻井了子「壊れてるみたいね...」
基本的にできる人なんだが、時々抜けてるんだよなぁと思う
櫻井了子「でも心配してくれてありがとう。
そして政府から受領した機密資料も無事よ任務遂行こそ広木防衛大臣の弔いだわ」
櫻井了子「私立リディアン音楽院高等科つまり特異災害対策機動部二課、本部を中心に頻発しているノイズ発生の事例からその狙いは本部最奥区画、アビスに厳重保管されているサクリストDデュランダルの強奪目的と政府は結論づけました」
立花響「デュランダル...」
初めて聞くものだ。
モニターに映し出されるそれはさびたような剣の形をしている
櫻井了子「EU連合が経済破綻した際不良債権の1部肩代わりを条件に日本政府が管理 保管されることになった数少ない”完全聖遺物”の1つ」
藤尭朔也「移送するったってどこにですか?ここ以上の防衛システムなんて...」
風鳴弦十郎「永田町最深部の特別電算室、通称記憶の遺跡そこならば...ということだ。どの道俺たちが木っ端役人である以上
”お上”の意向には逆らえないさ」
櫻井了子「デュランダルの予定移送日時は明朝マルゴーマルマル。
詳細はこのメモリーチップに記載されています。」
メモリーチップからモニターに映し出されるのは移送日時と移送内容、デュランダルの保管場所が詳細に記載されていた。
立花響「あそこがアビスですか...」
櫻井了子「東京スカイタワー3本分!
地下1800メートルにあるのよ!」
立花響・律「はぁ...」
あまりに途方もない数字に2人して生返事を返してしまった。
櫻井了子「はい!じゃ予定時間まで休んでいなさい!
あなた達のお仕事はそれからよ?」
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待機室
立花響「絶対未来を怒らせちゃったよなぁ...」
律「未来ってこの前言ってた...
たしか小日向さん?」
立花響「うん...ってうわぁ!?
いるなら言ってよぉ!」
律「ご、ごめん。一応声はかけたんだけど...
それで小日向さんと何かあったの?」
立花響「うん...未来はいつも私を心配してくれる友達なんだけど私、
シンフォギアの装者だってことまだ言ってなくて...。
さっきも作戦があるから誤魔化して飛び出してきちゃったんだ...」
律「そっか...。」
シンフォギアは国家機密。知れば当然行動制限は免れない。
それに、友達がこんなに危険な戦いをしていると聞いて心配しない人間はそうそういないだろう。
守りたいもの...か
立花響「でも、本当にこれでいいのかなって」
律「でも、いつかは...」
立花響「分かってるんだけど...どうしても...ね...
どうかしてるよね、私...」
というと立花さんは机に置いてあった新聞を広げた。
内容は風鳴さんが過労で入院と書いてあった
緒川慎次「情報操作も僕の役目でして...
翼さんですが、1番危険な状態を脱しました。
ですが暫くは2課の医療施設にて安静が必要です。
月末のライブも中止ですね。
さてファンの皆さんにどう謝るかおふた方も考えてくれませんか?」
暗い雰囲気に緒川さんが助け舟を出してくれたようだ。
風鳴さんはとりあえず無事ということで少しホッとしたが、その話題は...と思うと
立花響「っ...」
案の定立花さんが一瞬くらい顔になった。
緒川慎次「あ、いやそんなつもりは」
立花響「ふふっ」
緒川慎次「ごめんなさい。
責めつもりはありませんでした。
伝えたかったのは何事もたくさんの人間が少しづつ色んなところでバックアップしているという事です。
だからおふた方も、
もう少し肩の力を抜いてもいいんじゃないんでしょうか」
立花響「優しいんですね緒川さんは」
緒川慎次「怖がりなだけです。本当に優しい人は他にいますよ...」
立花響「少し楽になりました!ありがとうございます!
私、張り切って休んでおきますね!」
そう言うと立花さんは先程より幾分か柔らかい顔つきで行ってしまった。
律「僕、緒川さんは優しいと思いますよ。
僕じゃ、笑顔に出来ませんでした。
さてと!僕も張り切って休んできます!」
そう言うとゆっくりと休憩室に向かう
緒川慎次「翼さんもあの2人と同じくらい素直になってくれたらなぁ」
と、緒川さんの呟きを背に休憩室へ向かった
風鳴弦十郎「防衛大臣殺害犯を検挙する名目で検問を配備、記憶の遺跡まで一気に駆け抜ける!」
櫻井了子「名付けて〜
天下の往来独り占めさくせーん!」
永田町に通じる高速道路を4台で真ん中の1台を囲むように走り真ん中の了子さん立花さんが乗っている車には”デュランダル”が入っている。
僕は風鳴司令官と共にヘリコプターで上からの索敵中だ。
その時、突然橋の一部が崩壊し海へと落ちた。
風鳴弦十郎「敵襲だ!まだ目視で確認できていないがノイズだろう!」
スピーカーで風鳴司令官が状況を確認する。
律「くっ...!」
律「風鳴司令!」
風鳴弦十郎「なんだ?」
律「もしも何かあったら僕は応戦に向かっていいんですよね!」
風鳴弦十郎「あぁ!それは問題無い。
だが無理だと判断した場合には戻るか俺が止めるぞ」
律「分かりました。」
街の中にを走っているとマンホールが吹き飛び水が宙を走る
律「下水道...?」
風鳴弦十郎「下水道だ!
ノイズは下水道を使って攻撃している!」
櫻井了子「弦十郎くんちょーっとやばいんじゃない?
この先の薬品工場で爆発でも起きたらデュランダルは...!」
風鳴弦十郎「分かっている!
さっきから護衛車を的確に狙い撃ちしてくるのはノイズがデュランダルを損壊させないよう制御されていると見える!
狙いがデュランダルの確保なら敢えて危険な地域に滑り込み攻め手を封じるって算段だ!」
櫻井了子「勝算は?」
風鳴弦十郎「思いつきを数字で語れるものかよ!」
華麗に襲撃を回避していたがついにノイズの攻撃で車が横転停止してしまう
もう我慢の限界だ!
風鳴弦十郎「南無三!」
律「悠楽律!出ます!」
風鳴弦十郎「おい!まて!」
司令官の制止を振り切りヘリコプターから飛び降りる。
予想外の高さと圧力に少し面食らうがすぐに着地体制に入り2人の元に走る
律「2人とも大丈夫ですか!」
櫻井了子「あら王子様じゃない」
律「そんなこと言ってる場合じゃないですよ!」
立花響「了子さん...律くん...これ...重い...」
立花さんの元に走りデュランダルを代わりに持ち上げる
薬品工場の上には前回戦った鎧の少女も見える。非常にまずい状況だ。
律「僕が持つから2人とも早く逃げるんだ!」
櫻井了子「だったらいっそここに置いて逃げましょ?」
立花響「そんなのダメです!」
律「さすがに置いていく訳には行かないですよ!」
櫻井了子「そりゃそーよね」
3人でデュランダルを抱えながら逃げる。
もちろん僕は異能で炭素錬成を防げるから殿をしつつ走るが爆風で立花さんが転んでしまう。
立花響「っう...!」
律「危ない!」
と言うと了子さんがノイズの攻撃に立ち塞がり紫色のバリアのようなもので防いでいる
律「...!?」
立花響「了子...さん...!?」
櫻井了子「しょうがないわね!
あなたがやりたいことをやりたいようにやりなさい!」
立花響「私!歌います!」
立花響「~♩♩」
律「やるしかないか!」
異能を全開にする。
体への負担は大きいが短期決戦だ。
シンクロ率をギリギリまで上げる。
修行のおかげもあって多少の無理は通せる。
律「異能を使う!短期決戦で行こう!」
立花響「わかった!」
連携は同じだ。
僕が引き寄せ、立花さんが火力で倒す。
途中ヒールで転んでいたが破壊して動きやすくしているのを囮になりながら見えた。
立花響「凄い!律くんの力前よりも上がってる!?これなら!」
重なっているノイズを一直線に三体ほど貫通して倒してしまった。
律「これが、ガングニール...いや立花さんの力...」
少し呆気に囚われながらも敵の注意を引きながら立花さんが戦いやすいように場を乱す。
雪音クリス「今日こそは物にしてやる!」
不意打ちで鎧の少女が飛び蹴りをするが
律「それはさせない!」
ノイズを踏み台に空中で横から飛び蹴りを入れる。
雪音クリス「くっ!邪魔を...!」
直線に動いているなら横から攻撃すれば攻撃は止まる。
立花響「ありがとう!」
律「気にしないで!それより、あの娘と戦えそう?」
立花響「何とかやってみる!」
律「ノイズはできるだけ引き寄せるから後は任せる!」
立花響「任された!」
そう言うと立花さんと僕はお互い背を向き合い立花さんは鎧の少女に僕はノイズの群れに走っていく。
そうしているとデュランダルがひとりでに宙に浮いていた。
律「!?」
櫻井了子「覚醒!?起動!?」
雪音クリス「こいつが...デュランダル...!」
鎧の少女がデュランダルに手を伸ばすが
立花響「渡すものかあああああ!!」
立花さんが間一髪背中で押してデュランダルに手が届く
━━━━━瞬間━━━━━
世界がデュランダルを中心に反転した
櫻井了子「!?」
雪音クリス「はっ!?」
律「なんだ!?」
デュランダルから大きな光柱が伸びる。
立花響「ううっ!くうっ!」
雪音クリス「こいつ...何をしやがった...!
そんな力を見せびらかすなぁぁあっっ!」
律「くっ!」
また鎧の少女が何かを振りかざしたと思うとノイズがでてきた
ノイズを止めなければいけないが立花さんに何か異常が起きている!
とにかく走り駆け寄ろうとするが
立花響「うぅっ!うあああああああ!」
唸り声とともに鎧の少女にデュランダルを振り下ろすと薬品工場ごと真っ二つに破壊してしまった
一面に大きな爆発が起きる
律「うっ!うわああああああああああ!」
破壊の爆風に巻き込まれ、吹き飛ばされた。
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ん!くん!
誰かに揺さぶられている
僕は倒れているのか?
そうだ...デュランダル...
了子さん...立花さん...
立花響「律くん!」
律「立...花..さん...?」
立花響「ぐすっ...私、本当に巻き込むつもりなんてなかったの...」
律「っ!うぅ...大丈夫...あれは立花さんのせいじゃない」
櫻井了子「大丈夫?律くん」
了子さんも心配そうにこちらを覗き込んでくる
櫻井了子「あまり動かない方がいいわ 。傷口に響くわよ。
私は一旦デュランダルの移送計画の中止を連絡してくるわ」
律「分かりました。
少し休ませてもらいます。」
櫻井了子「ん。いい子ね
じゃあ連絡してくるから響ちゃんあとはよろしくね」
立花響「はい...」
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律「本当に気にしないでよ。僕は大丈夫だから」
立花響「でも!あちこちから血も出てるし」
律「大丈夫だよ。かすり傷みたいなものだし...
血もノイズと戦ってた時のだから立花さんのせいじゃない....
それより立花さんは大丈夫?」
と、言いつつも視界が安定しない。
運動不足の時に全力疾走した後体の中がひっくり返るような感覚に似ている。
異様な呼吸のしづらさも相まって思考が定まらない
立花響「うん...。私は大丈夫。
了子さんと律くんが助けてくれたから」
律「良かった...今回は...」
立花響「律くん!?律くん! 」
呼びかける立花さんの声がどんどん遠のいて行く...
視界もおぼつかないくなってきた...
まずいな...
思考に靄がかかりそのまま意識を手放した......
今回もご覧頂きありがとうございます。
誤字脱字、感想等ありましたらお聞かせ頂けると幸いです。
初デュランダルお披露目回です。
まぁ、生身であんな爆発で吹っ飛んだらかすり傷じゃ済みませんよね。
頑張れ!主人公君!